『Haruki Access Granted.』
ハルキ「宇宙拳法、秘伝の神業!」
ハルキ「ゼロ師匠! セブン師匠! レオ師匠!」
『Zero.』
『Seven.』
『Leo.』
ハルキ「押忍!!」
ゼット「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼーット!」
ハルキ「ウルトラマン!ゼーット!!」
「デヤッ!」「デュワッ!」「ィヤァッ!」
『Ultraman Z Alpha Edge.』
データ
身長: | 52メートル |
---|---|
体重: | 3万5千トン |
飛行速度: | マッハ10 |
走行速度: | マッハ3 |
ジャンプ力: | 880m |
地中潜行速度: | マッハ2.5 |
水中潜行速度: | マッハ3.5 |
腕力: | 10万t |
握力: | 7万5千t |
概要
ウルトラマンゼットの変身形態のひとつ。ウルトラマンゼロ、ウルトラセブン、ウルトラマンレオのウルトラメダルを使ってウルトラフュージョンする、まさにセブン一門の歴代の師匠の系譜を集めた形態(なお、ゼットがゼロ以外も「セブン師匠」「レオ師匠」と説明したため、融合しているハルキやからは「師匠いっぱいいるな」と突っ込まれていた。またこのことは13話に登場したカネゴンにも指摘されている)。
ぐんぐんカットはゼロ、セブン、レオが軌跡を描きながら一点に集まった後、セブン、レオ、ゼロの変身シーンをイメージした背景エフェクト共にアルファエッジが飛び出してくるというもの。
本編での扱い
情報解禁はオリジナルよりも後であったが、情報解禁後、YouTubeのウルトラマン公式チャンネルのチャンネルアート(ヘッダー画像)に、初代ウルトラマンとともに登場している。また、6月2日に公開されたビジュアルでもオリジナルより大きく映り、PVでもトリを飾るなど放送前からかなり扱いが目立っていた。
本編でもオリジナルはむしろ非戦闘時での素体に近い役割を担っていることから、アルファエッジが戦闘時における実質的な基本形態として位置付けられている。
なお、『エピソードZ』でもオリジナルから直接この形態にチェンジして戦っているため、もっぱら戦闘時にはアルファを採用してる様子。
容姿
アーマーや模様、カラーリングは基本形態のオリジナルと共通する部分が多い。
頭部にはビームランプとゼロスラッガーの意匠が追加され、目もセブンタイプのように若干細くなって全体的にオーブ・エメリウムスラッガーをメカニカルにしたような印象となっている。
下半身は師匠のように赤メインでセブンのようなプロテクターが存在する。
デザイン全体としては70親子の要素が多少強めである一方、レオの要素はあまり意識されていない(余談の項も参照)。
戦闘スタイル
宇宙拳法や変身者のハルキが得意とする空手で戦うスピード形態。
とは言っても、単純に高速で動けるという描写はなく、むしろレオやゼロ譲りの洗練された宇宙拳法で相手に反撃の隙を与えずに手数でダメージを与えていく戦い方が特徴。よってこれまでのスピード形態とは違うベクトルでの速さを持つと言える。
ウルトラマンのスピード形態は大抵超能力や武器の扱いといった特殊能力に秀でている事が多いが、体術を得意とするのは珍しい。従来のバランス型にスピードタイプの俊敏さを組み合わせた形態と言えば分かりやすいだろうか。
近距離は体術や後述する各種武器、中距離はゼットスラッガーやアルファチェインブレード、遠距離はゼスティウムメーザーなどの光線技と技も豊富かつ使い勝手の良い物が多い。
飛行能力もマッハ10と相応に強化されている様子で、エリマキテレスドンの放った光弾をほとんどかわしていたほか、ペギラ戦でも撃ち落とされたとはいえ上空で激戦を繰り広げており、空中戦も得意。
ファイトスタイルや攻撃手段の豊富さからか、パワー不足な描写はあまり見られない。敵の攻撃を素手で防ぐないしは捌く描写もそれなりに見られ、防御力もスピードタイプとしては高い水準にある。
