「オレ色に染めあげろ!ルーブ!!」
概要
ウルトラマンロッソ・ウルトラマンブルの兄弟への変身に使用する変身アイテム。
最初から複数のウルトラ戦士が共通して使用するシリーズ初の変身アイテムである。
愛染マコトも「AZジャイロ」という呼称のジャイロを使用しており(AZ=愛染の意?)、これを利用して怪獣を召喚・変身することができる。
出所および入手経路は不明だが、ルーブジャイロがかつて作られたものと推測できる描写があったことから、その後新たに作り出した可能性もある(いわく、長い年月)。また、こちらはルーブジャイロに比べると性能に不備があるらしく、作中で故障してしまっている。
また、美剣サキは、3人とは違う模様のジャイロを所持しており、本人によればこれがオリジナルとのこと。そのため「サキのジャイロ」→「ルーブジャイロ」→「AZジャイロ」の順番で製作されたと思われていた。
しかしその後、第19,20話にてジャイロは惑星O-50から授けられたものであり、更に湊兄弟のルーブジャイロはかつて美剣サキの兄達が所有していたものであることが判明する。つまりサキと湊兄弟のルーブジャイロは3つとも本物でAZジャイロはそれらの複製品だということになる。
ただでさえ大きいオーブリングやウルトラゼットライザーと同程度の大きさがあり、そのためか変身アイテムとしては類を見ない両手持ちで使用する(悪役にならダークエボルバーがあるが、こちらは武器としてなら片手で使っても問題ない)タイプになっている。
また、その形から握力測定器、あるいはタロウに似た声をしたロボットを老けさせるアレに見えるという声も。
使用法
中央にクリスタルをセットするとクリスタル名のアナウンスが入り、両側のレバーを引くとジャイロ部分が回転。3回回す事でクリスタルの力が発動する。
ルーブクリスタルを読み込んだ場合は、「(戦士名)・*形態名)!」と発声され変身する。
ジャイロ部分の発光色は、待機時は上半分が青、下半分が黄色だが、回転時は上半分がクリスタルの属性色、下半分がロッソは赤、ブルは青になる。
オーブオリジンのクリスタルを使った場合はオーブリングNEOの召喚が行われる。
怪獣クリスタルを読み込んだ場合は、怪獣の名称がそのまま発声され、怪獣を召喚する(グルジオ系、グランドキングメガロス、ホロボロス(第21・22話で美剣サキが使用した時)は変身)。
ジャイロ部分の発光色は、待機時が上半分が紫、下半分が赤に発光し、回転時は上半分がクリスタルの属性色なのは同じだが下半分が紫になる。
オーブリングNEOをセットすることも可能で、レバーを3回回すとオーブダークはダークオリジウム光線、ロッソとブルはトリプルオリジウム光線が発動する。
また、変身者の現況を知らせる機能も備わっているらしく、第2話ではイサミが瓦礫の下敷きになり、それをアサヒが懸命に助けようとする様子をカツミが察知し、助けに向かうというシーンがある。
1度変身が解けると再変身するまでインターバルがあるようで第11話でオーブダークとホロボロスに負けてオーブダークにリベンジを仕掛けるために2人が動いてくれとジャイロに語りかけるも再起動しなかった。また変身者の覚悟が足りないと起動しなかった場面も見られる。
第19話では倒されたキングジョーの残滓をサキのジャイロが取り込んでおり、怪獣クリスタルに変換させる機能も披露した。
第20話では使用者に危機が迫ると、どれだけ遠く離れていても一瞬で使用者の元へ移動し、バリアで身を守ってくれる機能があることも分かった。
余談
本編序盤の描写では地球で作られた(宇宙由来の技術が使われている可能性もある)変身アイテムである可能性もあったが、出自を見る限り宇宙製である。これなら、AZジャイロが故障した時、(自身で制作したと思われるものでありながら)なぜ修理しなかったのかも一応の合点がいく(正確には修理できなかった?)。
玩具版では、劇中のようにレバーをゆっくり引っ張らないとジャイロを回す事ができないので注意(回せなくても音は鳴るので遊ぶ事自体に支障はないのだが)。
サキのジャイロもプレミアムバンダイにて商品化されており、『DXルーブジャイロ―美剣サキ仕様―』と名義されている。