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ダークザギ

だーくざぎ

ULTRA N PROJECTのキャラクター。特撮番組『ウルトラマンネクサス』最後の敵として登場。
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「全ては…俺が元の姿を取り戻すための―――道具だ!!」

概要

全てのウルティノイド及びスペースビーストの頂点に立つ首魁。
「邪悪なる暗黒破壊神」(『ギンガ』では「邪悪なる冥王」も追加された)の異名を持つ。
ウルトラマンネクサス』に登場したダークファウストダークメフィストへと連なる黒い巨人ウルティノイドの一人目で、設定上は不死身とされている。
但し劇中においては倒された後復活した描写は無い。一応ギンガで再登場を果たしてはいるが、同一個体かは不明。

元々はノアと同様に雑誌展開をメインにしていたキャラクターではあったが、『ウルトラマンネクサス』でも第34話のラストシーンで初登場を遂げた。

その正体はM80さそり座球状星団の異星人「来訪者」がスペースビーストを駆逐するため、かつて母星をビーストから救った光の巨人「ウルトラマンノア」を模して造り上げた対ビースト用最終兵器「ウルティノイド・ザギ」である。
そのため「ダークサイドノア」とも呼ばれノアに酷似した姿を持つが、体色はノアと違い黒いボディに赤いラインが走っている。
また、ノアイージスに相当する機関が存在しない。恐らくノアイージスの力は来訪者の科学力を以ってしても再現できなかったのだろう。

時折腕を広げて野獣のように雄叫びを上げるがあり、まるで怪獣のような荒々しい戦闘スタイルが特徴。
巨人の姿の時に見せる凶暴性の一方、策士としての側面も持ち、『ネクサス』ではなんと18年に渡り着々と自身が復活するための計画を進めていた(事実、『ネクサス』の前日談である『ULTRAMAN』〜『ネクサス』最終話までに起こった出来事は全てザギの計画のうちだった)。何万年も生きてきたザギ本人からすれば極短い期間にしか過ぎないと思われるが、それを差し引いてもその周到さは類を見ないだろう。

ウルトラシリーズの中でも異色作である『ネクサス』のラスボスを務めただけあってウルトラシリーズでもトップクラスの凶悪さ、人気、そして人望(後述の「ネット紳士ザギ様」を参照)を誇るキャラである。

能力

ノアを模して造られているため、ノアが使用可能な技と同様の技をほぼ全て使用可能とされる(ただしノアイージスに相当する器官が存在しないため、ノア3大究極技を模した技は使用できないとされる)。そのため劇中未使用な技も多い。
さらには未来予知や記憶・記録の改竄、闇の巨人を作り出して意のままに操ったり、スペースビーストを支配下に置くといった様々な能力まで持っている(ただし、ザギ自身はあくまでスペースビーストを制御下に置いているだけであり、来訪者の星に飛来したスペースビーストがどこから発生したものなのかは不明)。
ダークフィールドGを展開する能力も持っているが、劇中では"アンノウンハンド"として登場した際に使用したのみで、元の姿を取り戻した後は使用しなかった(ゲーム版では使用できる)。
さらに、設定上は超新星爆発にも耐えうる防御力戦いの中で無限に進化する自己進化プログラムを持っているとされている。
また上記の通りノア3大究極技は使用できないはずだが、ギンガでは次元移動は使用可能と思われる記述もありはっきりとしない。

なお、戦闘力に関して「ウルトラマンキングを圧倒した」といわれることがあるが、これはダークザギの初出となった『バトルオブドリームNOA』の情報に尾ひれのついたデマである。複数パターンのある同作の作中ではいずれもダークザギとキングが直接交戦した描写は無く、全パターン合わせてキングが登場したシーンは「別の宇宙へ飛ばされていくノアとザギを見送るシーン」のみである為、ザギや怪獣軍団の攻撃でキングが苦戦したという描写すら存在しない(当然キングが登場しないパターンもある)。

ステージショーや他の雑誌展開などではザギがキングを圧倒する描写がされたこともあるが、そもそもショーや雑誌展開などは扱いによって強さの演出が割と適当な部分がある(ノアも他のウルトラマンと同格扱いを受けたり、ひどいときには並の怪獣に圧倒されてしまうこともしばしば)のであまり参考にはならないだろう。

