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「こんなの、最高過ぎる……っ!」


演:小林涼子

概要編集

第18話より登場した女性作家。年齢は28歳。

「石刈アリエ」の名はペンネームではなく本名であり、漢字表記は「石刈亜璃依」


とある山中に仕事場を持つノンフィクションライター

担当編集者の殺人容疑で指名手配犯となった伏井出ケイを取材中に、ひょんなことから記憶を失ったケイと遭遇、彼を自身の仕事場に匿うことになる。


行動力と野心に溢れた女性であり、殺人犯の可能性のあるケイを単独で匿うのみならず、彼が記憶を取り戻し巨大怪獣と化した上、自身に対して殺意を示してもなお、恐怖を感じながらも協力を申し出る。

また、ケイだけでなく朝倉リクが変身する場面もこっそりと目撃しており、現時点では唯一の『リクの正体を知りながら、彼と面識がない』人物である。


第19話以降もケイを匿っているようで、レイトの務める谷丸商事に商品の取材として出向き怪獣出現を察知したゼロの足止めを行う、目的を果たしたケイを迎えに出向くなど、協力を続けている。


彼女が初登場した第18話は、ベリアルとの決着を経て自分の将来を考えるリク、己の空虚を自覚しながらもベリアルの悪夢を継ぐ事を決意したケイ、探求心と功名心の赴くままケイに与することを決めたアリエ、とそれぞれ違う形の「夢(願望)」がテーマとなっており、ラストのリクのモノローグもあって夢が持つ負の一面も描写されている。


信じがたい真実から目をそらさず、己の身を投げ打ってでも追求しようとするアリエの姿勢は、ノンフィクションライターとしては決して間違っていない。また、公然と指名手配されていたケイに対して殺人が事実か真摯に問いかけ、たとえそうであっても出来得る限りの配慮をすると申し出る、前述のゼロの足止めにしても表面上では何も知らない様に見せかけ、取材の一環としてさりげなく、という程度にとどめるなど、マスコミとしての中立性と善意も持ち合わせている。


しかし、現在彼女が触れようとしている真実は、一人の人間が追いかけるにはあまりに危険すぎる代物である。今後彼女が事実に向き合う者としての理性、ひいては人間としての正気を保つことができるのだろうか…?


真実の先に……(ネタバレ注意)編集

第22話でケイの怪獣カプセルを奪還するための作戦のため、彼の人質を演じる。

郊外の廃工場で錆びれた鉄塔に吊るされるなどという危険極まりない場所に置かれ、さらにケイの攻撃により鉄塔が崩壊するが真実を知らないゼロに助け出され、怪獣カプセルを持ったままの愛崎モアと共に車でその場から逃走。キングギャラクトロンの攻撃で車が制御を失いモアが気絶した隙をついて怪獣カプセルを手に入れることに成功した。


