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「愛と善意の伝道師。愛・染・マコトです…!」


演:深水元基


概要編集

宇宙開発や未知のエネルギー研究などの業績により世界中で注目されている大企業「アイゼンテック」の社長にして研究総責任者。漢字表記は「愛染誠」。年齢は33歳。血液型はAB型。


湊家のある街「綾香市」の名士として幅広い層に認知されており、市民からは街を発展させた人物として尊敬の念を抱かれている(カツミは当初、彼に対して少々胡散臭さのようなものを感じていると思われる節があったが、実際に対面して以降はそうした描写はなくなっていった)。


天才肌の研究者で卓越した経営者でもある。

研究総責任者という立場にありながら、明るく陽気でフランクな性格の持ち主。部下の社員や研究員、果ては市民とも分け隔てなく気さくに接する人格者であり、社内外からの信頼は厚い。

巨人の名は

また、TV出演も積極的に行っており、「24分テレビ 愛染は地球を救う」という番組も持っているなど、社長職と並行してタレントのような活動も行っている模様。

他にも、「多角経営」と称して小さな屋台でコーヒー屋も営んでいる。


このような著名人ではあるが、湊兄弟の古くからの知り合いである小牧カオルは何故か彼のことを知らなかった(その後、愛染が病室に見舞いに訪れた際に打ち解けて関係になっている。もっとも、彼女が入院する原因を作ったのは他でもない愛染自身なのだが…)。


自らを「愛と善意の伝道師」と自称し、常に白いスーツを颯爽と着こなし、自信に満ち溢れた雰囲気を纏いながらオリジナリティあふれる格言(後述)を連発する。


実は湊家とも関わりがあり、過去に湊ミオと共にある研究を進めていたらしい(しかし、ミオは15年前に突如消息不明になってしまう)。

さらに、ミオの日記にルーブクリスタルの絵が描かれていたこと、愛染自身がウルトラマンについて何かしら知っているような素振りを見せていたことから、彼らの行っていた研究はウルトラマンと何か深い関わりがあるものであった可能性が浮上した。

その後、カツミとイサミからこのことを尋ねられた際、愛染は綾香市にまつわる伝説を調査するにあたり、ミオと共同で調クリスタルや妖奇星の調査を進めていたことを証言しているが……?


目的編集

表面上は(一癖ある性格ながらも)基本的に温厚で紳士的な人物なのだが、実は一連の巨大生物にまつわる事件の裏で暗躍する本作の黒幕である可能性が(早くも第3話で)発覚


翌第4話ではAZジャイロによって怪獣を召喚している張本人であることも判明した。さらに、第7話ではグルジオボーンに変身していた事実も判明している(一応、グルジオボーンが何者かの変身した姿であることは玩具のパッケージに書かれた情報などから示唆されていた)。


尚、召喚時には異様なまでもにハイテンションになり、大げさすぎる身振り手振りで召喚を行っている


怪獣の召喚と並行して怪獣クリスタルを独自に集めているようで、プロ野球チップスのラッキーカードで貰えるカードアルバムのようなものに入れた後、あの武器そっくりの入れ物に保管している描写がある(中心にはあの怪獣に攻撃されたかの如く妙に禍々しく縁どられたこののクリスタルまである)。


また、カツミとイサミがウルトラマンに変身していることを把握しておりクワトロMにてクッキーに偽装した盗聴器を仕込む等、不審な動きも見せている(程なくしてアサヒ本物と間違われて噛み壊され捨てられたが)。

さらに2人が不甲斐ない戦いぶりを見せた際にはあからさまに不満そうな表情を浮かべることがあるため(出現させた怪獣を撤収させたこともあった)、破壊活動目的で怪獣を召喚しているわけではない模様。第7話では自らグルジオボーンに変身してロッソブルと戦闘し(最初の戦いではわざわざ専務の誕生日パーティーをキャンセルしてまで直接出向いた)、戦いを通じて2人の成長を促そうとしているかのような描写が見られた。


そして、怪獣クリスタルのみならず、特定のルーブクリスタルも探している様子であるが、湊兄弟に先を越されてしまっているようだ(ちなみに、その属性は「水」「火」「風」の属性ととある武器のエレメントを思い出すものとなっている)。盗聴器を仕掛けたのも湊兄弟からクリスタルに関する情報を盗み出すためであった可能性が高い


