「欲しい…私は何としてもこの星が欲しい!」
データ
概要
第13話「怪獣工場」
資源が豊富な地球を侵略するためにミジー星からやってきた工作員。
リーダー格のドルチェンコ、作業員のウドチェンコ、オカマのカマチェンコという名前の3名がおり、普段は地球人としてピコポン玩具工場という怪獣の玩具を作る工場を隠れ蓑にし、身長400mにも及ぶ戦闘ロボット「ガラオン」を建造していた。
このように変身能力を持っており、一本締めをすることで宇宙人形態に戻るが、人間に変身中くしゃみをすると変身が解けてしまうという弱点がある。蜘蛛のような円盤に乗っており、光弾を放つ拳銃を所持しているほか、ドルチェンコのみ指から電撃を放つこともできる。顔のデザインは同じだが、ドルチェンコはベージュ、ウドチェンコは赤、カマチェンコは白い服を着ている。
ガラオン組立の様子、さらには宇宙人形態に戻るところをタケシという少年に目撃されてしまうが、もともとタケシが嘘つき少年だったためタケシの通報を受けてやってきたスーパーGUTSの調査もカモフラージュ装置を使って切り抜けた。
だがその夜タケシが工場に侵入してしまい、追いかけたもののタケシが転がしたパチンコ玉で足をとられ、かんしゃく玉に驚いているうちに逃げられてしまった。
翌日タケシがアスカ・シンを無理やり工場に連れてきたところを二人そろって捕獲したのだが、自分たちの計画を暴露する口上が長すぎてアスカに反撃された挙句、ウドチェンコとカマチェンコの攻撃のせいでカモフラージュ装置が壊れるといった大失態をやらかし、基地がスーパーGUTSに発見されてしまった。
追い詰められた星人達はまだ頭のパーツしか完成していないガラオンを戦闘に投入し、ウルトラマンダイナと戦わせる。
3つの顔の能力でダイナを翻弄するが、ミラクルタイプのウルトラマジックで形成された分身が見抜けず、自分が翻弄され形勢が逆転。
ダメージを受けたガラオンを引っ込め、捨て台詞を吐き逃げていった。
第30話「侵略の脚本(シナリオ)」
第30話では前述の失敗から本星に見捨てられてしまい、ダメージを受けたガラオンを秩父の山の中に隠し、渋谷のボロアパートに潜伏。
ダイナへの復讐を諦めていないドルチェンコとは対照的に本星に見捨てられた挙句ガラオンが故障したため帰るに帰れない状況になった事からウドチェンコとカマチェンコは侵略を諦めて地球で永住する事を考えており、ウドチェンコはレンタルビデオショップ、カマチェンコはオカマバーで働き生活資金を稼いでいた。
だがカマチェンコが出勤したときに隣に住んでいる脚本家の三上ヒデオが書いていた特撮番組「厳海超人タラバマン」の没脚本を偶然拾った事から三上の滞納した家賃を肩代わりする代わりに「あまり金がかからない地球侵略の計画書」を書いてもらう事にする。三上はそれを仕事の依頼だと誤解し、「ホログラムで翻弄してスーパーGUTSを捕らえて人質にし、TPCに燃料切れのガラオンの再起動に必要な電気エネルギーをガラオンに向かって照射させる」という計画書を作ってしまう。
星人達は再び動き、この計画書通りの侵略行為を行って復讐を決意する。
だが実際に計画実行に動いたはいいもののホログラムが微妙に乱れたせいでアスカにあっけなくばれてしまい、動けないガラオンがスーパーGUTSに総攻撃をかけられるといった不運に見舞われる。
しかし偶然ガラオンに落雷が落ちて再起動。登場したダイナをビームや空中からの圧し掛かりでノックアウトさせることに成功。
喜び勇んだドルチェンコは体当たりでダイナに止めを刺そうとするも、肝心なところでガラオンのエネルギーが切れてしまい、ソルジェント光線でガラオンを完全に壊されてしまった。
後にこの事件の発端となったタラバマンの三上の実体験をもとにしたストーリーに宇宙人役で出演することになったが、風で舞った埃を吸った事でくしゃみをしたせいで変身が解け、大騒ぎになった。
OV「帰ってきたハネジロー」
OVではラーメン屋でラーメンを食べようとしていたところに怪獣アーウォンが出現しラーメンを食べそこなった上、アーウォンを操っている宇宙人と誤解されてしまい、凶悪な宇宙人として全国に大々的に報道されアパートと職を失い野宿する羽目になった。
