燃やせ! ULTRA PRIDE!
曖昧さ回避
概要
2024年1月27日から放送開始されたウルトラシリーズの総集編番組。
正式な番組タイトルは以前放送された『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』(以後、話を円滑にするために同番組については『23年版』と簡略化して話を進める)と同一(ただし、TSUBURAYA IMAGINATIONでの配信タイトルは記事タイトルと同一のものとなっている)で、いわば第2期やシーズン2のような立ち位置(Wikipediaでは本番組も「前年に放送された番組の第2期」という前提で解説している(当該記事))。
新世代ヒーローズが紡いできた誇り高い戦いの記録をナビゲーターとして『ウルトラマンZ』からオオタ・ユカ、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』からイグニス、そして『NEW GENERATION THELIVE ウルトラマンデッカー編』からウルトラヒーローに詳しい謎のロボットとしてマウンテンガリバーⅡ-Ⅴが登場し、振り返っていく。
さらに番組のキーアイテムとしてGUTSハイパーキーから新たに「ストレイジキー」「アースガロンキー」が登場し、番組の展開に深く関わることになる。
内容自体はそれまでのクロニクルシリーズや1期と変わらないが、終盤はオオタ・ユカがZ終盤のセレブロの悪事から起因した強大な力に対し塞ぎ込みイグニスたちが自身の経験に基づいて話すなどシリアスな展開になった。元々扱う過去作品の題材的に最終決戦などシリアスな内容を扱うこと自体は幾度もあったが、番組内ドラマで重い題材を扱う事は初めてである。
例年の列伝枠では当時の最新作を1話目や劇場版放映直前の週に取り扱う事が定番だったが、本作の前番組にあたる『ブレーザー』は両方とも該当回で一切扱われず、初めて扱われたのが劇場版放映開始後の6話目と例年に比べ遅いタイミングになっている。また2度目の使用回の「虫の音の夜」は本放送から半年も経過してないタイミングで1話丸々を再放送するという異例の扱いになっている。
またZからの作品としては初めて最新作(ブレーザー)の最終決戦が取り扱われなかった。
あらすじ
(番組公式サイトより)
ニュージェネレーションウルトラマンたちが紡いできた誇り高き戦いの記録を、ユカ隊員と一緒にたどって行こう! 天才科学者のオオタ ユカ(演:黒木ひかり)が、熱いULTRA PRIDEを燃やしたウルトラヒーローたちのあまたの名勝負をたどりながら研究を重ねて、「ウルトラマンゼット」や対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」の仲間と共に数々の戦いをくぐり抜けてきた傑作ロボット「特空機1号セブンガー」をさらにパワーアップさせる…かも?!
登場キャラクター
スタッフ
- 監修:塚越隆行
- 企画:黒澤桂・大矢陽久
- プロデューサー:古川貴裕
- 構成/脚本:足木淳一郎
- 演出:中山剛平
- 映像監修:池田遼
- 音響効果:原口祟正
- ラインプロデューサー:福田一博
- 制作進行:小林大海
- 撮影:倉島健一
- 編集:岩田博之
- CG制作:久保田はやせ
- 選曲:矢崎大貴
- 制作協力:Fps Progress・サウンドラウンド・千代田ビデオ
- MA:牧野友樹
- 番組担当:大石淳子(テレビ東京)・嵯峨隼人
- 番組宣伝:徳田良平
- 番宣担当:塩塚優香(テレビ東京)
- IP担当:石塚徹
- ライセンス担当:釜下和之
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 製作:円谷プロダクション
主題歌
歌:オオタ・ユカ with Voyager
各話リスト
話数 | サブタイトル | 使用話 | 備考 | 放送日 |
---|---|---|---|---|
#1 | セブンガー強化計画 | 『Z』第1・3・5・22・25話、『セブンガーファイト』第3話※1、『トリガー』第7話 | セブンガーの戦いと強化の歴史を紹介 | 2023年1月27日 |
