「血も涙も無いだと? 血ならあるぜ、破壊と暴力を好む戦神の血がな!」
「闘う男の・・・誇りってやつだよ !」
概要
CV:檜山修之
玩具展開および漫画『ウルトラマン超闘士激伝』のキャラクター。
本来は争いを好まないメフィラス星人の中では珍しく、野心に満ち溢れた好戦的な人物。
原典や他派生作の同族とは対照的に、不遜かつどこかひねくれた言動が特徴。
メフィラス星では悪人は大の男でも数時間で音をあげるという超重力室に入れることで矯正していたのだが、彼は自らそこに何日も籠ることで肉体を鍛え上げ、巨大な力を手に入れてしまう。
やがて宇宙征服を目論み、なんと母星を壊滅させてしまった。(本人は「メフィラス星では数万年に一人の割合で物騒な性格の個体が誕生する」と語っている)
瞬間移動や念力など様々な特殊能力に加え、グリップビームの強化版と見られる「超魔光閃」という必殺技を持つ。……魔閃光?知らない技だな…。
本編の動向
「血も涙も無いだと? 血ならあるぜ、破壊と暴力を好む戦神の血がな!」
「涙とか言うのは見た事も聞いた事も無いがね!!」
第1回銀河最強武闘会(いわゆるオリンピック的な競技)に宇宙恐竜ゼットンを参加させ、闘士ウルトラマンを殺そうとした。
上記の作戦が失敗に終わると、今度は部下の四体の宇宙人『鋼魔四天王』と共に銀河連邦の打倒を目指す。光の国を壊滅させようとしたが、闘士ウルトラマンに彼らがぶちのめされ、自らが出陣。
ハイパーエネルギーによって巨大化・パワーアップを果たし、闘士ウルトラマンを追い詰めたが(完全に某ナメック星人である)、
ウルトラマンとセブンを初めとする仲間たちの力の前に宇宙空間まで吹っ飛ばされて敗北。あまりの悔しさから、生まれて初めて涙を流した。
「楽しませた礼に生命はとっておいてやるわ。おまえみたいな面白いオヤジがいなくなってしまうのもつまらんからな・・・!!」
「貴様を助けるなんざまっぴらゴメンだが、あのイカレた野郎がそれ以上にムカついただけだ!」
そしてその1年後、打倒ウルトラマンを果たすために第2回銀河最強武闘会に出場。かつての凶悪さはなりを潜め、正々堂々とした闘いでタロウ・ウルトラの父を破りベスト4まで勝ち上がる。
そして自分がウルトラマンを打倒するための大事な大会をぶち壊したマザロンを倒すためにウルトラマンと共闘。そしてウルトラマンの清らかな精神に心打たれいつしか大魔王から正義の戦士に変貌していった。
ウルトラマン亡き後は首領ヤプールの進行を食い止めるべくウルトラ戦士たちに協力。闘士ウルトラマンタロウの潜在能力を見抜き、師匠としてタロウを指導していった(やはり完全にあの人である)。
ちなみに、ヤプールの本拠地に乗り込んだ際にはかつて同族が放った迷台詞を言い放つ場面がある。
第3回銀河最強武闘会にも出場したが、ウルトラマンキングに扮して参戦していたウルトラマン(3年の時を経て転生に成功した)に敗れ、涙を流して喜んだ。
【OVA(ツイフォン編)】
「お前には解るまい ! あいつとの闘いで…俺の中に生まれたものが何なのか… ! 闘う男の・・・誇りってやつだよ !」
OVAとして描かれたツイフォン編では生き返ったウルトラマンに決闘を申し込む。なんとこの時、「素」の状態で超闘士ウルトラマンと真っ向から殴り合っている……が、実はウルトラマンは超闘士になりながらもパワーをセーブしていた事が発覚し、後にメフィラスが彼を問い詰めるシーンがある。
ウルトラマンをも倒した全てを破壊する彗星戦神ツイフォンを止めるべく、非常に危険な代わりにハイパー化の数十倍のパワーを得る超エネルギー増幅装置を埋め込んで再び大魔王へと戻る。
月をぶっ壊すほどの激戦を繰り広げ(注:このマンガでは珍しくもなんともない光景です)超闘士達ですら軽く捻ったツイフォンを吹き飛ばすが、装置の暴走により致命傷を負い、後に駆けつけたウルトラマンの腕の中で絶命した。
ノタニー博士「いや、ウルトラマンだけではない。英雄は彼の、我々の胸の中にもいるよ」
その後もエンペラ星人の猛攻で死の淵まで追いやられたウルトラマンに激励の言葉をかけるなど、彼の心の中で生き続けている。
後日談では第2回銀河最強武闘回覇者として石像が建てられた。
〜以下新章のネタバレ注意〜
激伝新章にて【ネタバレ注意!!】
だが『ウルトラマンメビウス』のエンペラ星人がメフィラス星人(初代個体の弟と言われている)を配下に置いたように、
新章で暗黒魔魂となったジェロニモンにより心と記憶を奪われた状態で蘇生され、エンペラ星人最強の部下「四天騎星」の一人としてウルトラ戦士達の前に立ちはだかった…
かつての弟子であるタロウとの一対一での戦いの末に敗れるも───
闘士タロウ「こ…これは……夢ッ!?」
「少しは大人になったと思ったが、俺の勘違いのようだなタロウ!」
闘士タロウ「……夢じゃない!その言い回し!僕の知っているメフィラスさんが帰ってきたんだッ!」
心と記憶を取り戻し、正真正銘の復活を遂げる。
エンペラ星人に超闘士ウルトラマンが死んだと聞かされて絶望した孫弟子をテレパシーで叱咤激励。
さらに他の四天騎星との戦いで窮地に陥っていたタロウたちウルトラ戦士の前に現れ、彼らの仲間として戦線復帰を果たした。
その後はタロウとの息の合った連係を見せ、師弟の絆は健在であることを示した。
また自身が死んでいる間のタロウの成長にも触れており「(メフィラス自身が)少し死んでいる間に強くなった」と表現している。
他にも闘士ヤプールの攻撃からタロウをかばう際に、話の流れでタロウ以外を弟子にしたおぼえはないと明言している。
ちなみに、四天騎星時代は剣を使用していたのだが、実はさほど得意でもない上に
心を取り戻した際に「不愉快極まりなかった」「拳で直接相手をぶんなぐるのが一番好き」と不服そうにしていた。