データ
別名: | 夢幻超獣 |
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身長: | 60メートル |
体重: | 4万トン |
出身地: | 雪夫少年の夢の中→湖 |
概要
夜尿症の浅倉雪夫少年はおねしょをしながら夢を見た。それは一本杉のある湖に超獣があらわれる夢だった。その夢が実現化して生まれた超獣である。
武器は口から吐く白色高圧性水流(その水流は雪夫の尿からできてるらしく、水流を浴びたエースがあまりの臭さに鼻を摘まんで苦しむ場面がある)と爆発性赤色液(要は毒液)。頭部の触角はレーダー、耳のヒレはソナーになっている。また、アゴ下の突起物は上記の赤色液が貯蔵されている。身体中のイボは相手の攻撃を柔らぐ効果があり、尻尾を相手に巻き付ける攻撃も得意である。背中には魚のような背びれが、尻尾の先には尾びれがある。雪夫のおねしょの化身の影響からか水中戦が得意で、尻尾で巻き付けたエースを湖に投げ込んで水中戦に持ち込んだ。
また、『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』によれば腹部の模様は自由自在に動く触手となっていると解説されている。今の映像技術であればうねうねと動いていただろう。
普段は布団にできた雪夫のおねしょの染みに潜み、雪夫が夢と同じ一本杉のある湖を見つけるとそれに反応するかの如くおねしょの染みから実像化して誕生し、湖の上空を通過する二機の航空機を破壊していった。タックアローが飛来してくる直前に湖に潜り、もとのおねしょの染みに戻ってしまう(ドリームギラスが実像化する時に「ピュ〜〜〜ッ」と発する音と、おねしょの染みに戻る時に「ビョョ〜〜〜ン」と発する音は、同時に流れる不安気なBGMと正反対に間抜けかつユーモラスで、おねしょから実像化する事も相まって強烈な印象を残す)。
北斗が仕掛けた爆弾により湖から姿を現わしエースと対決。水中戦が苦手なエースを苦しめるが、ゾフィーの投下した「ウルトラマジックレイ」が湖の水を蒸発させた事で形勢が逆転。メタリウム光線を受けて粉々に粉砕された。
夢から現れただけあり、ヤプールやその他侵略宇宙人が関わらない超獣の中でも出自に謎が多い。
『ウルトラ情報局』によれば雪夫のおねしょへのトラウマが実体化したものと説明され、魚をデフォルメしたような頭部や水中戦を得意とするのもそれに関連しているという。
派生作品
テレビ東京系で帯番組として放送された人形劇『ウルトラマンM730ウルトラマンランド』ではカイテイガガン、スノーギランと共に漫才トリオ『ドリカス』として登場。自分たちが不人気なマイナー超獣であるという現実を知らされ、「嘘でしょ夢でしょドリームギラス!!」と取り乱すのが持ちネタ。しかし、実際の所はとある怪獣が好きな一部の層が「あーあー見えない。聞こえない。」と無理やり存在を抹消しているのが正しい。
余談
『ウルトラ情報局』での脚本家の言及から、ドリームギラスの特性は本作の宿敵であるヤプールや後発のギーゴンが人間の負の心を糧とする点を思わせる。また、後に『80』に登場するマイナスエネルギーから実体化した怪獣たち同様、人間のマイナス思念から誕生した怪獣であると言える。
着ぐるみはレッドジャックの改造。
オリジナル脚本では北斗が仕掛けた爆弾により湖から姿を現わす場面はおねしょの地図からの実像化シーンが、エースのメタリウム光線を受けて倒された場面は粉砕された直後に布団のおねしょの地図がスーッと頭部から消えていくシーンがそれぞれ書かれており、本編では両方ともカットされた影響で超獣の出自が途中で曖昧になっているが、上記の言及と相まってドリームギラスは雪夫の夢から生まれた超獣と言える事ができる。