そして自らケイに怪獣カプセルを渡したことで彼女とケイの繋がりは誰の目にも明らかとなった。


「そろそろ認めたらどう? これはあなただけの物語じゃない。私たちの物語。私たち二人が、この手で、世界を終わらせる…… その瞬間を見るのが待ちきれない」


ケイと最後まで共に行くことを宣言するアリエ。それに対し、一瞬笑みを浮かべたケイの返答は―――



―――彼女の抹殺だった



何の言葉も迷いもなく彼の漆黒の刃に貫かれ、役目の終わった物を捨てるかの如き気安さで抹殺されたアリエ。

彼女がケイから返されたのは「ご苦労様」と冷笑を交えたそっけない一言のみであった。

そのあまりにあっけない最期は、彼女は最初からケイにとっては捨て駒でしかなく、そしてその通りに使い潰されたということを如実に物語っていた。

ケイの協力者だったとはいえ、彼女を救えなかったことは、モアに深い心の傷を負わせてしまう。


彼女のことはリクのモノローグで締めくくられる。


〈結局、彼女を救うことはできなかった〉

〈僕たちは、伏井出ケイの手の中で踊らされていただけだった〉

〈ケイを匿い取材を続けていくうちに、彼女は彼に心酔してしまったのだろう〉

〈だが、こんな結末を、彼女は予測していなかったに違いない〉


その後、彼女の取材した情報は回収され、残されていた沖縄の地図からケイが沖縄に渡ったことを一同が知ることになる。



余談編集

演じる小林涼子は、2005年公開の映画『仮面ライダー THE FIRST』にて原田美代子/スネーク役を演じたことがあり、特撮作品への出演は12年ぶりとなる。


名前の由来は刈→メリと読み替え、イシメリアリエを並び替えメアリシエリイ、即ちSFの先駆者とも称される女性作家「メアリー・シェリー」だと思われる。


石刈アリエは、昨今のウルトラシリーズで極力避けていた地球人の直接的な死が描かれた人物である。

同じく伏井出ケイに殺害された大隅丈治は、ニュース映像で死亡が伝えられる形として間接的に描かれていた事もあり、アリエの死は多くの視聴者に衝撃を受けた。


改心して死亡した溝呂木、改心もしなければ死亡する事もなかった蛭川など、悪に落ちた地球人がいる中、彼女は改心するチャンスすらないまま伏井出ケイに利用され殺害されてしまった。

最後まで伏井出ケイに心酔していたにもかかわらず、この様な末路から視聴者からは「(半ば自業自得とは言え)可哀想過ぎる」と同情する声も上がった。


しかし、坂本監督のインタビューでは彼女が退場した後の公開にも拘わらず、彼女に関する重要なシーンがあるようで……?



衝撃の事実編集

更なるネタバレ注意


























第23話でジードに敗れ、ボロボロの状態になりリク達に追い詰められたケイ。

そんな彼の前にエンペラ星人ダークルギエルのカプセルを回収する人物が現れる…

価値あるもの

それは前回ケイに殺害されたはずのアリエであった。


回収後、彼女はケイに対しこう言い放つ。

「私の息子に勝てるとでも思ったのか?」

そしてケイの背中を前回自身がやられたように漆黒の刃で貫き、ストルム器官を抜き取った。


ストルム器官を飲み込むと同時に彼女の体から何者かが姿を表す、それは…


「私は常に、お前と共にいたのだよ。不思議に思わなかったか?私が姿を消してからも、お前はフュージョンライズすることができた」


ウルトラマンベリアルであった


そう、ベリアルは敗北後、アリエに憑依しケイに力を与えていたのであった。

そのためケイはベリアルがいないにもかかわらずベリアル融合獣へのフュージョンライズが可能だったのである。


そしてベリアルは「お前の使命は終わった」とケイに用済みであることを告げ、去っていった。

ベリアルが分離した後の彼女についてはその後一切語られず、生死についても不明(本編エピローグのリクのモノローグは回によっては最終回後の回想録のような形ともとれるものもあるため、その場合は助けられなかった可能性も高い)だが、「ケイに心酔し、世界を共に滅ぼそうとした地球人の石刈アリエ」と言う存在そのものが偽りであり、本来の彼女には何の落ち度も無く、ケイとベリアル、二人に利用され人生を翻弄された挙句いずれにも使い捨てられるという末路を迎えたという点には同情せざるを得ない。


余談2(ネタバレ含む)編集

悪のウルトラマンに憑依された女性キャラとしては、ダークファウスト/斎田リコに続き彼女で二人目であり(また意外にも初のベリアルの人間態ということにもなる)、放送開始前は、立ち位置からファンの間ではケイが「ウルトラマンベリアルの人間態若しくはベリアルに体を乗っ取られた地球人なのでは?」と推測する声が多かった。

さらに彼女の名前「アリエ(Allie)」はベリアルのイニシャル「Belial」の組み替えという二重の意味も込められていたと考えられる(この面から上述のメアリー・シェリーを知らなかった人で音の感じからアリエ=ベリアル説を考えていた人も少なくはなかったが、そう考えていた人の多くはアリエ死亡の事実に驚いていた声が多かった)。


