「俺の名は、ダークロプスゼロ…!」
CV:宮野真守
概要
ウルトラマンゼロに戦いを挑んだロボット戦士。
全体的なシルエットはゼロと同様のものだが、カラーリングはブロンズと黒になっており、目が赤いゴーグルの中心にある単眼となっている。
また、胸のカラータイマーに相当する部分にはディメンジョンコアと呼ばれる時空移動装置を搭載している。
声や掛け声もゼロと似ているが、金属的なエコーがかかっている。
データ
身長: | 45メートル |
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体重: | 3万5千トン |
出身地: | 宇宙 |
必殺技
ほとんどがウルトラマンゼロのオマージュ技だが、オリジナルの技もある。ほとんどの技名は自身の名前を冠したシンプルなもの。
- ディメンジョンストーム
胸のディメンションコアを展開して放つ光線。次元の壁を破壊し、相手を次元のかなたに追放する技。『ジード』客演時にも放ったが、こちらにも次元の壁を破壊する効果があったかは不明。
- ダークロプスメイザー
単眼から発射する破壊光線。ダークロプスゼロの独自の技。
- ダークロプスゼロショット
ダークロプスゼロ版のワイドゼロショット。
- ダークロプスゼロスラッシュ
ダークロプスゼロ版のエメリウムスラッシュ。
- ダークロプスゼロチェンジャー
コンピューターを自分の都合よく書き換えることができる。この技でメカゴモラを洗脳した。ダークロプスゼロの独自の技。
武装
- ダークロプスゼロスラッガー
ダークロプスゼロ版のゼロスラッガー。プラズマスパークの加護がないためツインソード形態にはできない。
- テクターギア・ブラック
テクターギア・ゼロの色違い。サロメ星人によって反乱しないように装着されたもの。当初はこの姿で出現した。
正体
その正体はサロメ星人が製作したロボットではなく、ベリアル銀河帝国がゼロを模して作り上げたロボット兵器。
いわゆるウルトラマンの偽物であり、後に量産されることになる、帝国猟兵ダークロプスのプロトタイプ。
実験中に何らかの原因で故障してそのまま放逐され、宇宙を漂流していたところをサロメ星人ヘロディアに回収され、命令に従うよう改造を施されたのが作中で登場するダークロプスゼロだったのだ。
作中での活動
ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ
初戦ではヘロディアのコントロールでテクターギアブラックを装着され出現。小手調べと言わんばかりの激闘を済ませた後、自らギアを破壊。その後もゼロの攻撃を悉く無効化するなど終始圧倒し、最後はディメンジョンストームで次元の彼方に追いやり勝利する。
その後、完全に自我が復元。レイがゴモラを召喚して状況を混乱させているタイミングに乗じて動き出し、ニセウルトラ兄弟をサロメ星人の研究施設ごと破壊。
必死に自身の手に掴まるヘロディアの悲痛な訴えに対し
「思い上がるな、ヒトよ」
「命などという、儚いものにすがる貴様達に、この俺が支配できると思っていたのか…?」
と嘲笑う様に言い放ち、研究施設を後にする(この台詞はヘロディアの演者が以前出ていた作品に対する痛烈な皮肉と言える)。
帰還したウルトラマンゼロとの再戦では、初戦とは打って変わって、技をすべて見切られて逆に追い込まれていく。
洗脳し使役していたメカゴモラも倒され、ダークロプスゼロスラッガーもゼロのビッグバンゼロで破壊されて攻撃の手段を封じられたために、もう一度ディメンジョンストームを発射しようとするが、その直前にゼロのプラズマスパークスラッシュで一刀両断された。
「宇宙を揺るがす恐怖と絶望のカウントダウンは、既に始まっている…」
「やがて我々の宇宙から、強大な…!!」
最後に上記の言葉を残し、惑星チェイニーを道連れに自爆した。
ウルトラマンジード
伏井出ケイ「ダークロプスゼロ、エンドマークを打ってこい!」
第3話「サラリーマンゼロ」に登場。
再編集番組を除けば、テレビ放送作品への出演は今回が初。また、地球に出現するのも今回が初である。
伏井出ケイによって怪獣カプセルから召喚され、ジードに加え因縁の相手であるゼロとも再び戦う。
