概要
彼はウルトラシリーズ初となる、M78星雲出身でないウルトラマンである。出身地は獅子座L77星だが、マグマ星人によって滅ぼされている。
故郷を滅ぼされた後に、放浪の旅の末に地球を訪れて地球人・おおとりゲンとしてささやかに生活しており、地球人の和久宏と親友になるなど最低でも3年ほど生活していた。だが、マグマ星人や双子怪獣との戦いで負傷したうえ、変身不能となったウルトラセブン=モロボシ・ダンから地球防衛の任務を託され、MACに入隊。
劇中では初対戦の相手に負ける描写が多かったが、セブンから課せられる厳しい特訓によって新たな技を習得し、必ず撃破するということを繰り返したために、その実力は回を重ねるごとにメキメキと向上していった。
その甲斐あってか、円盤生物編以降のレオの戦績はほぼ無敗である(苦戦らしい苦戦も倒すのに特殊な手順が必要だったスーパーグランドキング・スペクター戦ぐらい)。
第38話・第39話で実弟アストラとともに、ババルウ星人の策略から光の国と地球の危機を救ったことでウルトラマンキングによってウルトラ兄弟に仲間入りした。
第40話で円盤生物シルバーブルーメの襲撃でMACは壊滅し、セブンも消息不明となり(後に生存が判明)、仲間のほとんどが犠牲になるという苦難に直面しながらも、レオはブラックスターより次々に送り込まれてくる円盤生物に立ち向かった。
最終回(第51話)でブラックエンドを倒し、遂にブラックスターに勝利する。
多くの大切なものを失いながらも決死の覚悟で戦い続けたレオはその瞬間、本当の意味でウルトラマンの名を冠するに相応しい戦士となった(次作『ウルトラマン80』までの数年間、地球は怪獣災害の無い平和な時代を迎える事になった)。
そして、故郷と呼べるようになった地球をその目で見つめるため、ゲンの姿で旅に出るのだった。
データ
- 人間体:おおとりゲン
- 変身アイテム:レオリング
- 身長:52メートル(『ウルトラマンメビウス』や『ウルトラマンサーガ』でのみ51メートル)
- 体重:4万8千トン
- 年齢:1万歳(放映当時は2万歳)
- 飛行速度:マッハ7
- 走行速度:時速800km
- 水中速度:150ノット
- ジャンプ力:1000メートル
- 腕力:20万トンタンカーを持ち上げる。腕はダイヤモンドの100倍の硬さ(※1)
- 脚力:厚さ3mの鋼鉄を打ち抜く(※1)
- 視力:100キロ先のマッチ棒も見える。また、ビームランプで300m以内の宇宙人や怪獣を感知する(※1)
- 頭部に備わってるレオップは、遠く離れたところからでも怪獣の位置を特定することが出来る。
- 活動時間:2分40秒
- CV:真夏竜、細谷佳正(ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突)
- スーツアクター:二家本辰己
(※1)出典は『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(4-2、デアゴスティーニより)
容姿
全体的な容姿はセブンやタロウのようなレッド族を思わせる赤一色のボディだが、模様は一切ないシンプルなデザイン。頭は獅子の鬣を模したようで、頂点にはレオップという名が付いている(レーダーの役割を果たし、頭突きの際には武器となる)。鼻筋が通って立体的なマスクをしており、光の国から見て「異星人」を意識した作りになっている。
腹部のシークレットサインはL77星人が使う文字で、「レオ」を意味し、L77星人の証である。公式見解では「元々レオは獅子座L77星の王子で、腹部の紋章・レオサインはその証である」との記述もあるが、本編では言及されていない。
両腕にはウルトラブレスレットに相当する「レオブレスレット」が装着されているが、ウルトラマントの登場以降はそちらにお株を奪われがち。
戦闘スタイル
宇宙拳法の達人とする見解もあるほど、肉体的な素養は高く、格闘技に優れている。
ウルトラ一族全体を見ても優れた筋肉を持っており、ウルトラマンメビウスがレオのような身体能力を持っていないことを嘆くなど、特訓で鍛えた部分も合わせ生まれ持ち合わせた才能による部分も大きい。