なお、正体判明時にベリアルの一人称がアリエと同じ「私」となっていたため、一部の視聴者からは「陛下が女装生活のし過ぎで一人称まで…」とネタにされていた(ちなみに擬人化計画ドラマCDウルトラ怪女子』では一人だけ男のままで馬鹿にされたことがあるため、別次元ではあるが、ある意味別方向でリベンジできたとも言えるかもしれない)。なお、そのあとの一人称は普通に元の「俺」に戻っている点がこのネタ要素をさらに加速させることに。


また少なくとも初登場の第18話でケイが記憶を取り戻した時点で既に彼女に憑依していることが明言されているため、本編内の大半の彼女の行動は全てベリアル陛下の演技と言うことになる。つまり、色仕掛けやケイの頬を撫でたりと言った行動・言動も陛下の演技。ご丁寧に女性語も多く使うなど見事に女性を演じている。


上記にあるように「世界が滅ぶのをみたい」という、ライターとは関係の無い壮大な野望を急に持ったり、それほど掘り下げられずにケイに抹殺され退場したこと等があまりにも不自然だったので、第22話放映後には「脚本の作りが甘い」とネットで指摘されていた。


しかし脚本の不備と思われていた部分が実は重要な伏線だったわけである。


そういった点では、今回の急展開には、そう思っていた多くの人が気持ちよく騙されたことだろう。


監督の坂本はアリエについて、第17話でベリアルが死んでケイがラスボスになるとミスリードさせるとともに、女性の正体がベリアルであるというインパクトを狙ったとしている。


一方、雑誌『宇宙船』159では、『本人も気づかぬまま精神の奥底にベリアルが潜伏し、無意識下で行動を支配されていた』とされており、それが事実ならベリアルの演技というよりは、アリエ自身も意識を保っており、アリエ本人は自分の意思で行動しているつもりだったが実はベリアルに操られていたというのが真相らしい。


名前の由来はSF作家のメアリー・シェリーをもじったもの。当初はミュウという名前だった。アリエの登場は坂本の提案によるもので、シリーズ構成の乙一(安達寛高)はアリエのエピソードを執筆していない。監督の武居正能によれば、ベリアルが復活する過程として仮面で顔を隠したもう一人のリクを登場させる案も存在したが、物語に絡めにくいとの判断からアリエに変更されたと述べている。また、乙一によれば第18話以降にお遊び編が予定されていたが、アリエの登場により緊迫感を保ったままになったという。乙一は、リクに対して昭和のヒーローであるドンシャインが寄り添っているのに対し、アリエはケイに寄り添う昭和のイデオロギーを持った女と位置づけている。


関連タグ編集

ウルトラマンジード

伏井出ケイ


石堀光彦-ウルトラマンネクサスに登場したナイトレイダー隊員。しかしその正体は「山岡一」という人間の肉体を乗っ取って行動していたアンノウンハンドことダークザギその人。上述したように女性キャラと言う面ではファウストだが、設定・状況はこちらの方がかなり近い。ちなみに模造品なのは今作の場合、相手のジードだったわけだが。


蛭川光彦-ウルトラマンメビウスに登場した悪徳ジャーナリスト。ジャーナリストとライターという違いはあるが、当初は主人公敵対者に加担し(尤も、彼の場合は自ら加担というよりは「口車に乗せられた」と表現した方が正しい)、自身も自ら悪に心を売り、主人公陣営と対立する操觚者という共通点を持っているかの様に思われていたが、先述のとおり、実際は様々な面で両者は全く正反対な存在で、実際に両者に共通していた点は「ウルトラマンの敵対者に都合よく道具代わりにされ、翻弄された地球人」という点だけである。 ついでに演者の方も石堀と同じ、加藤厚成氏である。


愛染マコト-ウルトラマンR/Bに登場した大企業、アイゼンテック社長。黒幕に憑依され、肉体を乗っ取られた共通点を持つが、最終的には救われている。


ナカシマ・ヨウコ-ウルトラマンZに登場したストレイジ隊員にして同作の主要ヒロインの一人。こちらも同作のメインヴィランに憑依され、肉体を操られた結果、ウルトラマンと対立するに至ったが、愛染同様に最終的に救われている。

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