データ
- 身長:58メートル
- 体重:6万3千トン
- 別名:満月超獣
概要
『ウルトラマンA』第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」に登場。
マグマを食料としている超獣で、かつて月のマグマを食い尽くして死の星に変えてしまったという。
赤い目玉をマシンガンのように発射するという非常にインパクトのある攻撃を行うが、発射された目玉は目の奥から次々出てきて補充される。ちなみにこの目玉攻撃は『ウルトラマンメビウス』公式サイトの第44話の予告映像でも見ることができる。
炎や冷気(あと何かしらのビーム)を吐く怪獣は多いが、水蒸気を攻撃手段に持つヤツは珍しい。
ウサギモチーフなので地底からも地上の音を聞き取れるほどに耳も良く、頬から生えた牙(角?)は音をより大きく増幅しているらしい。また足はレンガと同じ構造で熱に強く、放射状に広がった尻尾にはマグマエネルギーを溜め込んでいるとされる。
劇中での活躍
巨大ヤプール敗北後に出没した他の超獣の多くと同様にヤプールとの関係は不明だが、月を死の星に変えられて冥王星に追われた月星人の怨敵で、ルナチクス打倒が南夕子が地球に来た目的でもあるので、ヤプール敗北前からいた超獣なのかもしれない。
…ぶっちゃけ一話怪獣枠であるベロクロンと同時期かそれより先に地球に来ていた可能性があったりするし、ベロクロンが最初に福山市を襲撃したのもルナチクスを知ってる南夕子の抹殺が目的の一つである可能性すらあったのだが。
更に太古の昔から地球に潜んでいたと思われるスフィンクスの方がルナチクスやベロクロンよりもはるか昔に地球に来ていたりする。
メタ的にうさぎモチーフを意識しているためか、劇中ではぴょんぴょん跳ねながら移動していたりするが、これが怪獣×うさぎの合成怪獣だからなのか、元からそうした性質を持つ野生の超獣だったのかは謎。
年に一度、10月の満月の夜のみに地表近くに出没する以外は地下に潜伏していた。南夕子に探知された矢先に出没し、温泉街を襲撃、TACの攻撃を受けて一旦地下に逃亡する。
しかし南夕子の強い意向もあって、食事中にウルトラマンエースの追撃を受けることとなり、大涌谷の地上と地下でウルトラマンエースと対決。最後はエースリフターでマグマの中に突き落とされ焼死した。その後、南はウルトラリングを北斗に託し、仲間のいる冥王星に旅立つ。その際に初めて単独でウルトラマンエースに変身して南を見送った。
マグマを食べるのにマグマに焼かれてやられてしまった、なんだか不憫なヤツ。ちなみに次回作でも「火山で生まれたのに火山に落ちて倒された」バードンというヤツが出てきた。
その後の作品での登場
ウルトラマンメビウス
第44話「エースの願い」に登場。今回の個体はヤプールの配下であることが明確となっている。
GUYSのドキュメントTACに記載されている。エース本編に登場したものとは別個体で、初代と比べるとツリ眼になり、体毛が短くなっている。
月面におびき出されたフェニックスネストの脱出を妨害するフィールドを発生させている石柱を守るためにヤプールの指示で出現。
フィールド発生源を破壊しようとするGUYSを妨害しようとするものの、発生ポイントをガンスピーダーから発射された光線に破壊されたためフェニックスネストが動き出してしまい、石柱をも壊されてしまう。
最後は駆けつけたエースと対決し、メタリウム光線を受け爆発した。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
第10話「予期せぬ再会」に登場。
ゴモラと対決するが、突然出現した円盤形態キングジョーブラックのペダニウムランチャーで倒されてしまった。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアル配下の怪獣軍団の一体として登場。
メビウスと戦うが、ベリアルのベリアルジェノサンダーの巻き添えとなり、ジャシュラインと共に爆死した。