#2 | トレジャーハンター現る | 『ギンガ』第8話、『トリガー』第7・8話 | ウルトラマンたちの協力者を紹介 | 2月3日 |
#3 | イグニスの依頼 | 『ウルトラゼロファイト』第一部・第二部、『ジード』第20話、『Z』第7話 | ゼロと共に戦う仲間を紹介 | 2月10日 |
#4 | Xio激闘!戦士の背中 | 『X』第15話 | ユカが防衛隊員に平和のために戦う戦士に必要な心の在り方を知る | 2月17日 |
#5 | ジャッジメンター | 『絆の力、おかりします!』、『ジード』第22話、『つなぐぜ!願い!!』、『Z』第6話 | ギルバリスやギャラクトロンなど人類を脅かした悪のAIやメカを紹介 | 2月24日 |
#6 | 出撃!その名はアースガロン | 『ブレーザー』第3話 | アースガロンの初陣を紹介 | 3月2日 |
#7 | 天才の証明 | 『ギンガS』第8話、『X』第5話、『UGF 大いなる陰謀』、『トリガー』第2・3話 | 様々なメカを生み出していった若き天才技術者達を紹介 | 3月9日 |
#8 | ユカの苦悩 二号ロボ起動計画 | 『Z』第4話 | 特空機の2号機であるウインダムの初陣と完成直前に起きた問題をユカが思いついた解決方法を紹介 | 3月16日 |
#9 | 怪奇!虫の音の夜 | 『ブレーザー』第20話 | 再び輝きだしたアースガロンキーが齎すブレーザーとアースガロンの活躍を紹介 | 3月23日 |
#10 | 英雄たちの邂逅 | 『決戦!ウルトラ10勇士!!』、『トリガー』第21話、『デッカー』第19話 | 時空を超えたウルトラ戦士たちの共闘戦を紹介 | 3月30日 |
#11 | 異次元人の挑戦 | 『ウルトラファイトビクトリー』、『キラー ザ ビートスター』STAGE1、『ジード』第5話、『Z』第19話 | 執念深くウルトラマン達に挑むヤプール人とその配下超獣達の戦いを紹介 | 4月6日 |
#12 | あきらめない心 絆-Unite- | 『X』第20話 | ある難敵に苦戦するエックスを助けるために現れた希望の光との共闘を紹介。なお、予告後の提供においてアークの情報解禁 | 4月13日 |
#13 | ダークネスヒールズ | 『ギンガ劇場SP1』、『ジード』第16話、『タイガ』2話、『Z』17話 | ウルトラマン達の敵対する悪達が持つ彼らの悪としての思念を紹介 | 4月20日 |
#14 | それぞれの道 僕が僕であること | 『ジード』第6話 | 人にある立場と役割であることに悩むユカにエディオムはある人のことを教える | 4月27日 |
#15 | ココロのカタチ 奪われた星雲荘 | 『ジード』第19話 | 前回(第5話)であった「極限まで発達した人工知能への魂を持つか?」その答えを得るべく2人はレムの行動を見てみることになった。 | 5月4日 |
#16 | ニセモノのオーケストラ | 『ウルトラ銀河伝説』、『VSダークロプスゼロ』、『オーブ』第9話、『R/B』第8話 | 宇宙人の変装や複製コピーロボットなどあえて本物を知るニセモノを学ぶ | 5月11日 |
#17 | 出撃倒せロボット軍団!孤高の戦士 | 『ギンガS』第3話 | 凶暴な意思なきロボット軍団と力を合わせるべく新たなる力を得たギンガとビクトリー、UPG達の共闘を紹介 | 5月18日 |
#18 | 完成?セブンガー強化プラン | 『R/B』第19話、『Z』第5・9・12・17・20話 | 前回のエディオムの助言を得たユカは初心に戻り特空機達の戦闘データからアイディアを導き出すことになった | 5月25日 |
#19 | 禁断の兵器!?分裂!UPG | 『ギンガS』第13話 | ついに強化プランがまとまり喜ぶユカ。しかし、あるプランが生み出した兵器が持つ危険性をエディオムは危惧していた…。 | 6月1日 |
#20 | 牙を剥く偽りの希望 | 『Z』第21・23・24話、『デッカー』第12・14話 | 前回のエディオムの不安のように強大な力を求めていくが、最終的に悪人が悪用されて危機に陥る負の歴史達を紹介 | 6月8日 |
