「地球の平和は、人間の手で掴み取ることに価値があるのだ」
曖昧さ回避
- ウルトラシリーズに登場するキャラクター→本項で解説
- 装甲騎兵ボトムズに登場するキャラクター→ゾフィー・ファダス
- ファイアーエムブレムifに登場するキャラクター→ゾフィー(FEif)
- 終末のイゼッタに登場するキャラクター→ゾフィー(終末のイゼッタ)
- グレープカンパニー所属の芸人ゾフィー(お笑い)
- もしかして⇒ソフィー、ゾーフィ、ゾフィ
データ
身長 | 45メートル |
---|---|
体重 ※1 | 4万5千トン |
年齢 ※2 | 2万5千歳 |
飛行速度 | マッハ10 |
走行速度 | 時速650キロメートル |
水中速度 | 300ノット |
ジャンプ力 | 450メートル |
腕力 | 16万トンタンカーを持ち上げる |
職業 | 宇宙警備隊隊長(初登場時は隊員) |
趣味 | 体操 |
家族構成 ※3 | |
師匠 | |
CV |
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掛け声 | |
スーツアクター |
※1 以前の設定では4万トン。また、1万トンと記された場合もあった。
※2 ただし、この場合、3万年前に起きたエンペラ星人軍団と光の国との戦争に参戦したという設定と矛盾している。
※3 家族構成はいまいちわかっていないものの、児童誌設定によれば26万年前のプラズマスパーク事故で巨人化した「人工太陽技師」の男性(ウルトラの母の父の部下)はゾフィーの先祖の一人らしい。キングはそれより4万年も前から超人だったので、この技師の娘と結婚したとか考えれば辻褄は合う。
また独身であるが、『ウルトラマンタロウ』でセブンが引き取ったキングトータス一家を一時期飼っていたらしい。
概要
ウルトラ兄弟の長男にしてウルトラの父に次ぐ立場(ナンバー2)である宇宙警備隊隊長。隊長という最高位クラスの職であることから、他の兄弟達およびウルトラ戦士たちに指令を下す立場にいる。ショーなどでも上司あるいは助っ人として描かれる。
当初は、普段は支部の一つであるM25星雲で指揮をとっているということになっていたが、近年はウルトラの星の本部にて指揮官として登場することが多い。
彼の胸にある銀色の突起=スターマークは、ウルトラ戦士の中でも、特に優れた功績を残した者にのみ送られる最高クラスの勲章であり、彼が優れた戦士であることを示している。この勲章は怪獣軍団との戦いでの武勲によるものである(その他、ウルトラマンヒカリも「命の固形化に関する研究」で大成し、スターマークを授与された)。
初登場は『ウルトラマン』最終回の「さらばウルトラマン」で、ゼットンに敗れたウルトラマンに新たな命を与えて蘇らせた。
因みに、あまり知られていないが、この時はまだ隊長ではなくヒラの隊員だった。この後、この功績を理由に隊長に昇格している(つまり『銀河伝説』から最低でも数千年以上前の『メビウス』の時点では隊長歴は40年とちょっとと年齢を考えるとかなり短い期間に感じるが、前任であるウルトラの父が15万歳である事を考えると隊長としての経歴が短い事の違和感は少なくなる)。
なお最近では『ウルトラ6兄弟 THE LIVE in 博品館劇場 -ゾフィー編-』にて「ウルトラの父が大隊長に昇進する事になったため、彼の推薦で後任に選ばれた」という設定に落ち着いた(ショーという都合もあって、やはり昇進前からウルトラブレスターをつけている)。
もっともこの設定の割には初登場の時点でウルトラブレスターをつけていたため、深く考えたら負けな気がしないこともない(実はウルトラブレスターに関しては昭和の時代(少なくとも『A』の頃まで)はまだ隊長の証という設定ではなく、ゾフィーのエネルギー増幅装置という設定であったりするが)。
容姿
典型的なシルバー族の容姿。胸にある対怪獣軍団戦の勲章「スターマーク」(銀色の突起)と、宇宙警備隊隊長の地位を示す肩の3対の突起「ウルトラブレスター」が特徴的。
『タロウ』の回想では内山まもる先生が作画を担当した青年期のゾフィーが登場。身長も低めだが、何故かスターマークとウルトラブレスターがあるが、今ほど設定が固まっていなかった為だろう。
『ウルトラマンタロウ』後期及び『ウルトラマンレオ』、『ウルトラマン物語』などではマン、ジャック同様、スーツの都合で目が黄色いゾフィーなども見ることができる。何故目が黄色くなっていたのか具体的な理由は不明だが、とにかく黄色い目をしていたのが映像上の事実である。
なお、『メビウス』以降の平成・令和作品ではまた元の白目姿に戻っている。なお、やはり作品によってその都度アトラクション用スーツを流用していたり過去作品のスーツを再利用していたりといった事情があるので、暇さえあればこうした微妙な違いを見比べてみるのも面白いかもしれない。
必殺技
「ミラクル」のMに、光の国公認の宇宙記録・87万度という超高熱を記録した(その後、温度に関しては青い目の戦士が更新したはずだが、特に設定では触れられていない)必殺光線で、(ほかのウルトラ戦士の必殺技もだいたい同じ事情だが)惑星にさえ大きなダメージを与えるため、地球上ではフル出力では撃てない。
他のウルトラ戦士の必殺光線と比較しても強力な技として描写されることが多く、まともに命中した際は「格が違う」ことを思い起こさせるものとなっている。
どうでもいいがよく「M78光線」と間違われる。ウルトラの星がM78星雲にあることから混同されやすいのだが、彼の技は87が正しい。
FightingEvolution0では、ゾフィー曰く、どんな敵に会っても光線を使えば勝てるように鍛えてきたらしい。事実、この技を習得したエースキラーは、他の技(スペシウム光線、エメリウム光線、ウルトラブレスレット)をメタメタに喰らっても戦闘を続けたエースロボットを粉々に粉砕している。
一方で、同作ではこの技を真に使いこなせるだけなのはゾフィーだけとも言われており、操られた彼が本人かどうかの判断にも使われた。
後にビクトリーキラーが使用したものはメタリウム光線と相殺されており、(少なくともウルトラ戦士ではない)彼らが使用するものはその言葉通り、完全な力を引き出せておらず、威力が劣る可能性もある。
てれびくんの付録DVD『ゼロ&ウルトラ兄弟』ではウルトラノック戦法の要領でゼロツインソードに命中させ、怪獣兵器バードンを撃破した。
昭和時代はその威力を見せる出番に恵まれなかったが、漫画作品では当時から非常に強力な描写が見られることが多い。
内山版ではスペースQと同格の切り札として扱われている。
八つ裂き光輪と同じ動作で腕を突き出して発射する(振りかぶる動作は省略されることもある)Aタイプと、L字に組んで発射するBタイプがある。(なお、テンペラー星人の円盤に対して発射したものは十字に組んで発射している。『Let's!TVプレイ なりきりファイトウルトラマン 撃て!必殺光線!!』ではゲームの仕様上、ウルトラマンの上位互換キャラのためスペシウム光線と同じように腕を十字に組んでM87光線発射している)。
ウルトラマンギンガストリウムにもゾフィーの力として受け継がれた。
強化技としてビッグM87光線という最大出力のM87光線があるが、威力が絶大な為光線を発射した反動が凄まじく5兄弟に支えてもらわないといけないほどの高火力を秘めている。
- Z光線
合わせた手の先から発射する、稲妻状の光線。照射した相手をしびれさせる。テレビマガジンでは「相手を麻痺させる電撃光線」という解説がなされていた。映画『ウルトラマン怪獣大決戦』(1979年)では、(当時、M87光線は先述のエースキラーがパクったシーンでしか使用されていなかったこともあり)この技が「M87光線」と紹介されていた。
バードンとの戦いで初めて使用された。
ウルトラマンギンガストリウムにもゾフィーの力として受け継がれた。
『ウルトラマンジード』では、深海怪獣グビラがゾフィーのリトルスターを発症したことで、一時的にこのZ光線と同様の効果を持つ潮吹き攻撃を行えるようになっていた(ジード=リクにリトルスターを譲渡したことでこの能力は失われた)。
- ウルトラフロスト
ウルトラ戦士の基本技「ウルトラ水流」の発展技で冷気を放ち相手を凍らせる。
ウルトラマンタロウの遺体を冷凍し、ウルトラの星に運んだ。
ウルトラマンSTORY0では砂漠の砂を凍りつかせ、地中に潜ったアントラーの居場所を突き止めるといった戦法に使用していた。
この技もあってかゼロには「ゾフィー隊長は冷凍光線も得意」と言われており、フュージョン系タイプチェンジにゾフィーの力が使用された場合に冷凍属性を兼ねるパターンが存在している。
ウルトラマン超闘士激伝新章ではガラスを凍らせて暗殺闘士スペクターの逃亡経路を無くすなどにも使用した。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』で使用。ウルトラマンとジャックの3人によるトリプルスペシウム光線という形で使った。右掌を少し前側にのけ反らせるような構えで発射しているのが特徴(大まかな構えはウルトラマンのものに近い)。
これ以前の作品では『大怪獣ラッシュ』や『ぱちんこ ウルトラ6兄弟』などで使用している(詳細な描写は見られずポーズの状態から『新世紀ウルトラマン伝説』では使用していない可能性が高め)。
漫画では内山まもる氏の『巨大要塞を撃破せよ!!』や『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』で使用している。
- トゥインクルウェイ
光の道を作り出し、対象を目的地に転送する技。バードンに敗れたタロウの遺体を運ぶ際に使用した。
テーマソングにもうたわれている瞬間移動能力。異次元にも自在に出入りが可能であり、作中で「命を縮める危険な技だ」と言われていたウルトラマンよりも使用頻度が多い。エネルギーのキャパシティの違いだろうか?
