データ
- 身長:61m
- 体重:5万8千t
- 別名:合体侵略兵器獣
- 出身地:デハドー星
概要
地球侵略を企むデハドー星人の侵略兵器。
星人が地球に送り込んだ柱状の物体パワーロック、怪獣アーウォン、アンドロイドカーサ・マダラーの3体が粒子化の後に合体することで完成する。アーウォンの面影を残しつつも全身の装甲は青黒くなり、人型のフォルムに変化した。
人型になった事で格闘のスピードが増しただけでなく、パワーは400万馬力あり、頭部にある3本の角を立てることで相手の光線を吸収し、跳ね返すことができるようになったほか石化光線を出すこともでき、両手から発する強力なバリアで身を守り、口からは相手の体を固めてしまう擬固液を吐き出す。頭部だけでも頑強な作りであり、地球のミサイルやレーザー兵器ではダメージを与えられない事がミジー星人の分析で明らかとなっている。
このように正攻法で勝つ事はかなり難しく、デハドー星人の侵略成功率も頷ける。
「帰ってきたハネジロー」は時系列では最終三部作の前の出来事という設定であり、ダイナ終盤の敵の中でも最強クラスといって差し支えない。
ウルトラマンダイナとの戦いではソルジェント光線を吸収、レボリウムウェーブ・アタックバージョンをバリアで防御して次々と無効化し擬固液を浴びせてダイナの体を固め、角から出す石化光線で巨大な岩の中に封印し、一時的に活動を停止した(頭部の穴から発する電波でダイナの動きを封じている)。
しかし、TPCとたまたま一連の騒動に巻き込まれたミジー星人ドルチェンコ、ウドチェンコ、カマチェンコの共同作戦で頭部の直径10cmにも満たない穴に小型のガラオン「ぽちガラオン」を送り込まれてしまい中のシステムを滅茶苦茶にされカーサ・マダラーが消滅したことで一度は機能を停止した。
だがこれが原因で指揮権が自分たちに移ったことに気付いたミジー星人がTPCを裏切ったことで再起動し、復活したダイナと戦闘。エネルギーが残り少ないダイナをあと一歩のところまで追い詰めたものの調子に乗ったドルチェンコが無茶な操縦をしたことで操縦器の操縦桿が引っこ抜けてしまいまたしても機能を停止。操縦不能になったところにダイナの猛反撃を受け、レボリウムウェーブ・アタックバージョンでぽちガラオン共々ブラックホールの中に吸い込まれ消滅した。
完璧な戦闘能力を備えた最強怪獣でも、アクシデントによってネタ怪獣に変わる好例と言える。
名前の由来はウルトラ怪獣図鑑で50音の最後になるという野望から。(アーウォンは1番目狙い。)
名前を構成する言葉も数字の最初に来る1とアルファベットの最後に来るZとなっている。
デハドー星人
地球侵略を目的目論み地球へとカーサ・マダラーとアーウォンを送り込んだ侵略者。
地球侵略の最大の障害となるウルトラマンダイナ打倒の為にアーウォンから十分に戦闘データを得ると、パワーロックという柱状の物体を送り込み、先発隊として送り込んでいたカーサ・マダラーと合体させアーウォンへと作り変えるとその圧倒的な力で一度はダイナを倒すことに成功した。
劇中ではファビラス星人たちの会話の中で存在が示唆されただけで姿を見せる事はなかったが、高度な科学力を誇り、さらに別宇宙の自称無敵の宇宙人と同じく徹底的に敵の戦力を分析して念密な作戦を立ててから侵略計画を実行する為に、その成功率は100%を誇るらしい。電波ジャックを行ったカーサ・マダラー曰く、全面降伏の暁には1%の地球生命の存在を保障するとの事であるが、どうも胡散臭い。
しかし彼らに妙な敵意と対抗意識をもった愛するべきバ…もとい自分たちこそがダイナ最大の宿敵だと自称するミジー星人たちの介入により侵略計画は史上初の失敗となってしまう事に…。
その後の彼らの動向は不明(案外ミジー星へと報復に向かったのかもしれない…。いや、案外みょうちくりんな奴らに警戒の念を抱いたのかもしれないが…)。
ちなみに名前の由来はミジー星人(ジミ)とは反対のドハデの逆読みから。
余談
バリアの発生能力、光線を吸収してウルトラマンを敗北に追い込んだ最強クラスの怪獣という意味ではゼットンとの共通項が多い。ゼットンの場合はアルファベットとカナ文字の最後に来る文字が由来になっている。
関連項目
ウルトラマンダイナ ウルトラ怪獣 アーウォン ミジー星人 ガッツ星人
ハイパーゼットン:同じくダイナを苦戦させた怪獣。こちらもちょっと笑える理由が勝機を掴むきっかけとなった。