演:高峰圭二
概要
年齢20歳、7月7日生まれ。血液型B型。
南夕子とともに、ウルトラマンエースから命と力を与えられたTAC隊員。番組前半は夕子とともにウルトラリングを合わせてエースに合体変身していたが、後半は月星人だった夕子が同胞のもとに帰ったため、単独変身している。
普段は都内のアパートで一人暮らしをしている。
TAC入隊前は、広島県福山市のパン屋でパン配送車の運転手を勤めていた。
視力は両目とも2.0。
生後まもなく父親が他界しており、親のいない子供の気持ちを誰よりも理解している(戦災孤児設定のあるエースと重なる部分がある)。『A』には問題を抱えた子供が登場するが、北斗はその子たちに対して大変親身に接する。9歳まで寝小便の癖があったらしく、少年時代はグレかかってたこともある。そのため、暴走族や寝小便の治らない子供とも心を通わせた。
中学時代、同級生や知り合いの大学生とともに冬山で遭難したこともある。
正義感は強いものの、血気盛んで猪突猛進気味。見て思った事はすぐ口に出すため、他の隊員との対立や不信を煽る要因となっている。また短気な部分もあり、高慢な民間人の女性をひっぱたいたり、謹慎処分を度々受けている。また、馬鹿正直に策略にはまることもしばしば。
しかしながら、負けん気の強さでへこたれたり腐ることもないタフネスな青年である。
わかりやすく言えば、古き良き熱血主人公そのもの。一言多く言ってしまう性分で、そのたびに夕子に酷い目に合わされている。
超獣ベロクロンにタンクローリーで特攻し命を落としたが、その勇気をウルトラ兄弟に認められて夕子とともにエースから新たな命と力を与えられて復活。その後、夕子とともに故郷を後にしてTACに入隊。
最終回(第52話)ではヤプールの罠により、人を信じる気持ちを失いかけた子供たちの心を救うため、地球から去る覚悟で正体を明かす。エースに変身してジャンボキングを倒すと、子供たちに以下のメッセージを残して地球を去っていった。
優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと。それが私の最後の願いだ。
その後
エースと一体化したままであるため、エースの人間体として登場。
『ウルトラマンタロウ』
第33話・第34話でタロウに招待され、他のウルトラ兄弟とともに地球を訪れる。兄弟のなかで真っ先にタロウを救援しようとした(エースはタロウと義兄弟だが、それは別としても北斗らしい行動である)が、タロウ=東光太郎が思い上がった際には怒りを露わにし、以降は彼に対して手の平を返したような態度を見せた。このとき、ZATの上野隊員の体を借りている。
『ウルトラマンメビウス』
劇場版の冒頭=本編の20年前、他のウルトラ兄弟とともに、変身能力と引き換えにUキラーザウルス=ヤプールの怨念を封印。ヤプールを監視しながら、神戸市のホテルのコック長として生活していた。変身したら命を落とし兼ねなかったが、メビウスが宇宙人連合に捕われた際には『タロウ』客演時のように真っ先に助けようとした。郷秀樹とともにハヤタやモロボシ・ダンを説得し、変身して戦った。
第44話で暗黒四天王最初の刺客としてまたもや現れたヤプールの策略で分断されたメビウス=ヒビノ・ミライや、GUYSのカザマ・マリナにテレパシーを送った。
マリナには、時空波(『メビウス』中盤から宇宙人や宇宙怪獣を呼び寄せていた)の弱点を教え、ヤプールの口車に乗って戦意を喪失したメビウスには、『A』後半で夕子と別れた後、彼女の存在を感じていたから戦えたと語ることで離れていても心は繋がっていると説いて闘志を燃やさせ、ヤプールを倒させた。GUYSの前に現れたルナチクスを倒すべくエースに変身し、月面で交戦。
守ってきたはずの地球人に殺されそうになった挙句、面と向かって侮蔑の言葉を浴びせられたミライには、例のメッセージをテレパシーで変わらぬ願いとして伝えた。
さらに、夕子と30数年ぶりの再会を果たした。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
本編とは別の存在である北斗が登場。この世界では夕子と結婚して七海という娘ももうけており、横浜市でパン屋を営んでいる(これは『A』本編で北斗がパン屋の配達員をしていたことへのオマージュ)。
この世界でも少々短気な性格は相変わらずで、自分のことを「兄さん」と呼んだミライに対しては喧嘩腰の態度を見せた。一方で、暴走したトラックから子供を救う際には真っ先にトラックの運転席に飛び込むなど、非常に勇敢な一面も見せている。
終盤で別世界の自分の記憶が宿ったことでエースに変身。ティガ、ダイナ、ガイアや他のウルトラ兄弟とともに侵略者に立ち向かった。
『ウルトラマンサーガ』
バット星人による異変を察知を、光の国で察知。ディレクターズカット版ではバット星人がフューチャーアースの地球に送り込んだ怪獣兵器と戦うため、自分やレオを含めたウルトラ兄弟の5人で時空を超えてフューチャーアースに向かった。
ULTRAMANでの北斗星司
原典とはまったく異なり、中性的な容姿をしている(ただし原典同様、体格は平均的な男子と比較してかなり小柄)。性格もお人好し&熱血おバカではなく、やや自己顕示欲の強い傾向がある。また、電子端末を用いて情報収集を行うなど知性的な側面も垣間見える。
余談
脚本家の市川森一によれば、最終回で北斗はエースの力を捨て去り、TACを退任して夕子と結婚、その後地方に移住して一児を設けるというエピローグの構想があったらしい。
企画当初は吉村公三役の佐野光洋が、北斗役の候補の1人として名があがっていた。
演じる高峰氏は、北斗と1日違いの7月6日が誕生日である。
元女子プロレスラーの北斗晶のリングネームは、北斗星司が由来。当初は本名で活動していたが、1988年に改名。それに合わせ、当時タッグを組んでいた鈴木美香が相方の夕子にちなんでみなみ鈴香と名乗った。
関連イラスト
関連項目
ナツカワ・ハルキ:エースの名付け子と一体化した青年。彼も正義感が強く、最後の戦いを終えた後に地球を旅立ったという共通点がある。
歴代ウルトラマンの主人公系譜