反面、初登場以降しばらくは一般人ウルトラかつ戦闘経験の浅さゆえに光線技や念力は苦手だった。ただしコンセプト上、昨日できなかったことが明日にはできるようなタイプなので、次第に技が増えた。番組後半からは光線技を多用しており、最初は牽制程度の威力だった技も決め技になるほど威力が上がっていることが多い。ちなみに設定上、スペシウム光線も使える。
レオと言えばレオキックの印象が強いがトドメ率を見ると飛び抜けて高いわけではなく、相手や状況に合わせて拳法技を使い分けたり道具を利用するなど、戦法は多種多様。臨機応変かつ力強い拳法技で相手の隙を狙い、一撃を叩き込むのが主な特徴で、これはレオの教えを継ぐゼロやゼットにも受け継がれている。また戦法の都合上、光線技に強い相手には滅法強い。
必殺技
レオを語る上で欠かすことのできない必殺技。
ダイナマイト1万本の威力があるジャンプキック。大抵右足が赤く光り、敵を粉砕する。両足でのドロップキックにも対応。
第1話にてマグマ星人に対して使われたが、ダメージを与えただけで決まり手にはならず、第8話のベキラ戦で初の決まり手となった。
アレンジが効く必殺技で、きりもみ回転を加えた強化版きりもみキックはギラススピンに対抗して、山肌を蹴って敵の急所に回り込む二段蹴りはベキラに対して、逆立ちしてハサミのように相手の尻尾を断ち切るキックスライサーはアンタレスに対して、それぞれ使用された。また、メビウスはこの技と火起こしにヒントを得てバーニングスピンキックを習得した。
他にもカネドラスに使用した飛び蹴りは「急降下キック」、レンボラーに使用した「逆立ちキック」、ウリンガに対して放った「回し蹴り」、キングパラダイに対して使用した「足払い」など足技をいくつも持っている。
- レオパンチ
- ハンドスライサー
『メビウス』客演時には急降下を経ずに地上で繰り出し、リフレクト星人の剣を叩き負った。
このほかに敵の腕を弾きながら切り裂く「流れ斬り」(ツルク星人の腕を切断した)や背後の敵を切り裂く「バックチョップ」(カーリー星人に使用)、腕をX字に組んで敵に飛びかかる「クロスチョップ」(ギロに引導を渡した)など、レオは優れたチョップ技を何種類も習得している。
なお、通常のチョップの名前はそのまんま「レオチョップ」である。
敵との戦いにおいて、工場の煙突を即席でヌンチャクにしたことがある。抜群のヌンチャク捌きでケットル星人のアトミックランスを受け止めたが、流石に煙突が素材だった為か、破壊されてしまった。
使用はこれっきりなのだが、そのインパクトからレオの代表的な必殺技に数えられており、ゲーム作品では頻繁に登場し、存分にその威力を振るってくれる。
映像作品では後にセブンガーファイトにて再登場し、あの武器と共に勇姿を見せつけた(どうやって調達したのかは不明。彼にでも作ってもらったのだろうか?)。
- エネルギー光球
設定ではレオの光線技の中でも一番強力な技とされている…が、近年では後述のシューティングビームにお株を奪われがち。
フリップ星人、アトラー星人、ブラックテリナ、ノーバを倒した。
- シューティングビーム
平成以降の客演ではレオキックや格闘技がフィーチャーされ、光線技を使う場合は(威力の高さもあり)弟や弟子とともにダブルフラッシャーを使う場合がほとんどのレオだが、この技は『ベリアル銀河帝国』ではダークロプス軍団を攻撃する際に使用したり、『新ウルトラマン列伝』の新撮映像ではゼロのワイドゼロショットともにレギオノイドを倒したりとレオの光線技としては近年目立っている技となっている(最終回における使用シーンが印象的だったせいもあるのだろう)。
このほかに赤い光弾「ハンドビーム」や空中で体育座りに似た姿勢から放つ『ウルトラショット』、黒い鏃型光弾『ダークシューター』(同じ構えで放つ赤い光弾「レッド手裏剣ビーム」もある)と言った手裏剣光弾を扱う事も出来、威力は怪獣を倒せる程に高い。
レオの最強の必殺技として名高い為、ロストヒーローズ2ではレオの第2ヒーロースキル即ち単体の最強技として採用されている。
- スパーク光線
シルバーブルーメとの戦いでは決まり手となった。ブラックドーム戦ではビームランプを発光させて使用し、デモス戦では連鎖的に閃光を放っている。
- ビームランプ光線
- タイマーショット
バーミン星人やアブソーバを撃破した。
- レオクロスビーム
- ボディブーメラン