さらに、とある人物とよく似た活躍(お姫様抱っこ女性を助ける等)をしたり衣装を着ていたりする人物や、すれ違いざまに「お疲れさんです」と声をかけてきた部下に対して(第2話では「君の力、お借りします!」と宣言してまで)アプローチを掛けたりしていた。なおアプローチを掛けられた人物たちは、第7話のラストで意識を失ったような状態のまま特殊な装置を取り付けられ、クリスタルを利用した何らかの計画に利用されそうになっていた。その時には未来への足音 希望への鼓動が聞こえてきたぞ!」絆の力、おかりします!とも発言している。

第5話ではその「とある人物」の物とそっくりな上着(本来クワトロMの展示用の非売品)を見つけて大金をはたいて買うことを即決し、サイズが合わないにもかかわらず無理やり着こんで聞き覚えのある口笛を(音程を外し気味に)吹いていたり、第6話ではその人物に深い心の傷を負わせた事件酷似した状況を敢えて作り出し、それを見て「いいシチュエーションだ」と満足そうに呟いていたりと、何やらその人物に対し妙な執着を見せている。


こうした行動・言動を取る理由や目的については今の所不明となっている。彼がその人物を知った経緯についても今のところ語られていない。


行動を見るにかなりずれてはいるものの、あからさまに悪意ある言動はしておらず、「変身アイテムを奪うのは外道な宇宙人の姑息な作戦」と断言するなど、一定の美学がある様子(風のクリスタルを先に取られたのにもかかわらず、それ以上の干渉をしなかったのはこの美学ゆえであろうか?)。


彼に執着を見せている割には百年間もある形態に変身できなかった彼と比べて「私は悩まない」と告げるなど、やはり一定の価値観を持っている様子。

彼に憧れている可能性はあるが、初めて力を手に入れたときや闇の力におびえたときなどに見せた、彼の本質は全く理解できていない、あるいは知らないようだ。


そして、第8話で遂に彼の目的が判明。それはウルトラマンオーブダークの変身アイテムである、オーブリングNEOを完成させるための脳波エネルギーを彼らから無理矢理採取することだった。


格言編集

格言は俳句のように短冊に筆で書くことがあり(以下太字になっているもの)で、人工知能のダーリンに記録させてもいる。


話数格言意味
カウントダウンメッセージ始め良ければ俺は良し(不明)
第1話石橋に当たって砕けろ何事も挑戦することが大事
第3話一難去ったら空を飛べ(読んで字の如く)
第4話言わぬがお花畑聞かないで
第5話蝶のように舞い泣きっ面に蜂調子に乗っていると痛い目に合う
第6話若いうちの苦労は勝手でも押し付けろ自分の敵であるウルトラマンを倒せ
第7話一寸先は悩み悩んだところで答えは出ない
第8話位置を聞いて住所を知る(読んで字の如く。しかし、すでに呟いている人がいた)

余談編集

演者の深水氏は愛染のハイテンションな演技をするのに結構苦労したらしく、製作発表会で「『R/B』の撮影のあった日の夜は毎晩ぐっすり眠れました」と半ば冗談めかして話したことがある。

なお、愛染が怪獣を召喚させる際の大仰な動作は脚本にはなく、それぞれの監督がその都度考えているのだという。発端は第4話の監督を務めた田口清隆であり、それ以降、大喜利のような形で続けられているのだとか。


特撮に登場する社長キャラは、表面上は紳士を装っていても総じてろくでもない連中が多いためか、かねてからこの愛染社長についても「実は黒幕なのでは?」と推察する視聴者がいた(実際に演者の深水氏は過去に悪役や事件の黒幕役で出演したことが何度かある)。)


そして上述したように早くも第3話でその可能性が濃厚となってきている。しかし、前作の様に黒幕かと思われていた人物が実は黒幕ではなくその隣にいた人物が本当の黒幕だったといったようなミスリードの可能性もある。特に、本作の場合は複数の敵が登場することが予め製作側から予告されているため猶更である。