ゲーム『ウルトラマンファイティングエボリューション3』においてゾフィーの必殺防御として登場。キャッチリングの容量で高速回転して敵の光線や武器を弾く。回ればなんとかなる。これといって防御技のないゾフィーに応急処置として作られたのだろうか。
- ウルトラクロスガード
腕をクロスさせて敵の光線などを防ぐ防御技。後にサンダーブレスター形態のオーブがこれを意識した技であるサンダークロスガードという防御技を使用している。
- テレパシー
他のウルトラ兄弟と同様に使用可能。
『メビウス』最終話ではサコミズに一体化を促し、メビウスに加勢した。
ウルトラマンも使うすれ違いざまにチョップを繰り出す技。『ウルトラマンボーイのウルころ』にてブラキウムに対して使用した。
- 空中回転落とし
元はウルトラマンジャックの技であり、相手を掴んで空中で回転、地面に落下させる投げ技。
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズにて使用、ゾフィーが登場する全てFighting Evolution作品にてふっ飛ばし投げとして収録されている。
他戦士との合体技
- 5兄弟リフター
ウルトラ5兄弟が力を合わせて敵を持ち上げて空中に投げ飛ばす。
テンペラー星人を舞い上げ、タロウのネオストリウム光線へ繋いだ。
- グランドスパーク
ウルトラ5兄弟が一斉に必殺光線を放つ。
テンペラー星人の宇宙船を撃ち落とす為だけに使用。
漫画『ウルトラ戦士 銀河大戦争』では80までの兄弟を加えて「合体光線フルパワー」、漫画『巨大要塞を撃破せよ!!』では更にメビウスとヒカリを加えた「超必殺技_11兄弟合体光線」と漫画作品では合体光線はインフレの一途を辿った。
- 合体光線
初代マン、セブンと合同で三角形の陣形を組んで回転、赤い光線を放つ。
ビートスター天球の運行を遅らせる為に使用した。
- ステップショット戦法
元はウルトラセブンがエレクトロHガンに発射される勢いで敵に突撃する技を指していたが、内山まもる氏の漫画作品ではウルトラ戦士が縮小化したウルトラ戦士を打ち出す技となっている。
ゾフィーが『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』で使用したものは縮小化したセブンとゼロをM87光線で打ち出すというもの。ベムズンの装甲をぶち抜く恐ろしい破壊力を見せた。
『STORY0』でも似たシークエンスの技「ウルトラブリット」が存在し、こちらはミクロ化したセブンがアイスラッガーを構えて突撃する演出になっている。
使用アイテム
十字架状のブレスレットで予備エネルギーを貯蓄しており、装着する事で消費したエネルギーを回復させる。
ギロン人の罠にかかり、地底に閉じ込められたエースや「ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!」では怪獣兵器バードンに苦戦するゼロに貸し与えた(発光させることでギロン人の檻を破壊しているあたり、武器としても使えるようだ)。
内山まもる氏の漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』ではタロウに貸し与え、グローザムに氷漬けにされたヒカリ、エース、ジャックを回復させ、ファイナル・クロス・シールドに繋いだ。
ゲーム『ロストヒーローズ2』ではカラータイマー点滅状態を1ターン早く解除するアイテムとして登場。ちなみにカラータイマー青状態を1ターン長くするのはウルトラスパークの役目である(それどちらかというとウルトラゼロブレスレットの役目では…)。
- ウルトラマジックレイ
多面体のアイテムで投げれば一瞬で湖の水を干上がらせてしまう。
ドリームギラスに苦戦するエースを助けるために使用した。
その他
漫画『ゾフィーの戦い』では、上述のスペシウム光線の他、ウルトラ兄弟の必殺技を使用している場面がある(ウルトラギロチン、ストリウム光線、フォッグ光線、アタック光線)。更に同作ではプラズマエネルギーに身を包んで突進する「プラズマ発光」、冷気で作り出したボールをシュートする「フリーザーボール」、7体に分身して合体光線を放つ「レインボー光線」、剣先からM87光線を発射する「M87光剣」なる新技を使用している。今でいうオーブスプリームカリバーの先駆けか。
ウルトラマンオーブがゾフィーの力を借りたサンダーブレスターが「ゼットシウム光輪」を使ってみせた事から、ゾフィーも八つ裂き光輪を使える可能性が高い。
昭和シリーズでの客演
ウルトラ戦士の中でもトップクラスの実力を持っているという設定こそあるが、主演作品がない・特定の人間態を持たないなど、特に昭和二期(『ウルトラマンA』以降)は、彼に限った話ではないが悪気のない扱いの悪さに定評があり、テレビシリーズ中では敗北するケースが多かった。
ただし、直接戦わずにサポートに徹した場合には非常に活躍する(昭和時代は戦うと勝率が非常に低かったのは事実だが)。彼の本来の業務が宇宙警備隊の「隊長」であることを考えれば、なんら問題はないと言える(隊長がノコノコ前線に出てくるのもまずいし)。
とはいえ、客演数は多くとも、主演作品が本来ないこと、謎の扱いの悪さ、代わりに編集作品『ウルトラマンゾフィー』で主役を務めたことから後述のような不当なネタいじりをされることがあった。一応ナレーションや児童誌などでゾフィーがウルトラ兄弟トップクラスの実力を持つことは当時の子供たちに強調されていたのだが、肝心の戦いの演出がいまいちだったりネットもない時代の昭和の雑誌の情報が正確に伝わっていることが少ないということも一時期のファンによるネタ扱いを抑えきれない要因だったといえる(さらに言うと、設定の整理もされていないので現在のファンからは正史とみなされないことが多い。もっとも情報の正確さや映像作品との矛盾については平成の作品でも怪しいところではあるが…)。
公式もそのような状況をマズいと思ったのか、近年では初の単独勝利を成し遂げたり、敗北する場合でも他の兄弟より善戦していることがより強調されていることが多い。
『ウルトラマンA』
「エース…ウルトラマンの言うことが、分かるか?」
第5話ではアリブンタやギロン人に大苦戦するエースを助けに地球に来訪、ウルトラコンバーターで回復後は協力して超獣コンビを正面衝突、2体同時に撃破した(地味にゾフィーが映像作品で明確に戦闘を行ったのはこれが初である)。
第13話ではゴルゴダ星でヤプールの罠に嵌まってエース以外が磔にされ、エースキラーがエースロボットに向けてM87光線を初披露。この後はエースにエネルギーを預けてスペースQを発動させた。
第23話ではヤプールと対決するべく異次元へ突入した北斗を追おうとした夕子の前に登場し、異次元テレポーテーション能力を使用して二人がヤプールと対決できるようサポートを行った。
第26話ではヒッポリト星人襲来を受けたエースの救援に駆け付けるも、不意をつかれマンと共にカプセルに初っぱなから閉じ込められて何もできずにブロンズ像にされてしまうが、息子達を救うべくやって来たウルトラの父とエースの尽力により復活、力尽きた父を光の国へ送り届けた。
第35話においては雪夫少年の湖に超獣が出たという言葉を疑って少年を深く傷つけてしまった北斗の前に登場し、「少年に対して償いをしなければいけない」と叱責。ドリームギラスに水中戦で大苦戦するエースを援護すべく、ウルトラマジックレイを使用して湖を干上がらせた。
地味に『A』では数だけならばセブンに次ぐ程単独客演が多い。
実は主役作品のないゾフィーを優遇する動きが『A』ではあったとか。
『ウルトラマンタロウ』
第18話ではバードンの猛攻を受けて力尽きてしまったタロウを光の国で治療すべく地球に来訪、ウルトラフロストでタロウを冷凍保存(この時よく見るとゾフィーの右腕にホースが付いているシーンがある)した後に光の国へ運び出し、一時的にタロウに代わって地球を防衛することになる。
ZATのトリモチ作戦が失敗してバードンからトリモチが外れ、危うく病院が破壊されるところで再び帰還、不意打ちの飛び蹴りを食らわし、格闘でダメージを与えてからZ光線でトドメを刺した…と思いきや、キレたバードンの火炎放射で頭に火を付けられた上、嘴で滅多刺しにされて死亡。カラータイマーがなる暇すらないほどの短期決戦だった。その後、死体は1日放置されたが、復活したタロウによってバードンが撃破された後にウルトラの母によって光の国へと戻る。
なお、バードン戦は死んでしまったタロウを一旦光の国に連れて帰り、地球に戻ってきてからの戦いであり、流石に往復600万光年も移動すれば体力の消耗も半端なかっただろう。対するバードンもZATの作戦で涙を流すほどのダメージを受けていた状態ではあったが、やはりウルトラの父ですら疲労困憊で後れを取ったことを踏まえるとゾフィーの分が悪い。また、カラータイマーに関しては必ずしも点滅してないから弱っていないわけではないことは留意する必要がある。
