ハングラー
はんぐらー
悪魔の惑星ブラックスターから送り込まれた、チョウチンアンコウに似た姿を持つ円盤生物第7号機。
頭部から生えている触角を信号のように赤と青に点滅させ、そこから発生した引力により車を引き寄せて食べてしまう。また、体を使った押しつぶし攻撃、ダイヤモンドを砕くほど強力な牙が並ぶ巨大な口を使った噛みつき攻撃「マウスアタック」といった攻撃手段の他、巨大な口から強力な炎「溶解火炎」を吐くこともできる。レオの攻撃を受け付けない強固な巨体を誇り、さらにレオが右手を負傷している事に気付き、右手を執拗に攻撃して追い詰める狡猾さと悪知恵を持ち合わせている。また、ジャンプ力が100mな辺り、待ち伏せ以外にも飛び掛かって獲物を捕食する事もあるのだろうか?
深海に生息するアンコウよろしく、夜行性で昼間は地中で過ごしている。作中では車を摂取していたが、彼の食性はあくまで鉄分であり、車を摂取しているのは効率の良さから選んでいるのに過ぎない。外車が好物という設定はあるようだが。
円盤形態で地球に侵入、珍しく静かに侵入した為、しばらくの間ゲンに居場所を悟らせなかった。最初は地中に隠れつつエネルギーの充填の為に怪獣形態へと変身。真夜中の高速道路で触角を使い、多くの車を引き寄せて食べていた。
エネルギーが十分に溜まった為、白昼堂々と高速道路を襲撃するようになるが、触角をゲンが操るアドバルーンによって傷つけられ、一度退散。その後に市街地で破壊活動を行い、レオと戦う。
レオとの戦闘では強固な巨体でレオの攻撃を受け付けないばかりか、レオの右手が負傷している事に気付き、執拗に右手を攻撃し追い詰めたが、加勢に現れたアストラの登場で形勢逆転、最後はアストラのウルトラリダクションで内部から破裂され倒された。
唯一レオ以外のウルトラ戦士に倒された円盤生物で、『レオ』本編でアストラが登場する回としては本話が最後である。
『ウルトラマンオーブ 完全超全集』に収録されているウルトラマンオーブクロニクルのエピソード5-2「空飛ぶ円盤の謎を追え!」に登場した。
1950年代に中南米・バーレスク海域で船舶や飛行機を襲撃しており、その為その海域は船や飛行機が消える「バーレスク・トライアングル」と恐れられ、秘密機関セクター5のマイク・スカダー大尉が調査を行っていた。このハングラーを操っていたのはジャグラーを追って地球に来たビランキであり、船舶や飛行機の襲撃は全てジャグラーにとって邪魔な存在であるクレナイ・ガイをおびき寄せる為の作戦であった。
バーレスク・トライアングルを調査していたスカダー、彼と知り合ったガイに襲い掛かり、更には津波を起こしながらコーラルビーチに上陸、そしてスペシウムゼペリオンに変身したオーブと交戦し、倒される。
漫画『ウルトラ忍法帖』
ネオ朧党編にて登場した。時空の狭間に巣くっている巨大怪獣で、ラーメン屋の轟万蔵さんに何故かその存在と弱点を知られていた。虓魔王編で行方不明になり、マンによって時空の狭間に追放されためひらすを食い殺そうとしたが、21の力で時空の狭間に来たウル忍と対決。万蔵さんにラー油を眼に入れられて悲鳴を上げ、21のアドリウム光線で倒された。
高速道路のシーンの一部は『ウルトラセブン』第38話からの流用。ちなみにこの回は同じく車を食べてしまうロボット怪獣クレージーゴンが登場しており、どちらもミクロ化したウルトラマンに倒されるという共通点もある。
デザインでは後脚はヒレ状に描かれており、水かきが前脚にあった。また、造形では唇が赤く分厚い形状となり、白眼も赤色に変更された。
当初、オーブクロニクルではメインライター中野貴雄自身が愛好するカイテイガガンの登場を想定していたが、UFOに関わるエピソードであることから円盤生物に変更された。
この回に登場した矢野口純平役と中山少年役を演じたのは『ウルトラマンガイア』のXIGの千葉辰巳参謀役の平泉成と『ウルトラマンA』の梅津ダン役の梅津昭典がゲスト出演している。また、純平の弟矢野口純次役を演じた梅地徳彦はトオル役の新井つねひろがレギュラー出演した『風雲ライオン丸』の前作『快傑ライオン丸』のレギュラーで特撮ファンには有名である。さらに、『A』と『快傑ライオン丸』は同期のライバル番組なので、子役スター総出演の回でもあり、梅地と梅津は本話の半年後公開のトラック野郎シリーズで兄弟役として約2年間に亘り共演することになる。ちなみに兄弟の母親役は美山咲子役の春川ますみである。
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第252回「ハングラー」解説ナレーション書き起こし
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