なお、凶悪な設定に反して映像作品では再登場も含めてウルトラマン相手には相打ちどころかカラータイマーすら鳴らせていないと、戦績だけなら平成ウルトラマンのラスボスとしてはぶっちぎりで悪い。
しかし、後述の『ウルトラマンギンガ』劇場スペシャルの公式サイトでは「身体能力はノアと互角」と記載されているため、ダークザギがウルトラシリーズ中でも上位の実力を持つことは間違いないだろう。

下記の技以外にも、ノアイージスを用いる「ノア3大究極技」以外のノアと同様の技を使うことが可能とされる。

  • ライトニング・ザギ
ノアのライトニング・ノアと逆の構えで放つ赤黒い色の必殺光線(ただし、ライトニング・ノアとは発射までのポーズが異なる)。
設定上はライトニング・ノアと互角の威力を持つとされる。
『ネクサス』最終話では(歴代デュナミストや街の人々の声援で大幅にパワーアップしていた可能性もあるが)ライトニング・ノアとの押し合いに敗れてモロに直撃を受けることとなり、木っ端微塵に粉砕された。
『ギンガ』劇場スペシャルではギンガクロスシュートとゼロ距離での押し合いに僅差で敗北、エナジーコアを破壊され敗北した。

  • グラビティ・ザギ
両拳から放つ超重力光線。ジュネッスブルーのネクサスに対して使用したものの、人々の声援を受け奮起したネクサスのバリアにノアに変身するまで耐えきられている。ギンガに対しても牽制として何発か使用。

  • ザギ・シュート
握り拳から強力な光弾を発射する技。
数発でアンファンスのネクサスを吹き飛ばしたほどの威力を持つ。

  • ザギ・リフレクション
円形のバリアを張る。劇中ではクロムチェスターδのアビロックミサイルを無効化した。
これとは異なるようだが、『ギンガ』劇場スペシャルでは両手に念力のようなものを纏ってジャンナインのジャンフラッシャーを無効化している。

  • ザギ・ウェーブ
負傷したウルティノイドやビーストを瞬時に回復する治癒光線。

  • ザギ・ギャラクシー
周囲に無数の隕石群を突如出現させ、暗黒波動で誘導して対象にぶつける技。
上記のザギ・ウェーブと同様に小説『ウルトラマンF』で初披露した。

  • ザギ・ザ・ファイナル
自身の暗黒エネルギーを放出し、全ての光を闇へと変換する技。
ノアのノア・ザ・ファイナルに相当する技だが、効果は大きく異なる。
劇中未使用。

劇中での活躍

『ULTRAMAN』~『ウルトラマンネクサス』

映像作品においては『ウルトラマンネクサス』第34話のラストシーンで初登場。
アンノウンハンドに怯える来訪者が、TLTの吉良沢参謀に対して自らの星を破滅させた黒き巨人のイメージ映像を投影。その巨人こそがダークザギだった

来訪者の星で誕生後、ノアとの戦いを経て自身の肉体を失ったザギは、情報化させたビーストと共に来訪者たちの後を追って地球へと飛来。ある人間に憑依する形で地球に潜伏しつつ、手駒としてビースト・ザ・ワンを宇宙から呼び寄せ、それを追ってきたノア=ウルトラマン・ザ・ネクストのエネルギーを奪い復活する計画を実行に移した。
ザ・ワンはネクストのエボルレイシュトロームで分解されるも、この時点のネクストの力では完全消滅させるには至らず、目論見通りザ・ワンの細胞は地球に散らばり大量のビーストを得ることに成功する。
その後はアンノウンハンドとして影で拡散したスペースビーストや闇の巨人達を操り、情報収集などをしながら復活の機会をうかがっていた。また、ファウストやメフィストのダークフィールドと異なり任意の場所で展開できるダークフィールドGを駆使して間接的に戦闘に介入することもあった。


「4番目の継承者…。その銃、似合ってるじゃないですか」

ザギさん


最終話でナイトレイダーの隊員・石堀光彦の正体こそがザギだったことが判明。自身に好意を寄せていた平木詩織を容赦なく銃撃し、本性を露わにした。続けざまに和倉隊長を銃撃した後、西条凪をレーテに誘導。自分が両親を殺した張本人であることを明かすなど敢えて彼女の怒りを掻き立て、凪が怒りに身を任せて変身したネクサスの光の力を奪い取り、彼女の光を闇に変換し自分に還元することでついに復活を果たす。そして世界中にビーストを出現させ、自らも真の姿で新宿に降り立ち破壊活動を開始する。

