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概要

本来、女子が使用するのが最も相応しいとされている言葉遣い。主に女子に特有な語尾(てよだわ言葉)を指す。肯定文には「名詞+よ」「名詞+ね」「~だわ」「~なのね」「~なのよ」「~よね」「~わね」「~わよ」などを付属し、疑問文には「~かしら?」を付けるという口調。ドラえもんヒロイン源静香にちなんで、しずかちゃん言葉とも呼ばれている。てよだわ言葉は明治以降独自に発達した東京方言。

アキホ君こんな漫画ない?07



また、「~ですわ」「~ですのね」「~ですのよ」「~ですわね」「~ですわよ」「~ますかしら?」「~ですかしら?」と女性語を丁寧語でさらに昇華させた口調をお嬢様言葉とも呼ばれている。

黒澤ダイヤ様



女性語の傾向と存在価値


役割語・女子力

女性語はいわゆる「役割語」であり、例えば「ワシは○○じゃ」と言う老人語(広島弁が基と言われている)、「わたくしは○○ざます」という上流階級の婦人語(山の手言葉)、「わたし○○アルヨ」というチャイナ訛り(協和語)などと同様、創作物における女子キャラクターの女性らしさをアピールするために用いられる話し方であり、女子力のバロメーターのシンボルにもなっている。

女子キャラクターの性格の善し悪しはともかく、女性語を使うのか使わないのかで、女性らしさに大きな差異が生じると言っても過言ではない。つまり女性語を高頻度に使えば使うほど、女子力と口調の艶やかさが限りなく高まり、女性扱いされたり、女性として万人に認めてもらえリスペクトもされるが、それを使えない又は使わなければ、女子力と艶やかさが著しく低くなり、特に男子から女性扱いされなかったり女性として認めてもらえるどころか、逆に性別として疎まれたり蔑まれることにもなるだろう。

中性口調・男言葉・べらんめえ口調

1980年代頃から、男女子共にユニセックスな言葉遣いが好まれるようになったため、現実社会で聞いたためしがないという若年層が圧倒的に多いと思われる。
だが、現在でも自分で使う、または身近に使っている人がいるという話は知恵袋などの回答でも、意外と見受けられる。
独自に発達した東京方言のため、地方ではメディア以外で聞く機会は元々実際に少なかった可能性も高い。

昭和末期頃から女子向け作品では女性語の使用が廃れはじめ、1990年代後半に入る頃からは男向け作品や子供向け作品でも、ごく一部なキャラクター(お嬢様優等生母親・オネエなど)にだけ女性語を常用させ、女主人公を含むほとんどのキャラクターは、「~だよ」「~だね」「~じゃん」「~かな?」など男女子の差異が全くない中性口調やユニセックス口調東京弁)で話す作品も現れるようになった。

また同時期に、女子キャラに「~じゃね?」「~じゃねーだろ」「~じゃねーよ」「~じゃねーぜ」「~ぜ」「~だぜ」というべらんめえ口調俺女などに代表される男言葉というよりは、DQN弁)で話す漫画も出てきたが、すぐに使われなくなった(現実に近過ぎればいいというものでもないらしい)。敬語方言オタク口調(「ふみゅ?」「ふぇぇ…」)でその場をしのぐ作品も多かったが、これも長続きしなかった。

ドラマ・アニメ・洋画

小説・演劇・映画・ドラマ・アニメ・ゲーム・歌謡曲・CMなどのあらゆるフィクションで用いられており、昭和の創作作品では女子キャラクター(ごく稀だったスケバンと肝っ玉系女子を除く)の全員がこれに該当する口調で話すのが普通であった(放送・連載が今も続いている作品ではサザエさんドラえもんルパン三世それいけ!アンパンマンガラスの仮面等)。近年なTVドラマでも昭和を舞台にした朝ドラは顕著だが、それ以外の現代ドラマでもそれなりに健在である。
http://www.gender.jp/journal/no5/3_mizumoto.html
この調査では30代前半の女子登場人物の使用率はほぼ全員(96.1%)とのこと。
広島弁の老婆の登場人物も未だに健在なことから、女性語は創作物において残っていくのかもしれない。
2010年以降でも10代な登場人物がメインドラマで使用されないわけでもない。
ドラマ版山田くんと7人の魔女など。要は女性語好きな原作者脚本家次第である。
昭和と平成で時代の変化の作風の違いがわかりやすい仮面ライダーやウルトラマンでも近年の作品において女性語は普通に使われているウルトラマンジード仮面ライダー鎧武など

2000年以降のアニメ番組で女性語を完璧に常用する主な女主人公やメインヒロインはシェリル・ノーム涼宮ハルヒ御坂美琴小此木優子神代マヤアンジュ、「このすば」のアクアなど、ラノベ系も多い。

2017年夏アニメに絞ってもヒロインポジションを筆頭に、メインキャラに多く存在する。
堀北鈴音エルゼ・シルエスカ真田莉々奈アンジェ天道花憐早乙女芽亜里など。

2005年頃からに一般に広まったツンデレだが、該当するキャラが女性語を使用する確率が非常に高い。シャナルイズ遠坂凛澤村・スペンサー・英梨々惣流・アスカ・ラングレー等。

洋画の字幕や吹き替え、翻訳小説やアメコミなどでは、女子の台詞は女性語で訳することが今もなお多い。またこれを逆手にとって、翻訳物っぽい雰囲気を出したいときに女子キャラクターに女性語を喋らせるというテクニックもある(『ジョジョの奇妙な冒険』や『攻殻機動隊』の女子キャラが、女性語と男言葉を取り混ぜて話すのはこのためであると思われる)。