#21 | 力を持つということ | 『トリガー』第6(※)・15(※)・16・17・22話、『エピソードZ』 | エディオムが齎してきた負の歴史達に落ち込むユカ。そこに戻ってきたイグニスが彼女に似た境遇を持ちながら闇から抗ったある戦士の事を教える。 | 6月15日 |
#22(終) | ウルトラプライド | 『ギンガS』第14・16話、『X』第22話、『Z』第25話 | これまで様々な時空を超え誇り高きウルトラマン達の戦いを見てきたユカ、イグニス、エディオム。そして3人が得たセブンガー強化プランの答えとは? | 6月22日 |
※ワンシーンのみ登場。使用話クレジットに記載なし。
本編映像の導入については、
- マウンテンガリバーⅡ-Ⅴが記録していた映像を再生
- ストレイジの映像資料を再生(ハルキの変身シーンやインナースペースのシーン等がカットされている)(#1,#18)
- 突如シャットダウンしたマウンテンガリバーⅡ-Ⅴが謎の映像を受信(『ブレーザー』回全般)(#6,#9)
- イグニスの述懐(#21)
の4つのパターンがある。
動画
余談
本作は過去作の世界観で話が進行していくが、去年以外の例年の『クロニクル』シリーズが次回作に繋がっているので、次回作は『Z』や『トリガー』に関係するウルトラマンの話なのかと言われているが、『23年版』と『ブレーザー』の関係性が皆無であったためその例に当てはまらない可能性もある。現時点で『ウルトラマンアーク』と『Z』は変身アイテムの名前が『○○ライザー』繋がりくらいしか共通点が無い。
メインナビゲーターに(ゼロやヒルマ・ゲントを差し置いて)ユカが選ばれたことに関しても驚かれこそしたものの「デバンよりかはまだ納得のいく人選(デバンはどちらかというと「YouTuber的なノリの解説者キャラ」という総集編の司会役には適任である設定とはいえ、本編中には絡まない「第三者」的な立ち位置なキャラであり、曲がりなりにも「後方支援とはいえ、実際にウルトラマンと共に怪獣退治の現場に立っていた」ユカと比較してどうしても過小評価されがちな節があったため)」「本来ならゼロ師匠やゲント隊長がナビゲーターではあって欲しいが客演無しならやむを得ん」「理論上はアーくんもやれそうだけど、やっぱり客演してないから「アーカイブに書き込む」必要があるしなあ」などと妙な説得力で納得する視聴者が多かった。
一方で一部のファンからは、「最終回後に制作されなかった劇場版『ウルトラマンZ』への伏線」ではないかと言われてもいる(『トリガー』に至ってはすでに『デッカー』という続編枠が存在している)。
これまでの『クロニクル』シリーズの進行役は主にゼロを中心としたウルトラマンかマスコット怪獣たちが務めていたが、今回レギュラーの顔出し出演となったのは『ZERO&GEED』の朝倉リク以来4年ぶり。自身がウルトラ戦士かつ宇宙人でもあるイグニス(なお以前放送された『ウルクロD』ではマルゥルの中の人が「イグニスのそっくりさんと敵対していた「マベちゃん」の仲間のひとり」として登場していた)はともかく、ウルトラマンに変身しない地球人が後年レギュラーキャラを務めるのも珍しい。
また、これ(前作)までの番組では主にウルトラマンたちをメインで取り上げることは珍しいが、今作ではたまに取り上げることが稀だった「ウルトラマンと強力する仲間や怪獣、支援メカ」たちをメインに取り上げることが中心となりまた、「セブンガーファイト」や「戦え!セブンガー」のようにスピンオフや書籍など番外編を取り上げられることが史実となっているのも特徴的である。
最終回の放送日はウルトラマンベリアルの二代目声優・小野友樹の40歳の誕生日である。
関連タグ
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ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2023) → (ウルトラマンブレーザー) → 本作 → (ウルトラマンアーク)