「復活の時だああぁぁーーーッッ!!」

和倉隊長の搭乗したクロムチェスターを撃墜し、凪から光を受け継いだ孤門一輝の変身したネクサスと交戦。格闘戦ではネクサスが転身していくごとに徐々に差をつめられていくが、ネクサスがジュネッスに二段変身して放ったオーバレイ・シュトロームに耐え抜き、更にジュネッスブルーに変身して放たれたオーバー・アローレイ・シュトロームすらも片手で払い除けてしまう。だが人々がウルトラマンの存在を思い出しネクサスを応援した事で、ネクサスが本来の姿であるノアへと変身したことで形勢が逆転。ノア・インフェルノを受けて大気圏外へと吹き飛ばされ、最後は必殺光線の撃ち合いに敗れて木っ端微塵に爆散、消滅した。

なお、本来はもっと長く登場する予定で、最終話ではノアと壮絶な空中戦を展開する予定だったらしいが、放送期間短縮の影響などもあり、残念ながら実現されることはなかった(後述するウルトラマンギンガ劇場版にて実現されることとなった)。

防衛チームの隊員が裏切る(しかもラスボス)というのはウルトラシリーズでも異例である上、最終話の冒頭で唐突に本性を現したため、突然の石堀の豹変ぶりに驚いた視聴者は多かった(一応2話前に「石堀が一人で不敵な笑みを浮かべている」という伏線はあったが)。

書籍によると、ノアの復活はザギにとっても想定外であったものの、ザギにとってそれは「最強のウルトラマンを倒し、自らが最強の存在として更に進化する」ための喜ぶべき機会でもあったという。
また、記事冒頭の台詞にもあるように、ザギは自分が復活のために利用した全てを「道具」と吐き捨てたが、これは元々自分自身が来訪者達の「兵器」=「道具」として生み出されたことに通じている。漫画版での彼の暴走の原因も元々は彼なりに「永遠の平和を作る」という使命を全うしようとした結果であり、これらの事実も考慮して考えると彼もまた曲がりなりにも一人の「ウルトラマン」であったと言えるのかもしれない。

ウルトラマンギンガ劇場スペシャル

異形の手のモノ」が送り込んだスパークドールズとして登場。
タロウをして「(直前まであのタイラントと交戦していたにもかかわらず)今までの相手とは桁が違う」「(ティガが使えないため)並の怪獣では瞬殺されるだけ」と言わしめた。 

公式サイトでは「邪悪なる冥王」「赤い稲妻のごときラインをまとった暗黒破壊神」など以前より凶悪な表現がされており、『ネクサス』登場時以上に激しく暴れまわった。

実際、野獣のような雄叫び、荒々しい戦い方に加え、ネクサスでは見せなかった瞬間移動能力も披露しており、圧倒的な実力は健在。登場直後にジャンナインのジャンフラッシャーを無力化しつつ突撃し、一方的な格闘戦で圧倒。続けて現れたギンガにはいきなり頭部をつかまれて吹っ飛ばされるが、ギンガが友也と会話している隙にグラビティ・ザギを照射してダメージを与え、闇のオーラを纏って時空を超えながら凄まじい空中戦を繰り広げた。
この戦いではギンガファイヤーボールをあえて回避するなど知的な行動を見せたり、未来予知能力を駆使したのか、ギンガの瞬間移動先を読んで攻撃を仕掛けるといった芸当も行っている。一方で不意討ちでギンガクロスシュートを撃たれた際には回避できず、胸に直撃を受けてもいた。
最後は至近距離でのライトニング・ザギとギンガクロスシュートの鍔迫り合いの末にダメージを受けたようで、地上に降り立った直後にエナジーコアが崩壊、爆死を遂げた。
その後、スパークドールズは異形の手のモノに回収される。

登場の際、原典におけるアンノウンハンドのような禍々しい空間から降臨するという演出がなされた。また、今作ではジャンナインの首を容赦なく引き千切ろうとするなど、より攻撃的な部分が強調されていた。
また地上に降り立った直後に自身の体が実体化していることを確認してから雄叫びを上げるなど、自我をもって行動しているようなシーンも見られる。

