概要
本物の姿形を真似て、成りすます人物。
「偽物」とはやや意味合いが異なり、特に人物に限定して使用されることが多い。
一方で徹底的に解析して作られたロボットや怪獣(クローン体も?)も含まれる事もある。
創作作品ではとかく、主要人物に成りすました偽者が一個のキャラクターとして登場することも多い。その目的は「本人の名声を利用し自ら利益を得ようとする者」、「本人の姿形で悪行を働き、本人を失脚させようとする者」、「本人に憧れるあまり、本人に近付こうとする内に姿形が似てしまった者」「元々異形の姿のため、周囲から怖がられないようにたまたま本人の姿を真似た者」など様々であり、他にも本人を災厄から守るための影武者も広意義で言えば偽者と言えなくもない。
pixivのタグの用例
原型と投稿作の比較
- 二次創作のキャラクターイラストを原作に似せて描けなかったという自嘲、または意図的に似せなかったもの(自分絵、誰てめ絵の類)
- キャラクターに色違いなどのイメチェンをほどこして偽者に見立てたもの(アレンジキャラの類)
- ある作品のパターンをまねて作者が考えた独自のキャラクター(二次オリの類)
- 某キャラクターに見た目が似ているが人違いですという補足
人物の役柄
偽者の一例
pixivにおいてもそれらに単独のイラストや大百科記事が置かれている者も多い。似ているか否かは個人差はあるが、中には本物よりも偽者のほうが有名になってしまったという稀有な例も存在する。
なお、あらゆるものに成りすます事ができる「変身・変化の術」といった能力を持つ者についてはここでは割愛する。
名前に「偽(にせ / ニセ)」が付く偽者
- 偽イカ娘:『侵略!イカ娘』
- にせウルトラマン:『ウルトラマン』
- ウルトラマンの偽者。以降のシリーズにもウルトラマンの偽物は少なからず登場する。
- 偽嘉音:『うみねこのなく頃に』
- 嘉音の偽者。
- にせガンダム:『SDガンダム』
- ガンダムの偽者(偽物)。
- 偽ギュスターヴ:『サガフロンティア2』
- ギュスターヴの血を引くと騙る偽者。
- 偽ジェイソン:13日の金曜日シリーズ
- ジェイソンの偽者。
- 偽ジャック:『遊☆戯☆王5D's』
- ジャック・アトラスの偽者。
- ニセマリオ:『スーパーマリオサンシャイン』
- マリオの偽者。マリオに濡れ衣を着せるためにクッパJr.が変装した。ちなみに、『スーパーマリオRPG』にはベロ〜ムの作り出した偽物、「にせマリオ」が登場する。
- ニセ勇者一行:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
- 偽ライダー:『仮面ライダー』
- 仮面ライダーの偽者。
- にせヤキソバン:『UFO仮面ヤキソバン』
- 偽ロビン:『ロマンシングサガ3』
- 怪傑ロビンの偽者。本物のロビンの代わりに極稀に登場し仲間にすることが出来る。
- ニセプロジェクトD:『頭文字D』
- 偽やすな・偽ソーニャ・偽あぎり:『キルミーベイベー』
- 偽夏油:『呪術廻戦』
固有名詞を持つ偽者
- アミバ:『北斗の拳』
- トキの偽者。トキの姿形を真似て成りすまし、非道な人体実験を続けた。
- ジャギ:『北斗の拳』
- ケンシロウの偽者。ケンシロウに成りすますため胸に七つの傷を刻み悪事を働いた。
- 霧羽ナギサ:『Classroom☆Crisis』
- 斎藤博:『ヒューマンバグ大学』
- 伊集院茂夫の偽者。拷問ソムリエの名を騙り、詐欺や恐喝を行った。
- サブロー:『信長協奏曲』
- サムトー:『ファイアーエムブレム 紋章の謎』
- ナバールの偽者。その容姿から凄腕の剣士ナバールに頻繁に間違われ、いつしかそれを受け入れ彼の名を騙るようになる。
- 芝九蔵虎ノ助:『逆転裁判3』
- ショッカーライダー:『仮面ライダー』
- 審判「浄頗梨審判-射命丸文-」:『東方Project』
- 射命丸文の偽者。四季映姫・ヤマザナドゥのスペルカードで召喚される射命丸のコピー。
- ダークマイト:『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』
- デマロ・ブラックとその一味:『ONEPIECE』
- トラえもん:『ドラえもん』
