概要
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に登場するハイラル王の偽者。
冒頭にてハイラル王、ウギ将軍、サダリ大臣が裂け目に飲み込まれた際、偽の将軍と大臣を率いて現れ成り代わった。
そして突然「ゼルダが裂け目を引き起こしていた犯人」と言い出し兵士たちに投獄させた。その後はハイラル城を乗っ取り、ゼルダ姫を処刑をするべく準備を進めていた。
脱獄したゼルダ姫が各地の裂け目を消しているのを悟ると、本物のウギ将軍とサダリ大臣が現れても大丈夫なように“合言葉”を兵士たちに通知する。当然本物たちはそんなのを知らないため、兵士たちからすれば偽物という扱いとなった。曲がりなりにもハイラル王の偽者ということはある周到ぶりである。
もっとも、その直後にハイラル城が城下町ごと裂け目に飲まれ、混乱する兵士達をウギ将軍が叱咤し、住民の避難と裂け目の魔物の対処にあたった。合言葉も、結果的に一時しのぎにしかならなかった。
最期
ゼルダ姫がゲルド砂漠とジャブール水域の裂け目を消した後、ハイラル城に巨大な裂け目が現れ城下町ごと飲み込んでしまう。ゼルダ姫とトリィは事態を解決するべく裂け目の中へ飛び込む。
内部では本物のハイラル王が囚われており、城の地下では偽者たちがゼルダを待ち受けていた。
図々しくも「戻ったか。我が娘よ」と言い放つと「忌々しい」と睨み付け、主から授かった力でゼルダ姫を始末するべく襲い掛かって来る。
偽者たちだけではなく無の世界の魔物たちまで集い、ある魔物のカリモノとして具現する。それは冒頭でリンクに倒されたはずのガノンであった。
ここでトリィは、ガノンだけではなく自分たちが戦っていたボスたちもカリモノだったのではと気づく。そう、偽者たちもまた何者かの手によって生み出されたカリモノだったのだ。
ゼルダ姫とガノンの戦いは熾烈を極めたが所詮は二番煎じ。リンクに敗れたガノンがリンクの力を持つゼルダ姫に敵うはずもなく敗北。ゼルダ姫を消すつもりが自分たちが消えるという末路を辿った。
何よりゼルダ姫がそこまで力を付けたのは、彼らの謀略がきっかけと考えると皮肉な結末である。
しかし彼らは先兵でしかなく、この後で真の黒幕の存在が判明する。
なお、ゼルダ姫の冤罪はハイラル城が奪還されたと同時に本物のハイラル王が解放されたため、指名手配が撤回され大手を振って旅に出られるようになった(もっとも、兵士達もゼルダ姫の疑惑については半信半疑であったので、そのことも冤罪が晴れるのにあまり時間がかからなかったことにも繋がった)。