なおジャンナインのパイロットである一条寺友也は、ダークザギにフルボッコにされている最中にも、「僕はウルトラマンギンガを倒す男です!この程度の相手にやられるはずが!」と大見得を切っていた。一応ラスボスだったんですが……。
念のためフォローしておくと、彼の存在する世界には「スパークドールズが飛来するまで怪獣の『か』の字も存在しなかった」にもかかわらず、自らが搭乗しているジャンナインが破壊されそうになっても、恐怖に潰されず立ち向かおうとしていただけ、大物の素質がある、と言えるかも知れない…。

しかし、この戦いでジャンナインは深刻なダメージを受けたようで、第8話でザラガスが出現した際にはまだ修復が完了しておらず出撃を断念している。

前述の通りギンガには割とあっさり(カラータイマーを鳴らせることもできず)敗北した事から弱体化しているなどと言われることもある。
だが、今作のBD/DVDの付録冊子にはダークザギの紹介文に「色んな次元にも自在に飛べる」 「かつて様々な次元を荒らし回った暴れ者」などと述べられ、クライマックスの空中戦が単なる同一の空間内ではなく次元を越えた戦いであることが強調されている。オリジナルのダークザギには前述の通りノアイージスに相当する機関が無いため次元移動は不可能であるはずであり、オリジナルが見せなかった超高速の戦闘も併せてむしろ強化されていた可能性がある(ちなみにギンガ自体は単体なら次元移動が可能。また最近ではウルトラ兄弟含めた他のウルトラマンも平然と次元を超えていたりする)。
実績的にもギンガには及ばなかったものの前述の通りジャンナイン相手には光線技すら使用せず肉弾戦のみで終始圧倒しており、ヒカル達も当初はザギこそが物語の黒幕だと思っていた。
またこの頃のギンガはティガダークなどのよっぽどの強敵が相手でなければ苦戦を強いられる事がなく、ジャンキラーに時間切れしたことを除けばダークライブしたウルトラ兄弟と対決するまで敗北する事がなかったことも付け加えておく。

余談だがこの映画の監督は『ネクサス』も手掛けたアベユーイチ氏であり、メタ的にみるならばこの空中戦は企画されながらもウルトラマンネクサス最終回で実現しなかったノアVSザギの空中戦のリベンジマッチと解釈することもできる。

映像作品以外での活躍

『“N” THE OTHER』

遥か昔、後に「来訪者」と呼ばれる知的生命体(外見は人間に似ていたという)の星にスペースビーストが出現、それを追ってウルトラマンノアが出現し、ビーストを殲滅して眠りについた。
しかし、「来訪者」たちの心からビーストに対する恐怖心は消えず、彼らは自らの科学力を駆使し、ウルトラマンノアの姿に似せて人造ウルトラマンである「ウルティノイド・ザギ」を自分達の守護神(兵器)として作り出した。

ザギには、他の生物を吸収することで進化するビーストに対抗するべく、自己進化プログラムが組み込まれており、これにより敵との戦いを重ねるごとにパワーアップしていくようになっていた。しかし、これによりザギは歪んだ自我に目覚め、自分が「光の巨人の模造品」として作られた存在であることに気づき、それを克服すべく、本来殲滅すべきビーストを逆に増殖・進化させ、遂には自らがビーストを支配する頂点となって暴走していった(椎名高志作の漫画版ではこちらと異なり「『永遠の平和』とは『虚無』である」「心と生命が消え去れば苦しみも悲しみも消え失せる」という歪んだ結論に至ったことが暴走の原因とされている。似たような結論に達した者にダークルギエルがいる)。
こうして星にはビーストが溢れ、星は再び壊滅状態となる。ついに「来訪者」の生き残りたちはザギとビーストたちを母星ごと爆破させて消滅させることを決断。星を超新星化させて爆発させ、自らも肉体を情報化して宇宙へと脱出した。

映画『ULTRAMAN』の公式サイトで限定公開されていた小説(現在は非公開となっているが、DVD付属のブックレットで読むことができる)。触れられる機会は下記のバトルオブドリームより少ないものの、 『ウルトラマンネクサス』のコミカライズ版に収録された『ウルトラマンネクサス設定集』では公式設定として扱われている。

