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「TACの任務に危険を伴わない任務などない!」


「作戦は変更しない!北斗隊員、司令官命令だ。そのままゴルゴダ星に突入せよ!!」


演:山形勲


概要編集

ウルトラマンA第14話に登場したTAC南太平洋国際本部司令官。


活躍編集

ヤプールの拠点と思われるゴルゴダ星を超光速ミサイルNo.7で爆破するべく極東支部に来日した。

だが、そのゴルゴダ星にウルトラ兄弟が捕らえられていることを知りながら、ゴルゴダ星を爆破することになんの躊躇も見せず、それどころかウルトラ兄弟やゴルゴダ星の他の生命の身を案じて作戦に反対した北斗星司が楯突いてきた事が気に入らなかったのか、意見を一蹴するばかりか、自身の権限を利用して腹いせに近い形で強引に彼をミサイルの操縦手に任命した。


さらに、作戦途中にミサイルの欠陥が明らかになった際は自分の立場を守るために北斗に自爆攻撃を強要した


TAC隊長の竜五郎から作戦の失敗を指摘され、「作戦の指揮官はあなただがTACの隊員の命を預かっているのは私です」と至極真っ当な事を言われても自身の非を認めるどころか逆上し、なお北斗に自爆を強要したためについにTACの隊員達を本気で激怒させ、竜隊長に殴られた上、南夕子に「帰ってください!」と怒鳴りつけられ、最終的に山中一郎から「さあ、帰ってくれ!!」と司令室から無理矢理つまみ出された


司令室から追い出された後は登場していないが、その後も竜隊長や山中隊員が特に懲罰を受けた様子もないことから、やはり彼が作戦失敗の責任を取らされるという自業自得の最後を迎えた可能性が高いと思われる。


上述したとおり、司令官という立場でありながら、個人的な私情から自殺同然の任務を隊員に強要するなど、ウルトラシリーズに登場した司令官の中でも特に身勝手で度量が狭く、己の保身を第一に考えるその性格や気質は、お世辞にも軍事組織の責任者としては適正とはいえない偏狭極まりない人物である。

その器の小さい人間性は、TAC一短気且つ(ヒッポリト星人の騒動では、敵側の要求通りにエースを引き渡すことを主張していた程に)マキャベリストな気質の山中隊員をもってして「イヤな奴」と称される程(「お前が言うな」とは言ってはいけない…一応、フォローしておくと上述のヒッポリト星人の騒動の際に山中隊員がその様な主張をしたのは、エース排斥を訴えかけてくる市民の圧力に圧された為であり、普段は特にウルトラマンを否定したり、邪険に想う一面は見せていない)。


ちなみに後の『A』第31話で高倉とは別人のTACの司令官が登場しているが、その司令官も高倉ほど問題人物ではないがバクタリに変身するバクの殺処分を決定し、それがきっかけで事態を悪化させる事になるなど、決して名将とは言い難い失態を晒している。

TACの上層部にはまともな人間がいないのか…?


…尤もメタ的なことを言えば巨大ヤプール敗北後の第31話自体がヤプールが存命していた時期に没となった脚本を再利用したと言われているエピソードであるために、14話以前に高倉司令官が登場する初期構想があった可能性はある。


余談編集

極東支部に来日した際、副官(もしくは参謀?)らしき側近も一緒に登場していたが、本編では一切の台詞はなく、いつの間にか姿を消している。


また、演者の山形勲氏はTBSドラマ水戸黄門柳沢吉保をはじめ、数々のドラマ、映画で悪役を演じた昭和の名バイプレーヤーの一人であり、そんな山形氏の迫真の演技が、この高倉司令官により深みを持たせたとの特撮ファンからの評価もある。


ちなみにTBSドラマ水戸黄門において山形氏が演じた柳沢吉保の次代の演者はウルトラマンZバコさんことイナバ・コジローを演じた橋爪淳氏である。


後のMACにも同姓の司令官が登場するが、こちらは良識ある人物として描かれており、特に関連も無いものと思われる。


関連タグ編集

ウルトラマンA

TAC タカ派 俗物 ブラック上司


小悪党:前述するとおり立場上は味方側の人間であるが、劇中で彼がやっている事は最早それである。


ゴンドウ・キハチカジ参謀ユウキ・マイ:高倉同様に、苛烈且つ冷徹な手段を厭わない事から主人公達と対立するウルトラシリーズの防衛組織のタカ派の重役達。ゴンドウは高倉と違い確かな正義感を持ち合わせている。


ブリューワー将軍西条武官:ウルトラシリーズにおいては『最低な防衛組織関係者』ワーストトップを高倉と争っている、アーミー(陸軍)の将軍と統合防衛軍の次席幹部。西条の方は高倉同様に防衛チームの隊長から非人道的且つ短慮な指揮を非難されながら殴られる一幕がある。


神山政紀:『昭和ウルトラシリーズ最低の司令官』と評される高倉に対比する形で『平成ウルトラシリーズ最低の司令官』と評されるUPGの司令官。『自分の意に沿わない隊員達に報復人事を強行する』『ウルトラマンを作戦遂行の為の犠牲にしようとした』という高倉と同じ愚行をしでかす一方で、散々手痛い目に遭った後には自分の非を認める良識も持ち合わせているだけ、高倉や上述の西条よりはマシといえる。


蛭川光彦今里光:高倉と並ぶウルトラシリーズを代表する最低な地球人達。今里は高倉同様に防衛チームの隊員に殴られながら退場した。

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