ヤプール「Uキラーザウルスは…我らヤプールの怨念すべてが集まって生まれた"究極超獣"!!」
データ
別名:究極超獣
身長:79m
体重:82000t
概要
映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場した「究極超獣」。
エースキラーを怪獣にしたような顔つきをしているが、実際にエースキラーのデータを元に作られたらしい。
赤と銀をベースにしたウルトラ族とは対照的に、青と金で構成された配色が特徴的で、「Uキラー(≒ウルトラマンを倒す)」という名前も含め、まさしくアンチウルトラマンと呼ぶに相応しいものになっている。
ウルトラマンエースやウルトラマンタロウに敗れたヤプールが復活後、長い年月をかけて自らの身体として用意した超獣が彼であり、4本の長い触手やそこから発射する光線、胸などの発光器官から放つ光線「テリブルフラッシャー」、全身の棘ミサイルを一斉に発射する「ザウルス・スティンガー」などで初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、エースの4人と互角に戦った。
戦いは月面から地球の成層圏へと移行するが徐々に劣勢となり、光線の同時発射を受けて神戸の海中に没する。
しかし4人は自らのエネルギーをほぼ使い切り(変身するのは生命の危機を伴う)、ヤプールのマイナスエネルギーを神戸沖へと封印した。
その後エネルギーをほぼ使い切った4人は光の国へ帰還できなくなってしまうも、人間として神戸の街で暮らし、各々仕事をしつつヤプールを監視することとなった。
それから20年が経ち、テンペラー星人、ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人の宇宙人連合がその封印を解かんと地球に来襲。
ウルトラマンメビウスと再び変身した4兄弟の活躍の前に異星人連合はナックル星人を残し敗れるが、彼らの思惑通りヤプールの封印は解けてしまう。
更にUキラーザウルスの身体は303mの「究極巨大超獣Uキラーザウルス・ネオ」に進化していた。
そして封印が解けたヤプールの邪念はナックル星人を始末し(漫画版ではガッツ星人も処刑された)、再びウルトラ兄弟に戦いを挑む。
ウルトラマン超闘士激伝新章
象ったエンペラ軍の四天騎星が乗る究極超獣戦艦が登場。外見はネオのほうに酷似している。
なお、「超獣戦艦」という呼称はかつてウルトラ戦士を苦しめた怪獣戦艦(モチーフはドレンゲラン、サメクジラ、サタンモア)と格が違うことを意味する。
巨大ヤプールが艦全体の操縦と主砲のコントロール、デスレムが火力管制、グローザムが触手操作、メフィラス大魔王が機動性を担当する。
原点と同じく無数の触手を持つほか、両肩には高火力ミサイル、胸部には主砲「究極怨念光線砲」を搭載している。
メフィラス大魔王が欠けて真価を発揮していないようだが、それでも恒星破壊クラスの超光波にも耐える完全無欠の装甲、圧倒的な巨体とウルトラ戦士たちを軽く凌駕する怪力、ヤプールの怨念エネルギーによる無限大の補給、皇帝空間全てに及ぶ長射程と凄まじい火力という絶望的なハイスペックにより、全員が底上げを果たしたウルトラ戦士相手に形勢を逆転させた。
ウルトラ戦士たちが一発逆転を賭けてチャージスラッガー戦法に切り替えたことでグローザム&デスレムが離脱し、記憶を取り戻したメフィラス大魔王&タロウの師弟コンビにやられてしまったため、大幅に弱体化。それでもヤプールの操る触腕でセブンのチャージスラッガーを弾き飛ばした、かに見えたが実はそれは寸前で入れ替えていたセブン21のチャージヴェルザードであり、セブン21が隠し持っていた本物のチャージスラッガーでヤプールごと頭部を唐竹割にされて大破した。
それでもなお生きていたヤプールは自らの肉体をUキラーザウルスの動力炉とドッキングさせ、上半身部分(原点におけるネオ以前の「Uキラーザウルス」部分)だけで離脱し、エネルギーを使い果たして出涸らしとなったウルトラ戦士たちにとどめを刺そうとする。
「歪み! 妬み! 憎しみ! 我らヤプールの魂の神髄が勝ったんだ!! ウルトラの奴らに!!」
「それはおかしいね」
「いつの時代の話なんだ? 大間違いもいいところだ!!!」
だが、そこに割って入ってきたローブ姿の男により、怨念光線は四散してしまう。
その男こそ、かつてのヤプールの王その人であった。
怨念と嫉妬だけで生き続ける過去の亡霊にとどめを刺すべく、スフィンクスの手引きで皇帝空間にわずかな時間のみ向かうことのできた「王」は、拳の一撃でゾンビと化したUキラーザウルスを完全破壊する。
ここにヤプールの忌まわしき最後の置き土産は消え失せ、「王」はかつての救世主__タロウの肩に手を置き告げた。
「超闘士ウルトラマンタロウはね、我々の国では子供でも知っている英雄なんだ
諸君の勝利を私は疑わない!!