ハネジローによって発見されたがファビラス星人の情報提供でこの事件の真犯人はデハドー星人という宇宙人だったことが発覚。
デハドー星人がアーウォンと合体した生体兵器「ワンゼット」にダイナが固められ、ダイナ処刑が宣言されたことからスーパーGUTSに捕まった自分たちも殺されるのではと怯えた。
だがTPCが星人達の科学技術を利用してダイナを救出するという作戦を決断したため、協力させられる。
ワンゼットに対し「エネルギーを増幅させる装置を持っている」「レーザーやミサイルも通用しない強固な装甲を持っている」と解析し、事前に作っていた小型のガラオン「ぽちガラオン」を改造。ぽちガラオンをワンゼットの指揮系統に潜り込ませて破壊し、ダイナ救出を計画。
ハネジロー協力の元、見事にワンゼットの機能停止に成功する…
ド「あのさあ、ほら…」
カ「動かせるの?」
ウ「そそそれじゃあ、あのワンゼットは僕らの…もにょ?」
ド「………行けえー!」
だがぽちガラオンが指揮系統を乗っ取ったことからワンゼットの操縦権がぽちガラオンに移ったことに気付いた星人達はスーパーGUTSを裏切り、ダイナに攻撃を加える。
ダイナをエネルギー切れあと一歩のところまで追い詰めたが、調子に乗ったドルチェンコが無茶な操縦をしたせいで操縦桿を引っこ抜いてしまったためワンゼットが機能停止。
ダイナミラクルタイプに圧倒され、ぽちガラオンはワンゼット諸共レボリウムウェーブでブラックホールに吸い込まれてしまった。
その後はTPCの一般隊員に追いかけられ、何処かへ逃げていった。
余談
『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンダイナ』に掲載されているショートストーリー「ある宇宙人のインタビュー」によれば、地球侵略の目的はリゾート地としての植民地が欲しかったかららしい。どこぞの宇宙人か…?
ちなみに母星より気温が低い事(とくに冬)と春先のスギ花粉が苦手らしい。
なお、彼らの母星では意地汚いやせこいという言葉は褒め言葉になるらしい…。
名前の由来は「地味」を逆さに呼んだもの。
マスクは『ブースカ!ブースカ!!』の宇宙武器商会の宇宙人に流用されている。
個人名は第30話で監督の北浦嗣巳がインスピレーションから命名した。
第30話のプロットでは、ミジー星人とは別の宇宙人が登場する予定だった。
アニメSSSS.DYNAZENONでは、怪獣優生思想が見に行く映画としてタラバマンが登場。『TARABAMAN ファーストジェネレーション』と銘打たれており原作の派生のように画風が変化している。4D上映であり、その迫力にオニジャとムジナが興奮していた。
第13話ではウルトラ忍法帖の単行本が劇中の小道具として登場している。
2022年2月12日放送のダイナをメインとしたウルトラマンの特集番組『ウルトラマンクロニクルD』第3話のメインテーマがハネジローがメインで参考資料として『帰ってきたハネジロー』が取り上げられており(半ば間接的だが)14年ぶりに再登場を果たした。
続く第18話ではテーマがダイナにおけるロボット怪獣だったためガラオンを取り上げるため13話の映像が使われており再び取り上げられていいる。
これを見たナビゲーターのマルゥルから『あいつら、技術面では結構高度なんだな。呆れるほどドジってなわけで…。』と呆れ、ガラオンの攻撃を見ていると『一応変形する』、『頭だけでけど結構やるな…やっぱりドジだけど…。』、『俺様とはまた違った発想だったな。何かのヒントになりそうだ…ドジだったけど…。』と一応彼らへの見解を述べた
(ちなみにもう1つのエピソードはこれである。)
関連項目
闇のエージェント:後続作品に登場するある意味後輩たちで、こちらはレギュラー。
アーウォン、ワンゼット、ブースカ:OVにて共演した怪獣たち。
ケロロ小隊:やはり侵略の初期段階で本部に見放されるも、諦めずに侵略作戦を展開する宇宙人たち繋がり。