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ハイパーゼットン

はいぱーぜっとん

ハイパーゼットンとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣。 同名のキャラクターが2種類いるが、ここでは主にウルトラマンサーガに登場したものを扱う。
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ハイパーゼットンとは

  1. ウルトラマン超闘士激伝』のハイパーゼットン。呼び方が変わっただけで、かつてウルトラマンを倒したゼットンと同一人物である。詳細は闘士ゼットンを参照。
  2. ウルトラマンサーガ』のハイパーゼットン。本稿で記述。

もしかして⇒ハイパーラットン


概要

映画『ウルトラマンサーガ』に登場したゼットンの進化系。

別名は初代ゼットンと同じ『宇宙恐竜


宇宙に死をもたらす神となって君臨すべく暗躍するバット星人により操られる。


ウルトラマンのいない世界の地球、『フューチャーアース』にて育てられた。

バット星人が様々な次元から連れ去った怪獣やその他の生物、そしてフューチャーアースに取り残された人々の絶望・恐怖心を糧に成長、地球を滅亡へと導く。


これまでのウルトラシリーズの映画における怪獣は、まずはウルトラマンと同サイズの怪獣が現れ、最後に数百メートル級の超巨大怪獣との戦いになるのがほとんどであった。

しかしハイパーゼットンはそれとは逆に、アベコベガエルの如く超巨大怪獣からウルトラマンサイズの怪獣へと変身するのが特徴(成体が超巨大サイズはタラバンケルビムといったケースが一応ある)。

単にハイパーゼットンと言った場合、ほとんどは完全体のイマーゴを指し、後述する再登場時にもすべてイマーゴの形態をとっている。よって本記事でもイマーゴをメインに記載する。


CGを用いない着ぐるみ怪獣であることや、ウルトラマンを打ち破った強敵「ゼットン」の名を冠し登場させやすいということもあってか再登場の機会も多い。

ただし、いずれの登場も(TVシリーズと劇場作品の違いがあるとはいえ)『サーガ』の個体ほどの強さを見せておらず、最初の個体が一番強烈なキャラクターだったという点は初代ゼットンに通ずるものがある。


各形態について

コクーン

【バトルスピリッツ】ハイパーゼットンコクーン【ウルトラマン】

詳細はリンク先を参照。


ギガント

ハイパーゼットン・ギガント

詳細はリンク先を参照。


イマーゴ

ハイパーゼットンハイパーゼットン

身長70メートル
体重4万トン

バット星人「これが・・・これが・・・これが完全体、ハイパーゼットン!! 私は遂に、全ての宇宙に死をもたらす神となったのだ!!!」


バット星人と彼の乗る宇宙船を取り込んだギガントから脱皮して完全体となったハイパーゼットン。

通称「滅亡の邪神」。

イマーゴとはそのまま「成虫」を意味する。

昆虫的なゼットンのフォルムがより洗練され、非常にスタイリッシュで人間に近い姿となった。

腕は剣のような突起となり、収納可能な翼や細い尻尾も備えている。

頭部の発光器官の中に宿ったバット星人自身によってコントロールされている。


この形態では暗黒火球を胸の発光器官から放つようになっている。

特殊能力は初代ゼットンのものをそのままパワーアップさせたものが多く、バリアーハイパーゼットンバリヤーやテレポート能力ハイパーゼットンテレポート、そしてウルトラマンの合体光線すら増幅して撃ちかえすハイパーゼットンアブソーブを持つ。テレポートによる移動・回避の素早さも特徴で、ウルトラマン3人でも捉えきれないどころか、その残像で分身を見せるという離れ技も見せた。

さらに初代ゼットンにはなかった能力として、翼によるマッハ33の飛行能力、触れたものを焼き尽くす暗黒のオーラコラプサーオーラ、それに加え『ウルトラマン列伝』で放送されたディレクターズカット版では取り込んだ怪獣を怪獣兵器として復活させて操る能力も見せた。


これらの能力でゼロダイナコスモスら3人をあっという間に蹴散らし、サーガとの戦いでもなお互角の攻防を繰り広げた(通常この手の作品において、絶対的な力で主人公組を蹴散らしたボスは劇場版限定フォームに覚醒した主人公に一方的に押されてそのまま撃破が王道だが、ハイパーゼットンはサーガに覚醒してなお若干上回っていた)



最終的には、チームUが仕掛けていた落とし穴に足を取られた一瞬の隙を突かれて翼を切断され、拳の連撃をお見舞いされ、上空に吹き飛ばされたが、吹き飛ばされているのは途中までで、途中一度体勢を立て直し自ら上昇している。