ケンドロスの剣輪草対策にブーメランを撃ち落とす特訓をしていたことから、「相手がブーメランを投げつけて来るならば、逆に自分をブーメランにしちゃえば良いじゃないか」という発想を得たのだろうか。
漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』ではキングぜミラの口吻やグドンを切断している他、ゲーム『ロストヒーローズ2』でも登場している。
- レオスパーク
- 風車
- レオ全身発光
- グリーンビーム
- チェンジィングビーム
- エネルギー放電
- 頭突き
特にかっこいい名前があるわけではない。
- 回転アタック
- 投げ技
「飛行機投げ」や「巴投げ」、「背負い投げ」、「回転投げ」といった柔道や合気道などで使われる投げ技の他、ジャイアントスウィング技「ウルトラスウィング」、相手を地面に投げつける「レオリフト」、スープレックス技「レオスープレックス」、フリップ星人を地面に叩き付けた「レオボディ落とし」などを使用した。
- レオブロー
- 真剣白刃取り
- ハイスピン
- クロスアタック
- 水晶返し
- 注射器
- 透視能力
- レオマスクパワー
ゲンの知人である山口百子を蘇生させたり、マグマ星人に沈められた黒潮島を再び浮上させ、憑依されたウルフ星人諸共レオに倒された冴子を蘇生させたが、奇跡はそうそう起こるはずもなく…。
尚、番組の企画書には「ゲンが辛い時に空を見上げると現れ、勇気付けてくれたり、アドバイスをくれたりする父のような存在」と書かれていたが、実際の番組では「モロボシ・ダンが登場しゲンを先輩として指導する」「神秘的キャラであるウルトラマンキングの登場」の二つに存在意義を奪われたのが原因か喋るシーンも無ければ出番も2回しかないというあんまりな扱いだった。
キングより授けられた万能武器。様々な武器に変形し、防御力に優れる。ブラザーズマントとは違って白く、肩当が付いている。
- 獅子東方不敗拳
怒涛のラッシュで敵を圧倒し、レオキックと爆熱ゴッドフィンガーでフィニッシュを決める。
アストラとの合体技
破壊光線。アストラが片膝立ちをしてレオがその後ろで立ち、両者が合掌にして合わせた手から発射される。
- ウルトラダブルスパーク
ウルトラキーを復元させた。
- ダブルキック
以降のシリーズへの客演
ゲンの姿で登場した作品には◎、ゲンの姿で登場していないもののゲン役の真夏氏がレオの声を担当した作品は●を付記する。
いわゆる6兄弟の括りに入らないと同時に最終回の展開もあり、平成に入るまで客演の機会に恵まれなかったが、『メビウス』が初客演となる。
『メビウス』以降の作品では、地球を離れて宇宙警備隊=ウルトラ兄弟の一員として活躍中の設定となった。本編後も地球に留まっていたレオがそうなった経緯は、一切言及されていない。
また、後輩ウルトラマンに厳しく接しており、6兄弟の中でセブンは呼び捨てする一方、他の兄たちは「兄さん」と呼ぶ。
掛け声はどの時代もゲン役の同じ真夏竜氏が勤めているが、『メビウス』以降のシリーズからは真夏氏の加齢に合わせ新規に撮られた掛け声が使用されている。この点は声優が変更されたタロウと似たようなものか。
『ウルトラマンメビウス』
「お前たちの戦いは、必ず勝たねばならん戦いなんだ!!」
第1話、第34話◎、第50話に登場。
第1話ではウルトラの父がウルトラマンメビウスを地球に派遣する際、アストラ、ウルトラマン80ユリアンとともに見送った。
第34話ではリフレクト星人に負けたメビウスを叱咤激励し、直接相対することでレオキックの威力を直に教え、後のバーニングメビウスピンキックへの糸口を授けた。リフレクト星人とメビウスの戦いを静観していたが、リフレクト星人が人質に取るという卑怯な戦法で勝ちをもぎ取ろうとする様を見て(むしろ仲間を目の前で皆殺しにされてきたレオに対しては火に油を注ぐ形となってしまった)、自身も変身してメビウスに加勢。持ち前の格闘能力でリフレクト星人を真っ向から圧倒し、レオキックとバーニングメビウスピンキックの同時攻撃により撃破した後は、かつてと変わらぬ笑顔を浮かべながらメビウスに地球防衛を認めたのだった。メビウスから呼び捨てされていたが、その際に「レオ兄さん」と呼ばれた。
「お前になら…いや、お前たちになら託せそうだ。俺の故郷を」
第50話ではエンペラ星人の力で太陽を覆い尽くした黒点を、他の兄弟とともに消滅させた。