バトルオブドリームNOA

来訪者が母星を爆発させた影響でザギ(とスペースビーストとの激戦による疲労で眠りについていたノア)は平行世界であるM78ワールドに飛ばされてしまう。

その世界で怪獣軍団を作り上げたザギはウルトラ戦士を圧倒するが、彼を追ってウルトラマンノアも光の国へ到来、ノアとウルトラ戦士たちの共闘で怪獣軍団を殲滅されてしまう。
手駒を失ったザギはノアに戦いを挑むものの、両者の戦闘能力は全く同じだったため決着がつかず、ノアはやむなく最後の切り札である究極技:ノア・ザ・ファイナルを発動してザギの肉体を異次元宇宙に封印したが、ノア自身も大きく弱体化する結果に終わった。

ネクサス開始と前後して複数の雑誌で連載されていたものだが、雑誌展開の例に漏れず雑誌によって登場するウルトラマンや展開が多少異なる
マニア向けの媒体では今でもたまに取り上げられる事がある。

一応絵本にはなっているが、在庫が無かったりあっても値段が上がってたりと入手がかなり困難なものになっている。そのせいで内容については前述のとおり尾ひれがついて広まっていることが多い。

なお、入手が比較的容易な方はM78ワールドにコスモスが登場しているなど後のシリーズと明らかに矛盾した描写が見られる。これは他の雑誌媒体も同様ではあるが。
矛盾点が少ないものもあるが、そちらはネット上でも在庫がほとんど出回っておらず、あったとしてもシール絵本なので完全版での入手はかなり鬼門である。
このように矛盾やら難点が多いものの、コミカライズ版に付属する設定資料集では『“N” THE OTHER』と共に公式設定として扱われている(どの雑誌が正史なのかは不明)。

小説『ウルトラマンF

「紛い物だと?貴様にいったい何が分かると言うのだ!?」

第三章「暗黒破壊神」に登場。

初代ウルトラマンがゼットンの手で倒された世界に住む天才少年・少女の躁躁と鬱鬱が異世界に通信を呼びかけた結果、それに応答して出現。生き延びる為に人間を超えた存在へと進化することを望む二人の要求は無視していたが、この世界にウルトラマンが存在することを知ると取引に応じ、デュナミストとしての適性を持っていた二人をダークメフィストダークファウストへと変貌させ、彼らの力を借りて大阪・新世界に降臨。文字通りの「新世界」を創ることを目的に破壊活動を行うメフィストとファウストを嘲笑しながら、自らは巨大な玉座に腰掛けてその様子を見物していた。

ザギ自身はこの世界に来た目的を「暇つぶし」と称しており、「地球を五分程度で壊滅させ、一時間もあれば人類を絶滅させることが出来る」と豪語しながらも「脆弱なものと戦うのはつまらん」と考えており、人類に対して積極的な攻撃は行わなかった。一方でウルトラマンの存在に執着する様子を見せており、メフィストがウルトラアーマーを装備した巨人兵士Fを「ウルトラマンの紛い物」と評した際にはメフィストを蹴り倒し、声を荒げて罵っている。更に巨人兵士Fから「ニセウルトラマン」と呼ばれ、かつて「ノアの神」と呼ばれるウルトラマンがいた可能性を示唆されると完全に激怒、今まで歯牙にもかけていなかった彼女に襲い掛かっている。

本作でも暗黒破壊神の力は圧倒的であり、ファウスト、メフィスト相手に善戦した巨人兵士Fを目で捉えきれないほどのスピードで蹴り倒し、スペシウム光線と同等の威力を持つマルス133すらも片手で払いのけてしまった。数々の怪獣を撃退してきた科学特捜隊の全兵器を投入した特攻作戦すらザギ・リフレクションで無力化し、もはや人類に打つ手は無いかに思われた。

しかし、巨人兵士Fの装備するウルトラアーマーFがバルンガ細胞の効果によってメフィストとファウストの光線を吸収し、更にザギ自身が放ったライトニング・ザギのエネルギーをも吸収してしまう。更に巨人兵士Fの肉体とメフィラス星人が埋め込んだナノマシン「メフィラスボット」がアーマーと融合変異し、ウルトラマンの偽造品(Fake)として戦っていた巨人兵士FがウルトラマンFとして覚醒してしまう。

人間を見下していたウルティノイドたちは迂闊にもテレパシーで自らの思考を漏洩していたため、Fは瞬時にウルトラマンとしての戦闘に適応。ファウストはFの放ったスぺシウム光線によって瞬殺され、メフィストもザギの記憶から再現された87万度の熱線によって撃破されてしまう。(これらの描写から本作のダークザギは『バトルオブドリームNOA』の戦いを経験していることが示唆されている)

