ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

データ

初登場ウルトラセブン』第39話・第40話「セブン暗殺計画(前・後編)」
別名分身宇宙人
身長2 - 40m
体重200kg - 1万t

概要

地球を征服すべくガッツ星からやってきた宇宙人

ウルトラセブンに一度勝利した事で強い印象を残し、以後のシリーズにもたびたび登場する。

オウムに似た顔をしており(顔付きからオウムやインコがモチーフと思われがちだが、本来のモチーフはフクロウだったりする)、鳥のような嘴と爪を持つ。目はみかんのヘタのような模様をしている。

初代の個体は、野太いゆっくりめの口調で喋るのが特徴。

「いかなる戦いにも負けた事のない無敵のガッツ星人」を自称し、戦闘の際には直接的な攻撃力よりも、分析力と知略、特技の分身能力、テレポート、透明化で敵を翻弄する。

分身対策に使われそうなアイスラッガーもこれらの能力で巧みに躱している。

両手からは怪光線「フェードアウェイ」、目からは捕縛光線「ビームバインド」を放つ事もでき、直接戦闘時でもレオと戦った宇宙人に劣らない攻撃力と耐久力を兼ね備えている(後述)。

『セブン』では円盤内でも半透明な姿で、分身や透明化でセブンを翻弄し、セブンに直接殴りかかったのもほんの僅かという、実体が不確かな不気味さを醸し出していたが、以降の作品では普通に実体を見せて格闘戦を展開する事もある。

透明になった六角形のハーモニカじみた形状の円盤を保有しており、スパークレイ(『大怪獣バトルNEO』での名称)という稲妻状の破壊光線、ミサイル、バリヤーで武装しているが、セブン相手には全く通用していなかった。

この他にも小型円盤や処刑用の三機の宇宙船を有している。

ウルトラセブンの敗北を地球人に見せ付ける事で侵略を円滑に進めようと考えており、セブンが地球人のモロボシ・ダンに変身している事をあらかじめ知っていたものの、ダンからウルトラアイを奪おうとするような事はせず、あくまでもウルトラセブンに変身させた上で倒す事に拘っている

「モロボシ・ダンの時に勝つのは簡単だが、それでは人類を降伏させるという目的は成功しない」とも語っている。

劇中での活躍

まずアロンを放ち、セブンに倒させる事で、その能力を解析して丸裸にする。

その後街の警報装置を利用してダンをおびき出し、彼の前に姿を現して宣戦布告。ダンの繰り出したカプセル怪獣ウインダムも、等身大のままテレポートで翻弄した挙句宇宙船からの攻撃で撃破した。

罠の可能性を警戒してなかなか変身しないダンに対し、ソガ隊員を拉致してさらに揺さぶりをかける。やむなく応援を呼ぼうとポインター号で橋を渡っていたところを狙って橋を爆破する事で、遂に変身させ直接対決の土俵へ立たせる事に成功。

分身やテレポートを駆使してセブンに光線を多用させた末、エネルギー切れに持ち込み勝利するとそのまま拘束、磔状態にした姿を幻影で地球人に晒し上げ、日の出と共に処刑すると宣言し地球防衛軍に降伏を迫った。

だが、セブンからの通信を傍受しウルトラ警備隊がセブンにマグネリウムエネルギーを与え復活させようとしているのを察知すると、すぐさま妨害活動を開始。ウルトラセブンを復活させる鍵となるダイモード鉱石(※)をフルハシ隊員の知人・夏彩子から奪うも彼女が身に着けていたものはガラスのレプリカであり、偽物を掴まされる形になってしまう

幻影相手とはいえウルトラ警備隊が一度マグネリウムエネルギー照射を試みていたにもかかわらず、本物がウルトラ警備隊に渡ってしまった事に気付かないまま小型円盤を遣わして再び夏彩子を付け回すが、これはウルトラ警備隊による囮作戦で、逆にセブンの居場所を特定されてしまう

こうして地中から奇襲をかけたマグマライザーによってマグネリウムエネルギーを照射されセブンが復活すると、一転してパニック状態に陥り、ろくな反撃もできないまま宇宙船内を駆けずり回った挙句、セブンのウルトラノック戦法で宇宙船ごと爆殺されてしまった。