しかしすぐに追いつかれ更に追撃される形で宇宙空間に到達。

一兆度を超える火炎をこれまで出した事もないような高音の鳴き声(「ピポポポポ…」という電子音のような声が「ピポポポポポポポ↑」とドンドン音域が上がっていく表現がされていた)と共に発生させるが、それに合わせる形で放たれたサーガマキシマムで打ち消され、その勢いでバット星人もろとも倒された。


こちらの鳴き声の元はあの初代ゼットンであり、能力的にも初代以上のスペックを見せたのもこの個体が初(他はテレポートを使用しなかったり、バリアが小さかったりと能力がフル活用されることは少なかった)。そのため脱皮前のギガントに比べ、体格が小さくなった(ゼロ曰く「迫力不足」)代わりに大幅な能力アップとなったハイパーゼットンの特徴をさらに強調させている。

サーガ自身も、ハイパーゼットンに対抗するための必殺技として、吸収される光線ではなく拳を用いていたことが特徴。


派生形態

ハイパーゼットン(SD)

ウルトラマンギンガS』第14話『復活のルギエル』に登場。


チブル星人エクセラーが新たに派遣したエージェントゼットン星人ベルメウルトラマンギンガ及びウルトラマンビクトリーを倒すためにモンスライブした。形態は翼のないイマーゴ。

テレポートは登場当初の数回のみ、火球も数発のみ、バリアーや翼は使用しておらず、すばやい身のこなしで回避行動をとるなど、映画版と比べて使った能力は控えめだが、それでもギンガとビクトリーを圧倒し続けた。


UPGが所有するビクトリウム・キャノンを狙ってライブベース近辺に出現。ギンガをテレポーテーションで翻弄しウルトラマンギンガストリウムスペシウム光線をハイパーゼットンアブソーブで跳ね返す等今作でも圧倒的な実力を見せ、さらにギンガを盾にすることでビクトリウム・キャノンの発射を妨害した。


ビクトリーの登場により2対1の戦いになっても素早い身のこなしで二人の攻撃を回避し続け互角の戦闘を続けたが、ビクトリーのウルトランスエレキングテイルで腕(指?)先を拘束され、その隙をついてウルトラマンタロウの導きでギンガが発動したコスモミラクル光線の前に、スペシウム光線と同様ハイパーゼットンアブソーブで対応。しかし吸収しきれずそのまま倒された。


スパークドールズヒカルショウが回収したが、この戦いはビクトルギエル誕生の時間稼ぎに過ぎず、このスキにダークルギエルがライブベースを乗っ取りビクトルギエルが誕生してしまった。


なお、ウルトラマンビクトリーはハイパーゼットンをウルトランスすることでハイパーゼットンシザースを使用可能。最終決戦では、この能力を使ってビクトルギエルに大ダメージを与えた。

後に、『決戦!ウルトラ10勇士!!』でウルトラマンギンガビクトリーも使用しており、エタルガーにダメージを与えている。


味方であるシェパードンを除けば唯一、後半で敵から手に入れたスパークドールズである。


ハイパーゼットンデスサイス

【フュージョンファイト!】フュージョンファイト3弾イラスト

ウルトラマンオーブ』に登場するハイパーゼットンの亜種。

詳細はリンク先を参照。



その他の活躍

小説『ウルトラマンF

ゼットン星人によってブルトン細胞が作り出した超次元微小経路を使ってウルトラマンが去った地球の京都に召喚された。


当初はコクーンの状態で送り込まれ、後にギガントへと成長。科特隊の攻撃で無重力弾を受けるとそのエネルギーでイマーゴへと変態し、ウルトラマンFと交戦する。

Fを暗黒火球と持ち前の超パワー、テレポートで終始圧倒し、変身解除寸前まで追いこむが、彼女が強自身のカラータイマーを自ら破壊し、変身解除が不可能になるのと引き換えにリミッターを外してサーガを思わせる肉体と超絶的なパワーを手に入れたことで戦況は一変。

Fと互角以上に渡り合うが、地下街の真上に着地したのが仇となり、陥没した地面に足を取られているすきにFの強烈な一撃をくらって完全に動きを止め、成層圏まで蹴り飛ばされた直後に追い打ちのように繰り出されたサーガマキシマム様のパンチをくらい爆散。光の粒子へと還された。