加えて地味に忘れられがちだが生存者がいる病院を守りつつ戦っていた為、全力を出すことは難しい状況だったと思われる。ウルトラ戦士が天地ほどサイズの違う地球人に被害がでないように戦うのは、至難の業だろう。
その後復活し、ムルロア事件の際には兄弟達とウルトラベルを運び出しているほか、テンペラー星人が来襲した時もウルトラ6兄弟全員で撃破した。
第40話では海王星をパトロールしていた所でタイラントと遭遇、真っ先に戦いを挑むも敗北。残った力でウルトラサインで弟たちにピンチを知らせようとするも、腕を折られて失敗してしまう。ちなみに弟たちは少なくともウルトラサインはちゃんと出せている。直後のナレーションでは上記の敗戦があるにもかかわらず「無敵のゾフィーが敗れた」と過言されている(「無敗」という表現ではないといえばないが)。
ただしタイラントもマン・セブン・ジャック・Aを連戦で倒している(しかも、タイラントはゾフィーとの戦いではかなり消耗したらしく、その後、天王星でしばらく休憩していた)。さらにいうと真っ先に戦ったにもかかわらず休憩するほど疲弊させたのはゾフィーだけである。
ある意味実力者故に自分より圧倒的に強い敵とばかり戦わされるという解釈もできるかもしれない。一応擁護しておくとゾフィーだけが突出して負けたというよりこの時期の先輩ウルトラ兄弟が不遇だったのは兄弟共通だったりもする。
『ウルトラマンレオ』
「やめろ、レオ!最後の警告だ!!」
第38話ではウルトラキーを盗み出したババルウ星人(にせアストラ)を追跡してマン、ジャック、エースらと共に地球に飛来、アストラを庇うレオと同士討ちすることになってしまう。レオもレオで一応はにせアストラにキーを盗んだ理由を説明するようには言っていたが。にせアストラとの戦いではY字ジャンプ攻撃を仕掛けたものの受け流される形で不発に終わってしまい、レオが参戦後は兄弟達への指示に徹していた。
レオとアストラへの攻撃命令を出しておきながら、庇って倒れたレオに向かって「レオ!レオ、しっかりしろ!」と発しており、ただでさえツッコミどころ満載な本エピソードのある意味ハイライトとなっている。
ウルトラマンキングには危うくレオを殺しかけたことやババルウ星人の変身を見抜けなかったことを戒められ、その後は光の国へ帰還してウルトラの星と地球が衝突せぬよう尽力した。
本作での扱いも決して良いとは言えないが、敵に敗北することはなかったために昭和作品の中ではまだマシな方ではある。
平成シリーズ以降での客演
さすがに昭和シリーズの扱いはあんまりだと判断されたのか、平成シリーズでは『ウルトラマンメビウス』をはじめ、主人公の助けとしてそれなりに活躍するシーンも増えてきており、宇宙警備隊隊長の名に恥じぬ強さを発揮している。
『ウルトラマンネオス』
宇宙警備隊隊長として登場。地球にネオスを派遣し、この際に宇宙空間で国際防衛機構DJの電波望遠鏡設置作業中に発生したダークマターから仲間たちを助け自らは果てしない宇宙の闇の中に放り出されたカグラの行いに感動し、彼を救出すると、彼とネオスの一体化を見守った。物語終盤でネオスが生命の危機に陥った際にはセブン21とともに、自身が命を持ってくるまでの間はこれ以上闘ってはいけない警告した。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』
「遅くなった…!」
今回は1986年にUキラーザウルスとの戦いでウルトラ4兄弟が変身できなくなったことを受け、序盤にウルトラサインを地球に送るなど度々4兄弟と交流していたことが判明し、本人もタロウと共にUキラーザウルス・ネオに大苦戦するメビウス達の元へ登場、エース、ジャック、メビウスにエネルギーを分け与えて自身も戦闘へ果敢に参加する。M87光線で超獣の腕を吹っ飛ばすなどサポートを続け、最終的にはメビウスに兄弟達と融合してメビウスインフィニティーへの変身に貢献した。
『ヒカリサーガ』
「仲間を信じることも、宇宙警備隊員に必要な資質の一つだ」
光の国へ戻ろうとした途中でベムスターと遭遇したヒカリを救うべく参戦、彼と一体化した人物の事も含め、生き物は皆支え合って生きていると助言を授けた後は協力してベムスターと対決、危うくヒカリが腕を食われかけた際にはベムスターを蹴り飛ばして捕食を回避させ、ベムスターを背負い投げするなど今回も細かいサポートを行った。
ベムスターの討伐後はヒカリの実力や頭脳を買って正式に宇宙警備隊に抜擢し、彼を立派なウルトラマンと讃えた。後々のヒカリの活躍を考えるとある意味大きく宇宙の命運を変えた出来事であり、ヒカリの頭脳を真っ先に評価してスカウトしたゾフィーの考えは実に英断だったと言えるだろう。
なお、彼が(ヒカリが疲労しているであろうことを理由に)二体目のベムスターをメビウスたちに任せてスルーした場面はメビウス18話での被害からネタにされることも。
『ウルトラマンメビウス』
「人間よ、遂に自力でここまで来たな。やがて君達も、我々と肩を並べ、星々の狭間を駆ける時が来るだろう。それまでは我々が、君達の世界の盾となろう」
第42話「旧友の来訪」においては当時のサコミズ隊長を侵略円盤から救い、度々現れる宇宙人達と人知れず戦い続けていたことが判明し、間接的にGUYS結成のキッカケとなっていたことが明かされている。地球でウルトラマンとともに戦ったことのないサコミズと地球に長期間滞在したことのないゾフィーで何かしらのシンパシーも感じていたのかもしれない。
ウルトラ4兄弟が戦闘不能となり多くの仲間が地球にいる間、隊長の任務と兼任する形で20年近く宇宙人や宇宙怪獣達から地球人を防衛していたことになり、隊長個人でパトロールも続けていたと思われる。
「共に行こう…今こそ君の力が必要だ」
最終決戦ではサコミズと一体化してメビウスを援護、エンペラ星人を撃破した。地味にここでゾフィーが参戦していなかった場合スペシウムリダブライザーが破壊されていたらしいので、実は映像以上に大きくエンペラ星人打倒に貢献していたと言える。
この時、初めてぐんぐんカットを披露。
『ウルトラ銀河伝説』
ギガバトルナイザーの前に敗北こそすれ、ウルトラマンベリアルに兄弟の中で唯一健闘していた。単独でベリアルと渡り合えたのはタロウ・ウルトラの父と光の国でも屈指の実力者のみである。マンやセブンが早々に建物から吹っ飛ばされていたのに対し、格闘戦ではベリアル相手にかなり食らいつけていた。
また、ベリアルがゾフィーの放ったM87光線をギガバトルナイザーを回して防いだことからもM87光線の威力の高さを再認識させる(これより前のシーンでベリアルが他のウルトラ戦士の光線を軽く受け流していたの対し、パワードのメガスペシウム光線はウルトラウーマンベスを盾にして防いだように大ダメージは免れないと判断したからこその行動であろう)こととなった。
しかし、最終的には建物から落とされるとギガバトルナイザーで地面に叩きつけられ、カラータイマーが点滅した状態で気絶というこれまたインパクトのある敗北となってしまう。死亡こそしなかったもののその後意識を取り戻し立ち上がろうとした直後に光の国が氷漬けにされた際の大寒波により戦闘不能にされるも、ゼロやメビウス、レイ達の活躍により無事に復活し、カラータイマーも青に戻った。
『超決戦!ベリアル銀河帝国』
光の国を襲撃したダークロプスの痕跡を宇宙警備隊本部で調査した。アナザースペースへ旅立つゼロに他のウルトラ戦士たちとともにエネルギーを与えて見送る。後にカイザーベリアルによって光の国へ送り込まれてきたダークロプス軍団を他のウルトラ戦士たちとともに迎え撃った。
『キラー・ザ・ビートスター』
ビートスター天球で戦っていたウルティメイトフォースゼロの危機に初代ウルトラマンやウルトラセブンとともに駆けつけ、天球のコースを変える時間稼ぎを行う。事件解決後、ゼロに宇宙で不穏な動き(映画『ウルトラマンサーガ』におけるバット星人の暗躍)が起きていることや、近いうちにまた会うことになるかもしれないことを告げ、光の国に帰還する。
『ウルトラマンオーブ』
ガイ「光と闇の力…お借りします!!」
かつて大魔王獣マガオロチを封印していたことが明らかになっている。
このマガオロチはラスボスクラスが揃う魔王獣を退けてきたオーブの必殺技さえ一切寄せ付けずに一度は敗北に追いやった強豪中の強豪であるにもかかわらず、攫っていたタマユラ姫を助けた上で封印している。
加えて、封印に使われていた自身の力を破るためには魔王獣6体の怪獣カードとベリアルのウルトラフュージョンカード1枚の合計7枚(他の魔王獣は普通の怪獣のカード3枚分だけで復活できる)を使用する必要があるほどに極めて強固なものであった。
このウルトラマン、いったい何者なんだ…
さらに、その後ゾフィーの力の一部はオーブにも受け継がれてゆくことになる。
『ウルトラファイトオーブ』
「我々がいる限り、お前の思う通りには行かん!」
今回の事件にレイブラッド星人の力が関与しているといち早く見抜き、惑星ヨミに文字通りピンチの時に駆けつける(この時、映画『ウルトラマンゾフィー』の主題歌をバックに、『レオ』第38話の時のY字ジャンプで颯爽と登場するというファン感涙ものの演出が取られた)。