その呆気ない末路から、計算ずくの戦いを得意とする分、想定外の事態には極端に弱いようである。とはいえ、上述した激しい頭脳戦の結果であり、想定外だったのは地球人に悉く出し抜かれた(つまり地球人を侮っていた)事だろう。

また、タイトルで「セブン暗殺計画」と謳っておきながら、正々堂々と真っ向勝負を挑んだり、人間達の目の前で公開処刑しようとしたりと、暗殺とは程遠い行動ばかり取っている気がするが、気にしてはいけない。

それどころか、ダンの前で名乗りを上げたときは、ウルトラガンを手に戦おうとするアンヌ隊員には何の関心も払わずダンの言うがままにアンヌが逃げるのを待ってからダンと戦おうとし、ダンをおびき寄せるためにソガ隊員を拉致しても目的を達成するや無傷で解放し、ダイモード鉱石を夏彩子から強奪した際にも一切危害を加えておらず(最後のこれは巡り巡って侵略失敗の遠因となってしまう)、侵略という目的の剣呑さを除外すれば、そのために取った手段としては穏便にすぎるほどである。

そもそも、「暗殺」という言葉の意味自体、計画殺人なので、ガッツ星人の性格に合っていると言えるし、ケネディ大統領の時のように衆人環視の元で行われることもある。

(※)地球ではアフリカで産出され、原住民ぐらいしかこれを使う人間がいない。半分は夏彩子からもらう形でフルハシが持っていたが、これだけでは十分な量のマグネリウムエネルギーを生成できなかった。もしこのとき夏彩子を殺害または拉致していたら、ウルトラ警備隊にはもう為す術が残っていなかった。

ちなみに「決定版ウルトラ最強怪獣50大図解超百科」(講談社刊)によると、大きな頭にはそのまま脳みそが入っているようである(ちゃんと「脳細胞の数が多く、敵をたおす作戦をいろいろとおもいつく(原文ママ)」と解説されている)…なのだが、後の『ウルトラファイト』では出る度に頭がベッコベコに凹まされる事が多い…大丈夫なのだろうか…?

その後の作品での登場

ウルトラセブン誕生30周年記念3部作

第2話「地球より永遠に」に登場。3部作の中では唯一の昭和シリーズからの出演である。

詳細はガッツ星人2代目を参照。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

身長51m
体重3万8千t
CVピストン西沢

セブンと戦った同族達よりも上腕部及び大腿部のボリュームがあり、マッシブなプロポーションである(以降、「新デザイン」と表記)。

テンペラー星人ザラブ星人ナックル星人と共に宇宙人連合を組み、ウルトラマンメビウスの打倒とヤプールの復活を目論む。

ザラブの卑劣な罠に怒りエネルギーを無駄遣いする戦い方をしてしまい、消耗したメビウスをナックルと共に襲撃し、過去に同族が行った様に十字架に拘束してしまう。

メビウスを助けるために最後の力を振り絞って変身したウルトラマンとセブンを分身戦術で圧倒するも、プロレスのように互いに分身を投げ付けられて頭部を強打し頭の上にガッツ星人によく似た鳥さんを出しながらフラフラになり、分身が消滅。直後にマンとセブンのスペシウム光線ワイドショットを受けてナックル諸共倒された。

……かに見えたが、エネルギーが残り僅かな四兄弟の光線では致命傷にはならず、十字架に閉じ込め(彼らの目的は初めからメビウスを助けに現れる四兄弟を倒してヤプールの封印を解く事だった)、救出されたメビウスも倒してしまう。

そのままヤプール復活の糧とすべく街を破壊して人々の負の感情によるマイナスエネルギーを高めようとするが、復活して怒りにとらわれず戦うメビウスのメビュームピンガーに分身を無効化され、メビュームシュートを受けて木端微塵に吹き飛んだ。

ちなみにガッツ星人がウルトラ戦士の光線で倒されたのは今作が初めてにして現状唯一だが、戦闘シーンはほとんどウルトラ兄弟の回想で占められており、またしても格闘戦は見れなかった(カラータイマーが赤になる程激しかった模様だが)。