- ドラえもんの名を騙り、アコギな商売をしていた22世紀の不良ロボット。派生作品に同名の別キャラがいたり、これとは別の偽ドラえもんが映画に登場したりもする。
- ばらまきボンビー:『桃太郎電鉄ワールド』
- ミカエルのフリをして神の名を騙り、プレイヤーが所持している物件やカードやお金を周囲にばらまく悪行をする。本物のミカエルがいると、慌てて貧乏神に戻る。
- 平山幸雄:『アカギ〜闇に降り立った天才〜』
- ボストロール:『ドラゴンクエストⅢ』
- サマンオサの国王の偽者。変化の杖を使って国王に化け、恐怖政治を行っていた魔物でラーの鏡により正体を暴かれる。本物の王は地下牢に閉じ込めていた。
- 人間の権力者に成りすます魔物はドラクエシリーズにしばしば登場する。
- マヌーバ・ギブツ:『イナズマイレブンGOギャラクシー』
- ミーア・キャンベル:『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』
- ルーク・フォン・ファブレ:『テイルズオブジアビス』
- 本当のルークはアッシュで、彼自身はアッシュ(オリジナルのルーク)のレプリカとして造られた存在。
- ローズマリー:『明日のナージャ』
- ナージャ・アップルフィールドの偽者。ナージャと同じ金髪碧眼である事を活かし、持ち前の演技力でナージャに成り済まして自身がプリンセスに成り代わろうと画策するも失敗に終わる。
- メクセグ・ネイガー:『超神ネイガー』
- 超神ネイガーの偽者。ショーなどでネイガーの登場を待つ観客を失望させるのが主な役割。背中にマジックで書き殴られたイラストが自慢で、赤いマントを外すと裸の背中があらわになり、それを観客に見てもらいたがる。なお「めくせ」とは「不細工な」「格好悪い」という意味であり、「めくせぐねが?」とは「ブサイクじゃないか?」という意味である。
- ロボカイ:『ギルティギア』
- カイ=キスクの偽者。本人のデータをサンプルとして作られたロボットだが性格が全く似ていない。意図的に偽物として作られたわけではなく、あくまでも模しただけで作られたロボで本物と同列に語られるのを嫌がる。何なら本物を見下している。本人にぱっと見は似ているので彼の悪行が本人がやったと勘違いされて冤罪となるケースがあった。
- 冥黒のデスマスク:『ザ・フューチャー・デイブレイク』
- 天音月練:『マギア☆レポート』
本物より有名な偽者
- 石動ミイナ:『エデンの檻』
- エラン・ケレス(強化人士4号):『機動戦士ガンダム水星の魔女』
- 本名や誕生日は不明であり、クローンとは違って、顔を整形され声帯までもオリジナルの存在のために影武者として改造された少年。物語途中で主人公と戦って心を通わせ、自身の誕生日を祝ってくれた人を思い出し、彼女に感謝を述べる。後日に会う約束をするが……
- 〃(強化人士5号):『機動戦士ガンダム水星の魔女』
- 4号が焼却処分となり、新たに登場したエラン・ケレスの影武者の少年。物静かでクールな印象だった4号とは違い、かなり大胆な行動をしたりしていて性格も明るい。しかし”生きる、命”という事に対して、とても貪欲であり「この顔に変えてまで生き残ったんだ」や「君に殺されるのもガンダムで死ぬのも御免だよ」というセリフが顕著。そんな邪見にしていた戦うことしか出来ない少女との出逢いと別れが彼を約束の景色へと進ませる。
- ガラ中佐:『五星戦隊ダイレンジャー』
- 川尻浩作:『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
- キン肉マンソルジャー:『キン肉マン』
- 鞍馬祢音:『仮面ライダーギーツ』
- サイモン星人:『ウルトラマンA』
- シャア・アズナブル:『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』
- この作品ではキャスバル・レム・ダイクンが成り代わった姿という設定。
- 本物のシャアはキャスバルがジオン軍士官学校に入学するため、顔が似ていることを理由に身代わりにされてキシリア機関に暗殺された。
- 田宮良子 / 田村玲子:『寄生獣』
- 女教師・田宮良子に寄生した寄生生物。
- 本物は物語開始時点で死亡しており、本編にはまったく登場しない。
- トロワ・バートン:『新機動戦記ガンダムW』
- 本来の経歴は、物心もつかない頃に傭兵部隊に拾われた名もない兵士。