いつかまた会おう! 我が宇宙が…完全に蘇った時に!!」
かくして再び地獄の門は閉じられ、魔王は勇者へ激励の言葉を託し、自らの故郷へと凱旋するのだった…。
亜種
究極巨大超獣Uキラーザウルス・ネオ
Uキラーザウルスの強化形態。
究極超獣ゼロキラーザウルス
ウルトラマンゼロの児童誌展開に登場したUキラーザウルスの亜種。
大怪獣ラッシュに登場するUキラーザウルスに酷似したプラズマ怪獣。
ゲーム作品への出演
様々なゲーム作品にも登場。
大怪獣バトル
EX第8弾に技カードとして登場後、大怪獣バトルRRにてプレイヤーキャラクターとして初参戦している。
必殺技はキラーミサイル、アームスタッブ、テリブルフラッシャー。
スーパーヒーロージェネレーション
複数体のディノゾールリバースが市街地で暴れる中、ヤプールの手先として登場。
原作ではいずれもウルトラマンヒカリ登場後の敵キャラなのだが、本作ではウルトラマンヒカリが覚醒する前の時系列で出現する上、ウルトラ6兄弟が登場エピソードに関わってこず、メビウスインフィニティーも登場しないので原作再現性に乏しい(この時点で使えるウルトラマンはメビウス以外だとティガ、ゼロ、ギンガの3人である)。
倒すとネオにはならず、そのまま爆散する。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
イベントボスを経てプレイヤーキャラとして参戦した。一般怪獣ながらステータス合計値が高く、固有スキル「渦巻く怨念」の効果で敵が3体以上のとき攻撃性が更に増し、射程が近距離タイプにもかかわらず長距離攻撃が可能。更に対ウルトラマン戦で有利に働く特殊効果を複数持っている。
余談
デザインモチーフは『ウルトラマンA』に登場したエースキラーで、頭部や体色などを意識しており、デザイン画にも「エースキラー ゴリラタイプ」と書かれている。また、当初はオリジナルの超獣としてデザインされていたが、スタッフの要望によりエースキラーの要素が加えられた。
プロデューサーの鈴木清の要望により多人数で戦うウルトラマンがいじめっ子に見えないよう大きく見せることを意図しており、一人用のスーツだが肩を大きくすることで上半身にボリュームを持たせている。名前の「U」とはウルトラ(ULTRA)の意であり、ウルトラ兄弟抹殺の意味が込められている。
- ソフビ人形が発売されたが、その大ボリュームさで人気商品となり瞬く間に売り切れとなっている。後に一度再販されたほか、豪華塗装版がセット商品として限定発売されている。
ヒビノ・ミライはウルトラ兄弟とUキラーザウルスの戦いをウルトラ兄弟最後の戦いと言っていることから、Uキラーザウルス封印後、メビウスが地球防衛に就くまでウルトラ兄弟には特筆するような戦闘は行われていなかった模様。
関連イラスト
関連項目
ドクター・オクトパス…背中からのアームの出方が似ているキャラ。