時系列上は『ウルトラマントリガー』第1話のゴルバー戦までは最後の人形爆破だった(撮影時期上の最後は、『メビウス』テレビシリーズ第2話のグドン)。

物語完結後の『ウルトラマンメビウス超銀河大戦』(プレイムービー版)では、アークボガールの配下として登場。

映像は『セブン』の流用なので、流れはほぼ同じであるが、この作品におけるマグマライザーはGUYSにおけるレストア品という設定である。

CVは『大怪獣バトル』シリーズでも声を当てた龍田直樹氏。

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY

CV:龍田直樹

第2話「レイオニクスバトル」、第10話「新たな戦いの平地で」に登場。

惑星ハマーでレイオニクスバトルを繰り広げるレイオニクスの一人で、レイブラッド星人の後継者になる野望を背負っている。

劇中では野望を顕にし、バトルナイザーゴメス(S)ケルビムを操り、主人公レイたちに戦いを挑んだ。

第2話でレイのゴモラにゴメス(S)を倒された後は姿を消していたが、第10話で再び登場し、ケルビムを操ってレイにリベンジを挑む。

最後はミクラスによってケルビムを倒され、倒れてきたケルビムの下敷きになった。

その後、AC版GL弾の『ギャラクシーサーガ』モードにて霊体がヤプール人によってナースと融合させられ、ウルトラマンタロウと共闘したレイに敗れた。

お共のモチロンは、タロウの説得に応じて戦線を離脱している。

ウルトラ銀河伝説

ウルトラマンベリアルがギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活させた怪獣軍団の内の一体。

最後の方まで生き残っていたが、最後はウルトラマンゼロゼロスラッガーゼットンキングジョーブラックタイラントなどと共に真っ二つにされた。

その後、ベリュドラの首を構成する怪獣の一体となった。

各個体の詳細はリンク先を参照。

ガッツ星人ボルスト

ウルトラマンギンガS』に登場した個体。

チブル星人エクセラーの配下であり、「宇宙最強」を自称する血気盛んな性格。

デザインは『メビウス&ウルトラ兄弟』や『大怪獣バトル』に登場した個体と同じ。

ガッツ星人ドッペル

『劇場版ウルトラマンオーブ絆の力、おかりします!に登場した個体。

宇宙魔女賊ムルナウの一派として、ヒッポリト星人カリストテンペラー星人バチスタと共に地球に攻め込む。

この3人はいずれも劣らぬウルトラシリーズの人気宇宙人であるが、過去にウルトラ戦士の撃破を成し遂げたという共通点があり、「メビウス以降でスーツのデザインが一新された」「初代がウルトラセブンと交戦した経験がある」という点でも共通している。

番外編

ウルトラファイト

今作では宇宙人も怪獣と同等の扱いであり、単に「ガッツ」と呼ばれる。鬼畜ヒーロー・ウルトラセブンにボコボコにされるのが常。パンチを食らうたびに頭部がへこむのは仕様。

ウルトラゾーン

コントパート「怪獣職務質問」では宇宙区星雲七丁目8番地に現れた。

ナックル星人の開くイベントの手伝いに向かっていたところ、警察に職務質問されたが、見逃される。

警官からは「目が星型で、青と白の模様の服を着た筋肉質の30代前後の男性」だと認識されている。

「ウルトラ兄弟を十字架に閉じ込める」という目的を明かしていることから、『メビウス&ウルトラ兄弟』の個体だと思われる。

某企業では課長を務めており、マッチョな体型で掃除のおばちゃんに見えるという理由から「マッチョおじいさんおばさん」のあだ名を付けられる。

ドラマパート「東京ジュラ紀」ではオーパーツ「アカンバロの瞳」を怪盗「赤色」から守るために集められた4人の探偵の一人で、腹筋をしながら推理する暴君探偵「浦賀ケン」を名乗りアカンバロの瞳を手に入れるために潜入していたが、「女子高生探偵」中谷マユことピット星人と「歩く百科事典探偵」西園寺ユウヤこと地底人に比較的マイナー怪獣であるアロンの鳴き声を知っていたという理由から正体が発覚。マユに拘束され、アロンがエレキングテレスドンに倒されたことに愕然としながら防衛軍に連行された。