ザギにとってもこの事態は想定外だったらしく、Fと精神融合して彼女の正体を探ろうと試みるが、情報を得られなかったばかりか、逆にF側に自らの情報とウルトラマンとしての因子を奪い取られ、Fがザギと同等の能力を得る結果に終わる。更にFからは「ザギはウルトラマンノアのように強くなれない」、「ザギにはウルトラマンになるための因子が全て備わっていた。それに気付けなかっただけ」と指摘されてしまう。ザギは無様な偽物である自身の力を受け継いだFが真のウルトラマンになったことに苛立ち、Fを殲滅すべく攻撃を始める。

戦いの最中、Fが人間を見捨てられないことを察知したザギは市街地に攻撃しようと目論むが、自らと同じ力を持つFのテレポート能力に阻まれる。両者は互いにテレポートを繰り返し、各国の都市部と秘境をワープしながら戦い続け、最終的に月面で光線の撃ち合いを繰り広げるが、最終的にライトニング・ザギがFの放った光線に競り負けて敗北。エナジーコアを撃ち抜かれたザギは結晶のように粉々に砕け散った。

こうしてザギは滅んだが、変身を解除したフジ隊員は「闇の巨人にはウルトラマンと同様に完全な死が存在せず、ザギはいずれ復活する」と語っている。ただしそれは同時に「ザギがいつか光を受け継ぎ、真のウルトラマンになれる日が来るかもしれない」という希望でもあるという。

パラレルとはいえ、本編では救いの無かったザギに一筋の光が見えたとも言える。

バトルスピリッツ

テキスト

青のスピリットカード
コスト:7(軽減色:青2紫1)/系統:闘神・冥主
維持コスト&BP:<1>Lv1 6000 <6>Lv2 15000
効果:
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
自分か相手のデッキを上から8枚破棄する。
この効果で破棄したカード1枚と同じコストの相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。
シンボル:青

イラスト:Hayaken
フレーバーテキスト:
ウルトラマンノアに模して造られた兵器「ウルティノイド・ザギ」が
邪悪な意思を持ち誕生した暗黒の巨人。
―ウルトラマンネクサス―

説明

コラボブースター「ウルトラ怪獣超決戦」に登場。

レアリティが「R(レア)」(真ん中程度のレアリティ)と普通であり、知名度か新しさによってレアリティが決められていることが伺える。

バトルスピリッツのカード自体の中ではこれでも強力とはいいがたい効果なのだが、効果自体は「自分か相手のデッキ破壊」とまさかの自演再現となっている(自演については下記)。

余談

デザインについて

デザインはウルトラマンノアも手掛けた丸山浩(本記事のサムネイルも丸山氏が手掛けたイラスト)。
当時のスタッフの1人がノアのフィギュアを黒く塗りつぶしたものを持ってきたのを見てカッコイイと思い、それを元にデザインしたとのことである。

ネット紳士ザギ様

円谷プロ公式HPでのエイプリルフール企画では普段からは想像もつかないほどの紳士となっていた。本人曰くこちらが「素」であり、普段の態度は「悪の愚かさと正義の素晴らしさを子供たちに教える為の演技」だとか。そのためウルトラ戦士たち、特にゾフィーを尊敬しているらしい(ちなみにゾフィーとは設定の割りに勝ち星が少ないという共通点がある。ネットでの扱いは雲泥の差だが……)。
その紳士ぶりから多くの怪獣たちから慕われており、宿敵のウルトラマンネクサスからも「リアルとネット上での性格にギャップがありすぎる」と困惑されるほど。

また円谷プロ50周年を記念して開催された「ウルトラ怪獣総選挙」では「ゆるふわ愛され破壊神」というキャッチコピーで参加。石堀隊員を演じた加藤厚成氏や野々宮瑞生を演じた宮下ともみ氏に応援されるなどキャッチコピーに違わぬ愛されっぷりからか、50体中17位にランクインした。

この本編とネットでのギャップもあり、多くのファンから「ザギ様」「ザギさん」と呼び慕われている。(ただし、あくまでエイプリルフールのネタである為、扱いには注意が必要である)

