サタンモア
えんばんせいぶつさたんもあ
ブラックテリナの敗北後、ブラック指令がブラックスターより呼び寄せた、コンドルなど鳥のような姿をしている円盤生物第9号機。
ブラックテリナと同様に円盤形態が存在せず、一貫して戦闘形態のままである珍しい円盤生物。小学館の「決定版ウルトラ怪獣」ではブニョ共々変形しない例外のように書かれていた。
その使命は地球侵略の一環としての日本列島破壊活動およびウルトラマンレオの抹殺である。
主な戦力はクチバシ攻撃「クラッシュアタック」や口からのミサイル弾および目から発射する破壊光線。そして体内に収納された生物兵器(?)リトルモアと羽のつけ根から発する閃光。また、防衛軍のミサイル攻撃をものともしない高い防御力も併せ持つ。時速3400km/hでの速度で飛行する。
地球に飛来した後、九州地区の防衛軍のレーダーに探知されミサイル攻撃を受けるもものともせず、逆に全滅させ、東京都の新宿に侵入。腹部から収納されたリトルモアを大量に射出し、街の住人達を襲撃させ、街を大混乱に陥れつつ自身は超高層ビル(新宿住友ビルディング)を破壊しようと襲撃する。
ビル内の逃げ遅れた人々を護るため登場し、倒壊寸前のビルを支えているレオが反撃できないことを良い事に滅多刺しにしレオを窮地に陥れるが、ビル内の人々が全員避難したことで形勢が逆転。避難したことを確認したレオに攻撃をかわされビルに激突してしまい、格闘戦に突入。
最後はシューティングビームの直撃を受けて撃墜し、倒壊したビルに墜落して爆死した。
因みにレオとの直接対決はたったの40秒で終了し、円盤生物軍団の中では無念の秒殺となった。もっとも、今回はドラマ重視の作品だったため、戦闘シーンの短さは致し方なかったか。
エンペラ空軍の戦闘母艦サタンモアが登場。空軍の意思のある闇闘士(ダークファイター)に他の円盤生物が所属しており、その中にリトルモアがいるかどうかは不明。
ブラックエンドがモチーフになりそうなものだが、鋼魔四天王が泥玉から現れるのが楳図かずお版を思わすなどマニアックなネタの散見される本作なので、ギエロニアにちなんだ戦艦らしく見せる選択とも考えられる。
闇闘士とメタルモンスの全滅後、自暴自棄となったブラック指令が突っ込ませるが4大守護闘士の光線技を受け、隊長ウルトラマンの拳で真っ二つにされる。
第51話にて「怪獣ラーメン」の従業員である10体の鳥怪獣「怪獣ラーメン十傑」として登場。役割はラーメンの鍋に浸かって出汁を取る事である…が、やたら毒を使う奴らが多い円盤生物を出汁に使っても本当に大丈夫なのか気になる所。
デザイン画では「怪鳥円盤バードン」と命名されていた。ちなみに前作『ウルトラマンタロウ』に登場した火山怪鳥とは関連はない。
モチーフは絶滅した巨大な鳥であるモア。モアは飛べないのにサタンモアが飛べたのについては禁句である。
劇中でサタンモアに破壊された高層ビルのモデルは「三角ビル」の愛称で知られる新宿住友ビル。この後も『ゴジラ(84年度版)』や『映画ドラえもんのび太と鉄人兵団』に登場し、劇中で破壊されている。
ゲンが宏と喧嘩別れしたのが3年前と語っており、この時点で既に第1話から約1年が経過しているので、少なくとも本編開始の2年前には地球に亡命していたものと思われる。辰巳出版刊『心にウルトラマンレオ』では、第1話から本話までの間で3年が経過したと解釈がなされている。
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第238回「サタンモア」解説ナレーション書き起こし
(本編→https://www.youtube.com/watch?v=X7ERMHsLj7c)645文字pixiv小説作品