「私はファウスト。光を飲み込む、無限の闇だ・・・」
データ
身長: | 48m |
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体重: | 3万2000t |
CV: | 稲田徹 |
概要
“光”であるウルトラマンネクサスと対をなす”影”の存在。赤と黒のツートンが特徴。
必殺技
- ダークレイ・ジャビローム
ダークフィールドの破壊エネルギーを吸収し、正面に真っ直ぐに伸ばした腕から放つ闇の光線。オーバーレイ・シュトロームと互角の威力を持つ。Episode.11でネクサスにダメージを与える。
- ダーククラスター
天空に光線を放ち、巨大な闇の球を造り出す。闇の球は敵の頭上で小さな小弾に分裂し、ダークエネルギーの弾雨を撒き散らす。Episode.07とEpisode.11でネクサスにダメージを与える。
- ダークフェザー
腕を振り、手先からダークエネルギーの破壊光弾を敵に向かって高速で撃ち出す。威力は低めで、主に牽制に用いられる。Episode.07、Episode.09、Episode.11、Episode.12で姫矢やネクサスに使用するも、Episode.12でダメージを与えた他は、サークルシールドで防がれたり、アームドネクサスで弾かれたりと、あまり効果を上げることはない。Episode.11では孤門一輝にも放つが、姫矢の放ったブラストショットが発生させたバリアに防がれる。
- ダークフラッシャー
右腕を突き出し、衝撃波を放つ。Episode.09で姫矢を威嚇するために連続発射する。
- ダークシールド
左手から円形状のバリヤーを発生させる。Episode.10で使用、クロスレイ・シュトロームを防ぐ。
- エネルギー吸収能力
Episode.12で使用、ネクサスを押さえ込み、体内に漲る光のエネルギーを吸い取ろうとするが、孤門の呼びかけを聞いたためにリコの記憶が戻り、中断する。
- ダークフィールド
両腕を胸の前で交差させ、上方向に広げるポーズを取り、ネクサスのメタフィールドを無力化する暗黒時空間「ダークフィールド」を展開する。ダークフィールドの中では、闇の巨人とビーストの能力は増幅し、逆にネクサスは力を充分に発揮できない。さらに、周囲に電波障害を発生させる。ファウストのダークフィールドはいずれもネクサスのメタフィールド展開中あるいは展開後に浸食するため、自力でダークフィールドを展開することは一度もない。
このほか、ダークスライダー、ダークリフター、ファウストパンチ、ファウストキックなどの格闘技を使用する。
突然姫矢の前に現れて「私は影、無限に広がる闇の権化」と名乗った。その言葉通りネクサスと相反する能力を持ち、必殺光線ダークレイ・ジャビロームや敵の頭上で分裂してダークエネルギーの弾雨を降り注がせる闇の球体ダーククラスター、赤いバリヤーを貼って敵の攻撃を防ぐダークシールド、突き出した手の先から破壊光弾を発射するダークフェザー、相手のエネルギーを闇に変換して自らに取り込むエネルギー吸収能力、闇の巨人とスペースビーストの能力を強化しネクサスの力を奪う闇の空間ダークフィールド展開能力など数々の超能力を用いる。
また、身長のサイズは人間大から高架下に収まるサイズに到るまで自由自在に調整可能。
特にダークフィールドはネクサスが展開するメタフィールドから上書きする形でしか展開できないもののネクサス自身はダークフィールドに干渉できないため、ネクサスを大きく苦しめた。
高い戦闘力を発揮する反面、予期せぬ反撃を受けると捨て台詞を吐きながらあっさり退却するなど若干打たれ弱い面を見せていたが……それは伏線であり、明かされた真実は多くの視聴者にトラウマを植え付けた(後述)。
正体と最期(以下ネタバレ)
その正体は孤門の恋人、斎田リコ。
実は彼女は孤門と知り合ったその日の夜に家族と共に溝呂木眞也に殺害され、操り人形としてネクサスとの戦いを強いられていたことが判明する。
ネクサスと同様暗黒適能者のリコが変身前に負傷していた部分へのダメージに弱く、これが物語上の伏線として機能していた(リコが負傷していた足首にパーティクルフェザーの直撃を受けて悲鳴を上げるシーンがある)。また、肩にクロスレイ・シュトロームを受けた後にリコが肩から流血している描写もあり、ダメージによる負傷が変身解除後にも残存している事が示唆されていた。
