データ
別名:火炎超獣
身長:64m
体重:47000t
出身地:ファイヤー星
登場話数:第39話「セブンの命!エースの命!」
概要
武器は口からは1万度ある火炎、ロケット弾を吐く。ちなみにベロクロンの1億度の火炎やブロッケンの10万度の火炎よりは低く、コオクスのトサカと同じ温度の火炎である。
胸の瘤は爆弾であり、ちぎって投げるとダイナマイト2000発分の爆発を起こすほどの手榴弾となっているが、劇中では未使用だった。
ツノは2000度に達する高温すぎる体を冷却、腰蓑は火炎に使われるガスを溜め込む器官となっている。また、体温が3000度にまで上昇すると体が大爆発を起こしてしまうかららしい。……生物が住む惑星の中で『最も高温な惑星』で知れ渡っているファイヤー星の出身らしからぬ、難儀な体質の超獣である。
自前の武器は一般の超獣とあまり変わらなかったり、使ってなかったりしているが、別名の〈火炎超獣〉を象徴する最大の武器は、ファイヤー星人から渡された炎の剣である(ちなみに、当時の技術ではCG等はなかったため、本当に燃えている)。
エースとの初戦では当初は劣勢だったが、ファイヤー星人から渡された炎の剣で逆襲にかかる。
エースから炎の剣を奪わせなかったのみならず、なんと炎の剣でエースが放ったメタリウム光線をも吸収、挿入された「流石のエースも、炎の剣の猛攻撃を防ぐ事は難しかった」のナレーションの通りの猛攻を加えて、挙句の果てには『ギロチン王子』の異名を持つAに対し、メタリウム光線以外の必殺技を使わせない内に胸を貫き、エースを変身解除させるほどのダメージを与えて1度は撃退に成功する。
その後、ウルトラセブンの励ましでエースは復活したが、それまで北斗が仮死状態だった。
エースとの再戦時も初戦と同様、炎の剣でエースを窮地に追い込むが、TACのシルバーシャークで倒された。
最終的にTACの横槍で倒されたものの、1対1かつほぼ炎の剣だけで1回エースを倒した上に、再戦時もエースを追い詰めており、比較的「武器返し戦法」を使いがちなエースと相性が悪い、エースキラーよりエース特攻な超獣だった。
派生作品
内山まもるのコミカライズ版では『A』本編第42話にあたる話において、アイスロンの立場で2代目スノーゴンとともに登場。両方とも本編においてウルトラ戦士を一度倒しているものの、同じく1回はエースを倒してウルトラの父が登場する事態になったスノーギランを使わずに、こんな暑苦しいヤツをチョイスするとは……なぜこんなことになってしまったんだ。
2代目スノーゴンと共にエースと小雪に襲い掛かったが、小雪の父が変身した2代目ウーに阻まれ、スノーゴンが倒された後にウルトラサンダーで倒された。
漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』ではナックル星人と手を組んだヤプールが、敵対するペダン星人を全滅させるために送り込んだ超獣軍団の1体として登場。
キングジョーブラックの合体を接続部の間に炎の剣を差し込んで妨害する、器用な芸当をやってのけたが、直後に背後からキングジョースカーレットの槍で首を貫かれ絶命する。
漫画『酩酊!怪獣酒場』第30話では相棒のファイヤー星人ら超獣軍団と共に来店し、サイゴが店員のうるまの名前を読んだ際には、他の客と共に「ウルトラ」と聞き間違えて反応していた。
余談
鳴き声はムルチの流用。また、『A』に登場したムルチ(二代目)がドラゴリーのかませ犬になっていたを考えると、TACのかませ犬になるのは既定路線だったのかもしれない。
ムルチや秋葉山三尺坊っぽい外見だが、デザインを担当した鈴木儀雄いわく「ファイヤーモンスには明確なモチーフはなく、時間がないため感覚で書いた」と答えている。また「ポケモンっぽい」と評されもする。
ファイヤーモンスが登場する第39話の前話にあたる第38話において、エースは1度スノーギランに倒されて、ウルトラの父のおかげで復活しているので、2話連続で敗北した扱いになる。
ファイヤーモンス自体は、現在のところ後続のウルトラシリーズ作品に再登場を果たしていないが、ファイヤーモンスを討ち取ったシルバーシャークはウルトラマンメビウス』において後継兵器として『シルバーシャークG』が登場し、GUYSが使用している。
少数のファンからは「(奇妙過ぎる風貌に加えて、Aを倒した功績もあるので) 現代の造形技術でリブートした姿で再登場して欲しい」との声もある。
関連イラスト
関連タグ
ゼットン:実は劇中の行動自体はほぼ同じ(=主役のウルトラ戦士を倒す大金星を挙げるも、地球防衛軍の兵器に敗れてしまう)だったりする怪獣。