概要
物語の舞台となる町「綾香市」に拠点を置く巨大ベンチャー企業。正式名称は「株式会社アイゼンテック」
本社は綾香市にあるアイゼンテックタワーというタワー型の施設。
元々は愛染マコトの父親であるタダミチが創業した「愛染鉄工」という小さな町工場だったが、マコトの代になってからは宇宙開発や新エネルギーの研究といった新分野を開拓。この結果、世界中から注目を集め大企業へと成長し、この会社が拠点を構えたことで綾香市は企業城下町となり、大きく発展する事となった。それ以外にもアパレル部門があるなどその事業数は幅広い。
そのため愛染は、街を発展させた名士として、市民達から絶大な支持と信頼を集めている。
後に愛染は、15年前から地球外生命体であるチェレーザに憑依されていたことが判明しており、ただの町工場だった会社をここまで大きく拡大できたのは、愛染自身ではなくチェレーザの持っていた才覚(もしくは何らかの特殊な能力)によるところが大きかったのではないかと考えられる。
ウルトラマンオーブダークとホロボロスとの戦い以降、愛染がオーブダークの全面的なバックアップを宣言した為、市民からの支持をより深めることとなった。
このバックアップの一環であったのか、第15話では怪獣出現時の対策として「対怪獣拘束システム」という装備を備えていたことが明らかとなった。
しかし、怪獣の拘束が途中で解けてしまった(正確には、システムを掌握していた美剣サキが途中でダーリンに命じて意図的に解除させた)ことで、再び街に甚大な被害が出てしまい、(これと前後する形で社長である愛染が突如行方を眩ませてしまったこともあり、)それまでと一転して一般市民やマスコミの間ではアイゼンテックに対する強い不信感が芽生えることとなってしまった。
その後、会社の事実上の創業者であるチェレーザはサキによって謀殺された後に会社を乗っ取られ、本物の愛染マコトは社長だった自覚はあったものの長い間チェレーザに憑依されていたため記憶は曖昧で、社長辞任を受け入れて綾香市を去りどこかへ旅立った。
そのサキに至っては、ルーゴサイト迎撃の為地球を爆破すると宣言した結果、アイゼンテックの株は暴落、ルーブクリスタルとは無関係の宇宙人達がその前に地球を観光しようといった大混乱を引き起こしてしまってる。
24話でルーゴサイトとの戦いにより、施設の一部は崩壊しサキは戦死、最終話では湊ミオが「AZ計画」を元にしたアイゼンテックの全戦力をかけてルーゴサイトを建物ごと異次元に追放する作戦を敢行するもカツミとイサミの説得により中断することになり完全破壊は免れている。
最終回後を描いた劇場版ではミオが暫定的に社長の座に就いて存続している模様。
所属者
創業者
愛染タダミチ(マコトの父親)
社長
初代(~第16話):愛染マコト(演:深水元基)
二代目(第16話~第24話):美剣サキ(演:木下彩音)
社員
受付嬢<本名不明>(演:滝川ひとみ)
コジマ(演:鈴木宏那)
トヨタケ(演:村津和也)
オオスギ(演:黒田長政)
研究員<本名不明>(演:吉丸雄大)
秘書<本名不明>(演:芹澤りな)
青年社員<本名不明>(演:並木鉄平)
社長秘書AI
他作品における登場
マンガ『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POPComiccode』では、第107話でエースキラーが襲撃して回っていた企業としてアイゼンテックが登場する(看板に「A」の文字を掲げていたことで、エースキラーを刺激してしまったことが襲撃された原因)。
作中の描写を見る限りでは、東京・大阪・福岡に支社が置かれている模様。
なお、本作は正史のウルトラシリーズとは別の世界での出来事として描かれているので、今回登場したアイゼンテックも、単に社名が同じだけの別物である可能性もある。
余談
名前は円谷作品である『恐竜大戦争アイゼンボーグ』と似ているが本編内でオマージュは見られず、偶然の一致と思われる。(アイゼンはドイツ語で鉄という意味があるため、鉄工所であったことを考えるとそちらがかかっているものと推測される)
また
- 創業者の一族が様々な問題を起こす
- ウルトラマンについて全く理解の無い独善的かつ一方的な評
- 外部の人間に掌握され創業者一族は追放
- 新たなスタッフによって経営・体制が安定
といった展開から、一部からはチェレーザとアイゼンテックにはかつての円谷プロと円谷一族に対する現製作陣からの批判、皮肉、風刺(若しくは一種の自虐ネタ)が込められているのでは?という指摘もある。
アイゼンテックは一般市民に遠慮なく犠牲を強いてヒーローのまねごとをしていた事実上の創業者であるチェレーザの追放後もサキを介してミオが経営して潰れることなく存続し、一方の円谷プロもお家騒動や海外版権問題など数多くの問題を犯した円谷一族追放後、経営母体を変えながらもわずか1年で黒字転換に成功し、現在でも黒字経営を続けながら存続している。