かつて自身を殺害した因縁の相手であるバードンと交戦。バードンの得意技である火炎放射やクチバシ攻撃にも全く怯まず(なんと火炎放射の直撃を受け頭部炎上をCGで再現しながら、気合一つでかき消している!)、逆に格闘技でバードンを追いつめ、最後はM87光線で撃破。
初登場から50年、無念の敗北から44年の歳月を経て、あのバードンを相手に遂にファン待望の初の単独勝利とM87光線初の単独怪獣撃破を果たすという快挙を達成した。
その後怪獣墓場で対峙した、同じく自身を破った相手であるタイラントにはジャックと二人がかりでも苦戦したが、以前と異なりカラータイマーが点滅するまで奮戦しオーブらの到着までの時間稼ぎや体力消耗に成功するという、バードン戦と同じく以前より成長した戦いぶりを見せている。
『ウルトラマンジード』
リク「示すぜ、未来!!」
第1話で他の戦士とともにベリアルと戦った。本編では、ロイヤルメガマスターの必殺技を発動する際に使われるウルトラカプセルとして登場。キングソードから放たれる「87フラッシャー」はジードの技の中でもトップクラスの威力を持つ。
『つなぐぜ!願い!!』
本人が登場。
ギルバリスの陰謀を初代とセブンを率いて、ウルトラの父とウルトラの母に報告したり、ウルトラの父からの命令でUFZに向けてウルトラサインを送っていた。尚、劇中の様子から「中間管理職」だとファンの間でネタにされていたりする。
『UGFニュージェネレーションヒーローズ』
今回ではウルトラ6兄弟総出でダークキラーと激突、タロウにエネルギーを預けてスーパーウルトラダイナマイトの発動に力を貸していた。
またロッソ、ブルが光の国にやってきた時及び、ニュージェネレーションズがゼロたちの救出に向かうときにも顔見世程度に登場している。
『ウルトラマンZ』
今回では本人は登場していないが、ゾフィー、ジャック、父のウルトラメダルをウルトラゼットライザーで読み込むことによりM78流・竜巻閃光斬を発動することができる。
ゲームの「フュージョンファイト」においてはメビウスやティガのメダルと組み合わせたオリジナル形態であるシグマブレスターが登場。肩などにウルトラブレスターといったゾフィーの意匠が組み込まれている。
ちなみに『ウルトラマンの日 記念特別動画』においてはタロウと共に本人が登場、ゼットには「ゾフィー隊長」と呼ばれていた。
『UGF大いなる陰謀』
現在の隊長としてのゾフィー及びウルトラ大戦争~ベリアルの乱の頃の新人時代のゾフィーが登場する。なおメインキャラクターとして紹介されているのは新人時代だが、隊長としての出番の方が遥かに多い(キャラ紹介のカットインも隊長の方のみ)。
第1章
リブットからの報告にてマガオロチの卵やゴーデス細胞、さらに80からルーゴサイトの襲撃、そしてヒカリからマックスの残り時間が3日間しか無いことを知り、マックス救出及びマガオロチ撃滅作戦を決行し、ルーゴサイトの追跡を命ずる。後にルーゴサイト戦で手こずるネオス達にウルトラサインでリブット達が救出に向かったと伝える。
作戦を成功させたウルトラ戦士達の報告を聞き、アブソリュートタルタロスの警戒を強めた。1章時点での時系列はマックスによる「マガオロチは既に封印された筈」という発言や、自身のマガオロチの恐ろしさを知っているかのような発言から、「ウルトラマンオーブ」TVシリーズの地球で起こった「魔王獣戦役」の後だと推測される。
第2章
episode4では、胸のスターマークがまだ授与されていない若い姿で登場している。
プラズマスパークに触れるも拒絶され暴れ狂うベリアルを止めるため、ケンや他の隊員と共に出動するも、その猛攻を止められず逃走を許してしまう。
それでも何もできずにベリアルに蹂躙されるだけだった他の隊員と異なり、ゾフィーのみ何度もベリアルに食らいついていたり、episode6でベリアルと再会した際に「スターマークなどつけて偉くなったなぁ、ゾフィー?」と言われていたあたり、ベリアルからも名前を覚えられるくらいには若手の中では実力者だった模様。
episode6では時が流れ、『つなぐぜ!願い!!』よりも後の時代、ウルトラ6兄弟フルメンバーでジュダとモルドのグア兄弟と対決、今作ではウルトラマンとジャックの3人でモルドと激突していた。
モルドとは格闘戦では互角の勝負を繰り広げ、ウルトラマンとジャックと共にトリプルスペシウム光線による合体光線を使用して追い詰めた(『新世紀ウルトラマン伝説』では父、母、キングらと共にに他のウルトラ戦士に指示を出しただけだったため、何気にゾフィーが通常のスペシウム光線を使用するのは初。)。その後は兄弟達にタロウと一体化するよう指示、コスモミラクル光線によりグア兄弟を見事撃破した。
ちなみにこの戦闘では威力の高い打撃は火花、低い打撃は煙がでる演出があった(煙の時はウルトラマンのチョップですら装甲に弾かれている)が、ゾフィーの打撃は受け流された一発を除き火花のみだった。
しかし、突如現れたアーリースタイルのベリアルとトレギアの襲来によりグア兄弟との死闘による疲弊もあってか追い詰められてしまうが、遅れて到着したゼロの救援により難を逃れた。
その後ベリアルとトレギアを迎えにやって来たアブソリュートタルタロスをここで初めて目撃、ベリアルやトレギア、グア兄弟など多くの脅威を時間を越えて干渉できるタルタロスの危険性を改めて痛感した宇宙警備隊は、時空移動能力を持つゼロに討伐隊の編成を命じる等、タルタロス対策に本腰を入れることになる。
今作ではどちらの世代のゾフィーも武内駿輔氏が担当しているが、現代のゾフィーは氏の声らしい非常に渋いボイスとなっており、ある意味で珍しい印象を与えている。なお、とある場面ではその場の面子で最年長のゾフィーを演じる(中の人の年齢が)最年少の武内氏という状態が見られた。
その結果、ベリアル(の中の人)との関係がリアルでも先輩後輩と言う状況が初めて出来上がった事になりepisode6の発言に妙な説得力も生まれた(それまで共演した映像作品でゾフィーを演じていた田中秀幸氏は、ベリアル役の宮迫博之氏と小野友樹氏の両者より年上だった。
ちなみに武内氏と田中氏との年齢差は47歳差である)。結果的に武内氏より若い出演者がウルトラウーマングリージョを演じた其原有沙氏しかいない(下記のウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突を含めるとウルトラマンジード役の濱田龍臣氏も該当)。
アンドロ警備隊の名前が出てきた際には「アンドロ警備隊だと…?一体いつの話を!?」と驚いていた事から、アンドロ警備隊の創設に関わったゾフィーとはどうやら本家M78スペースのゾフィーであることが窺える。
第3章
episode8では帰還したトライスクワッド達に対しアンドロメロスと再会を喜び合った後、ブリーフィングにも参加する。しかし、突如ユリアンからのウルトラサインによる救難信号を知り、救援部隊を要請する。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』
「皆…生きて勝利を掴むぞ!」
中盤までは目立った活躍こそないが伝説の超人が現れるという言い伝えが残る「惑星バベル」をアブソリューティアンが狙うだろうと推理し、先手を打ってバベルの護衛を部下のウルトラフォースに任命したりと隊長としての手腕を発揮。
光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチして仲間たちと共に惑星ブリザードに急行し、レスキュー隊とユリアンに撤退を進言した後、アブソリューティアン軍団と激突。因縁の敵でもあるベリアルとまたもや対決するが、アブソリュート粒子の力で強化された上にベリアロクも装備したベリアルを相手に互角以上の戦いを見せ、ベテランぶりを見せつけた。
その後は、タルタロスの発生させたナラクによる敵の増援を防ぐためメビウスインフィニティーに合体するためメビウスの元にむかい別働隊としてやってきたゼットとジードにベリアルの相手を任せ、インフィニティーに合体してコスモミラクルアタックでタルタロスのナラクを破壊し敵の増援を断ち切ることに成功した。
惑星ブリザードでの戦いの後はウルトラの父、ウルトラの母、ユリアンと共にキング星に向かいキングとの情報交換とユリアン王女レスキュー隊からの報告にあったプラズマスパークタワーによく似た性質を持つエルドラタワーの情報を伝えた。
『ウルトラマンレグロスファーストミッション』
光の国にてウルトラマン、ジャックと共にウルトラの父からレイブラッド星人の並行同位体が惑星マイジーに現れたことを伝えられ、惑星マイジー付近をパトロールしていたウルトラフォースとグレート、パワードをウルトラマンレグロスの応援に向かわせている。
『スーパーパワー!ウルトラヒーロー超百科』
「君達親子相手なら、力のセーブも必要ないからな」