総合すると純粋な基礎スペックがどれも標準以上に優秀な形態であり、新世代ヒーローズ作品の基本形態としては戦績も安定している。他の形態が登場してからも敵を撃破することも多いほか、空手と宇宙拳法の相性が良いのかハルキ自身も作中では「この形態が一番動きやすい」と言及しており、ただのスピード型に留まらない、攻守においてバランスの取れた形態と言えるだろう。
また、元々スピード型の接近戦タイプということもあり後述のアルファチェインブレードやゼットランスアロー、ウルトラゼットライザーといった武器とも相性が良い。『エピソードZ』では本編よりも成長したからかベリアロクすら普通に使用できるようになったらしく、更に手数が向上した。
ただし、ベータスマッシュとは異なり連続攻撃を主軸としているためか攻撃を物ともせずにパワーで押しきる様な相手とはすこぶる相性が悪く、ゴモラ戦やレッドキング戦では得意の怪力に大苦戦した上、キングジョー戦ではかつてのセブンと同じく組み伏せられてしまい、一度ベータスマッシュにバトンタッチせざるをえない状況に追い込まれたこともある。
まさに技のアルファエッジ、力のベータスマッシュ。
ただし、パワーに関してはアルファエッジだけに限った話では無く、パワータイプのベータスマッシュ以上のパワーを持っている相手に対しては基本3形態とも苦手分野である。
ネロンガ戦にてハルキのアドバイスで心眼を取得し、テレポーテーション能力を持つゼッパンドン戦でも活かされている。
必殺技
ゼスティウムメーザー
額のビームランプから放つ、超高熱の破壊光線。
セブンのエメリウム光線、ゼロのエメリウムスラッシュと同等の効果を持つ技と思われる。『ウルトラマンフュージョンファイト!』では両者と同じ構えを取って発射している。
やはりピンポイント攻撃に有効で、第2話でネロンガの角を攻撃する際に初使用。
玩具や『フュージョンファイト』ではメインの必殺技扱いになっているが、本編ではとどめをゼスティウム光線に譲っている。
両腕を十字に組んで放つ全形態共通の必殺光線。先述の通り本編ではこちらでのとどめが多い。
チャージをある程度簡略した短縮版を発射することもできるが、ゼッパンドンシールドやキングジョーの装甲に防がれている描写もあり、威力は多少落ちる模様。
ライトニングジェネレード
M78流・竜巻閃光斬
ウルトラゼットライザーを使用して発動する技で、全形態で使用可能。
詳細はウルトラゼットライザーを参照。
ゼットスラッガー
頭部のトサカの横にあるスラッガー状の部位から三日月状の光刃を飛ばす。主に牽制技として使用するが、第21話ではキングジョーストレイジカスタムのペダニウム誘導弾と組み合わせてケルビムを撃破している。
アルファチェインブレード
ゼットスラッガーを稲妻状のエネルギーで連結させたもので、ヌンチャクのように使う(構えの時は「Z」の形になる)。また、回転させることで擬似的な盾としても使用できる。第1話での印象的な使われ方から視聴者に強いインパクトを残し、pixiv内でもアルファチェインブレードを構えたアルファエッジのイラストが度々公開されている。
ゼットスラッガーはアイスラッガー、ゼロスラッガーと比べるとエネルギーの光刀(どちらかというとオーブスラッガーショットに近い)系列の技のためか本物の刀よりもやや敵に干渉されやすいという弱点も併せ持ち、実際レッドキング相手には連結部分を噛みつかれてチェインブレードを投げ飛ばされたほか、ウルトロイドゼロのマグネリュームブレードにはこの連結部を切り落とされてしまっている。ただし、連結部分が破壊されても元のゼットスラッガーとしてそのまま再利用できる特性を利用して間髪入れずカウンターを仕掛けるなどの工夫も見られ、アルファエッジの中でもかなり応用力のある非常に心強い技であることには変わりないだろう。
技の発想はレオが使っていたレオヌンチャクに由来していると思われる(もっとも、レオヌンチャク自体は過去に一回しか使われたことがない)。
アルファバーンキック
足に炎を纏わせキックを放つ。主に回し蹴りとして放つ他、連続蹴りや飛び蹴りとして使ったこともある。特に使用時にはチャージや構えなどは必要ないため、ゼスティウムメーザーやアルファチェインブレードと組み合わせて、相手に反撃のチャンスを与えずにそのままシームレスに技を繋げることができる。