『ウルトラ銀河伝説』 ●
「お前はまだ、小手先の力しか信じていない。そんなものは、本当の強さじゃない!!」
セブンの息子であるウルトラマンゼロを鍛えるため、アストラとともに辺境のK76星で厳しい特訓を施したりと、今作から「師匠」としてのウルトラマンが定着し始めた。この設定は、同作で監督を務めた坂本浩一氏がレオファンだったことで誕生した。
テクターギアを装着したゼロを前に手加減なしの特訓をし続けていたものの、ゼロが自身に攻撃を加えるチャンスを逃してまで岩に潰されそうになった小さな命を助けたのを見て、かつてプラズマスパークコアの光からゼロをすんでのところで助けたセブンも同じことをしていたのだと説き、怪獣墓場から送られてきたアイスラッガーからベリアルの復活を察知、アストラとともに怪獣墓場へ急行してメビウス、ダイナ、初代マン、ペンドラゴンらとベリュドラと熾烈な戦いを繰り広げた。
『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』 ●
「修行の日々を思い出せ…ゼロ!」
ダークロプスゼロのディメンジョンコアにより次元の狭間に吸い込まれてしまったゼロを救出すべく、直前の戦いで吹き飛ばされていたゼロツインソードを回収しつつ自身も次元の狭間に潜入。ニセウルトラ兄弟に大苦戦するゼロの前に颯爽と駆けつけ、ニセセブンと対決することになるが、本物直々に厳しい特訓でしごかれて成長してきたレオにはもはや偽物のセブンでは手も足も出せずほぼ一方的に圧倒していた。
ニセ兄弟を圧倒した後には自身とゼロ、2人の力を合わせたレオゼロダブルフラッシャーによりニセウルトラマンとニセセブンを同時に撃破、次いで次元の狭間に穴を開けてゼロが惑星チェイニーに向かうのを後押しした(ぶっちゃけここで一緒に戻って戦ってくれればもうちょっとゼロが楽になったのでは?とは当時から言われてるので気にしてはいけない。恐らくキングと同様、過度な手助けはゼロの成長に繋がらないと判断したのだろう)。
その後はウルトラマントの力で自身も次元の狭間から脱出したのか、惑星チェイニーの爆発からペンドラゴンを救出したゼロと共に光の国へ帰還するのだった。
なお、レオが映像作品でウルトラマントを纏う姿が披露されたのは今作が初である(逆に、この時は戦闘の際には脱ぎながらアームブレスレットに戻したままそれっきりであり、武器や防具として使うことはなかった)。またこの時期から、ウルトラ6兄弟は宇宙警備隊幹部の栄誉を示すブラザーズマントという赤いマントを羽織るようになったので、レオの銀マントはなかなか映像映えするようになっている。
『ウルトラマンサーガ』 ◎
DC版にてハイパーゼットンが召喚したタイラントを始めとした怪獣兵器の前にダン、ハヤタ、郷、北斗とともに登場、自身もレオに変身後はサーガを援護すべく、タイラントと対決する。光線技を吸収するベムスターの腹もレオの宇宙拳法の前には効果が薄く、レオキックの一撃でタイラントを瞬殺している。
『ウルトラファイトビクトリー』 ●
「今までお前たちがしてきた戦いを思い出せ! その一つ一つの積み重ねが、お前たちを強くしてきたのではないのか!?」
ウルトラマンキングの命を受けてアストラ、エース、ヒカリとともに宇宙の帝王の復活を阻止するべく、惑星グアにてヤプールが送り込んで来たベロクロン、バキシム、ドラゴリーと対決、遅れて到着したビクトリーたちも加わり乱戦となるも、戦いの最中にもかつての経験からギンガとビクトリーを叱咤激励した後は、アストラとの二大キックによりバキシムとドラゴリーを撃破した。
その後はスーパーグランドキングスペクターを足止めするためエースやギンガらと共に激突、その宇宙拳法すら通さない強固な装甲には大苦戦するも、ビクトリウムコアの力によりスーパーグランドキングの力が弱まった隙を突きウルトラダブルフラッシャー、メタリウム光線、ギンガクロスシュートを同時に発射して見事打倒した。
『ウルトラマンジード』
彼の力を受け継いだフュージョンライズ形態:ソリッドバーニングが登場している。また、リクからは「格闘能力に優れた炎の闘志を持つ戦士」と評された。
レオ自身も、ベリアルが地球へ襲来した際には、弟のアストラや他の宇宙警備隊員とともにこれの迎撃に当たる描写があった。最終回(第25話)では光の国からセブンとともにジードに思いを馳せた。