タロウからの頼みでタイガへの個別指導役としてウルトラ兄弟の知識を彼に教えている。なお、本作では久しぶりにタロウから「ゾフィー兄さん」と呼ばれる場面もあり、ウルトラホーンを武器にできないかとぼやくタイガを幼い頃のタロウを見てるようだと言及してタロウに止められる場面も。
なお、ラストでは「軽い運動」としてタロウとタイガ二人相手に組手を申し込んだりとまだまだ衰えぬ現役っぷりも見せた。
映像作品外の登場
『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編STAGE4』
第1部に登場。
ウルトラマンエックス、ゼット、ゼロ、ダイナの別宇宙に行ける4人のウルトラマンを光の国に招集。ウルトラマントリガーとティガが何者かに拉致された事を伝えた。また、トリガーの時空の流れがティガとダイナのネオフロンティアスペースと酷似してることをゼロ共々把握しており、いくつもの平行宇宙が拡がっているマルチバース宇宙でここまで似た歴史を辿るのは杞憂なケースと評している。
エックスが2つの時空を巻き込んだ何かが起きてるかもしれないと言うと、その対処のために時空を超えることの出来るゼロ達を中心にトリガーとティガの救出部隊を編成してトリガーとティガの救出を命じた。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編 in 博品館劇場』
ウルトラ6兄弟の1人として登場。スーツは2000年代初頭に使われていた肩にラインのあるバージョン。
ちなみにザラブ星人との戦闘時には「俺達はアストラを殺す!」のポーズを取っていたりする。奇しくもザラブ星人はウルトラヒーローの偽物に化けた先駆者だったりする。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE in 博品館劇場 ゾフィー編』
主人公に抜擢…されるが、第一部は事実上のエース編であり、ゾフィーの活躍は控えめ。
今回限りの設定と思われるが、銀河連邦ともコネがあった事が判明、ミラーマン、ファイヤーマン、ジャンボーグA、宇宙怪獣ムクムクを招集する活躍を見せる。
続く第二部では彼が主人公を務める。
復活したエンペラ星人を相手にヒカリ、アンドロメロスと共に立ち向かった。
内山まもる先生リスペクトで「ビッグM87光線」も披露しており、ゾフィーファンなら必見。
ウルトラマングラフィティおいでよ!ウルトラの国
ウルトラマンの実の兄貴として登場。いつものかっこいいヒーロー像から信じられないようなキャラクター付けがなされており、田舎育ちの為か訛った言葉遣いをする。
長年の夢だったスイカ畑を完成させ、荒らさない事を条件に見学を許可したものの、ウルトラマンの子供達に滅茶苦茶にされてしまい、激昂して牛車で追いかけ回したが、トンズラされてしまうという、やっぱりいつものネタキャr…ゲフンゲフン…役どころであった。
なお、声を担当しているのは例の白い猿。また、弟のウルトラマンを演じた田中秀幸はメビウス以降の作品でゾフィーを演じることになる…。なんとも奇妙な巡り合わせである。
ちなみに、スイカ畑が長年の夢であったという設定はおそらく兄さんの頭を焼いたあの怪鳥の好物であるケムジラの好物という設定から連想されたものと思われる。
他のウルトラマンとの関係
その立場から関わる人数が多いので、特に接点が多いものを中心に紹介する
【ウルトラ兄弟】
長兄なだけあって、彼らとの絡みは(80を除けば)非常に多い。
また、彼らと絡む際には、隊長と隊員としてよりは、兄弟として描かれているような印象がある。
ウルトラマン
ウルトラマンとは前述の通り、彼を迎えに来た関係であり、最初に複数のウルトラマンが絡んだシーンでもある。絵本『おとうさんはウルトラマン』でも、ウルトラマンが「あの時は本当に嬉しかった」と息子(そういうのがいる設定)に語っている。
近年では、更にセブンと合わせて、ウルトラ兄弟の中では別格であるウルトラ6兄弟の中でもこの3人が揃うシーンが多い。
なお分岐世界が舞台の『ULTRAMAN』では、50年後の世界で生きるハヤタがウルトラマンスーツの最強形態として、恩人であるゾフィーの姿を模したプロテクターを着用し、ウルトラマンを模したスーツを着る長男・早田進次郎らとともに、6人の勇者として並び立つこととなる。
『 ウルトラマンフェスティバル2016 ライブステージ 第1部 新たなる光 バルタン星人の襲来!』では、ラストでウルトラマンに対し「ウルトラマン、これからも共に地球を見守っていこう」と語りかけている。これはおそらく、テレビ放送されてから50年の間で歴代ウルトラマンの中でも一番長く地球を見守ってきた2人だからこその絡みであると思われる(この時のゾフィーの声は浦野光氏)。
ウルトラセブン
セブンとは「ゾフィーのことなんかいいよ」という発言を筆頭に、ファンの間では双方ともに嫌っているという不仲説が囁かれたりもする。セブンはレオ作中での描写も含めて報告しない傾向があり、ゾフィーはセブンに対して他の兄弟と違って救援している描写がほぼないという点がその理由だろう。もちろん、これはネタであり、そんな設定はない(というか、その辺は大人の事情である)。
既に述べた通り、平成以降は、むしろ同じシーンにいることが増えた。
ウルトラマンジャック
『帰マン』に再登場していないのでこれといってからみは無い。内山版『レオ』やガイアセイバーなどで、顔がそっくりなことをよくネタにされる。
ウルトラファイトオーブではセブンも含めた3人でゼロの救援に行き、レイバトスを追いかけてたどり着いた怪獣墓場でタイラント相手にタッグを組んで善戦した。
ウルトラマンエース
ゾフィーの兄弟への支援、という形で出演が始まったのは彼の作品からであり、そのためか比較的サポートが多い。また『ウルトラマンA』では当時単独主役作品がなかったゾフィーを優遇した面があったらしい(それでもゾフィーと同じだけ客演しているセブンはさすがの人気と言うべきか)。
ゾフィーに限らず、兄弟の敗北が少なくない第二期シリーズにおいては珍しく、初登場時には連携を見せ二人でギロン人、アリブンタを撃破した。
そのこともあってか、平行世界である作品ではあるものの、ウルトラマンSTORY0では、孤児である彼を引き取ってくれたのがゾフィーであり、師匠でもあり、更には兄でもあるという関係性になっている。
ウルトラマンタロウ
バードンに敗れたタロウを光の国に連れ帰ったり、6兄弟が勢ぞろいするシーンでは指揮を執るなど長兄としてのポジションが確立されている(Aやレオの時期にはまとめ役をほかの兄弟にとられがちであった)。
また、メビウス時点では6兄弟の中では光の国にいるのは彼らのみであったり、後年の作品でも良くも悪くもセット扱いが多い(サーガでは2人して登場できなかったり、逆に『UGF大いなる陰謀』では6兄弟中でセリフがあるのはこの2人のみである)
特に近年の作品でウルトラの父が不在の場合は2人で宇宙警備隊の実質的な指揮官ポジションを担うことも多い。
ウルトラマンヒカリ
ダメージを蓄積したヒカリへ帰還するように諭す、ベムスターと戦う彼と共闘する、宇宙警備隊にスカウトする、再出発する彼に難色を示す父を説得するといった相変わらずのサポート体質が発揮されており、彼が戦士となることに一役買った。
なお、兄弟としては長兄と末弟の間柄なのだが、年齢自体は一番近い(ヒカリの年齢は2万2000歳)。
そのため近年では以前からの友人の間柄という部分が強調されており、ヒカリが出奔する際にはゾフィーにだけその意思を告げて光の国から去った、という事になっている。
ちなみにゾフィーは、新世紀ウルトラマン伝説第2作ではアグルと共にキングの乗るソリの御者を務めている。この頃から青いウルトラマンとの絡みは存在していたわけである(何気にアグルとヒカリはポジションそっくりだし)。
【兄弟以外のウルトラマン】
ウルトラの父、ウルトラの母
ウルトラの父は前任の隊長であり、上司でもある。雑誌設定も含めるならゾフィーの父とは親友でもあったようだ。
少なくとも、ベリアルの乱の時点で知り合いだった様子。
ウルトラの父がゾフィーを後任に選んだのは「隊長には知性と勇気、みんなを思いやる優しさが必要だから」とのこと。
ウルトラマンネオス
勇士司令部の指揮も直接ゾフィーが取っているのか、部下にあたるようで、彼に指示を出しており、地球への派遣やカグラとの融合を見守った。ちなみに最終決戦に参加する予定で、ネオスたちにも自分を待つように伝えているのだが、結局最後まで来なかった。なぜかは不明である…(間に合わなかったとも解釈できるが)。
ウルトラマンゼロ
「列伝」35話において、宇宙情報局がゼットンと思われる邪悪なエネルギーを察知し警戒対処のためにゼロを呼び戻す。
ゼットンを舐め腐っているゼロに対して「思いあがるなゼロ!」と警告し、過去の戦いでかつて初代マンを倒した強敵である事やゼットンの情報、人間や仲間が力を合わせゼットンを倒した事を伝えるという、(これまで意外と少なかった)隊長らしい指導を見せている。