大怪獣ラッシュ

ガッツガンナー・ガルム(画像)と、ガッツ星人シーズという星人ハンターが登場。

詳細は個別記事を参照の事。

PeepingLife×怪獣酒場かいじゅうたちがいるところ

第7話「ガッツ星人の切手収集談義」編に切手マニアの2体が登場した。

かいじゅうステップワンダバダ

CV:金田朋子

ガッちゃんとして登場。

漫画

桑田次郎版

放送当時の桑田次郎氏によるコミカライズ版ではエネルギーを吸収する針をセブンに多数打ち込む事で捕縛。

十字架に貼り付けにしたうえで、その周囲に時間と共に伸びていく毒針の輪で取り囲むことで地球人に降伏を迫った。

セブンを救うことができれば、地球人に敬意を払って地球を去ると約束をしたとはいえ、映像作品同様にウルトラ警備隊の活躍でセブンが復活するとそれを確認するとともに逃走しているため、

「(いかなる戦いにも敗れたことがないというのは)自分たちが絶対安全だと判断しない限り攻撃してこない宇宙人らしい」とウルトラ警備隊からは皮肉られた。

かがやけ ウルトラの星

内山まもる氏の漫画『かがやけ ウルトラの星』では、バルタン星人ゴドラ星人メトロン星人、ナックル星人、巨大ヤプールの5大宇宙人と共にメフィラス星人の日本総攻撃計画に参加。中部地方で怪獣軍団を率いて猛威を振るったがウルトラマンジャックに阻止され、第二陣総攻撃においてセブンのアイスラッガーにより他の幹部ごとまとめて真っ二つに切り裂かれて死亡する。

ウルトラマン超闘士激伝

メフィラス大魔王に雇われた双子の殺し屋「ガッツブラザーズ」として登場。光線銃「クルスガン」でウルトラセブンを闇討ちにし、十字架にかけてしまった。

復讐に燃えるウルトラマンレオとアストラにボコボコにされ、その後は更生して宇宙刑務所に入れられた。

ウルトラマンSTORY0

第41話「暗黒への招待!」~第53話「奇跡のスペシウム光線」に登場。

宇宙征服を企む「星間連合」の幹部の一人。惑星エレメンターに暮らす地水火風の四つの種族の戦争を裏で操る。

その目的は四種族の守護獣を倒し、体内に眠るパワーによって究極の力を目覚めさせる事だった。

破壊神

地の守護獣シュガロンと水の守護獣シーモンス、火の守護獣パンドンと風の守護獣ヒドラが同士討ちした事により封印が解かれた「究極の力」の正体。

口元に切れ込みがあるだけの顔、長いトゲが頭髪のように密生した後頭部、細身の人間のような体の両肩からはパンドンとシュガロンの腕、背中からはヒドラの翼が生えているという異形の怪獣。

封印を解いたガッツと「ともに生き死するまで同じ刻をきざむ」という契約を結び強大な力を振るう。しかしガッツの真意を知った四族長の作ったバリアと守護獣達の魂によって押さえ込まれ、ウルトラマンとウルトラマンジャックの二人のエネルギーを合わせたスペシウム光線によりガッツもろとも消滅した。

ウルトラ怪獣かっとび!ランド

ヨイトマカ星の侵略者として大挙して現れるがあえなく失敗。いつの間にかフツーに生徒として馴染んでいた。初登場エピソードのサブタイは『史上最テ〜の侵略』とパロディになっている。

イベント・ステージ

ガッツ星人ミニット

『ウルトラマンギンガS』放送中に開催された「三大特撮ヒーローフェスティバル」に登場した個体で、なんと史上初の女性かつ善玉のガッツ星人で、外見はオウム然とした歴代の個体とは異なり、ヒューマノイドタイプ。

それもそのはずウルトラ怪獣擬人化計画のガッツ星人をモデルにしたキャラクターであり、異なる時空を繋げる能力を持ち、時空の番人を勤めている。

出番はここで終了…と思いきや、『ウルトラマンタイガ』放送中のみさき公園のヒーローショーにゲスト出演しているなど、知る人ぞ知るキャラクターとなっている。

ウルトラマンライブ プレシャスステージ

ベリアル配下の宇宙人。魔法使いの姿に化けてテレビから出現(メタ的に言えば、本物のウルトラマン達が存在する世界からやってきたということになる)。

心に孤独さ故の闇を抱えるタツヤ少年に呼び出したい相手を呼び出す水晶玉を与えて、ベリアルを復活させるよう唆し、ベリアル軍団を召喚させる。

この水晶玉の正体は光の国で厳重に管理されていた「誘いの宝玉」と呼ばれるもので、純粋な子供にのみ使用できる品である。その為、悪意のままに使用すれば、それに応じた存在が召喚される一方で、ウルトラマンに会いたいと念ずれば、ウルトラマンゼロやジードをはじめとするウルトラ戦士を呼び出すといった奇跡を起こす事が可能である。