明治以降に登場した言葉であるため時代劇に登場することは滅多にないものの、NHK大河ドラマ真田丸」においては当時な女子がどんな風に会話をしていたのかという資料が確認されていないという理由で、女性語が使われている。

また、漫画『ライフ』の安西愛海のように、「猫かぶり」「裏表がある」ことを表現する演出として女性語を用いる作品もある(安西愛海は自分がいじめられるようになると女性語を使わなくなる)。

二次創作において原作でそんな話し方をしていないキャラ(例:鹿目まどか、天海春香)をうっかり女性語で話させてしまうことはよくある。例えば『けいおん!』の平沢唯や秋山澪に女性語を喋らせたら、受け手には違和感を間違い無く感じさせるだろう。

女性語の生徒会役員や優等生キャラは今も昔も健在である。
古手川唯風紀委員長三隅倫水無月かれん海藤みなみ菱川六花真木夏緒榎本結子桃園マキナ絢瀬絵里黒澤ダイヤ西洞院百合子桃喰綺羅莉、香椎結衣など。

歌謡曲・アニソン・キャラソン

また漫画・アニメ・ドラマだけでなく、歌謡曲歌詞・女性用ソングの中でも中性語やユニセックス口調が大変目立ってきている。昭和期全般なら、ピンクレディーキャンディーズ山口百恵松田聖子河合奈保子中森明菜小泉今日子中山美穂おニャン子クラブを筆頭とした70年代・80年代アイドルの全盛期は歌詞が女性語ですべて統一されていたが、平成期以降に安室奈美恵浜崎あゆみ、つい最近なモーニング娘。AKB48ももいろクローバーZあたりのアイドルが台頭すると女性語はすっかり淘汰され、時代の流れによって歌詞が中性口調やユニセックス口調で統一されている。
さらに、平成期以降のアニソンプリキュアシリーズアイカツシリーズラブライブ!シリーズガルパンシリーズアイドルマスターシリーズなどのガールズキャラクターソングの歌詞でも時代の流れによって、同様な現象が大いに見受けられる。

とはいえ、女性語好きな作詞家もまだごく少数いるため、AKBの楽曲にも女性語は使われているなど、完全に淘汰されたわけではない。「雨の動物園」など。
過去のアイドルソングに女性語が多いのは男性の理想な女性像を歌ったものが多いせいもある。
2000年代のアイドルソングは理想な女性像を歌うものが減り、ユニセックス口調と共に歌詞の一人称に「ボク」・「オレ」が増えている。だからといってボクっ娘の歌というわけでもない。
このアイドルソングの中性化は登場人物の性別を明確にしないためとも、男子視点のためとも、男子になりきったつもりで歌ったとも言われている。

CM

そんな歌詞よりもさらに顕著になっているのがCMに起用されている女優と女子タレントの台詞である。女性語好きな作詞家が創る歌謡曲の歌詞とは異なり、女性語をプライベートから全く使わない彼女たちのアドリブでCMがほとんど構成されているため、女性語を発見できる確率は限りなくゼロに近い(ただし、葛城ミサト黒澤ダイヤのような女性語アニメキャラクターがコミック携帯ゲームデータカードダス・映画などのプレゼンテーションをアニメCMなどで披露するケースを除く)

なぜ女性語が現実社会で浸透されないのか?

女性語がこの現実社会、とりわけ現代ジャパンで全くと言っていいほど浸透されないのには理由がいくつかある。実例を挙げると…………

  1. 両親が娘に女性語を使うように、家庭内で全く躾けない(ごくわずかな上流家庭は辛うじて躾けているが………)
  2. 日本語教師が女性語と男言葉の区別と使い方を教育現場(小・中・高・大・大学院)で全く教えないし、躾けない
  3. 中性口調よりも、表現がかなり回りくどい
  4. 中性口調よりも、表現がかなりワザとらしい
  5. 中性口調よりも、表現がかなり蓮っ葉すぎる
  6. 新宿二丁目のゲイバーのオネエと同類扱いされてしまう
  7. 産まれた時から既に女子だから、女性らしさを殊更に強調させる必要性が全くない
  8. 女子が生き馬な目を抜く男社会な世界に進出し、勝ち残り出世するためには、勝ち気男勝りな性格にならなければならなくなり、女性らしさやお淑やかさをもはや貫き通せる状況ではなくなってきた
  9. 男女子要素が全くない語尾を母国語とする外国人がジャパンに近年移り住み、日本人とビジネスでもプライベートでも頻繁に接しているので、女性語を使う状況ではますますなくなっている

などなど、女性語に対する女子からの印象は決してポジティヴではない。むしろ、男女子要素が大変入り乱れて、昨今ではユニセックスで中性化した様相になっている。
世の中がユニセックスで中性化している以上、女性語はごくわずかなフィクション世界でしか、もはや拝めない代物になっており、現実社会では時代錯誤且つほぼ絶滅危惧種な言葉遣いになっている。

女性語をこの現実社会に浸透させるためには、戦前ジャパンのような男子は男性らしく女子は女性らしくといったガチガチなジェンダー至上主義社会原点回帰しなければ、絶対に不可能だろう。

関連タグ

女子力 ヒロイン ツンデレ ジェンダー 時代錯誤 絶滅危惧種
オネエ言葉 -男子が使う女性語
だぜ子 - 女性語とはキャラを真逆に際立たせる手法

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