- ガンダムヘビーアームズ本来のパイロットの名前を、成り行き上名乗っている。
- ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア:『テイルズオブジアビス』
- 公爵家にて産まれた本当のナタリアは死産であり、死産したナタリアとすり替えられた娘で、彼女の本名はメリル・オークランド。バダック・オークランドこと現黒獅子ラルゴと故・シルヴィア・オークランド夫妻との間に産まれた女の子。国王夫妻と容姿が似ていないのはその為だった。物語後半にてナタリア(メリル)本人はこの真実を知る。
- 可憐な容姿は母シルヴィアに似ていて、彼女の心の強さや王女とは思えぬ程の身体能力の高さは父バダック譲りである。
- 平井ゆかり:『灼眼のシャナ』
- シャナが学校に潜伏するために成り代わっている人物。
- 本物は物語開始時点で消滅しているが、終盤で復活している。
- ゆかり以前にもシャナは他の消滅しかけた人間に成り代わっては移動していた。
- ファンタス星人:『ウルトラマン80』
- 本物のファンタス星人たちは自分たちに似せて制作されたアンドロイドたちの反乱により滅ぼされており、アンドロイドたちが「ファンタス星人」と名乗るようになり、地球侵略を企んでいた。
- フシ:『不滅のあなたへ』
- 自分が出会った人間や動物に変身する能力を持つ。
- 普段の姿をとっている少年のオリジナルは物語冒頭で命を落としている。
- マイティマスク:『ドラゴンボール』
- 百合原美奈子:『ブギーポップは笑わない』
- 劇中登場するのはマンティコアの成りすましで、本物はマンティコアに殺されている。
- 他にも統和機構の人造人間が本物を殺害して成り済ました存在が劇中度々登場する。
偽物要員
それ以外の偽者
(他にありましたら追記お願いします)
ロボット・生物系統の偽者
特撮
- メカゴジラ:『ゴジラ対メカゴジラ』
- ブラックホール第3惑星人が地球最強の生物・ゴジラをモチーフに作られた地球侵略用兵器。
- ニセアノシラス:『電光超人グリッドマン』
アニメ
- 戦国龍神丸、戦国戦神丸、戦国空神丸、戦国幻神丸:『魔神英雄伝ワタル』
- ワタル達の魔神を徹底的に解析して作られた模倣魔神。
- ジャークライジンオー、ジャークバクリュウオー:『絶対無敵ライジンオー』
- ダークゴウザウラー:『熱血最強ゴウザウラー』
- 原子王がギルターボの頭部に蓄積されたキングゴウザウラーのデータを基に作られた。言わば闇のキングゴウザウラー。
- ブラックガイン/ブラックマイトガイン:『勇者特急マイトガイン』
- ゴルソドラン:『黄金勇者ゴルドラン』
- アルスコアガンダム:『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』
- アルスがコアガンダムを学習・解析して生み出したモビルスーツ(ガンプラ)。
- 原型機と同様にアーマー装着による強化が可能で、最終決戦ではオリジナルのアーマーを奪って使用している。
ものまね芸人が扮する偽者
- ある人物に特化したものまね芸人。
- 出演番組では、まるで本人であるかのように扱われる事もある(もちろん他の出演者達は、わかった上で合わせている)。
- 本人が出演できない場合の代役を務める事もあり、何らかの形でものまねをやっていた人物が本物を担当することになるケースも少数ながらある。
ものまね芸人 | 本人 | 備考 |
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JP | 松本人志 | ワイドナショーなどで松本の代役として出演したことがある |
Mr.シャチホコ | 和田アキ子 | |
アントキの猪木 | アントニオ猪木 | |
田島直弥 | 野沢雅子 | |
若井おさむ | アムロ・レイ | |
栗田貫一 | 山田康雄/ルパン三世 | 山田の死去後、正式にルパン役を引き継いだ |
チョコレートプラネット松尾駿 | IKKO | |
チョコレートプラネット長田庄平 | 和泉元彌 | |
コージー冨田 | タモリ | |
原口あきまさ | 明石家さんま | |
キンタロー。 | 前田敦子 |
別名・表記ゆれ
プリテンダー ……同名キャラクターあり