最後はベリアル軍団諸共、ウルトラ戦士の合体光線に敗れた。

スーツは『平成ウルトラセブン』版のもの。

派生作品のガッツ星人

SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦

ステージ4の中ボスとして2人同時に登場。「セブン以外いかなる戦いにも負けた事のないガッツ星人」という謙虚な名乗りと共に襲ってくる(なお、セブンは本作未登場)。

ワープ移動でコンパチヒーローを翻弄する……が、足場からの転落にさえ注意すれば大した脅威ではない上に少し進めばロアにHP・ENを全回復してもらえるので特殊武器のゴリ押しで瞬殺される事も

しばしば。

スーパーファコン版『ウルトラセブン』

1993年に発売されたSFCソフト「ウルトラセブン」ではステージ9で戦う。

このステージは二部構成になっており、最初はウルトラホーク1号を操作して、セブンを磔にしている十字架の上下にくっついているガッツ星人の宇宙船の撃墜が目的であり、ホーク1号が撃墜されると残機が一つ減ってしまう。

セブン救出に成功するとセブンとガッツ星人との直接対決に移るが、動きの俊敏さに加えテレポートや分身などを駆使してくるため、非常に手強い相手となっている。そのためバリアによる光線反射で堅実にダメージを与えるなど、落ち着いた対処が求められる。

撃破時の必殺技はワイドショット

スーパーヒーロー作戦

宇宙刑務所を脱獄した犯罪者達の互助組織「ETF」傘下の宇宙人として登場。

原作通りセブンを磔刑に処すが、地球防衛軍を騙すためにわざわざ幻影を投影する、戦力を削ぐために科学特捜隊宇宙最強の怪獣を送り込み結果的にウルトラマンを殺してしまう、セブンが救出されても原作程パニくらずに戦い「ETFの侵略計画はまだ始まったばかりだ」と嘯くなど、原作よりも狡猾かつ慎重なキャラクターとして描かれている。

スーパー特撮大戦2001

第53話/54話「セブン暗殺計画(前/後編)」で登場。

こちらでもウインダムを倒したり、セブンを十字架に閉じ込める点は同じだが、本作ではサロメ星人ゴース星人のポジションを兼ねており、サロメ星人(※名前しか登場しません)や戦闘船団国家ナガーと共同で理論上はジャイアントデビル以上の戦闘力を持つにせウルトラセブンを製造したり、ソガ隊員を誘拐するなどの暗躍を行なった。

終盤ではバルタン星人二代目軍団とも手を組んで、ビルガモ軍団を都市部に出現させるなどの大規模作戦を展開、ヒーローたちによって計画が潰されるものの、セブンの疲労は限界に達しており、M78星雲へ帰還した。

暗殺計画とは何だったのか…と思われるが、敵を研究し、入念に計画を練ってくる彼らの事だから、にせセブンの製造ぐらいは本家でもやりそうなのが恐ろしいところである。改めてガッツ星人のポテンシャルを感じさせるエピソードだと言えよう。

ウルトラ戦士列伝

テレビマガジンに掲載されていた写真記事「ウルトラ戦士列伝」にてガッツ星人が登場し、和城付近でトリプルファイターと交戦、分身能力で撹乱するが、トリプルキックを浴びて倒された。

大怪獣バトル

ステータス

アタック1200~1400
ディフェンス500~700
スピード1200~1400
パワー(体力)600~1100
得意/弱点無し
スタミナ(※NEOのみ)2

必殺技

N=ノーマル、SR=スーパーレア

レベル技名/威力レアリティ
技1分身殺法/1900N
技2ガッツデストロイヤー/2500N
技3ビームバインド/3700SR

技カード

名前効果コンボ
おとり作戦(初期第2弾)1ラウンドだけ相手の攻撃回数を1減らすウルトラマン
同名(拡張第4弾)同名キリエロイド

第2弾の技カードで初登場し、コンボでウルトラマンの絵柄を揃えるには持ってこいの1枚だが、それ以外は今一つ使い道が分からないカードのため、プレイヤーからは見送られる状態が多かった。

しかし、NEO第2弾では本格的にプレイヤーキャラとして登場!

