ウルトラマンX
所属しているラグビーチームと衝突して寮を飛び出した風間イサム(Xio隊員:風間ワタルの弟)が訪れた場所で、イカルス星人イカリ、バルキー星人ハルキ、ナックル星人ナクリの三人が共同生活を送っていた。
ところがバルキー星人を追ってきたサメクジラのジョリーの飛来した衝撃で半壊してしまう。
そして暗黒星団との戦いの後、三人はジョリーと共にいずこかへ去って行き、家は蛻の殻になってしまった(おそらく、シェアハウスもそのまま閉鎖されたと思われる)。
ウルトラマンジード
天文台の地下500mの地点にある秘密基地で、報告管理システム(人工知能)レムによって管理されている。
名前は、かつて朝倉リクが暮らしていたアパートの名前をそのまま拝借している。
スカルゴモラによって家を破壊されたことで行く当てのなくなったリクがたまたま天文台を訪れた際、レムがユートムを使って彼から採取した血液のサンプルを分析し、彼がウルトラマンベリアルの息子であることを確認できたため、管理権を委譲した。
以降はリクと彼の相棒であるペガ、さらにひょんなことから仲間になった鳥羽ライハ一行の新たな拠点として利用されていくことになる。
シャワー室が完備されている(ただし、シャンプーやコンディショナーは置かれていなかった)など、生活に必要なものは一通り揃えられているようだ。また、地上への移動用にエレベーターを召喚でき、レムの意思や状態に関係なく星雲荘に来たい者は誰でも利用できる模様。
自爆装置も付いており、最終回で愛崎モアが誤って起動してしまったが、エンディングの河川敷の場面にリク・ライハ達が集まっている場所にユートムが浮遊していたため、すんでのところで回避された模様(これについてはレムの冗談という説もある)。
なお、リクが赤ん坊の時に発見されたのもこの天文台だったらしい。
このため、彼の出生の秘密とも何かしらの関わりがあると推測されていたが…?
元々はかつて地球に飛来してきたベリアルの宇宙船「ネオブリタニア号」であり、ベリアル・アトロシアスとの最終決戦にてカレラン分子分解酵素ガスを積み込んだ上で宇宙船としての姿を現し、出撃する。最終的にベリアルに叩き落とされてしまうが、ウルトラマンゼロによりガスはなんとか打ち込まれ、ネオブリタニア号も元の場所に無事帰還して天文台に戻り、喪失という最悪の事態は回避された。
劇場版『つなぐぜ!願い!!』では、リクたちを沖縄へと移送する手段として利用されたほか、ギルバリスによって沖縄に投下されたギャラクトロンたちに対して攻撃を加えるなど活躍する。
『ウルトラマンZ』でも第6話、第7話、第15話で僅かながら登場した。本作では宇宙の各地で猛威を振るうデビルスプリンターの対処に当たっている模様。
ウルトラマンR/B
上記2作品とは異なり、本編には絡まないが、第19話「善人と悪人」に登場。
キングジョーと戦ったウルトラマンルーブがビルに倒れこむシーン、手前のアパートをよく見ると、「星雲荘」の看板がかけられている。
ただの背景としての登場であり、誰が住んでいるかは不明。おそらく宇宙人やウルトラマンが住んでいることはないだろう。
ただのスタッフによるファンサービスだと思われるが、ひょっとして太平風土記のように、すべての宇宙に存在しているのだろうか・・・
余談
『ジード』は、前作『ウルトラマンオーブ』の企画時と同様に防衛隊は登場させないという方針だったため、主人公側の活動拠点および情報収集の場として設定されたらしい。また、シリーズ構成の乙一氏によると、「“秘密基地”は家にも社会にも居場所がない子供たちのシェルターである」というイメージもあったとのこと。
ネオブリタニア号の名前の元ネタは、SF小説の『レンズマン』シリーズに登場する宇宙船「ブリタニア号」から。
ミニチュアは『ウルトラマンダイナ』に登場した人工太陽…を改造した『ウルトラマンコスモス』に登場したソルが乗っていた宇宙船の改造。ちなみにウルトラシリーズファンの濱田龍臣は劇場版のオーコメで「この宇宙船も、ダイナの時の人工太陽を改造したコスモスのときの宇宙船を改造して作っております」とさらっと解説していた。
美術担当の木場太郎は、当初生活感のあるごちゃごちゃしたイメージで検討していたが、坂本浩一監督の要望によりシンプルなデザインとなった。また、壁面にはトタンを使用し、表面を活かして画面の特徴としている
星雲荘が宇宙船であるという設定は初期からあったものの一旦没になったが、坂本が劇場版での登場を希望し、それだけではもったいないとしてテレビシリーズにも登場することとなった。
関連項目
ウルトラマンジード 朝倉リク ペガッサ星人ペガ 鳥羽ライハ ウルトラマンベリアル