ゼロ本人もいつも通りの口調ながらも、指示には素直に従っており上司と部下としてきちんとした関係性を築けている模様。後にゼロもボイスドラマで自称弟子に対し「相手の情報が事前にわかってた方が戦いやすい」事を教えるなどこの教えが生かされている。
ウルトラマンベリアル
ベリアルの乱では彼の姿を見て、若さもあってかすぐに攻撃を仕掛けるも難なくあしらわれ、その後の脱獄したベリアルとの戦いでは、互角の戦いをするも及ばず敗北している。
ウルトラマンオーブの形態の一つ、サンダーブレスターとして彼とともに力を貸しているが、他のTVでの形態に比べると少々共通点は薄い。
雑誌設定ではあるが、ゾフィーの父がウルトラの父と友人だったという設定を考えると、同じくウルトラの父の友人で、同期の間柄だったベリアルとも知り合いだった可能性がある。
『大いなる陰謀』では、ベリアルが闇落ちする前には既にゾフィーは警備隊に所属していた描写があり、上述したようにその後の戦いでのやり取りから顔は知られていた事が明らかとなった。
ウルトラマンメロス
別の星雲ではあるが(ゾフィーはM25星雲、メロスはアンドロメダ星雲)、ゾフィーと同じく星雲支部隊長を務める存在。
作中では反発気味だったメロスだが後に共闘する。
アムール
ゾフィーからの信頼を得ている直属の部下で、彼女の自称だが妹分。ある意味では彼女もウルトラマン妹である。
なお、本作ではそこまで登場はしていないのだが、ゾフィーの存在感が結構強い。
派生作品での扱い
映像作品での活躍が増したのは近年だが、内山まもる作品では活躍が多い(後述の雑誌等と絡んだ話と思われる)。
真船一雄先生の漫画『ウルトラマンSTORY0』では、事実上の主人公として「宇宙警備隊最強の男」の評価に恥じぬ凄まじい強さを見せている。
ゾフィーの雄姿が見たいという方はぜひ目を通してみることをお勧めする。
また、漫画『ULTRAMAN』においても、名前こそ出ていないものの、ゾフィーと思われる人物についての言及があり、今後何らかの形で登場してくる可能性がある。
『ウルトラマン超闘士激伝』では、宇宙警備隊隊長としての実力を買われ、銀河最強武闘会のレフェリーに抜擢されている。
細かく読むと実力者である事が分かるが、主にやられ役で華やかな活躍は無い。
しかし、近年の再評価もあり『ウルトラマン超闘士激伝新章』では遂に闘士となり、他のウルトラ兄弟達やヒカリ、ネオス、セブン21、本作はウルトラ兄弟入りをまだはしていないメビウスと共に囚われの闘士ウルトラマン救出に向かった。
「初登場時にトサカが黒かった」「頭に炎」などの定番ネタが採用されている。特にトサカについてはウルトラの父に封印を指示されたほどの別次元な力を象徴するものとして描かれており、ゾフィーで無ければ彼と戦った相手は倒せなかった可能性がある。
装鉄鋼はアンドロメロスがモチーフ。
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 2』ではウルトラモード「大地球侵略作戦」に登場。
科特隊基地を防衛する初代マン〜レオまでのウルトラ兄弟がゼットンに敗れると隠しキャラとして出現。勝利すればプレイヤーキャラとして解禁される。
一応、ウルトラ兄弟で粘ればゾフィーを出さずにクリア可能。
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』では主人公の鍛錬や指示を行う他、ウルトラコンバーターを授けてエネルギー補給をしてくれる。
レオとメビウス以外を主人公に選び、隠しシナリオに進むと、なんとヤプールに洗脳かつ暴走状態にされて登場(以下は便宜上、エースを主人公に選んだ場合として記述する)。
本気のM87光線(エース談。暴走していたので、実際に本気を出し切っていたかは不明)でエースを苦しめたが、「ゾフィーのカラータイマーにメタリウム光線を流し込み、暴走の元となっているエネルギーを弾き飛ばす」という奇策によりヤプールの支配が解け、お礼とばかりに姿を表したヤプールにM87光線をお見舞いした。
TCG『バトルスピリッツ』では『ウルトラヒーロー大集結』にて参戦。イラストの出典はウルトラ銀河伝説でのベリアル戦。
コスト5・青軽減3、BPは最大で8000という中型スピリットだが、「ウルトラマン」の名前を持つスピリットが破壊されると手札からノーコストで召喚してしまえる。しかも、この破壊されたスピリットも疲労状態でフィールドに残す事が出来、復活できるスピリットの数に制限はない。例えば、破壊系マジックでウルトラマンが3体倒されれば、その3体全てを疲労状態で残せるという計算である。なお、自身も「ウルトラマン」として扱われる為、ゾフィーが倒れたらゾフィーが助けに来たなんてギャグみたいなお遊びも可能。
この効果の元ネタは言わずもがな、初代ウルトラマン最終話から続くウルトラ兄弟の危機になんども現れたエピソードである。
youtube公式チャンネルにおいて、普段はウルトラマンゼロがチャンネル登録を勧誘しているのだが、「ウルトラチャンネルセレクション」においては彼が担当を勤める事に。勧誘の際には「そんなにこの動画が好きになったのか、地球人。ならばチャンネル登録をして我々の活躍を共に見守ってほしい」と最終回のセリフのパロディを行なっている。
他戦士からの流用
ゾフィーは容姿を始め、掛け声や飛行ポーズなど総じて造形の似通ったウルトラマンが流用元になっているものが多い。
瓜二つの存在である2人のウルトラマンが並ぶ際全体的な容姿を見ればわかるかもしれないが、掛け声を発する時や飛行している時などはどちらがどちらなのかややこしくなるため差別化させる必要がある。ここではウルトラマンから流用したものやウルトラマンとの差別化をしたものについてまとめる。
ゾフィーの容姿
『ウルトラマン』から度々登場しているゾフィーだが、よく見るとその時によって体の模様は異なっている。
これは昭和ウルトラシリーズで過去作のウルトラマンが客演する際によく見られた光景で、当時は終わった作品の資料は処分してしまう事が多かった為、新造する際に詳細な資料がなく適当に作ってしまったりしていたので、放送当時とは模様の形状が変わっていることが多かった。
特にゾフィーは『ウルトラマン』では最終回の一度しか登場していないという都合もあってか深刻な資料不足だったらしく、昭和ではスーツが変わる度にほぼ毎回模様が変化している。
主な差異は
- 肩や腕、背中から二の腕内側にかけての二重ラインの有無(初登場時ベースのスーツとA客演時ベースのスーツによってラインの有無が異なる。初登場時と『タロウ』第25話〜第40話まで使われたスーツは背中に二重ラインが引かれてない)
- 腕の赤のラインと二重ラインの形状(『レオ』〜『ウルトラマン物語』のスーツは初登場時ベースのスーツであるが現在とは異なり赤のラインの形状が一部失くなってるのとそれの関係で二重ラインが周回するような形状になっている)
- 胸と肩の銀のラインの形状(スーツによってウルトラマンと同じ幅や形状だったり幅が大きめになったりしている)
- カラータイマーの位置(スーツによって付いてる位置が異なる)
- 身体の赤色(『ウルトラマンZOFFY』と『ウルトラマン物語』のスーツのみ小豆色の赤色になっている)
- 正面のトサカ部分の色(『さらばウルトラマン』のスーツのみ黒。後にこのネタはウルトラマン超闘士激伝新章で拾われる)
- 後頭部の色(『A』第1話~第26話までのスーツは初代AタイプとBタイプのように一部が銀色になっている。『タロウ』第25話〜第40話まで使われたスーツのみ銀一色)
- 目の色(『A』35話と『タロウ』〜『ウルトラマン物語』まで使われたマスクは黄色の目をしている)
- 胸のラインがラウンドした形状とV字の2種類がある
- 太もも裏のラインがウルトラマンのものに近い形状と短パンみたいな形状の2パターンがある。
- ウルトラブレスターやスターマークの数
- 手袋とブーツがウルトラマンと同じものの場合とセブンたちと同じものの場合の2パターンがある。(その時の出演作品時にもよるが新世紀ウルトラマン伝説とメビウス前半クール、ヒカリサーガの時は手袋はウルトラマンと同じもの、ブーツはセブンたちと同じものを使用しているパターンもある)
など、「もはや別人なのでは?」と思えるくらいのばらつきを見せる。
しかも『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』のウルトラマンベリアルと交戦しているシーンでは、よく見るとワイヤーアクション時には『新世紀ウルトラマン伝説』などで使われたスーツが使用されているのだが、このスーツは『メビウス』から使われているスーツとは模様が異なる(肩のラインがあるなど)為、場面によって模様が変化してしまっている。
ほんとにこのウルトラマン、いったい何者なんだ…
……メタ的にいえば最近のそれは、ウルトラマンが近年AタイプやBタイプの姿で登場しているように、ファンサービスであえてやっているのだろう。流石に、所謂タイプチェンジの類ではないと思われる。