ガッツ星人の参戦でようやく宇宙人連合の4強キャラが揃う事になる。

声優は『ウルギャラ』本編と同じく龍田氏が吹き込む。

驚く事はそれだけではない。ステータスを見てわかるように、パワーやアタック、必殺技が他の宇宙人と比べ物にならない高い数値を持っている。(例:バルタン星人のアタック/800、メフィラス星人のアタック/1100)

宇宙人キャラの宿命か、耐久が紙である事に注意すべきだが、それ以外はスピードも申し分ない速さから隙がほとんど見えず、肩書きの「いかなる戦いにも負けた事のない」は伊達じゃなかったという意味でもあるのだろうか。

また、『メビウス』映画版で見せた「ウルトラダブルフラッシャー」もどきの態勢で、ナックル星人と組み同時に光弾を撃つ「ユニオンフラッシャー」というタッグ必殺技が存在する。

NEOストーリーモード第5話では、十字架だらけの惑星に主人公達を攫い、バトルナイザーの秘密を解き明かそうと襲ってきた(漫画版で格的な問題なのか、野生のキングオブモンスグランドキングのポジションに据えられた)。

GL第2弾でEXラウンドでランダムに登場する事があり、その時もグランドキングでプレイヤーに挑戦を挑んでくる。

漫画版ではやや紳士的でコミカルな一面を持つが、こちらは主人公であるアサマ・アイの策で分身を攻略され、レッドキングの岩石投げで倒された。

怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワード

無印では、プレイ回数100回以上かつミッションくさりゆく大地』をクリアした状態でマイルームに入るとガッツ星人が勝手に上がりこんでおり、主人公に挑んでくる。

「戦うだけではわたしが勝つに決まっている」として、小型怪獣ザイゴ(火)の討伐をミッション『ちょうせんじょう』として突きつけてくる。

これをクリアすると、主人公が使っている武器にガッツの技術を加えれば更に強くなると言い出し、挑戦そのものは有耶無耶のまま『情報』部門の研究員として加入する。

POWEREDではミッション『ナゾの巨大ロボ』クリア後に発生する小型怪獣討伐ミッションを一通りクリアすると、ザラブ星人に呼ばれて登場、主人公に挑んでくる。

こちらのミッション『むてきのガッツ星人』は10分以内にブラックキングを倒すというもので、ザラブ星人はこれで手を汚さずに主人公を倒せると踏んでいた。

クリア後に仲間になるのは無印と同様。当てが外れたザラブは「むてきじゃなかったのか!?」と憤慨。

加入後はビートルのドックを歩き回っているが、話しかけると挑発してきたり、逆に主人公を労ったりと発言に一貫性がない。

あるいは分身宇宙人の性質として、大きな頭の中には見解の異なる複数の意識が存在しており、絶えずディスカッションを繰り返しながら行動を決定しているのかもしれない…デビュー当時の長台詞が全て独り言の類だったのだとすれば、それはそれでホラーな話であるが。

バードン三種(ノーマル、雷、氷)の撃破数がそれぞれ三羽以上でガッツ星人に話しかけると、「わたしのことをバカにしているな!?」と激昂し(トリつながり?)、再度の挑戦を受けることに。

ミッション『むてきの用心棒』でブラックキングを倒すと狼狽し、「まさかおまえもむてきなのか?いやそんなはずはない…」と逡巡の末、アクセサリ『ばくらいのもんよう』を渡してくる。

曰く、「これを おまえに わたしておけば おまえが むてきでも おかしくない! わたしが 愛用している モノだ! そのおかげで おまえは むてきだ!」

これらの言行を見ると、ガッツ星人がいかなる戦いにも負けたことがないというのは戦いの結果に関わらず「負けてはいない」と強弁する術に長けているということにも思えてくる。