なお、フュージョンファイトではゲーム限定のフュージョンライズ形態としてアストラとの組み合わせであるリーオーバーフィストが登場している。
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』
今作では登場こそしないものの、ウルトラマンとしての自覚が足りないウルトラマンロッソ、ウルトラマンブル兄弟に対してウルトラマンビクトリーが「いっそのこと、レオ兄弟にでも鍛え直して貰ったほうがいいんじゃないか?」と言及しており、レオの修業の厳しさはニュージェネレーション世代のウルトラマン達の間でも周知されていることが窺える(ちなみにこの時、時系列的に一番新参者であったロッソ、ブルは「レオって誰だよ…?」「知らないよ…」と呟いていた)。
『ウルトラマンZ』
彼を含むセブン一門の力を宿したウルトラフュージョンの形態であるアルファエッジが登場し、ゼットの主戦力として活躍することになる。
なお、ゼットから見ると、ゼロの師匠であるレオ(および弟のアストラ)はゼットの大師匠ということになり、実際にボイスドラマの第4回でもそれに関してゼット自身が言及しているただし、ゼロはまだゼットの弟子入りを正式に認めたわけではない。また、ボイスドラマにおけるやり取りから推測する限りでは、現時点ではまだゼットとレオ兄弟の間に面識はないようである)。
テレビ本編ではウルトラフュージョンの際に明確に「レオ師匠」と発言している。
また、同作のスピンオフ作品である『セブンガーファイト』に登場。(厳密には別個体であるが)セブンガーとは47年ぶりの再会となる。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』
「それがお前の原点だ、ゼロ。仲間を思いやり、守るために強さを探究する…復讐や相手を倒すために強くなるのではない」
プロローグ編では、アストラと共にキング星にてウルトラマンキングの側近として助さん格さんみたいにキングの隣に控えており、キングの指示で力を貸してやってくれとアストラと共にアブソリューティアンとの戦いに参戦している。
前作で完敗してから打倒タルタロスに執念を燃やすゼロを鍛え直すべく、ジョーニアスやセブンとともに再びK76星で3対1の「野生」を取り戻させる修行を行う。
レオやジョーニアス達が『銀河伝説』の時以上に過酷な3対1の特訓を課したのは、あくまでも「復讐」のためではなく「守る」ためにアブソリューティアンと戦うことを再確認させるための試練であり、ゼロを肉体面ではなく精神面で鍛えることにあった。
ゼロは3人の試練を通過し新たな力「ワイルドバースト」に覚醒。直後に弟からの伝令でリブットやウルトラフォースの面々の危機を察知した一行は、彼らを助けるため「惑星バベル」へ向かう。
バベルではアストラや弟子とともにタルタロスと対決、見事な連携の前にはタルタロスも苦戦(実力差を危惧して撤退したレジェンドを除けば、レオ兄弟は初めてタルタロスに膝をつかせた存在となる)気味で、「さすが宇宙拳法の使い手」と評された。なお、ゼロの「シャイニングウルティメイトゼロ」を必殺技で防ごうとするタルタロスを妨害したりとアシスト面でも弟子を支えた。
その後は光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチして仲間たちとともに惑星ブリザードに急行するが、そこでレスキュー隊と合流していたレグロスとの思わぬ再会に面喰らう。
L77星とレグロスら幻獣闘士たちの故郷D60星は兄弟星であり、レオ兄弟とレグロスはL77星が健在の頃からの古い友人であったことが判明。
そして、レスキュー隊から惑星ブリザードに残ったアストラやレグロスとともにアブソリュートディアボロと対決。ディアボロがマスターアルーデを殺害した上で彼のコスモ幻獣拳修得者としての紋章と剛力破牛拳を奪った事を知って怒りを露わにし、3人でディアボロと大決戦を繰り広げる。最終的には彼の兄弟子「アルビオ」の力を借りてレグロス、アストラとともに奥義「幻獣覇王拳」によりディアボロを撃破した。
ブリザードでの戦いからしばらくした後、光の国でレグロスとゼロの模擬戦に立ち会う。