今作のダークロプスゼロは意思を持っていないようであり、また複数機が登場しているため、どちらかというと量産型のダークロプスに近い扱いになっている。
レムは残存していた試作機か、量産化された機体と推測している(これならば、本来の量産型であるダークロプスの存在は矛盾しない)。
とはいえオリジナルほどのスペックはないもののディメンジョンコアを装備しており(時空移動能力の有無は不明)、その変わらない身体スペックと強固な体でプリミティブのジードを圧倒した。
ちなみに、ロボットのニセウルトラマンがロボットらしく屈強に描かれたのは今回が初である。こんな奴と普通に殴り合ってたゼロとは一体……
1戦目では強固なボディでジードの攻撃を悉く無効化して苦戦させるが、ウルトラマンゼロが乱入してきたことにより形勢不利を悟ってその場から一旦逃走する(自身が成長していたこと+量産型ということもあってか、全盛期のゼロであれば余裕の相手だったそうだが、今作のゼロはかつての戦いの影響で弱体化しているため、倒しきれずに逃がしてしまっていた)。
2戦目では複数の怪獣カプセルを使用することで合計3体のダークロプスゼロが出現、ジードをあと一歩のところまで追いつめるが、ライハと共に戦いを見守っていた少年が自らの身体に宿っていたリトルスターをジードに届けたことでセブンカプセルが起動、先んじて手に入れていたレオカプセルと合わせてジードがソリッドバーニングにフュージョンライズしたことで形勢逆転を許してしまう。
先ほどまでとは一転して手も足も出ずに圧倒され、最後は「ソーラーブースト」「ブーストスラッガーキック」「ストライクブースト」をそれぞれ受けて3体とも爆砕された(カプセルがどうなったのかは不明)。
派生作品
ロストヒーローズ2
ベリアル軍の手先としてニセウルトラマン(SR)とニセウルトラセブン(SR)を率いて登場。再びキューブが発生した影響でゼロスラッガーを紛失したゼロを袋叩きにしたが、そこへレオがゼロスラッガーを引っ提げて登場し、戦力を分断された為、ニセウルトラマン(SR)と共にヒーローと対決するが、敗れた。
本作におけるゼロも彼と戦った経験があるようだ。
ちなみに、セリフは全てカナ表記になっている。
ウルトラマンライブプレシャスステージ
タツヤ少年が見ていたDVD「ウルトラマンジード」に登場する怪獣の一体。
レッドキングとフック星人を倒したジードの前に現れ、駆けつけたウルトラマンゼロのワイドゼロショットで敗れた。その後、別個体がセブンを加えた三戦士と戦うが、謎の魔法使いの手により、ジードやゼロと共にテレビの世界から実態化してしまい、ヒーロー達の猛攻を受けて一旦撤退する。
一方、その頃3体目がゾフィーの緊急招集を受けたウルトラマンエックス、オーブと交戦。オリジウム光線とザナディウム光線で倒されたかに見えたが、しぶとく起き上がり、レオのレオキックを受けてようやく停止した。
父が自分を気にかけてくれない孤独感から謎の魔法使いに利用されたタツヤ少年によって怪獣軍団の一体として召喚されるが、最期はゾフィーを加えたウルトラ戦士たちの合体光線に敗れた。
余談
前作のウルトラマンベリアルに続くゼロの相手として創造されたキャラクターであり、DVD発売前から雑誌やイベントで先行登場し人気を博していた。それがきっかけとなり、量産型のダークロプスが誕生している。
当初、『ジード』に登場するのは1体のみだったが、監督の坂本浩一はソリッドバーニングの多彩な技を見せるため絵コンテで追加し、3体となった。
ゲーム作品にも登場しており、大怪獣バトルRRではテクターギア・ブラックと共にプレイヤーキャラクターとして参戦している。
ダークロプスという呼称はダーク(闇)とサイクロプス(ギリシャ神話に登場する単眼の巨人)を組み合わせたもの。
スーツはゼロの改造。表情をなくすために単眼にしている。
関連タグ
ウルトラマンゼロ ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ ウルトラマンジード
ウルトラ怪獣 カイザーベリアル ベリアル銀河帝国 サロメ星人 伏井出ケイ
にせウルトラセブン…ある意味ダークロプスの先駆け。
特空機4号ウルトロイドゼロ…ある意味地球版ダークロプスゼロと言える存在。