シシダが加入していてアヤノの研究Lvが5以上・ガッツ星人の研究Lv6以上、もしくはエンディング後にバイオプラントにいくと、アヤノとガッツ星人が研究機材の購入について言い争うイベントが発生(POWEREDのみ)。

この決着をつけるためのミッション『データこそすべて』は惑星コンルに棲息する巨大怪獣の中からランダムで出現する4体を連続で討伐するというものだが、その間MITTドライバーの通信機能が一切使えない。

クリアすると、以降の研究員作業で費用が三割引になる。

『星人科学ぶき研究②』にガッツ星人を参加させると、『ガッツブレード』が開発可能。

ロストヒーローズ

アジト・キューブにて登場。

セブンを十字架(ヤプールが使っていたものと似たデザイン)にジャックとセブンを捕らえていた。

ゼロ・オーズ・ダブルオー・メビウス・Wなど様々なヒーローのデータを収集しており、彼らに勝つ気満々であったが、ヒーローそっちのけでデータの読み上げに集中したりと抜けた所がある。

もちろん、十字架がヤプール仕様だったのにも理由があり、巨大ヤプールとエースキラーがアジト・キューブのボスだったからである(ウルトラ戦士を磔にしたキャラクターという共通点があったからであろう)。

その他にも、宇宙人連合の一人としても登場しておりナックル星人と揃ってヒーロー達の前に立ち塞がる。

ロストヒーローズ2

サブクエストにて登場。ウィズダム・キューブに保管されていたGNコンデンサの悪用を目論んだ。

曰く、科学力を持ってすれば転用も容易いとの事。さすがは戦略家なだけあり、ウルトラマンティガ仮面ライダーウィザード∀ガンダムウルトラマンギンガ仮面ライダーフォーゼの基礎概要は完璧に抑えてある。ピグモンの案内で研究室にやってきたヒーロー達と戦闘を繰り広げ、分身を使って回避率を上げる(実際にNPCの数が増えたりはしない)小賢しい戦術を使ってくる。しかし、回避率を上げるという戦術はこのゲームではかなり有用な為、油断していると痛い目を見る(とはいえ、育成をサボっていなければそこまで苦戦はしない)。

なお、セブンとの絡みはない(ストーリーに関わるセブンはNPCであり、DLCキャラとしてのセブンは会話に絡まない為である)。

酩酊!怪獣酒場

第41話で登場。怪獣酒場のライバル店「怪人バル」のウェイターの一人。

店のモットーが「選民」であるために本人も量よりも質を優先する慇懃無礼な性格になっている。人間の来店は基本的に断っているとのことだが、お金持ちは別との事。

「大量生産は二流がする事」という持論を掲げてはいるが、分身宇宙人なので説得力がない。

団体客が来店した際には、従業員の数が足りていなかったために半分は食材にしたと語っているが、ジョークなのでどこまでが本当かは不明。

ウルトラ忍法帖

朧党の忍獣「牙津」として登場。名前通り根性はあるが、原典と異なり知的な部分はなく、戦闘力も低く弱い。

火達磨になりながらも火事場から奪った黄金のスーファミをウル忍に奪い返され、プロレス対決で顔が変形するまで戦いウル忍を降参させるも、スーファミの回収を忘れた挙げ句首領のめひらすにも折檻されてしまう。めひらすには従順だが、息子のキミヒロは「小生意気なクソガキ」呼ばわりして蔑んでいた。

虓魔王編後めひらすが行方不明となり、マンが新首領になって改名したネオ朧党を嫌って膿罵を連れて独立し本家朧党を結成するが、対抗勢力を潰しに来たネオ朧党に散々痛めつけられ、エースメタリウム光線+タクワンとウメボシを受け嘴を残して消し飛ばされた。

ダーメン回では消し飛ばされたにもかかわらずいつの間にか復活し、ラーメンのオーディションに参加するが冥府羅州に「こいつ嫌い」という理由で落選してしまうが、闇の邪法編ではと共に冥府羅州への忠義を貫いて怨霊党や裏切り者を相手に奮闘した。めひらすに嫌いって言われたのによく裏切らなかったもんだ…。

公式 (@m78_guts)