名前の初出は第8話のトライキング戦だが、技そのものは第1話から使用している。
第1話や第2話では、命中直前の一瞬ではあるもののレオキックのそれと思わしき効果音が鳴っている。
第4話でのエリマキテレスドンとの戦いでは応用として、高速飛行からの急停止の際この技でブレーキをかけるという使い方をしている。
ゼットバリア
各形態共通の敵の攻撃を防ぐ四角い形状のバリア。
アルファエッジが使用する際は、色が水色となる。
特殊な変身例
第1話「ご唱和ください、我の名を!」
ゼット「よし…そして俺の名前を呼べ!」
ハルキ「名前なんだっけ…」
ゼット「"ウルトラマンゼット"!」
ハルキ「ウルトラマンゼット…?」
ゼット「いえ…もっと気合い入れて言うんだよ!」
ハルキ「気合い…?」
ゼット「そう、いいか?ウルトラ気合い入れていくぞ!ご唱和下さい、我の名を!ウルトラマンゼーット!!」
ハルキ「…ウルトラマン、ゼーット!」
ゼット「……トリガー!トリガー最後に押すの!そうそこ…!」
ハルキ「…!コレか!」
『Ultraman Z Alpha Edge.』
初回限定のグダグダ変身として、『Z』第1話の中でも視聴者に強烈なインパクトを残した変身シーン。ゼットから少しずつカードやメダルスキャンの手順を教えられ、遂にアルファエッジ誕生の瞬間…と思いきやトリガーを押してなかったために変身が不発に終わるという中々シュールな絵面となった(無論、2話以降はゼットの注意なしで普通にトリガーを押して変身している)。また、「宇宙拳法、秘伝の神業」というフレーズは直後のゲネガーグ戦からゼットが発案したものである。
第15話「戦士の使命」
リク「このままじゃ、世界が全て『無』に飲み込まれてしまう…!」
ハルキ「俺達の手で守りましょう、リク君先輩!」
リク「行きましょう…ハルキさん!」
ハルキ「ジーッとしてても!!」
リク「ドーにもならねぇ!!」
『Haruki.』『Riku.』
『『 Access Granted.』』
ハルキ「宇宙拳法、秘伝の神業!」
リク「ライブ!ユナイト!アップ!」
ハルキ「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠!」
『Zero.』 『Seven.』 『Leo.』
『Ginga.』 『X.』 『Orb.』
ハルキ「ゼエェェェット!!!」
リク「ジイイィィィィド!!!」
『Ultraman Z Alpha Edge.』
『Ultraman Geed Galaxy Rising.』
歪みから生まれた宇宙の穴、グリーザから地球を守るために緊急帰還したリクと共に同時変身した例。同じく同時変身した第7話とは違って変身バンクが二画面構成の同時進行となり、それぞれのメダルスキャンの場面を合わせたり2人の掛け声が微妙に被らないように調整していたりと十数秒ながら中々に凝った編集となっており、『Z』本編においても人気の高い変身シーンの一つ。
第22話「それぞれの明日」
ゼット「ハルキ、町が危ない…!ウルトラフュージョンだ!」
ハルキ「ウルトラマン!ゼーット!!」
バロッサ星人(三代目)戦において変身、今回では直前に等身大の姿で既にゼットの姿に変身していたため、オリジナルからアルファエッジへ姿をチェンジしながら建物を突き破って巨大化した(あらかじめ擁護すると、この建物自体はバロッサ星人が一手早く巨大化した影響でほぼ倒壊寸前の状態であり、悠長に外へ避難できる余裕がなかったことも留意すべきである)。
実は『Z』本編においては基本的にハルキがそのままインナースペースに突入して変身に移行するのが定番なので、このようにオリジナルを経由する形でウルトラフュージョンするパターンは非常に珍しかったりする。
『トリガー』第8話「繁殖する侵略」
『Ultraman Z Alpha Edge!』
『Boot up! Alpha!』
ハルキ「宇宙拳法、秘伝の神業!押忍!!」
ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼーット!」
ハルキ「ウルトラマン!ゼーット!!」
「デヤッ!」「デュワッ!」「ィヤァッ!」
『Ultraman Z Alpha Edge!』
前話「インター・ユニバース」にてウルトラゼットライザーを依然破壊されてウルトラフュージョン出来なくなったハルキ達の為に、GUTS-SELECTのアキト隊員がウルトラメダルのエネルギーで製作したアルファエッジのGUTSハイパーキーで変身。
因みにアルファエッジのハイパーキーのナンバーはオリジナルから地続きとなっているので「U-05」となる。
なお、前話でのオリジナルの変身がZ第1話並のグダグダっぷりだった(アキトの説明を最後まで聞かなかったハルキが悪いのだが…)ためか、隣にいるケンゴの変身手順を時々チラ見しながら見様見真似で変身していた。
2024年放送の『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』では、ストレイジ基地に(ベータ、ガンマ、デルタ、オリジナルも含めて)このハイパーキーが置きっ放しであることが判明した。
余談
一番初めにデザインが完成されており、そこからの引き算でオリジナルのデザインが構想された。
またそこから「作戦に応じて戦闘服を変える」というコンセプトに発展し、各形態のデザインとなった。
その為大本のデザイン自体は70親子やレオ等の他のウルトラ戦士のデザインを意識していないとされている。
デザインのベースとなったのは本作品の前に後藤正行がオリジナルで考えていたウルトラマンで、ゼットの様に歴代の力を使うと言うのは関係無くデザインしたと言う。前身となったデザイン初期案ではベースカラーがシルバーで、そこに少しだけ色を足すと言う物だったが、主役であるハズのビジュアルが地味と言う事から、多めに色を入れるものとなった。
ゼロ、セブン、レオと同様に青と赤の配色となっているが、それらを意識したデザインではないという。肩、胸、腰から太ももの装甲を全て繋げるような感じでデザインされている。装甲の隙間は当初は全て光るイメージでデザインされていたが、技術的な問題で断念し、その名残りとしてその部分を薄いブルーで塗り、映像ではその部分が光線を出すときに光るようになっている。今後、強化すれば頭部に何か盛られて大きくなることから、体が脆弱に見えてしまうため、肩パッドを最初から入れることでバランスを取っている。
スーツは足首から脛にかけて厚みの異なる素材を組み合わせており、同色部分でも立体感を出している。また、腕の青い部分の細く黒い線は、本作品で初めて導入されたレーザーによる処理が用いられた。
上述の通りゼットのウルトラフュージョン形態の中でもメインの基本形態として描写されている事が多いからか、立体化の機会もオリジナルより多いと言う中々の優遇ぶりを見せており、実際ウルトラアクションフィギュアシリーズやアルティメットルミナスプレミアム、ミニソフビ等々、様々な形で立体化が成された。
2020年12月19日にはS.H.Figuartsが発売、ウルトラアクションフィギュアと比べても値段相応に塗装、可動箇所が増加し、劇中のシーンを数多く再現することができる(Figuartsサイズのウルトラゼットライザーは同シリーズの別商品に同梱)。制作スタッフらが意図していたかは不明だが、奇しくもFiguartsの発売日は本編『ウルトラマンZ』最終回と同日であった。
関連イラスト
関連タグ
オリジナル ベータスマッシュ ガンマフューチャー シグマブレスター デルタライズクロー デスシウムライズクロー
エメリウムスラッガー・レオゼロナックル・ソリッドバーニング:同じくセブン一門のうち2人の力を使った融合形態。
余談だが、ジードのソリッドバーニングはアルファエッジとは対照的にパワー形態である。
水瓶座のカミュ:漫画版ではキグナス氷河の直接の師だったが、アニメ版ではその弟子が氷河の師匠であった為、併せてネタにされる。「我が師の師なら師も同然」なのである。