ムルチ
むるち
- オートバイについては「ドゥカティ・ムルティストラーダ」を参照。
別名 | 巨大魚怪獣 |
---|---|
身長 | 48m |
体重 | 1万t |
(身長、体重は全て同じ)
デザインモチーフは鮭。
名前の由来は「カムルチー」という雷魚の一種だと言われている。
初代
帰ってきたウルトラマンに登場。
魚が環境汚染によって突然変異したことで生まれた怪獣。
口から吐く赤い光線「破壊ショット」以外に怪獣としては特に目立った特徴はないが、設定によれば牙にはクジラを5秒で殺す猛毒、背びれからは放電能力など結構多彩な能力を持っているが、どれも使用せずに終わる。
初代は青い体をしている。
デザイン画では体表に模様が存在した。
※若干のネタバレを含みます
第33話「怪獣使いと少年」に登場。
この話は人種差別、偏見、迫害といった非常に重いテーマを扱った作品であり、通称「11月の傑作群」にも数えられているほか、ウルトラシリーズ史上最大の問題作と言われることもしばしば。
劇中ではムルチは気象観測のために訪れた善良な宇宙人、メイツ星人によって封印されていた。
しかし、メイツ星人は宇宙人を敵視する人間たちによって殺害されてしまう。
それによってムルチの封印が解け、町を破壊し始める。
ムルチに驚いた人々はMATの隊員である郷秀樹=(帰ってきたウルトラマン)に「早く怪獣を退治してくれよ」とせがむ。
その身勝手な態度に郷は心の中で「勝手なことを言うな。怪獣をおびき出したのはあんた達だ」とつぶやき、戦意を喪失してしまう。
ウルトラマンが人間を見限るという他に類を見ない展開は、視聴者たちに大きなインパクトを与えた(この時、見捨てられた人々が逃げ込んだ小屋がムルチに爆破される描写があり、そのまま全滅してしまったと解釈される事もあるが、実際の安否は不明。尚、後述の「アンデレスホリゾント」では町の住人に犠牲者は出なかったとされている)。
更なる恐怖要素として、ムルチの鳴き声がある。
劇中でムルチの暴れっぷりを見た郷が「まるで金山さん(=メイツ星人)の怒りが乗り移ったようだ」と表現しているが、人が泣き叫んでいるかのように聞こえるムルチの鳴き声は、それに見事にマッチしているのである。
他にも、激しい雨の中での戦いで、ウルトラマンが泣いているかのように見えること。
荒々しい戦いがウルトラマンのやり場のない怒りを感じさせることなど、重いストーリーと数多くの演出が重なって初代ムルチのトラウマを形成している。更に、メイツ星人は地球の公害で汚染された大気の影響で身体が蝕まれたという設定があるためか、ムルチが破壊した建物の中には工場が含まれていたりするなど、この回は公害問題についても直接的にではないが触れられている。
この事件についてはウルトラマンメビウス第32話「怪獣使いの遺産」にて一応の決着がついている。
本作においてメイツ星人ビオが地球に訪問した理由は「殺された仲間(さらに深く追求すれば、彼と殺された星人は親子関係にあたる)の賠償を要求するため」である。
第32話の脚本を担当した朱川湊人による小説「アンデレスホリゾント」ではゾアムルチの「ゾア」はメイツの言葉で「憎悪」を意味し、「金山」の友人が密かに回収したムルチの細胞をビオが憎しみを込めた念力で培養したものであると説明された。
ただ本作ではシリアスながらも希望のある終わり方をしており、初代ほどのトラウマはない。
なお昔の書籍などの記述でメイツ星から来た事にされているが、実際にはれっきとした地球出身の怪獣である。
ウルトラ怪獣擬人化計画 feat. POP Comic code
怪獣墓場学園の生徒の1人として登場。
設定上は、人間の少女のような姿になっているはずだが、なぜか黒い怪獣のシルエットのような姿になっていた(後に、何かしら重大な校則違反を犯したことで一時的にこの姿にされてしまったらしいことが判明する)。メタな話をすると、ムルチの擬人化デザインが存在しないための苦肉の策である。
遠足の行き先を投票によって決定するということを聞いたメフィラスとテンペラーから、地球に行かないかと勧誘を受けるが、「バラバラに引き裂かれた苦い思い出があるから」という理由で断った(ちなみに、その次のコマではそのバラバラに引き裂いた張本人が登場している)。
鳴き声はジョンスン島に住む鳥の鳴き声(ウルトラマン第26話)と、日本モンキーセンターに飼育されている猿の鳴き声(ウルトラセブン第44話)の遅回ししたものを使用。この鳴き声は後にファイヤーモンスに流用された。こちらは一度ウルトラマンエースを倒したものの、TACのシルバーシャークのかませ犬となった。
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