2010年4月1日、エイプリルフール。円谷プロダクションのネタ"円谷ッター"の一環として、Twitterにアカウントを取得。マグマ星人らとともに冥王星ノリで侵略しようとしたり、ウルトラマンガイアのギャグが暗いとリプライして「クチバシオバケ」と言い返されたり、普段はガッツ石松よろしく「OK牧場」と口にしていることをマグマ星人に暴露されたりと、一日中つぶやき続けた。エイプリルフールが終わるとツイートはすべて削除されてしまったが、7月10日の「ウルトラマンの日」に一度だけウルトラマンを祝っている。

ガッツ星人の所業

余談

  • 名前の由来はそのまんま「ガッツポーズ」から。
  • デザインは、第30話で降板した成田亨氏に代わり美術チーフとなった池谷仙克氏。最初は鳥に似せるつもりはなかったが、飯島敏宏監督との打ち合わせで現在の形になった。
    • 大きな頭と模様は当初メタルナミュータントのような脳をイメージしたものだったが、グロテスクにならないように現在のものに改められた。嘴は液体宇宙食を吸う管、足はサンダルのようだったがこれも修正された。
  • 鳴き声はそれぞれ、通常の鳴き声はダダの声を加工したもの。

  パニック状態の鳴き声は、バルタン星人二代目(小型形態)、またはチブル星人の流用。

  • 造形担当の高山良策氏は2体の着ぐるみを制作し、後頭部の模様をピーコック柄と名付け、塗装するために型紙を作るなど拘わったが、現場で現在知られる唐草模様に再塗装されてしまった。
  • 後頭部の模様が複雑なため、タンポ印刷などの技術が一般化するまでは模様の再現度が高いフィギュア等の商品展開が行いづらかった。
  • 準備稿「セブン暗殺命令」は1話完結のエピソードで、名称はスラッガ星人(ガラスの逆読み)だった。登場する5人の各自に「S1号」から「S5号」までの名称が付いており、S5号が完成映像におけるアロンの役割だった。
    • 準備稿、決定稿、決定稿2のいずれも、ガッツ星人に瞬殺されるカプセル怪獣はミクラスとなっていた。
    • 決定稿では登場する4人の各自に「G1号」から「G4号」までの名称が付いていた。
  • 登場エピソードの「セブン暗殺計画」は前篇/後編と、使われている字が「篇/編」と異なる。ちなみに他の前後編エピソードでは「編」の字で統一されている。
  • 1995年に発売された『21世紀ウルトラマン宣言』では、ガッツ星の地殻変動で火山活動が活発化したために進化した、オウムのような鳥類状生物が先祖であるとされる(上記の『平成ウルトラセブン』時代の書籍である)。
    • 「灼熱環境下で羽毛がなくなり、天敵も絶滅したために大型化、発達した脳を収納するため頭は大きく首は太くなり、異性にアピールするため嘴が大きくなった」という鳥類のディスプレイを思わせる記述もされている。また、生息地の火炎林に産まれた卵は耐熱性の分厚い卵殻を持ち、2~3年かけて育って割れる者のみが孵化するために、生まれながらに強い星人であるのだという。
  • セブンは第39、40話放送の4年後の偶然にも同じ日にちにも磔にされている(しかもこれまた偶然なのか前後編)。
  • 初代ガッツ星人の担当声優については、令和になった現在でも明らかにされていない。一部の書籍では広瀬明氏(第27話ゲスト・野川隊員役)が担当したのではないかと推測されている。
  • タマゴ型からウルトラ戦士や怪獣へと変形する玩具のウルトラエッグでは、一つのエッグから2体のガッツ星人へと分離、もとい分身するという、分身宇宙人の名に違わぬ変形をする。
  • 初登場したエピソードでセブン復活の切り札として使われたダイモードは、後に『ウルトラマンアーク第4話にも登場している。『セブン』では原住民しか使っていないとされていたが、同作ではカワミ重工の研究により、特殊な加工を施したうえでガンマ線を照射することで莫大なエネルギーを得ることができるようになったことが語られている。

関連タグ

特撮 宇宙人 怪獣

ウルトラセブン ウルトラシリーズ ウルトラ怪獣

ガッツ星人さん - 円谷プロ公認の擬人化キャラ

ガッツ鳥 - ガッツ星人をモデルにした鳥のキャラクター

アマビエ - そっくりさん

コメント

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

ガッツ星人
32
編集履歴
ガッツ星人
32
編集履歴