大怪獣バトルウルトラアドベンチャー
ナックル星人と手を組んだヤプールが、敵対するペダン星人を全滅させるために送り込んだ超獣軍団の一体として登場。
キングジョースカーレットに挑みかかるが、ガスゲゴン共々返り討ちにされた。
ウルトラゾーン
ドラマパート「いつも隣にホーがいる」に登場。
ホーが見えるという女性、タマエのかつての恋人であるフミノリが死ぬ原因となった地割れを発生させていた。タマエからは「白い怪獣」と呼ばれた。
タマエが自分と同じくホーが見えるという男性、ノボルと出会った時再び地底から出現。巨大化したホーと戦い、ホーを倒すと再び地底に逃走した。
ショートコーナーでは某企業で課長を務めているという設定であり、穴だらけの耳はピアスするために鼻で開けたものなのではないかと噂された挙句、『リアル鼻ピアス』というあだ名を付けられてしまった。
ウルトラファイトビクトリー
惑星グアの衛星ゴルゴダでウルトラマンビクトリーナイトとビクトリーキラーの戦闘中に巨大ヤプールによって呼び寄せられ、磔にされていたウルトラマンギンガを襲おうとしたが、ナイトティンバーの力で復活したシェパードンと戦う。
激しい戦いの末、最後はナイトビクトリウムシュートで倒されたビクトリーキラー共々シェパードンビクトリウムフラッシュで倒された。
この時のルナチクスの着ぐるみは、よく見てみると色褪せているのが分かる。
派生作品
ウルトラマン超闘士激伝
OVA版にモブとして登場。
デビルラビット
ニンテンドーDS専用ソフト『怪獣バスターズ』及びそれの完全版『怪獣バスターズPOWERD』に登場。
鉄の惑星イメルに生息するウサギのような外見を持つ小型怪獣で、ジャンプや素早い動きでプレイヤーに近付いて口から吐き出す強力な火炎で攻撃する能力を持つ。
また、氷の惑星コルンの環境に適応した白い体毛に耳の先が青色になり、冷気を吐いて攻撃する個体や、緑の惑星レラトーニ、火の惑星アペヌイに生息する移動速度が格段に上がった茶色の体毛を持つ個体など、様々な亜種が確認されている。
怪獣酒場カンパーイ!
第1話にてメスと思われる個体が来店。「闇酒場」に仕様変更した店内でケムール人に尻を触られてしまった。
マイナー?
ルナチクスが初登場する『A』第28話は2人の主人公である北斗星司と南夕子の別れを描いたものであり、上記のような設定もあって印象自体は十分な物があったが、それでもウルトラ怪獣の中では有名とは言いづらいポジションにある。…初登場の前話がヒッポリト星人登場回だったり、北斗と南の別れに比重を置いたストーリー展開もあってか、エースをダウンさせることもなく、割とあっさりかつ地味な倒され方をしているせいだろうか。
『メビウス』で再登場したのは上記のとおりだが、それでも他の再登場を果たした超獣とは人気でも知名度でもかなり差がある。
月の文明一つ滅ぼすという超獣の中では一番ラスボス級の悪事をやってるヤツのはずなのだが、超獣の代名詞のような存在であるバキシムやベロクロン、ムルチをエグい殺り方で惨殺し、多くの視聴者にトラウマを植え付けたドラゴリーと比較すればその差は歴然としており、ほとんど劇中の物語をよりドラマチックに演出するために選ばれたようなものであった。…
時は2011年
しかし、2010年が終わりに近づいたころ、突如ルナチクスが注目されるようになる。というのも…
2011年はうさぎ年。
ルナチクスはウルトラ世界広しと言えどもほとんど見かけない「うさぎをモチーフにした怪獣」だったからである。
そして2023年が訪れた。
余談
名前の由来は東方プレイヤーにはおなじみの"Lunatic"という単語から。
恐らくM78ワールドではかぐや姫の伝承はこの超獣によって滅ぼされた月星人が生き残りを送り込んだ可能性が高い。天人というのは月星人の事かもしれない。
『A』第28話の予告では、第26話同様何故か次回の第29話の予告も使用されている。
当初、『ウルトラマンオーブ』ではルナチクスの着ぐるみを改造してモットクレロンが登場する予定だったという裏話があるが、真相は不明。