概要
CV:堀川りょう
ウルトラ兄弟(※ただし、作中ではウルトラ戦士たちが地球を離れてすでに1000年以上経過している事もあり、新章でゾフィーが再結成するまで兄弟の設定は過去のものだった)のNo.6。ウルトラの父とウルトラの母の一人息子。ウルトラの父の持つ勇気と強さ、そして母の持つ優しさを受け継いでいる。
登場当初は若さもあってあまり活躍の場に恵まれず、第1回銀河最強武闘会においてもベスト8入りを逃すなど、実力も明らかにセブンやエースより劣っていた。しかし鋼魔四天王との戦いで秘められた力を発揮し、最終的にケムールに一蹴されるも、闘士ウルトラマンの帰還までの時間稼ぎは果たせた。
続く第2回銀河最強武闘会では他のウルトラ戦士たちと共にZATからプレゼントされた装鉄鋼を身に着け、たゆまぬ鍛錬により「闘士」を襲名する。強豪怪獣たちを破り本選に出場するが、パワー任せの未熟なファイトスタイルを見抜かれ、メフィラス大魔王により倒されて1回戦落ちとなった。
しかし、その秘めたる力に気付いたメフィラスにより、超闘士ウルトラマン亡き後の「切り札」としての力を見いだされたことを切っ掛けに、来たるヤプール軍団との戦いに備えメフィラスと共に修行の旅に出た。
2年の修行を経て見違えるほどの強さを手に入れ、拳の風圧だけで山を砕き、超獣10体を瞬殺するほどの力と黄金のオーラを手に入れ、見事に超闘士として覚醒。善悪の判断が出来る「欠陥品の超獣」ブラックピジョンと共にヤプールの本拠地・メビウス星を探り当て、メフィラスと共に乗り込んだ。
首領ヤプール(超闘士ウルトラマンに匹敵する強さ)との戦いで窮地に立たされ、圧倒的な火力の前に膝をつき超闘士のエネルギーを失ってしまうが、土壇場で冥界からウルトラマンキングの力によりウルトラマンの激励を聞かされ、「何があっても絶対に世界と仲間を護り抜くウルトラ魂」を思い出す。そして遂にウルトラの父より受け継いだウルトラホーンの力を完全覚醒させ、過去の超闘士ウルトラマンをも凌ぐ力と、折れず曲がらぬ心でハイパー化した首領ヤプールを打ち倒した。
闘いの最中に開かれたテリブルゲートからヤプール次元のエネルギーがマイナス宇宙に流れ込み、このままでは全エネルギーが放出されてヤプール次元が滅亡してしまうことを知ると、かつての恨みを捨て、滅びゆくヤプール次元を救うことを決意。ゼットン、セブン、エース、エースキラー、そしてメフィラス大魔王のエネルギーを授かったコスモミラクル光線でテリブルゲートを破壊し、間一髪でヤプール次元を救った。
その後さらに修業を積み、第3回銀河最強武闘会にも参加。
超闘士としての力を完全に使いこなせるようになり、復活した超闘士ウルトラマンと共にウルトラ戦士の双璧としてゴーデスを迎え撃つ。
しかし優しい心が仇となり、心の全てが悪に満たされたゴーデスには徹底して精神面の脆さを抉られてしまい、最終的に汚い計略に嵌り超闘士のエネルギーを魔神に奪い取られてしまい戦線離脱する。
激しい戦いの中、超闘士ウルトラマンが究極魔神シーダに敗れその命を落とそうとした際には、ゴーデスに体を乗っ取られていたグレートや、魔神を同士討ちさせようとした結果余計に凶悪な敵を生み出してしまったパワードと共に深く自らの無力さを反省し、三人の残された光をウルトラマンに授けた。その結果、ウルトラマンはデルタスター超闘士ウルトラマンとして復活を遂げ、見事にシーダを滅却させることとなった。
ツイフォン編でも冒頭で登場したが、ストリウム超光波により逆にツイフォンにエネルギーを与えてしまい、あえなく敗北を喫する。
ツイフォンとの戦いにメフィラスが赴いた際には重症を押して止めに行こうとしており、彼が壮絶な戦死を遂げた際には涙を浮かべていた。
エンペラ編では東の守護闘士に抜擢され、エンペラ海軍やエンペラ空軍相手に大立ち回りを演じた。
『ウルトラマン超闘士激伝新章』では、弟子の闘士ウルトラマンメビウスが登場し、メビウスが事実上の主人公として大暴れする。
中盤にて、エンペラ星人に囚われた闘士ウルトラマンを救うための決死隊に(当然ながら)選抜。仲間たちを鍛え上げるために超闘士の力を限界まで引き出し、自らも更なる強さを得て舞い戻り、メビウスや「ウルトラ兄弟」と共に皇帝空間へと向かう。
しかし最上層で、ジェロニモンにより悪の四天騎星として復活させられたメフィラス大魔王と予期せぬ再会を果たし、生前のメフィラスとの約束を果たすため、一騎打ちに挑むこととなる。長い戦いの末、闘士メフィラス大魔王を破ると兄弟たちの元に戻り、闘士巨大ヤプール(先述の首領ヤプールの手下の中でも最下層の落ちこぼれであり、かつてエースが倒した個体と同一であるが、怨念の力により首領と同等かそれ以上の強さを得て復活している)討伐に向かう。しかしヤプール及びグローザム、デスレムが搭乗した究極超獣戦艦Uキラーザウルスにはまるで歯が立たず、兄弟たちと共に「ある秘策」を練る。
超闘士ウルトラマンタロウ
本来金色のオーラをバーストさせる状態が超闘士(ハイパーマザロンと戦った時のウルトラマンなどを参照)と呼ばれるのだが、その形態ではすぐにエネルギーを使い切ってしまうのが難点であった。しかし、ウルトラホーンの秘めたる力を覚醒させることにより、超闘士オーラの過剰流出を防ぎ、適正にエネルギーをコントロールできるようになる(メイン画像参照)。
この形態になればタロウはバースト状態ならば1秒で使い切ってしまうオーラを何十分でもぶっ続けで使用できるようになる。これにより、パワー・スピード・防御力の全てが遥かに上昇する。
なお、後にウルトラマンはキングと共にウルトラクラウンを開発し、疑似的にウルトラホーンの代わりをさせることで完全覚醒している。
必殺技
- ストリウム光線
- ネオストリウム光線
- ウルトラダイナマイト:新章にて特訓シーンで使用
- ストリウム超光波
- オーラ光線:防御に転換することもできる。
- コスモミラクル光線:一人では撃てない
- 超魔光閃:師匠とは異なり、キングブレスレットから発射する。
余談
『新章』完結後に放送された『ウルトラマンタイガ』ではタロウの息子のウルトラマンタイガが主役となり、OP『Buddy,Steady Go!』で「誰もが闘士(ファイター)♪」と歌われていたので一抹の期待を抱いていた視聴者も多かったが、結果的にどことなく超闘士ウルトラマンタロウっぽい強化形態が登場する事となった。
ちなみに作詞者・歌手でタイガ役の声優である寺島拓篤氏は子供の頃に『激伝』を見ていたため、歌詞にこのフレーズを入れたと語っている。