そして、改めてレグロスの話を聞き、彼が過去の時間軸…L77星とD60星がマグマ星人侵略軍に襲撃された時代から連れてこられた事を知って、「ある意味では並行同位体」と評し、アストラとじゃれ合う様に訓練を始めた様を「昔と変わってない」とどこか微笑ましい感じで見守るのだった。
また、掛け声も細谷氏が新録で撮っており、真夏竜氏をリスペクトしたものとなっている。
タルタロス役の諏訪部順一氏は、坂本監督同様にレオの大ファンであり運命の衝突配信前に公式YouTubeチャンネルで配信された特番に出演した際やインタビューで坂本監督にレオと戦いたいですと話しており氏にとってもそれが実現した形となる。
『ULTRAMANREGULOS』
予告PVにてコスモ幻獣拳に入門したての頃のレグロスと1対1で組手をする様子が描かれており、掛け声は真夏竜氏の物を使っている。
本作の時系列はまだレオが地球に来訪する前のL77星滅亡時(つまりキングと出会う前)のお話のため、アームブレスレットは装着していない。当然、地球でセブンと出会って地獄の特訓も受けていないので実力も現在より劣るが、それでも当時のレグロスよりは強かったようで、レグロスはレオとの模擬戦で一度も勝てていない。
この時から、レグロスとは、親友でありライバルのような関係性であることが明らかになった。
L77星よりD60に出稽古に来ており、レグロスとは去り際にアストラを連れての再会を約束するも、この後にL77星はマグマ星人の侵略により滅亡。
レオ兄弟は生死不明となり、『ウルトラマンレオ』の第1話へと繋がる事になる。
ちなみに、レグロスの失われた記憶について何かを知っているようだったが...?
『ULTRAMAN』
でも獅子座L77星の生き残りとしてアストラと共に登場。この作品ではウルトラマン、ゾフィーに続く、スーツではない純粋なウルトラマンとなる。恐らく、原典のレオとはパラレルワールドの同一存在という事になる(というより作中の扱いを見る限り、L77星人…つまりウルトラマンでなく、あくまで一介の宇宙人として扱われている)。なお、ウルトラマンスーツはこれとは別に登場している。
戦闘形態のデザインは『レオ』に作中に登場するウルトラマンスーツの要素を足したようなデザインになっており、原典の要素を残しつつ、大幅に異なるデザインとなっている。
人間態はさらにに変わっており、ライオンを模して髪やら顎鬚やらがボサボサに伸びてるアメコミのウルヴァリンといったところで、今まで作中に登場した”ウルトラマン”ではかなりの老け顔の類に入る。
『バトルスピリッツ』
白属性の系統:闘神持ちのスピリットととして登場。イラストは第1話から第2話をオマージュしたもの。
フラッシュ効果のアクセルでウルトラ兄弟を回復させる効果を持つ。
また、アタックステップ時に「闘神」と「勇傑」(ウルトラマン系が該当する)が疲労すると自身を回復させる事ができるが、この効果はウルトラセブンの代わりに地球防衛の任についたエピソードの再現であると同時に12宮Xレアの獅子座担当獅機龍神ストライクヴルム・レオのLv1・Lv2・Lv3効果のオマージュにもなっている(あちらも白属性である。ただし、ウルトラマンレオは光導を持たないのでシナジーは得られない)。
なお、2011年9月14日放送分の『バトスピ大好き声優の生放送!』では召喚口上を募集する「叫べ!必殺カード」のコーナーがあったのだが、そこで『獅機龍神ストライクヴルム・レオ』の召喚口上として採用されたのが「ウルトラマンレオ」OPのサビのパロディだったりする(この時の歌唱は大のレオ好きとして知られる諏訪部順一)。まさか本当にウルトラマンレオ本人が参戦したり、諏訪部氏がウルトラマンレオと共演するとは当時の人々は誰も予想だにしなかった事であろう。
関連タグ
ウルトラマンレオ おおとりゲン ウルトラ戦士 巨大ヒーロー レオ兄弟
ウルトラマンジョーニアス ウルトラマンロッソ:兄繋がりなウルトラマン。ロッソとはウルトラマンフュージョンファイト!にてレオ、ロッソで組むとキズナボーナス「兄の威厳」が発生する。
マグマ星人:故郷を滅ぼした仇敵。
ブラック指令:MACや城南スポーツセンターの仲間達の大半を殺害したシルバーブルーメの黒幕であり、マグマ星人に次ぐ仇敵。
アブソリュートディアボロ:敵対するアブソリューティアンの戦士の一人。レオとの関連についてはタグにて。