なお、前述の通りザギは本来守護神としてノアを模して産み出された、出自としては善の存在である。もしかしたら闇堕ちする前の「ウルティノイド・ザギ」は本当にこのような性格だったのかもしれない。

自演ネタ

事件の黒幕でありながら、劇中では配下であるはずのビーストに殺されそうになった事があり、某レスラーを絡めたネタとして『石堀☆自演乙☆光彦』と呼ばれる事がある。

最もザギにとっては人間は器や道具に過ぎないため、死んだら別の人間に憑依しなおせばいいだけなのかもしれないが。また、石堀が殺されそうになった事で孤門隊員は自身が戦う意味を見失いかけていた為、全ては彼を闇に落とす策略の一環だった可能性もある。

そもそもこの時のビーストはザギが操っていたわけではなく、ダークメフィストが操っていたものである。

キャラクターの遍歴

現在ではウルトラマンネクサスのラスボスであり、ウルトラマンノアの模造品という設定で知られているが、本来の立ち位置は大幅に異なっていた。

『ネクサス』初期の構想では「西条凪が適応者となった際、憎しみに呑まれて闇墜ちした姿」(「凪(NAGI)」のNを回転させると「ZAGI」となる)であった。つまり本来はノア(ネクサス)が悪堕ちした姿という設定だった。

その頃、石堀の正体はダークルシフェルというダークザギとビースト・ザ・ワンを合わせたような全く別の姿が想定されていた(凪の回想シーンで石堀の背中からビースト・ザ・ワンのようなと突起物が伸びるシーンがある)が、ネクサス自体の製作事情(放送短縮)によってダークルシフェルが廃案となり、結果的に石堀の正体はダークザギになったという経緯を持つ(この場合の雑誌展開の扱いは不明)。

ヒーローズピクトリアルでは「ルシフェルの位置づけはザギというよりもイズマエルに近いものだった」と記載されてもいるが、初期構想ではラスボスはルシフェルであることは決まっていたため、この記述は「ノアの模造品/影のような存在」という意味ではなく、「ビーストたちの集大成」という意味であると思われる。
また、同文献の中では「憐編のオープニング映像でジュネッスブルーの瞳にダークザギのシルエットが映り込んでいる」ことと、「物語の進行に合わせてノアやダークザギの姿が追加される予定だった」という構想が明かされているが、廃案となった本来の構想がどのようなものであったのかは、今となっては謎に包まれている。

ウルトラマンノア&ダークザギ


また、ウルトラマンネクサス放送前のウルトラマンフェスティバル2004ライブステージでは、「永き戦いの中で光と闇に分かれた存在」として描かれている。『ネクサス』前日譚的な様相を呈しているこのショーでは、「ノアのコピー」ではなく後年の『ギンガ』におけるギンガとダークルギエルのような表裏一体の関係が想定されていたようだ。

このようなことから、その存在自体は企画初期からありながらも立ち位置が何度も入れ替わっている異色の経歴を持ったラスボスと言える。

ちなみにダークルギエルの方は逆に「ギンガと対の存在」といった設定は当初は明らかにされておらず、続編の『ウルトラマンギンガS』で明確に設けられた。

関連イラスト

ざぎ
ザギさん


ダークザギ
来自地狱



関連タグ

ウルトラマンネクサス アンノウンハンド ウルトラマンノア
ダークファウスト ダークメフィスト
悪魔 全ての元凶  紳士

ダークルシフェル…本来ネクサス本編でザギのポジションを務めるはずだったとされるキャラ。
グラキエス・・・・こちらも防衛組織に潜んでいたラスボス繋がり、こちらの場合、防衛組織を設立していた。
悪トラマン
イーヴィルティガ…主人公と酷似した別の存在
テラノイド…人造ウルトラマン
ウルトラマンベリアル…カラーリングが似ている、ザギは雑誌展開のみだが多数の怪獣を操れる、歴代ウルトラマンを圧倒し、新登場したウルトラマンに敗れると似た点が多い(さらに不死身設定は無いものの3回も復活を遂げている)。
ウルトラマンジード…ベリアルの息子。後にベリアルの遺伝子から生み出されたウルトラマンの模造品であった事が判明する。
ダークルギエル…一部設定に類似点あり(ただしこちらの元ネタは前述したダークルシフェル)。
グア・スペクター…数万年周期で復活するため設定上は不死身(エクシードXに封じられたが)という共通点を持つ。

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