なお、成田亨氏の描いたデザイン画通りの、言わば「本来のデザインのゾフィー」は実は一度も登場していない。デザイン画のゾフィーはウルトラマンの模様に加え、肩と膝上と胸下の3箇所にラインが走っており、胸下のラインは客演時によく見られるV字ではなく、ややラウンドした形状になっている。最も近いのは『ウルトラマンネオス』に登場したゾフィーだが、腕の肘から先にもラインが引かれている点が異なる。
ちなみにゾフィーのデザイン画はウルトラマンとは異なり最初からカラータイマーが描かれている。
現在映像作品で登場しているゾフィーはA客演時のものをベースにしたデザインで新造されており、マスクはウルトラマン最終回時のマスクに近いものになっている他、手袋とブーツはウルトラマンと同じものを使用している。(ただし、超決戦!ベリアル銀河帝国とキラー・ザ・ビートスター、無印列伝でのナビゲーター出演時と新規撮影シーン、新列伝第1話の時のみセブンたちと同じタイプの手袋とブーツを使用している)
掛け声
基本的にはウルトラマンの声をそのまま流用されることが多いのだが、実は映像作品ではそこまで使用されてるわけではなく、どちらかというとウルトラマンジャックの声が流用される場合が多い。(ジャックの声はウルトラマンの声を少し高く加工してある)
ゲーム作品では大怪獣バトルシリーズ以降ウルトラマンの声を使用していることが多く、映像作品では『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』、『ウルトラマン物語』、『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』の3作品のみである。
作品によってはウルトラマンの声を高く加工したり、ウルトラマンの声を低く加工して使用している他、FEシリーズではウルトラの父の声が流用されている。(父の声も初代マンの声を低くしたものである)
また、『ウルトラマンA』ではエースの掛け声の一部を、『ウルトラマンタロウ』ではタロウの掛け声の一部を流用している。セブン以外の声帯模写は得意なのかもしれない(メタ的には、この頃は客演したウルトラマンでも掛け声を全て主役と同じものにしていた関係である)。
『ギャラクシーファイト』シリーズでは声を演じる武内駿輔氏による新規の掛け声が使用されている。武内氏はインタビューにて過去作の掛け声が他のウルトラマンのものと同じであることから、「差別化するチャンス」と感じたと答えており、過去作の演技を参考にしたとも答えている。
M87光線
ゾフィーの必殺技であるM87光線は前述の通りウルトラスラッシュと同じ動作で放つが、これは『ウルトラマンA』の第1話においてウルトラ5兄弟達が着地の際に何らかの攻撃の構えを取るシーンがあり、その際に当時のゾフィーにはこれといった技が設定されていなかった為に初代マンやジャックの技であるウルトラスラッシュの動作を取らせたところ、それがそのままM87光線のポーズとして使われるようになったという経緯がある。
近年ではウルトラスラッシュとの差別化の為か、発射の際に腕を大きく振り被る動きが省略される事が多い。
M87光線の効果音は出演作品によって異なっており、昭和作品で唯一使用した『ウルトラマンZOFFY』と『ウルトラマン物語』ではエメリウム光線の音をアレンジしたものだったり『メビウス&ウルトラ兄弟』ではウルトラマンのスペシウム光線の音を流用されている。完全オリジナルはTVシリーズでの『ウルトラマンメビウス』『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』、『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』の3作品。現在ではレオ兄弟が使うウルトラダブルフラッシャーの光線音を流用しているのがメインとなっている。
飛行ポーズ
飛行ポーズは『さらばウルトラマン』ではウルトラマンと同様に腕を正面に揃える体勢だったが、以降の客演ではウルトラマンと差別化させるためかセブンなどの戦士たち同様に腕を開くタイプに変更されている。ちなみに『ウルトラマンメビウス』の作中では最終話『心からの言葉』でヒカリと共に地球を去る際は腕を正面に揃える体勢、42話「旧友の来訪」でサコミズの回想シーンに登場した際は腕を開いた体勢の両方の飛行ポーズを披露し飛行している。
ネタ
ネット黎明期ぐらいからネタにされ始め、円谷プロのキャラ崩壊やネットのネタを多用するエイプリルフールネタの悪ノリもとい後押しもあってか、特にネタが豊富なウルトラマンの一人である。
ただ、一時期はすぐにその話を持ち出す人がいたことや、ネタだけを見てゾフィーをそういうウルトラマンであるという扱いをする人もいた…ということもあってか(最近は減ってきたが)嫌う人も少なくない。
注意事項(必読!)
前述のとおり、これらのネタを場を弁えずに振り回すと不快感を覚えるファンもいるので注意。あくまでもおふざけのネタであることを忘れず、元々ゾフィーが好きな人達を不快にさせないことが肝要である。また、エイプリルフールネタも公式設定ではないことにも留意しよう。
しかし、上記のエイプリルフールを抜きにしても、本来ならシリアスなシーンになってもおかしくないのにそれまでの経緯から笑われ、ネタにされてしまうシーンが多いのもまた事実である(もっともこれは公式の活躍のさせ方が悪いということでもあるが)。
具体的には、
- M87光線を自ら使う前にエースキラーに先に使われる
- ブロンズ像に帰られたエースを助けるべく地球に降り立つが、ヒッポリト星人相手に初代共々一瞬でヒッポリトタールに捕らわれブロンズ像化。セブン以外の3人は戦闘することなく役立たずとなったが、ジャックは一度かわして2人を助けようとした際になっているのに対し、初代とゾフィーは姿を現したヒッポリト星人に1歩も動かずにタールに閉じ込められたため、「何しに来たんだ」と言われてもおかしくない。
- 頭を燃やされる(しかも意図した演出であり、わざわざマスクに油が塗られていた)
- バーベキューでハブられる
- タイラントに倒された際に「無敵のゾフィーが敗れた」と言われるが、実際には40秒程度で倒され、これまでに単独勝利がなかったこととそれまでの戦績が上記のインパクトの強い敗北だったこともあって「無敵のゾフィーが敗れた(笑)」と検索エンジンのサジェストにも出されるほどになってしまう。ちなみに初の単独撃破にはその後44年かかった。
- 下記の通り編集版映像集のゾフィーの出番や活躍が猛烈にフィーチャーされたものが多い一方、上記の敗北にはあまり触れられていなかったことに加え、当時の少年誌に掲載されていた「ウルトラの父の採点表」では、ゾフィーの点数が当時放送中だったウルトラ戦士を上回っていた事などが初期のインターネット界隈で注目され、一部で「ゾフィー本人が情報操作している」、「ウルトラの父にわいろを渡した」などと言われる
などなど、語りだせばキリがない。
さらに、平成以降こそかっこいい活躍を見せるが、
- こっそり地球を守っていたという設定が「UGMとの約束を台無しにした」と批判される(これはネタというより悪い意味での問題点でありこれを指摘するファンも真面目であるため、ゾフィーは悪くなく、メビウスの制作陣に非があるのがとばっちりになっただけである)。
- メビウスでのエンペラ星人との最終決戦ではエンペラ撃破に大きく貢献したものの、短い出番であり映像では「フェニックスブレイブだけではエンペラ星人に逆転される」という危機感が伝わりにくかったこともあり、放送当時ハイエナのように手柄を横取りするかの如く参戦するように見えた為ゾフィーのネタ弄りが激化するきっかけになった。
- 上記の昭和作品での扱いにストレスが溜まり、彼とベリアルの力を使っているこの形態の暴走理由にされる(なお、一応言っておくがその形態が暴走した真の理由は変身者の問題である)
- バードンを撃破も、「50年間一度も1人で勝てなかったのかよ(笑)」と言われる。(とはいえバードンに1人で勝てなかったのは他のウルトラ戦士たちにも言えるため、一概にゾフィーだけを責めることはできない。また、忘れられがちだがタロウの項目にもあるようにこの時のゾフィーは死んでしまったタロウを一旦光の国に連れて帰り、地球に戻ってきてからの戦いであることや、生存者がいる病院を守りつつ戦っていた為、全力を出すのが難しい状況だったことも留意すべきである。
- そもそも、メビウスは一回戦目の最中に毒を流し込まれてしまい毒が抜けきっていない状態での戦闘だったことや、その二回戦目に関してもGUYSが毒袋を撃つという援護があったから勝てたようなものであり、ビクトリーも同じくキングジョーランチャーで毒袋を狙撃してビクトリウムシュートに繋げている他、ゼロはウルトラ戦士たちの力を奪う特殊空間『アンチウルトラフィールド』が張り巡らされた不利な状態で戦っていたことと、ゾフィーのウルトラコンバーターでの救援によるものも大きく、エックスもXioの開発したゴモラアーマーで逆転勝利しているなど、いずれも一人だけではバードンを倒すことはできなかったという点が共通している(むしろダイナのようにデコピン一発だけで退散させる方が異常である)。
