データ
別名: | 超咆哮獣 |
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身長: | 測定不能 |
体重: | 測定不能 |
概要
『ウルトラマンギンガS』第14話「復活のルギエル」にて初登場したラスボス怪獣。
チブル星人エクセラーが宇宙の覇者となるべく大量のビクトリウム鉱石のエネルギーを与え永久の眠りから甦らせたダークルギエルの肉体が、UPG基地ライブベースとビクトリウム・キャノン、そしてシェパードンのスパークドールズと地下に眠る大量のビクトリウム鉱石と融合合体し、肉体が変異して誕生した最強の生命体。
復活当初はルギエルの意思はなく、宇宙最高の頭脳を誇るエクセラーが操る最強の肉体としての役割を果たす存在と成り果てていたが、最終回にてルギエルの意識が蘇り、エクセラーを排除した事で名実ともに完全復活を果たした。
ビクトリウム鉱石とシェパードンと融合合体したためか、ダークルギエルがシェパードンのシルエットをもとにしながら怪獣化したような姿へと変化している。また胸には巨大化した『ビクトリウム・キャノン』が配備されており、背中にはライブベースの基地の一部が残っているなどロボット怪獣のような機械的な部分もある。
全身から「ダークルギエルビート」と呼ばれる破壊光弾を放つ能力が備わったほか、大量のビクトリウムを『ビクトリウム・プラント』と呼ばれる体内器官(元はライブベースに備え付けられたビクトリウムの貯蔵施設だった)に無制限貯蔵しているため最大最凶の兵器『ビクトリウム・キャノン』の威力はさらに計り知れないレベルとなっており、フルパワーで放てば山1つを簡単に消し飛ばせるほどの威力を秘めている。
ちなみに、超巨大怪獣という訳ではないが、設定上の身長・体重はなんと測定不能。
測定不能な理由は不明だが、恐らく測定する側になるべき基地を乗っ取ってしまったせいだろうか?
※ダークルギエルの自身の身長はミクロ〜無限大、体重は0〜無限大なのでそれが関係しているのかもしれない。
劇中での活躍
第15話「命という名の冒険」
ギンガとビクトリーの2人がかりでも全く歯が立たないほどの力と、2人の猛攻(ギンガストリウムのウルトラショット、Z光線、メタリウム光線、ギンガスパークランスとビクトリーのキングジョーランチャー、EXレッドキングナックル、エレキングテイル、ビクトリウムシュート)を受けてもビクともしない防御力も備わっており(ハイパーゼットンシザースでやっと傷を負わせた)、その圧倒的な力で2人を退ける。
その様は正に今までのギンガ世界を叩き壊すほどの悲壮感漂う描写だった。
第16話「明日を懸けた戦い」
度重なる戦いで消耗し、残り1回しか変身できなくなり後がなくなったギンガとビクトリーの再戦を受け、その際にシェパードンセイバーフラッシュでビクトリウム・キャノンを破壊されて使用不能にさせられる。
それでもなお力の差を見せつけ、ルギエルの意識が蘇った後は電撃を放ちギンガとビクトリーを石化させ、今度こそ変身不能に陥らせ、人々を絶望の淵に追いやった。
しかし、ビクトリアンや雫が丘の人々の協力によって復活したギンガとビクトリーとの三度目の対決では、奮起した両者の連携の前に徐々に押されていき、さらに内部に侵入していたマナによって内部からシステムを暴走させられて遂に行動不能に陥る。
最後は身動きが取れなくなったところへ、合体技「コスモミラクルエスペシャリー」を浴びて大爆発を起こし、遂に敗れ去った。
「永遠の……命の力……!馬鹿な……!」
ウルトラファイトオーブ
亡霊魔導士レイバトスが復活させた亡霊怪獣軍団の一体として、キングジョー、バードン、グドン、ツインテール、ハイパーゼットンと共に登場し、ゼロとオーブオリジンに襲い掛かる。
バードン、キングジョーと共にオーブオリジンと戦ったものの、ビクトリウム・キャノンはおろかダークルギエルビートも使用せず、オーブカリバーの柄で弾き飛ばされた後、バーンマイトのストビュームバーストとストロングコロナゼロのガルネイトバスターの同時攻撃を食らい爆散・消滅した。
再生怪獣のお約束の展開となってしまったが、ビクトリウムもルギエルの力や意思もない以上、見た目だけがビクトルギエルの二足歩行怪獣と言ってもよい存在だったため、仕方のない展開であった。
光線技を使わなかったのも、ビクトルギエルの技のほとんどが範囲攻撃であったためかもしれない。
一応ハイパーゼットンと同様、「(かつてのように)2人以上のウルトラマンの力によって倒される」という配慮はなされている。
余談
- デザインコンセプトは「怪獣と基地が合体した姿」。
- 「怪獣となったルギエル」というオーダーだったことから、ルギエルの意思を感じさせないように我を忘れて暴走しているイメージから一つ目のような形状となっている。TDG三部作の放送時は防衛隊のメカが売れたため、前作『ギンガ』の企画時から防衛隊にまつわる商品を出すこととなり、防衛隊の基地を出す予定だったが、怪獣が基地から出てくる玩具が発売されることとなった。
- 当初は中から黒いギンガが出現するという案もあった。
- 情報誌を除き、物語の終盤までその存在は伏せられていたのだが、『ギンガS』の後半の初期に流された玩具「DXビクトルギエル」のCMで盛大なネタバレが行われてしまった…
- もっともこれはビクトルギエルに限った話ではなく、『新ウルトラマン列伝』内ではCMでギンガの新要素が先行公開される傾向にあった。
- もっと言うと、これは12月になると翌年からの新番組情報のリーク時期と衝突するため関連アイテムの販売が制限される事情によるものと思われ、以降のラスボスも11月のソフビ先行発売で明らかになるのが定番となっている。
- 『ファイトオーブ』では、ラスボスであったにもかかわらず、早くも再生怪獣として使われてしまった。亡霊怪獣軍団のメンバーとして選ばれた理由は、完全オリジナルではないサンダーダランビアやスーパーグランドキング、前回坂本監督が映画で使用したダークルギエルとファイブキング、味方枠のシェパードンを除いた中で選ばれた『ギンガ』、『ギンガS』枠の怪獣であるためだと推測できる。
- スーツは後にギルバリスに改造された(よく見ると足回りの形がそのまま残っている)。
関連タグ
共通点のある怪獣
アークベリアル:大量の鉱石を吸収して怪獣のような姿になる点が共通している。
デスフェイサー:防衛チームの超兵器が敵になる点が共通している。
テラフェイザー:前述のデスフェイザーのリブートで扱いもほぼ同じ。しかし、こちらは主犯と和解後凶弾の盾となってウルトラマンを庇った後、最終的に味方側に戻りすべての根源と戦った。
デストルドス:こちらも強力な兵器を主砲に使おうとしたが、黒幕に制御権を乗っ取られ変貌したラスボス怪獣。