クレージーゴン
くれーじーごん
第38話「勇気ある戦い」に登場。
鉄資源不足に悩むバンダ星人が、鉄の強奪のために作ったロボット。
頭部からはビームを発射できるが、もともと戦闘用に作られたロボットではない。しかし、それでも性能は非常に高くウルトラセブンやウルトラ警備隊の攻撃をものともしなかった。もっとも奪って帰る以上、「戦利品」をやすやすと他者に渡すわけにはいかないため過剰とも言える防御力は必然とも言えるだろう。
外見も、側頭部の排気管(?)からは常に炎を吹き出し、目や口っぽい部分から垣間見える歯車状の機構、腹部のシャッター、重機のような腕部など、あたかも「歩くスクラップ工場」の如き無骨な出で立ちである。
普段は脚部を収納してバンダ星人の宇宙ステーションに連結されているが、活動する時は分離して降りてくる。
両腕がシオマネキのような左右非対称の大きさのハサミになっており、右腕の巨大なハサミで自動車を器用につまみ上げて腹部のシャッターに格納、宇宙ステーションに転送する。転送された自動車はステーション内で鉄の部分だけを抜き取られ、残りは捨てられるようだ(運転手がどうなるのかは…あまり考えない方がいいかもしれない)。
最初は箱根に出現し、霧を利用して30台の自動車を強奪する。
その後は渋滞が発生している各地の道路に出現し、次々と自動車を奪い去って行った。
ウルトラ警備隊が流した偽の交通渋滞のニュースにつられて、「スペリウム爆弾」を搭載した自動車を飲み込み、バンダ星人の宇宙ステーションを破壊されるが、ステーションからの制御を失ったため暴走。前方に病院があるためウルトラ警備隊が迂闊に手を出せないのをいいことに暴れまわる。
セブンとの対決では、持ち前の装甲でエメリウム光線やアイスラッガーを跳ね返して優位に立ったが、セブンがミクロ化し、フルハシ隊員が持っていた新兵器「エレクトロHガン」の砲身に入って繰り出した、捨て身の体当たり攻撃「ステップショット戦法」を受けて大破した。
しかし、それでも動きを止めて擱坐しただけで原形はとどめており、最後の最後まで恐るべき耐久力を見せつけていた。
戦え!セブンガー
『ウルトラマンZ』のスピンオフ漫画の第一話に登場。漫画媒体とはいえ、実に54年振りの再登場となる。
午後3時30分、東京都心に突如濃霧とともに出現し、高速道路にて渋滞していた自動車を次々と飲み込んでいった(偶然霧が降りたと考えるには出来過ぎであり、クレージーゴンが撒いた可能性が高い)。
現着したセブンガーとの交戦時には、右手の長いアームでセブンガーに近づく隙を与えなかったが、セブンガーに搭乗するハルキが(バコさんに習ったという)ボクシングを基としたインファイタースタイルを操縦にフィードバックしたことでボディのシャッターをアッパーカットで破られてしまい、回収した自動車を全て吐き出す羽目になる(運転手達はエアバッグが作動したため全員無事)。そこに追い討ちをかけるかの如くセブンガーの「必殺・怪獣破砕頭突き」を胴体にくらい、完全に擱坐した。しかしすぐ後ろのビルが巻き込まれて倒壊したため、ストレイジの面々はクリヤマ長官からお説教を受ける羽目になった。
オオタ・ユカの見立てでは(原点と同じく)異星人の侵略兵器であるらしい。ヘビクラ・ショウタは黒幕のバンダ星人の存在を知っていたようだが、現在の立場が立場であるため深く言及をすることはなかった。
なお、セブンでの強さを知っているファンからは『コイツを改造して特空機にすれば良かったのに』と言われているが内部メカが過度に破損してしまい出来なかったのだろう。
今回でようやく『無敵とも言える外部装甲とは裏腹に内部メカは通常の強度』という弱点が明確化された。
最も頑丈な装甲とロボット怪獣特有の「痛覚が無い」点から一切怯まない為に飛び道具が通用しない相手のリーチの長い右腕を掻い潜りつつ装甲と同材質のシャッターをこじ開けてから攻撃するというかなり難しい条件が付いた物ではあるが…。
ウルトラ忍法帖
朧党の巨大ロボット「狂磁諢」として登場した。冥府羅州烈風斎や怪夢瑠の結婚相手を見つけるため鶴亀の国で大勢の若い娘を誘拐していた(ブスとババアは吐き出している)。体内で誘拐した娘達によるミスコンを行っていたが、捕まった町娘に変装していたセブンとアミア、怪夢瑠に変装して潜入した(最初は娘に変装してわざと捕まったが吐き出されてしまった。怪夢瑠の変装も下手くそだったが朧党は誰も気付かなかった)マンによって娘達を逃がされてしまう。めひらすの命令でウル忍に襲いかかる狂磁諢だったが、ウル忍も朧党も自身の体内に居たため何も出来ず、最期は罵流丹の余計な一言によって激怒したアミアのウルトラ忍法・怒り大爆発で罵流丹ごと上半身を消し飛ばされて機能停止した。狂磁諢の建造に費用が掛かったのか、次回から朧党は一気に貧乏になった。