溝呂木に正体を明かされて絶望したリコは孤門や姫矢の前でファウストに変身し、孤門を人質にしてネクサスのエネルギーを吸収しようと目論む。孤門の呼びかけによってかろうじてリコとしての意識を取り戻したが、最期は溝呂木の命令で乱入してきたノスフェルの爪から孤門を庇って致命傷を負い(この際カラータイマーが点滅する描写があった)、リコの姿に戻った後に光となって消え去った。
後続作品での登場
ウルトラマンF
小説『ウルトラマンF』ではデュナミスト適性を持つ天才少女・鬱鬱が並行宇宙からやってきたダークザギと盟約を交わしたことで変身能力を与えられた。
ザギや相棒の躁躁が変身したダークメフィストと共に地球を滅ぼそうと企むが、鬱鬱自身は人の姿を捨ててまで人間を根絶やしにしようとすることに僅かながら抵抗感を抱いていた。
強大な闇の力によって大阪・新世界付近を瞬時に壊滅させたものの、変身者が戦闘経験のない少女だったためメフィストと二人がかりでも巨人兵士Fには勝てなかった。更に巨人兵士FがウルトラマンFへと覚醒したことで、反撃のスぺシウム光線を浴びて爆死してしまった。
鬱鬱を喪ったうえにウルトラマンFに敗北し、自暴自棄となったメフィスト=躁躁は地球諸共自爆しようと試みたが鬱鬱の魂が躁躁に呼びかけたことで自爆は中断。闇から解き放たれた二人は安らかに別世界へと転生していった。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
『ネクサス』出典のキャラクターとしてはガルベロスに続いて参戦した。
意外にもHPや防御力を含むステータスは安定して高いが、変身者の薄幸ぶりを反映してか運が極端に低く、回避も期待できない。必殺技の「ダークレイ・ジャビローム」には相手の攻撃力を超ダウンさせる付与効果がある。
最大の特徴は固有スキル「ダークフィールド」で、発動すると自分と周囲3マス内の味方は攻撃力と防御力が中アップ、逆に敵は中ダウンする。更にスキル解放で自分の受けるダメージを中ダウンし、1フェイズのみ防御時に敵のスキル発動を封じる効果が追加される。味方へのバフ要員兼アタッカーとしてはもちろん、敵へのデバフ効果を活かしたタンクとしても活躍可能だが、自分のHPが0になるとフィールドが解除される点には注意したい。
原作の最期を意識してか、倒された際の爆発エフェクトは発生しない。また、ナビゲートキャラのナヴィはリコの辿った残酷な運命を見てかなりのショックを受けた模様。
グリッドマンユニバース
劇中で、内海将が響裕太に見せたステージのDVDの映像に登場。ウルトラマンレジェンドと対峙していた。声はネクサス本編と同じく稲田氏が担当。同作のキャラクター・アレクシス・ケリヴのCVが稲田氏だった事による中の人ネタのチョイスだった。
ちなみに、ファウストが登場した『ネクサス』を手がけた脚本家・長谷川圭一氏は『グリッドマンユニバース』でも脚本を担当している。
余談
モチーフはピエロ。初稿Aのデザインモチーフはピエロ、初稿Bのデザインモチーフは70年代のヒッピーで引き裂いたベルボトムジーンズの形をしている。カラータイマーはウルトラマンゼアスのカラータイマーを天地逆にしたものでスーツの製作時に腕と腿の金のラインを省略している。
初稿では「ファウスト」で『ネクサス』本編では自らを「ファウスト」と名乗っており、姫矢准も「ファウスト」と呼んでいたがエンディングのコーナーネクサスシークレットファイルでは「ダークファウスト」と呼ばれている。
声を演じた稲田氏はこのキャラクターを結構気に入っており、デザインなども「悪のウルトラマンの中ではかっこよく、主役のウルトラマンよりファウストの方がウルトラマンっぽい>https://twitter.com/trombe_boss/status/674249116726132736]]」と思っていたとのこと。また、『特捜戦隊デカレンジャー』と同時期ということで2つのヒーロー作品での出演もうれしかったらしい。
なお稲田氏は『ウルトラマンコスモス』のノワール星人、劇場版コスモス、『ウルトラマンメビウス』のマグマ星人の声も担当している。
リコ役の故・中丸シオン女史もファウストのことはかなり気に入っていたらしく、仲良くツーショット写真を撮っていたり「私が変身してるのよ」と周囲に自慢していたらしい。
当初は本編第7話でネクサスと共に等身大での対決もする予定だったが、撮影時期が真夏の炎天下だったためスーツアクターに負担がかかる事から没になった。
関連イラスト
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