また、何らかの目的でわざと敵役を演じている、あるいは真の黒幕に利用されているという可能性も捨てきれない。


名前は円谷作品である『恐竜大戦争アイゼンボーグ』と似ているが本編内でオマージュは見られず、偶然の一致と思われる(同作の主人公の名前は善と愛で漢字も異なる)。


第8話の次回予告はなんと普段の湊兄弟ではなく彼が担当しており、愛染節全開の語り口調で多くの視聴者の不意を突いた。しかも、最後には「絆の力、お借りします!」という前々作のオマージュまでぶっこんでいる。


メイン監督は、愛染のキャラクターについて80年代の男性アイドルをイメージしたと述べている。また、シリーズ構成の中野は定番のボスキャラ像の逆を意図している。


関連タグ編集

ウルトラマンR/B 憎めない悪役


以下、共通点の多い人物達

カルロス黒崎:同じウルトラシリーズにおいて怪獣にまつわる騒動の元凶となった社長。胡散臭さやハイテンションな性格など人物的にもよく似ている。人騒がせな人物であることに間違いはないが、悪人ではない。


ガピヤ星人サデス:ウルトラシリーズにおける妙にテンションの高い悪役繋がり。


伏井出ケイ愛染マコト(チェレーザ)美剣サキ霧崎


真の正体(ネタバレ注意)編集

























「そう、私は人間ではない。だが、お前らより高い市民税をいっぱい払ってるぞ~!!」


実は物語開始の15年前、ルーブクリスタルを求めていた謎の地球外生命体チェレーザ憑依され、肉体を奪われていた

誠さんとチェレーザくん

それ以前の彼の姿は、眼鏡をかけた冴えない男といった印象の姿であり、憑依されてから異様にハイテンションな挙動を取るようになったようだ。このため、彼の独特の性格及び研究者や経営者としての才能は憑依したチェレーザのものである可能性がある。


なお、憑依された15年前はミオが行方不明になったのと同時期。そのため、ミオと研究を進めていた時期は15年前以前ではなく、ミオが家族の前から姿を消した年と同年である。また、本物がまだ町工場の御曹司(町工場のせがれと言った方が近い風貌と立場だが)だった状態からかなり短い期間で彼女と共同研究できるほどの立場を手に入れていることになる。


以降の活躍および格言はこちら、及びこちらを参照。


関連タグ(ネタバレ関係)

山岡一:同じく体を乗っ取られ、利用されていた主人公の周辺人物繋がり。また、悪のウルトラマンに変身することも共通している。


以下更なるネタバレ





























本来の愛染マコト

第16話にて美剣サキによってチェレーザから解放されたが、上記の山岡とは異なり生存していたため、本来の人格を取り戻し、アイゼンテックの社長を辞任。

動物のバラエティー番組内のニュース速報で社長交代の速報が流れた後に、ニュース番組(?)の中

で「緊急速報」として報道陣の質問攻めに遭っていた。だが、その容姿はジャージと眼鏡に「愛染鉄工」と書かれた作業用ヘルメットを着用した冴えなく質実剛健なものだった。


誠さんとチェレーザくんまとめ

文字通り「なんだか僕、憑き物が落ちて生まれ変わった気分なんで」と言う理由で自転車で世界一周の旅に出ることにした。

極度の変貌に戸惑う報道陣に対し彼は面倒臭がっていた表情を一瞬豹変させて「どうせ地球は丸いんです。そのうちどこかで会えるでしょう。……あれ? これ誰の言葉だ? まぁ、いいか……」と告げた彼であったが、チェレーザが憧れていた人物の言葉という事など知る由もない彼はどうしてその言葉が出てきたのかを不思議に思いながら報道陣から煙を撒いて逃げるように自転車で去っていくのであった。


尚、本来のマコトはやや訛った話し方をする何処か垢抜けない雰囲気の人物であり、ほぼ常にハイテンションであったチェレーザとはかけ離れている。また、15年間憑依されて社長に就任していたことについては特に疑問や戸惑いを見せていなかったことからチェレーザに取り憑かれている間の記憶もある程度引き継がれていた模様。


これ以降登場することはなく完全な降板となってしまったが、理由は単に演者の深水氏のスケジュールが合わなかった為らしい。

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