- ただバードンに限らず、それ以外の相手にも負けている上、そこを考慮してもバードン以外で単独で撃破したことがなかったため、致し方ない部分もある(一応、前述のとおりタイラントには真っ先に戦ったにもかかわらず休憩するほど疲弊させたり、ベリアルにはマンとセブンがあっさりやられるなか何とか食らいついており、負けたとはいえ決して何もできなかったわけではない)。そもそも「オーブファイト」放送の2016年の段階で、ウルトラ6兄弟達の強さの再評価に加えバードンも怪獣星人の強さのインフレに巻き込まれ「強敵だがそこまでぶっ飛んだ強さを持っているわけではない」域に落ち着いてるために既にゾフィーの強さを指し示すにはバードンが力不足という事情もある。
- 上記のゾフィーとベリアルを使った形態に対して、その後のベリアル相方の力を使ったほかの形態が暴走しなかったこと(もっとも、これも補足すると変身者たちが精神的な迷いなどを振り払ったからであるが)、さらには別人だがこの人の暗躍もあり、上記の暴走説が再燃してしまう。
など、昭和2期での客演もあってエイプリルフール抜きにしてもウルトラシリーズ屈指のネタキャラになってしまっている。
なお、これらに関してゾフィーには非がなく、この現象に言えるのは「制作陣が悪い意味で調子に乗ると取り返しがつかなくなるほどファンからの立ち位置がいい意味でも悪い意味でも凝り固まる」ということである。
捏造ネタ
上記の通り、ゾフィーは宇宙警備隊の隊長という実力者でありながら、昭和シリーズでは目立った活躍がない…どころか敵に敗北してしまうケースの方が多く、さらには他のウルトラ兄弟とは違い、2017年放送の『ウルトラファイトオーブ』まで、実に50年近くもの長きにわたって単独で敵に勝利したシーンが無かった。
それに加えて少年雑誌や書籍、のちの編集版映像集などでは、ゾフィーの出番や活躍が猛烈にフィーチャーされたものが多い一方、上記の敗北にはあまり触れられていなかったのである。
また、当時の少年誌に掲載されていた「ウルトラの父の採点表」では、ゾフィーの点数が当時放送中だったウルトラ戦士(いわゆる最新キャラ補正)を上回っていた事などが初期のインターネット界隈で注目され、一部で「ゾフィー本人が情報操作している」、「ウルトラの父にわいろを渡した」などとネタにされていた。これがいわゆるゾフィーの捏造ネタの発端である(※あくまでネタです)。
メビウス最終回では上記の通りゾフィーの横取りに見える活躍的な事情もあってか、特撮画像掲示板やニコニコ動画などでフェニックスブレイブの部分を消してゾフィーだけでエンペラ星人を倒すという捏造コラやMADが制作されネタにされた。
ミスターファイヤーヘッド
詳細はリンク先を参照。
アンジャッシュのネタの一つ「バカAD児島」でVTRの人物(演:児島)がゾフィー好きだったが、ADが説明の画像を手描きのイラストで映してしまった。
現在のネタ事情
このようにゾフィーがやたらネタ扱いされがちだったのは、シリアスな笑い要素に加え「本来は実力者なのに負けてばかりで長男として威厳さが感じられない」という2000年代主流だったヘタレ的ネタ扱いの影響が大きい。
他の光の国の戦士もそうだが長らくゾフィー個人として決まった性格が掘り下げられていなかった為に捏造やらファイヤーヘッドやら二次創作的に弄り易かった事、また主人公でない為に活躍に恵まれず「メビウス」最終回での登場も彼の不遇扱いを払拭するまでには至らず長らくネタ的雰囲気を引っ張ってしまったことにも繋がっている。
2010年代にネタ扱いされる事が少なくなったのはヘタレ的ネタ扱い自体が衰退したことに加え、戦士数の増加やベリアルなど強さの大きなインフレが立て続けに起きた為「ゾフィーが勝てない=ヘタレ、弱い」「活躍していない=不遇」とは言い切れなくなった事、列伝以降の掘り下げが行われた上に主な担当声優の田中秀幸氏や武内駿輔氏の演技のお陰もあり隊長らしさが増した為、ネタ方面としての情けなさの印象が薄れた為、「隊長らしい隊長」としてファンにも認知されるようになった。これに加え、似たような扱いの橘さんやアスラン・ザラなどと比較して作品外部からのネタ扱いを助長する要因も無かった点も大きい。
結果的に言えば「2010年以降ようやく隊長らしい扱いが増え、月日の流れる中でネタにする要素が薄れ自然とネタにされなくなった」というのが現在のゾフィーの立ち位置だろうか。
余談
人間態
ゾフィーは地球に留まらなかったため、これといって人間態がなく、変身アイテムも持っていない。
そのため『メビウス』で登場するまで変身シーンやぐんぐんカット(例の右腕を突き上げたアレ)もなく、一人だけ浮いていた。
そんな彼だが、『タロウ』ではゲスト出演したZATの協力者の科学者、『メビウス』本編では1回だけだがサコミズ隊長と一体化しており、憑依型とはいえ人間態が存在しないわけではない。サコミズ隊長と一体化した『メビウス』最終回では、ついに変身シーンも披露した(しかもGUYS基地フェニックスネストを背景にするという異色の形で)。
声優の稲田徹氏は出演したゲーム『スーパーヒーロージェネレーション』の製作発表会で「人間態が無かったから」という理由で、「小さい頃はゾフィーになりたかった」と公言したことがある。ちなみに稲田は劇場版ウルトラマンコスモス2作目と3作目のコスモスの声や『ウルトラマンネクサス』のダークファウストを演じている。
名前について
勘違いされがちだが、ゾフィーは実は男性名ではなく、欧州における女性名である(別表記にソフィやソフィアがある。)
同様にユリアンも本来は男性名で、それぞれが男性名や女性名として機能しているのは、ほぼウルトラシリーズぐらいである。
だからといって実はゾフィー隊長は女の子でした!なんて事はないのでご安心を。
実際、二人とも英語圏の名称とは綴りは変えてある。
アンドロメロスとの関係
よく「アンドロメロスの正体はゾフィー」と言われる場合がある。
確かに間違いではないが、すべてのメロスがゾフィーというわけではないので一応説明しておく。
雑誌グラビア版第1話で、復活したエースキラーの手によって、ゾフィーがブラックホールに落とされるといった展開がある。
ブラックホールにエネルギーを吸収され、生死の境をさまよっていたゾフィーは、コスモテクターの持ち主であるアンドロ人セザルに救出される。
セザルはゾフィーを救うために、ブラックホールによるエネルギー吸収を遮断できる力を持つアンドロテクターを授けるが、その代償としてブラックホールの影響を受け命を落としてしまう。
彼の献身的な行動に感動したゾフィーは、セザルの遺志を継ぐ者としてアンドロメロスを名乗ることとなった。
これがアンドロメロス誕生の経緯である。
後にセザルの息子であるブノワが登場したため、ゾフィーはブノワにアンドロテクターを託したことから2代目アンドロメロス、つまりウルトラ超伝説や特撮版アンドロメロスに登場するメロスが誕生したのである。
このことから、ゾフィーがアンドロメロスだったのは雑誌展開の「ウルトラ兄弟物語アンドロメロス」の時のみと言える。
後に『GRFボイスドラマ』にて、メロスの口からこのあたりの経緯が語られ、映像作品でもゾフィーがかつてアンドロメロスだった事が明言された。
特撮版の主題歌の歌詞にも「暗黒のブラックホール」「謎のヒーロー」といった雑誌展開を意識した詞が存在する。
また、『ウルトラマンフェスティバル2017』ライブステージ2部ではゾフィーがメロス(恐らくブノワ)からコスモテクターを借り受ける事でメロスに変身しており、ダブルサーベルとダブルランサーも使用可能になっている。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE in 博品館劇場 -ゾフィー編-』では、更にメロスの鎧+メットなしの姿も披露している。
『トライスクワッドボイスドラマ』でアンドロアレスやグア軍団が登場する13~15話で、タイガがやたらとゾフィーの名前を出したり、『大いなる陰謀』にてモルド・スペクターに「アンドロ警備隊を連れてこい!」と言われる展開は、ゾフィーが初代アンドロメロスであった事を意識したものと思われる。
謎の宇宙人ゾーフィ
昭和期の怪獣図鑑において、ゾフィーに似た宇宙人がゼットンを操っていたと書かれている事が多いが、これはウルトラマン放送当時に情報が錯綜し、ゼットン星人と混同していた為と言われているが、イラストと名前以外は『ゼットンを操り、頭が非常に良く、スーパーガンに弱い』とゼットン星人そのままの解説がなされている。
イラストは概ね、頭が黒いゾフィーで統一されているが、ボディが帰ってきたウルトラマンに近い物も見受けられる。
偶に頭が赤かったりするものもあり、当時はどれだけ資料の入手が困難であったかが窺える。はずだった...
関連イラスト
関連項目
ゾフィーのことなんかいいよ サコミズ・シンゴ ウルトラ兄弟 ウルトラ6兄弟