ザ・グレイトバトルⅤ
中ボスとして登場。
西部劇をモチーフとした作品の世界観に合わせてか木造となっているが、外見に反して防御力は高くプレイヤーからの攻撃を受け付けない。
ダメージを与える方法はザコ敵として登場するサボテグロンを食わせて内部で爆発させるのみ(本人は「ウマいものにはトゲがある」と意に介さず食べ続ける)。
製造者であるバンダ星人は劇中では登場しておらず、宇宙ステーションのみ登場。それも名前が発覚したのは、モロボシ・ダンが確認されたステーションの写真を見て「バンダ星人の宇宙ステーションだ」と口を滑らせてしまったところだった(ちなみに、これにより当然ながら「なぜ知っている」と怪しまれてしまった)。
キングジョー同様、作中では「クレージーゴン」の名称は使われず、単に「バンダ星人のロボット」と呼ばれていた。
着ぐるみは右手のギミックが未完成のまま納品され、当初は左手にもギミックが付けられる予定だった。
「ウルトラ怪獣大百科」では暴走状態は「怪物ロボットとなった」と表現された。主の考えたことは「こそ泥作戦」と言われた。
文献によっては「バルタン星人のロボット」というどえらい誤記が見られる場合もあった(これは次回作においてバルタン星人の息子が実現させた)。
一部では「強すぎる」とまで称されたウルトラセブンを追い詰めた強敵として、キングジョーなどと並び称される強豪怪獣である(実際にキングジョー、ガンダー、にせウルトラセブンとこのクレージーゴンとの戦いでセブンは極端に負傷や疲弊していたり捨て身の攻撃を行っているため、この4つの戦いがセブンの身体に致命的なダメージを与えたのは容易に推測できる)。
これにアイアンロックスを加えて、「セブンはロボット(と美女)に弱い」というジンクスも囁かれるように(その後、次々作においてそれに拍車が掛かる事態に見舞われる)。
左右非対称のハサミを持つことから、モチーフはシオマネキと思われることが多いが、実際はザリガニ。それも監督を務めた飯島敏宏が子供の時見た左右でハサミの大きさが違うザリガニだった(飯島氏は当時シオマネキの存在を知らなかった)。
『ウルトラマンオーブ』第24話では、同エピソードの「サブタイをさがせ!」の答えになった。ジャグラスジャグラーが「実に勇気ある戦いだった!」と語るシーンがある。
セブンがビルに突っ込むシーンは本編第34話からの流用。
高速道路の一部のシーンは『ウルトラマンレオ』第46話でも使用された。ちなみにこの回は同じく車を食べてしまうハングラーが登場しており、どちらもミクロ化したウルトラマンに倒されるという共通点もある。
TVアニメ『おもいっきり科学アドベンチャーそーなんだ!』第17話には、このクレージーゴンを彷彿とさせる巨大ロボットが登場している。
本作のサブタイトルである「勇気ある戦い」だが、後に全く同じタイトルの楽曲が某国民的RPGシリーズ6作目と勇者ロボシリーズ最終作にそれぞれ登場している。当然直接関係しているわけではないが、前者に関しては系譜的に『セブン』の次回作の主題歌の生みの親である超大物作曲家が手掛けた曲となっており、どこか縁を感じさせる。
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ファイトはありません主に日常です。 今回クレージーゴンの話を思いついたのは 昔不法投棄車両の山が昔自分の県でも当時5歳ごろからずっと 新幹線が通っている線路の下にあったですが子供の頃あれ使えるかなと思って 小6までずっと見ていたので少なくならないなと凄いなと思ってましたが 中学から高校位たまにその路を通っていたらこの頃位から不法投棄車両と言葉を知ってあれなんか少し減ったなと気づき二十歳になったら半分位に不法投棄車両 減っていたのでクレージーゴンが食べているのかなww思っていました 不法投棄車両の処理簡単なのウルトラマンだとクレージーゴンが早いなと最近思ったので書いて見ました。590文字pixiv小説作品 ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣娘が集まる喫茶店
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