ウルトラファイトオーブ

亡霊魔導士レイバトスが復活させた怪獣軍団の一員として、ビクトルギエルキングジョーバードングドンツインテールと共に登場し、ゼロオーブオリジンに襲い掛かる。


ビクトルギエルを倒した後にモードチェンジしたルナミラクルゼロハリケーンスラッシュと戦い、最期は以前デスサイスが破れたビッグバンスラストとウルトラゼロランスの一撃を食らい爆散・消滅した。

これによって残りはゾフィーセブンジャックと因縁がある一般的な怪獣のみとなった。


ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀

宇宙恐魔人ゼットが率いるゼットン軍団として複数の個体が登場。

第7話~8話では3体が出現し、スピード自慢のウルトラマンフーマを瞬間移動を駆使して逆に圧倒するという相変わらずの強キャラ振りを発揮した。


しかしGRFアンドロメロスウルトラマンリブットの加勢により、形成が逆転し、1体目は腕から光刃を放つ新能力を披露するがかわされてしまい、ウルトラマンタイガのスワローバレットとアンドロメロスのアンドロビームの同時攻撃で爆死。

2体目はウルトラマンフーマの光波剣・大蛇でEXゼットンと共に斬り裂かれ爆死し、3体目はアンドロメロスのダブルランサーにより撃破された。


その後、惑星エビルで新たに製造されたと思われる個体がゼットン軍団の一員として複数個体登場し、ウルトラ戦士たちと激闘を繰り広げる。


また、デスサイスは確認されていないが、その代わりにデスサイスと同じ鎌を持つゼットン・ファルクスが登場している(メタ的には、ゼットンバルタン星人のスーツにデスサイスの鎌をそのまま取り付けたのがゼットン・ファルクスであり、デスサイスはパーツを別の怪獣の素材として使われてしまったので登場できなかったのである)。


TDG THE LIVE ウルトラマンダイナ編 STAGE1 ~新たなる光の勇者~ in 博品館劇場

ダイナの抹殺を目論むシルバック星人がダイナを最も苦しめた怨念として蘇らせた(つまりサーガの個体の怨念)。

機械的な口調で話し、『ダイナに関わる者は全て排除する』としてラセスタ星人を襲撃。グレゴール人(かつて『ダイナ』に敗れた本人)が変身したニセウルトラマンダイナを本物と誤認して追い詰め、ニセダイナの変身を解いた。しかしヒマラの決死の妨害によってグレゴール人へのウルトラチャージを許してしまい、ダイナの強さの核心を理解した彼の猛攻で一度は退けられた。


……かに見えたが、グレゴール人をダイナと同等の脅威と見做し今度はディゴンゼネキンダール人ミジー星人たちの怨念を呼び出すが、ラセスタ星人を襲撃した事で本物のダイナの逆鱗に触れてしまい、駆けつけたダイナにソルジェント光線で全て蹴散らされる。


しかし、ハイパーゼットンの強さはダイナを遥かに凌ぎ、ダイナを手こずらせるが、ゼロとコスモスがダイナに合体してダイナ/アスカの人格が表に出たウルトラマンサーガが爆誕。

サーガプラズマーと似た構えで放つ必殺光線を浴びて倒された。


余談

  • デザイン

各形態ともデザインは後藤正行が担当。従来のラスボスは超巨大な怪獣という設定だったが、『ドラゴンボール』のフリーザ最終形態のように真逆で行く展開となった


  • 初期案

企画初期の名称は「ビーストゼットン」。

決定稿以前に描かれたイメージボードでは、第1形態としてドラゴンをモチーフとした高速飛行タイプが存在した。

デザイン画では蛇腹が赤いものも検討されていたが、一目でゼットンと分かるようにオリジナルと同じ配色となった。また、カラーバリエーションとして全身が赤いものも検討されていた。


  • 小型化について

劇中でゼロが言及したように、ハイパーゼットンはコクーン、ギガントがあまりにも巨大なのに対してイマーゴがかなり小さくなっている。このアベコベガエルのような不思議な変態の仕方は実は一部の昆虫で実際に確認されており、日本の昆虫ではモスラのモデルにもなったヤママユスズメガだけでなく、カブトムシハナアブなども、体長や体重では幼虫の方がでかい(ガは羽根の分巨大に見えるが、本体はかなり小さい)。

その理由として、「小型軽量化」説を唱えている科学者が多い。巨大な幼虫は重く、動きが遅い。しかし、巨体なので肉食の昆虫に攻略されにくい。一方、成虫には羽がある。長距離を移動するのに、重く鈍重なままでは不便である。結果、成虫が終齢幼虫より小さい昆虫が生き残ったのだという。

