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サイモン星人

さいもんせいじん

サイモン星人(登場した個体が子供だったので書籍によってサイモン星人の子供)とは『ウルトラマンA』に登場した友好的な宇宙人の名称である。
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データ編集

別名遊牧宇宙人
身長199cm
体重80kg
出身地異次元
CV高田裕史

概要編集

最終回『明日のエースは君だ!』に登場。

ひ弱だが友好的な宇宙人。かつて母星であるサイモン星をヤプール(帯番組ウルトラ怪獣大百科』によるとテンペラー星人と手を組んでいたとの事だが当時の設定からしてエンペラ星人の間違いである可能性がある)に侵略されて以降、当てもなく宇宙を彷徨っているらしい。


そのうちの子供を乗せた一機の宇宙船がヤプールの残党(あるいは彼らが製作した無人自動追跡円盤)に命を狙われて地球に逃れてきた。宇宙船は撃墜されて子供のみが助かり、地上を彷徨っていた所を(ウルトラ兄弟のお面を被った)子供たちから『悪い宇宙人』と見做され、いじめられていたが、その場にでくわしたTACに保護された。

北斗に叱責され、子供たちはいじめを反省するも、超獣ジャンボキングが襲撃。北斗以外のTAC隊員たちともはぐれてしまったため、北斗と子供たちに匿われる事になったが...


「北斗星司よ、私の声に聞き覚えがないか?」

「…ヤプール!」

「その通り、ジャンボキングを操っているのはこの私だ!」


(データの出身を観れば一目瞭然だが)その正体は本物のサイモン星人ではなく、ヤプールの残党が化けた偽物だった‼


「みんなの前で私を撃つがいい。誰も私をヤプールだと信じてないぞ。私を撃てばお前は子供たちの信頼を裏切ることになるのだ。人間の子供から優しさを奪い、ウルトラマンエースを地上から抹殺するのが私の目的だったのだ」


エースへの復讐と抹殺のためにヤプールは、

  • 友好的かつ、戦いの被害者であるひ弱な宇宙人の子供に化け、庇護欲に訴えかける。
  • 念を入れ、自作自演で自らが搭乗した宇宙船を仲間(あるいは自らが製作した無人機)に襲わせることにより、まんまと周りを欺く。
  • その裏でジャンボキングを操り、街を破壊すると同時に、子供たちの純粋な優しさを利用し、護られるように。
  • その状態で、北斗星司=ウルトラマンエースにだけ自身の正体を明かす。
  • 最終的には“子供たちから優しさを奪い、ウルトラマンエースを地上から抹殺”する。

・・・という、下衆以下の鬼畜的な作戦を実行していた。


裏切りは華

主な戦力は頭部の触覚から放つショック光線。また、テレパシーでジャンボキングに指令を出す際に角が発光する(当初はジャンボキングの襲来を察知した事によるものと思われていた)。


最終局面で、子供たちの目の前でテレパシーを使い北斗だけに正体を明かし(その際、目の色が白から禍々しい赤に変わっている)、目的を意気揚々と話して挑発、まんまと乗ってしまった北斗にタックガンで射殺される。

元の姿にも戻らずテレパシーなど聞こえず、事情を知らない子供たちは北斗を非難。優しさを失いかけ、ヤプールの目論見は成功したかに思えた。


が、子供たちの優しさを守るため、北斗はなんと子供たちに自分がサイモン星人の正体を看破る事ができたのは「自分こそがウルトラマンエースであるから」だと自白してしまう。


だが、子供達はそんな唐突なカミングアウトで納得するわけがなく「ウソだ!」「デタラメ言うな!」とさらに北斗を罵倒する。

最早、論より証拠しかないと悟った北斗は子供達、そして駆けつけたTACの仲間達の目の前で変身し、そして最後の切り札であるジャンボキングを倒したため計画は水の泡と化した…。


しかしこの結果、TACの仲間達を含め、多くの地球人に自分の正体を知られてしまった北斗/エースは強制的に光の国へと帰還することとなり、結果的にはヤプールの目論見のひとつであったウルトラマンエースを地球から追い出す事には成功した

また、一連の策略の結果、サイモン星人の正体は勿論、自分がエースであると打ち明けた北斗の言葉を信じようとしないまでに、子供達に疑心暗鬼の心を植え付ける事に成功し、北斗も最後の手段として「目の前で変身する」ことで証を立てる他なかった点から見ても、考えようによっては、この点に関してはヤプールの実質的な勝利といってもいい(ようは試合には負けたが勝負には勝ったということ)。


恐るべし、ヤプールの執念。…人間の子供たちの中にバキシムコオクスの人間体に似た「タケシの友人A」がいたことについては見なかったことにしよう


その翌週には要領のいい防衛チーム新たな戦士が地球の護り手を担うことになるのだから。



ちなみに…編集

『ウルトラマンエース』本編には、善良な宇宙人や改心した宇宙人が殆ど居なかった事が、子供たちの宇宙人に対する不信感を抱いたと言っても過言ではない。…まあ、仮にそんなヤツがいても、アプラサールみたいに超獣化されてしまうのがオチだが。


派生作品では編集

酩酊!怪獣酒場2nd編集

第39話で登場。身寄りのない孤児であった所をジャンボキングに拾われる。

一見するとツインテールの似合う女の子を装っているが、いつしかジャンボキングを奴隷のように扱い、屋敷を乗っ取ってしまったが、うるまが特に何も能力がないのなら、ジャンボキングの方が有利なのでは?ということを指摘され、破壊光線でお仕置きを食らう。

なお、本性を現した時の声はヤプールそっくりである。


関連タグ編集

ウルトラマンA A怪獣 ウルトラ怪獣

ヤプール 巨大ヤプール

マザロン人コオクス女ヤプール:同じくヤプールの生き残り。

ゼラン星人:「帰ってきたウルトラマン」登場の宇宙人。こちらも「(地球人の)子供に変身し、周囲の庇護下に」、「変身前ウルトラマンに対して、テレパシーで会話し挑発」、「他者には事情を知られていない」、「実はウルトラマン抹殺作戦の黒幕で加害者」、「怪獣(プルーマ)を操っている」と共通点が多い。

ファンタス星人:こちらも本物が2024年現在、登場していない。

蛭川光彦:同じく自身の本当の目論見自体は外れたものの、最終的にサイモン星人(ヤプール)同様『ウルトラマンを地球から追放する事に成功した』と解釈する人物も少なくない。

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