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ディメンションナイザー

でぃめんしょんないざー

ディメンションナイザーとは、『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』に登場するアイテム。
目次 [非表示]

Dimension Load!


CV:梶原岳人


概要編集

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』において、謎のメッセージと共にウルトラマンゼロの下に転送されてきた謎のアイテム。

ゼロスラッガーとゼロのカラータイマーを模した形状(ゼロの意匠があるのは作中でも認識されており、ゼロ本人には彼とも縁の深いある戦士が深く関わっているのではないかと推測されている)で、ウルトラ戦士の記憶を強く思うことで送られてくるウルトラディメンションカードをスキャンし、未来に残されたウルトラの記憶を読み取る事が可能。

ディメンションナイザー

データを読み取る行程は「ディメンションロード」と呼ばれる。


ただし、ウルトラマンの記憶であれば何でも読み取れる訳ではなく、自分か若しくは自分に近しい者でないと作動しない。第3話ではギンガが相棒のビクトリーの記憶を、第14話ではロッソブルが妹であるグリージョの記憶を、第19話ではタイガトライスクワッドのメンバーであるタイタスフーマの記憶を解放している。


しかしこの「自分に近しい者」の規定の範囲は曖昧であり、ゼットが使用した際に兄弟子と慕っているジードや共闘の多いトリガーに関する思念に反応しなかったあたり、同じ世界の出身者もしくは血縁関係くらいの近い関係でなければ作動しないと思われていた。しかし、トリガーがリブットを読み取れたことから、単にゼットが色々考えすぎて作動までいかなかっただけの可能性が浮上した。


第16話ではオーブとゼットがジャグラスジャグラーとの因縁を振り返った結果、ジャグラーの記憶が解放されるという事態が起き、続く18話ではジードが父ベリアルの事について振り返りそしてベリアルの息子という宿命から逃げないと決めるとベリアルの記憶が解放された。そのためヒーローであればウルトラマンでなくても反応することが判明している(ただしベリアルは光の国出身のウルトラマンでもあるために反応した可能性もあるのでヒーローであるかウルトラマンであるかが基準となる可能性もある。なお、ジャグラーとベリアルは平行世界でチームを組みヒーローになっていた)。


記憶が解放されるウルトラマンは基本的に基本形態だが第18話でジードがゼロがゼロビヨンドに初めて変身し戦った出来事を振り返った結果、ゼロではなくゼロビヨンドの記憶が解放されている。これにより記憶の内容によっては別の形態で出てくることが判明している。


記憶の解放はナイザーによる判断で自動的に行われ、記憶を振り返っていると突然ナイザーが記憶の解放をする形になっている。そのためゼットのときには反応しかけたのに彼が他の事を考えたため反応が中断したり、上述したギンガによるビクトリーの記憶の解放は意図して解放したわけではなくギンガが「ギンガS」での戦いを振り返っていた結果ナイザーが反応してしまったものである(そのため今回の一件におけるビクトリーの立場が無くなってしまいギンガはビクトリーに詫びることになってしまった)。


ディメンションカードはナイザーに被さる形で出現、自動的にスキャンする形をとるのだが、デッカー(アスミ・カナタ)の場合、ディメンションカードに関連するアイテムであるディメンションカードホルダーを所持していた影響かカードホルダーから出現する形をとっている(解釈によってはカナタが元々持っていたデッカー:フラッシュタイプのカードがナイザー仕様に変化した可能性もある)。


また、取扱説明書を出す機能もある。ナイザーなのかゼロによる力なのかは不明瞭ではあるが、思念を込めることも可能なようで、他の新世代ヒーローズに比べて光の国との直接のコンタクトや関わりの薄かったトリガーとデッカーも事の次第をナイザーを受け取った直後に理解し協力体制に至っている。

他のナイザーと連動しているのか、ナイザーを持つウルトラマンの記憶を同じくナイザーを持つ別のウルトラマンに見せる機能もある。


第1話でウルトラマンデッカーの本来いた未来から送られた物(マスターと呼ばれる)と、8人のニュージェネレーションヒーローズ達のところにもゼロが複製した物が送られていることがギンガの口から明かされている。


ナイザーを受け取った戦士たちの内、ゼットは取説を開いたにもかかわらず最後まで読まなかったために上述の仕様を把握しておらず、自分のことは一切振り返らなかったうえ、他のニュージェネレーションウルトラマンも簡単な紹介程度にしか振り返らなかったため反応せず、交信してきたギンガに呆れられるハメになった。


ギンガ「さては……最後まで確認してねぇな?


ゼット「ハイ。アッイヤッ!違ッ‼︎カッ…確認しましたよ⁈確認しましたけどッ…!!