この説をハイパーゼットンの変態に当てはめると、なるほど、ギガントは巨大で頑丈だが、その場からはほとんど動かない。一方、イマーゴは羽と瞬間移動能力を駆使してサーガとも互角に渡り合った。小さくなったことで、むしろ素早く効率的に戦えるようになったと考えると、利にかなった成長の仕方をしていると言える。

…なんだか、見た目が虫っぽいのも相まって、ハイパーゼットンがクワガタのように思えてくる話である。


  • 着ぐるみの再利用

特撮の特徴、特にミニチュアセットを用いるウルトラシリーズの場合、避けられない問題として「着ぐるみ・ミニチュアに予算・時間がかかる」「着ぐるみの経年劣化」がある。

円谷プロダクションの場合、かつては予算を無視することでそれをスルーしていたが(詳細は項目参照)、大怪獣バトル移行は経営の見直しにより、主に2000年代後半の『マックス』『メビウス』の着ぐるみや、アトラクション用の着ぐるみを流用することになっていった。

ウルトラマン列伝』以降に新規の番組が作られるようになってからも、予算・商品展開などの都合上、新規の着ぐるみはまだまだ節目の怪獣などに限られており、新規の怪獣は少ない。


しかし再利用を続ける着ぐるみにしても、やはり10年も経過するとボロボロになっていく。新規の怪獣にしても、ボスクラスであることが多いため再登場がさせにくいことが多い。

着ぐるみの老朽化の例として、『ウルトラマンX』で初登場し『ウルトラマンZ』に再登場したグリーザも、実は『Z』撮影時点で撮影用スーツがくたびれており、もう改造に回される状態となっていたため、田口が演出した最強怪獣の最後の花道として第15話に登場することとなったという。


ハイパーゼットンの場合、「当時の映画のボスの中では珍しく着ぐるみ怪獣(CGではないため再登場が容易)」「新規のためまだ着ぐるみの劣化が少なく、ゴモラやレッドキングなど人気怪獣枠として補修もよくしている」「知名度と人気も高い」「ゼットンという使役される立場のため設定的にも再登場させやすい」といった事情もあり、再登場が多くなっている。

こういったことは設定が不明瞭だったり個体が多数存在するため再登場させやすかった(とある監督談)ギャラクトロンにも言える。


ハイパーゼットンは『ギンガS』再登場以降、ウルトラマンの新規の形態・技の土台・見せ場にされており、そういったこともあって、「『サーガ』のハイパーゼットンはバット星人優秀な個体を選別して特別に育てたから強かった」とまことしやかに言われることも多い(サーガのハイパーゼットンは素体にしたゼットンがもともと強かったことが明かされているうえ、地球規模で入念な育成を行っていた描写が明確にされていることが大きな理由だろう)。

ただ、そういった設定は明言自体はされておらず、上記のようなメタ的な都合も大きいため話題にする際は注意。

一応再登場の際は火球とテレポート以外の能力は殆ど使用していないため、制作側もある程度の格を保とうとはしているようである。


ハイパーゼットン、ビクトルギエルザイゴーグガーゴルゴンなどこうした着ぐるみ再利用による所謂かませ犬・雑魚敵扱いは製作側も思うところがあるようで、田口清隆氏はとあるインタビューで『最近、皆さんに「使いすぎだ!」と怒られた』と語っていたり、再登場させることを諦めてのゲネガーグ(元マガタノオロチ)やスネークダークネス(元ザイゴーグ)のようにボス怪獣を完全に改造してしまっている。

グリーザやマガタノオロチの生みの親の一人である田口監督は、ゲネガーグへの改造についてツブラヤ・ギャラクシーのインタビューで「雑魚敵として再登場させるくらいなら引導を渡す」という趣旨を述べたり、『ウルトラマンZ』でグリーザを出す際は自身が再び監督を務めてグリーザの脅威を表現したり、『ウルトラマンX』では出す尺がなかった設定を明かしたりするなど工夫をしている。


  • 企画案

『サーガ』で敵がゼットンになったのは、当初はOVとして企画されていた「ゼットンに初代ウルトラマンが倒されて、人間たちがその復活のために検討する」という企画案の名残りである。


関連イラスト

ハイパーゼットン滅亡の邪神(チート怪獣)

イマーゴサーガ


関連タグ

ウルトラ怪獣 ゼットン

ウルトラマンサーガ


バット星人 ゼットン星人 宇宙恐魔人ゼット

スフィアゼットン:こちらは逆に宇宙浮遊物体スフィアに取りつかれたゼットン


ウルトラマンギンガS ウルトラマンギンガ ウルトラマンビクトリー

ウルトラマンオーブ ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀


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