「この星の命も午前零時で終わりです。」
データ
概要
第37話「盗まれたウルトラ・アイ」に登場。
マゼラン星の工作員。
マゼラン星人は、これまでに登場した宇宙人と異なり、地球を侵略対象とするにも値しない「狂った星」と蔑み、破壊することを目的としていた。銃器やダンプカーの扱いにも長けている他、催眠術を使って他者を操る能力を持つ。
この計画の大きな阻害要因となるウルトラセブンの介入を防ぐためにモロボシ・ダンからウルトラアイを盗み、セブンへの変身を封じる。しかし任務を果たしても母星と連絡は途絶したまま、遂にウルトラ警備隊が受信した返信内容を突き付けられ自分が最初から捨て駒であったことを知り絶望する。
その後、ダンからの「この星で生きよう。この星で一緒に…」という赤心からの必死の励ましもむなしく、ウルトラアイを返却した後にジュークボックスに仕込んだ細胞分解ガス発生装置を作動させ自決。最期は煙のように消滅した。
尚、マゼラン星から地球破壊の為に発射された恒星間弾道弾は宇宙ステーションV2を破壊し、ウルトラホーク1号とウルトラホーク2号の攻撃も寄せ付けなかったがセブンの手によって地球に直撃する前に軌道を変更され宇宙の彼方へ飛んでいった。
地球上では18歳前後の少女の姿をしていたが、これが本来の姿だったかどうかは不明。
劇中一度も発声せず、ダンとは宇宙人同士、専らテレパシーを通して会話していた。
ウルトラマン超闘士激伝
モブ観客としてレギュラー出演。登場する度に発する毒舌が特徴的。
作者のお気に入りなのか、完全版第4巻では闘士になった姿が描かれた。
ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE
『Episode:ZERO』で登場。原作通り「マゼラン星人のマヤ」として登場したが、経歴が異なる。
異次元の裂け目から漂着した小型円盤に乗っていた少女で、その正体はマゼラン星人の遺伝子をムキシバラ星人が改造して生み出した生命体。肉体はあくまで現実世界で活動しやすくする為のアバターであり、本体は電子生命体である魂でネットワークに潜入やシステムへの干渉の他、機械に取り付いて肉体とする事が出来る。なお、マヤ本人としての人格は心優しい。
この世界のマゼラン星人はムキシバラ星人の仕掛けたマゼラニウム爆弾によって肉体を破壊され、魂だけの電子生命体に変えられてしまったのである。
諸星弾の記憶を読み取り、幼馴染の「マヤ」に化けた。科特隊に保護されたフリをして、『ZERO SUIT』の複製品『DARKLOPS ZERO SUIT』を乗っ取り、ウルトラマン因子を持つ早田進次郎を異次元の鋼鉄の迷宮へと誘拐したが、諸星との交流の末に絆が芽生えたのか、主人を裏切った事で粛清の対象とされてしまう。ディメンジョンストームで岩鉄城の主砲から諸星たちを守り、轟沈に貢献した(この戦いでスーツは破損してしまう)。肉体はムキシバラ星人の仕掛けたマゼラニウム爆弾を積んだ円盤を地球外に運び出した際に失われるが、ZEROの発案で魂はゼロスラッガーで回収されてサルベージされた。
以降、『ZERO SUIT』にはマヤとZEROの意識が同居するようになり、青いLIberated Mayaという形態に変化できるようになった。この姿では薩摩次郎が敵に寄生されるなどの非常時が起こった際にスーツの主導権を握り、次郎の強制排出などが可能。
また、これとは別にマヤ専用のボディとしてマヤそっくりのアンドロイド・ゼロワンが作成されており、彼女の日常での体となっている。
なお、あのかなり厳しい諸星の態度が柔らかくなる稀有な存在でもあり、自分を利用していたと知った後でも「共に生きよう」とまで提案した程。
55年前の未来
演:岡井みおん
意外な登場をしている。
余談
人間と同じ姿の宇宙人という設定は、怪獣を登場させる予算がなかったためとされている。
ジュークボックスのキーは「I」が欠けており、「ウルトラアイ」が無いことやマゼラン星に「愛」がないこととかけているものとされていた。(ただし、元々現実世界のジュークボックスは数字の1や0と混同することを防ぐためにIやOのキーがない)
また彼女が自殺する際、毒ガスを噴出させるために入力したキーは「J7」である。
これをキーボードの配列に当てはめてみると……。(なお、ウルトラセブン放送時には既にタイプライターが一般発売されており配列もこの頃にはほぼ決定している)
初期稿ではアルファ星人マーヤという名で、最後は星人の正体を現しジュークボックスで自爆するという展開も考えられていた。また恒星間弾道弾にも「ブラマトン」という名が付けられていた。
関連タグ
ウルトラマンレオ/おおとりゲン:後にセブンことダンが出会う男(ウルトラ戦士)。故郷を侵略宇宙人に滅ぼされ、故郷とよく似た他所の惑星である地球を第2の故郷として悪の魔手から守ろうとする姿勢はダンからすればマヤの裏返しとも取れるものであり、だからかダンはそんな彼を放っておけなかったとも言える。
シャドー星人クルト:同シリーズの別作品(奇しくも「セブン」50周年の年の作品)において、「『それまでの生き方を捨てて人類と共に生きる』ことを受け入れられず、半ば自決に近い形で最期を遂げた宇宙人」繋がり(加えて元が『セブン』に登場した敵キャラであるという共通点もある)。しかも皮肉にもセブンの息子と交戦した。