第13話ではブルが科学に精通しているために未来のオーバーテクノロジーの塊であるナイザーに興味津々であり、ナイザーを細かく分解して分析しようとしてロッソから注意される一幕があった(ちなみに湊イサミは過去にも同じ様にルーブジャイロを分解しようとして湊カツミから注意されている)。


複製のディメンションナイザーを通して、ゼロ、ギンガ、ゼット、トリガー、エックス、ロッソ&ブル、オーブ、ジード、タイガたちがそれぞれのナイザーを手に各々の戦いを振り返り歴史を取り戻していくことになる。


第21話にてニュージェネ勢の記録の回収をゼロ、その他のウルトラ兄弟やウルトラマン達の記憶回収任務をゼロの父であるウルトラセブンが遂行していることが、ゼロとセブンの通信で明らかになった。


かくして様々なヒーローの尽力とディメンションナイザーによってウルトラの記憶は完全修復される。そして黒幕の正体と事件の真相も明らかになり、今回の事件は収束を迎えた。しかし、未来人がなぜこの事態を察知し、ディメンションナイザーを送ったのかは明らかにされる事はなかった。


なお、翌年に放送された『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ(2024)』にて黒幕ことエディオムが「ウルトラの記憶」を基に新たなアイテムを作った事や、大好きなウルトラマンに「ウルトラマンゼロ」を挙げた事、更にエディオムが「ウルトラの記憶」を奪ったことに罪悪感を抱いていた事等からディメンションナイザーを作り送った未来人の正体は未来のエディオムだったのではないかと推測するファンもいる。もしそうであれば、今回の事件を察知し対処できた事やがディメンションナイザーがゼロを模している事にも理由が付ける。


玩具版編集

『サウンド図鑑 DXディメンションナイザー』の名称で2023年01月28日に発売。

ディメンションカードをスキャンして各種音声が聞ける「サウンド図鑑」であり、左側のボタンが身長・体重・必殺技、右側は声を聞くためのボタンとなっている(攻撃技が必殺技ではないコスモスとグリージョは「得意技」と再生される。怪獣は必殺技の説明は無し)。


劇中に登場する黄金仕様のカードをスキャンした場合は掛け声以外に変身時の口上と必殺技の音声が追加で再生される(ゼロ、ビクトリー、リブット、ギンガビクトリー、デッカー:フラッシュタイプは口上は無し、ベリアル、ジャグラー、ゼロビヨンドは通常仕様と同じ内容、ディナスは「未知なる力を秘めたウルトラヒーローだ!」という音声が鳴るのみ)。


収録容量やコストの都合かキャラクター名と必殺技名の一部(スペシウムなど)はウルトラDフラッシャーウルトラデュアルソードのものを流用している。全てネイティブな発音の英語(監督の意向でGUTSスパークレンスよりは日本語的にわかりやすいようになっているが)だった同アイテムの音声に対し、ナイザーの音声は説明する都合上絶対に日本語が混ざるため、必殺技名の喋り方が「Specium光線!」とネイティブの英語と日本語が混ざった形になっている(ゾフィーに関しては「M Eighty Seven 光線!」という合ってるけど間違ってる状態に……)。

丸々新録なのは全て日本語であるフーマの「極星光波手裏剣」だけである。


流用箇所以外も丸々収録はせず「メートル」や十の位と一の位の数字は分けて収録しキャラクターに合わせて組み合わせて再生する形をとっている(そのため「身長、四十、五、メートル」と若干ぎこちない喋りになってしまっている)。


余談編集

大怪獣バトル』シリーズに登場したネオバトルナイザーに形状が酷似しているが、関連性は全くの不明。ネオバトルナイザーとの違いは、本体が展開しない点や中央にボタンが存在しない点が挙げられる。

また、玩具のカードの連動のさせ方が異なり、カードを収納した状態でボタンを押すのがネオバトルナイザー、中央にカードをリードさせるのがディメンションナイザーとなっている(加えて、前者は音声が固定なのに対して、後者は読み込ませたカードに対応した音声が鳴る仕様となっている)。


なお、2023年はネオバトルナイザーが登場した『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』の放送から15周年目の記念年に当たる他、『デッカー』放送中にはウルトラヒーローズEXPO2022サマーフェスティバルにてレイブラッド星人が復活する、怪獣の育成ゲームであるウルトラ怪獣モンスターファームが発売されるなど「怪獣」や「大怪獣バトル」に纏わる要素がプッシュされはじめていたりする(デザインモチーフになっているウルトラマンゼロもまた、大怪獣バトルシリーズとの連動で誕生したキャラクターな訳であるが…)。


バンダイからも大怪獣バトルとの関連性がネタにされており、遊び方を解説するツイートを投稿する際に「行け!ジャグラー!」と紹介したり「モンスロード」と言いかけている


ちなみに、『大怪獣バトル』シリーズでも『カードスキャンDXスペースペンドラゴン』という玩具版ディメンションナイザーと同様の機能を持つ玩具が存在していた。


『ニュージェネレーションスターズ』の第1話では未来から来たマスターをゼロが複製してギンガ達に送ったと説明されているが、視聴者の間では『ゼロが1人で複製したのか?』という疑問が生じており、ニュージェネレーションウルトラマンの変身アイテムの事情を考えると、実際はゼロがこの人に複製を依頼したんじゃないか?と考察する声も上がっている。


関連タグ編集

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

ウルトラマンゼロ ウルトラマンゼット


ウルトラディメンションカード ネオバトルナイザー ウルトラアナライズ図鑑

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