DATA
別名 | 巨大魚怪獣 |
---|---|
身長 | 48m |
体重 | 1万t |
出身地 | 不明 |
武器 | 口から吐く光線 |
概要
『帰ってきたウルトラマン』のエピソードの一つで、その内容からウルトラシリーズ屈指の問題作として挙げられる第33話「怪獣使いと少年」の後日談を描いた『ウルトラマンメビウス』屈指の哀しいエピソード第32話「怪獣使いの遺産」で登場した怪獣。
元来地球に生息する怪獣ムルチの別個体を、メイツ星人ビオが生体改造した怪獣であり、元祖以上のパワーを有する。
初代と比べて鰭の色が黄色になっており、下半身に青い結晶体が埋め込まれている。目つきも瞳がある(ムルチは眼球は有るが瞳が無い)ためより凶悪な面構えになっている。また、口から吐く光線も青い。
メイツ星人が同志を殺した賠償を要求しに訪れた際、対メビウス用のボディーガードとして連れてきた。当初は彼が乗ってきた円盤の中で冬眠状態のままだったが、ビオが父を殺した地球人に対する憎しみを再燃したことで覚醒。豪雨の中暴れ回るが、佐久間少年(父と共に生活していた孤児)と出会った女性の説得で思いとどまったビオの願いを聞き届けたメビウスのメビュームシュートで倒された。
『平成ウルトラシリーズ』で雨の特撮シーンはこの回が初めてである。また、雨の特撮シーンは『ウルトラマン80』第11話以来26年ぶりである。
その後の作品での登場
アンデレスホリゾント
35年前に地球でビオの父が消息を絶った事を訝しんだ父の同僚が調査の末に発見したビオの父の思念波が残留している細胞片をビオが培養させた強化クローンとして登場。
戦闘力も出現の経緯もTV版とほぼ同じだが、TV版とは異なり、咆哮で空気を震わせて大雨を呼ぶ能力のようなものを発揮しているかのような描写がある。また、巻末のイメージイラストにはスペシウム光線で滅せられなかった細胞から作られていることからスペシウム耐性があると記載されている。
TV版とは異なり、ビオの念動力で河川敷の地下500メートルの地点に封印されるという終わり方になっている。
本作では名前の由来が明かされており、「ゾアムルチ」の「ゾア」とはメイツ星の言葉で「憎悪」を意味する言葉である。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
口から吐く青い光線と怪力でエレキングを追い詰めていくが、光線を放電光線で相殺されて驚いた隙を狙ったエレキングの電撃で爆散する。
何気にこの戦いで初めてムルチ系統が水中で戦っている。メイツ星人が登場していないのになぜか出現した事を突っ込まれているが、ブルトンによって呼び出された怪獣である以上、突っ込むのは野暮というものだろう。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの持つギガバトルナイザーの力でベリアル軍団の一体として復活。メビウスと交戦したが、メビュームシュートで地獄へ送り返された。
ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2
礼堂ヒカルが電脳空間でウルトライブし、健太がライブしたドラゴリーと戦いを繰り広げる。最後は千草がライブしたザムシャーにゼットン共々斬り倒されてしまった。
ウルトラマンギンガS
第12話「君に会うために」に登場。
メトロン星人ジェイスとの決着を望むガッツ星人ボルストがモンスライブした。ボルストの怒りに反応してジェイスはおろかウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーをも苦しめるほどの強さを見せつけたが、久野千草の声を聴いたジェイスの宇宙ケミカルライトを用いた渾身のヲタ芸に気を取られている隙にウルトラショットとビクトリウムシュートで倒された。
なお、メトロン星人は『ウルトラマンA』で初代の息子と共演している。また、このエピソードではロングショットで延々ウルトラマンと(ゾア)ムルチが戦い続けるという「怪獣使いと少年」に似たカメラワークが取られているのも特徴。
監督の田口清隆は、ムルチには対戦相手であるメトロン星人(ジェイス)ともども想い入れの強いファンがいるため、反発を受けるのではないかという強迫観念にも囚われたが、田口自身も思い入れがあるため、強い敬意を持って遊んだと述べている。
その後、スーツはマガジャッパに改造された。
UFO
ニンテンドーDS専用ソフト『怪獣バスターズ』及びそれの完全版『怪獣バスターズ パワード』に登場する小型怪獣(?)の一種。
ゾアムルチが納められていた宇宙カプセルの様な青い球体に岩が付いたような外見をしており、側面に目と口と思しきものがある所から生命体とも考えられるが、アンデレスホリゾントに登場する魔杖やレイブラッド星人が製作したバトルナイザーと同じくナノマシンと有機体で構成されたハイブリッドのような存在だと推測されるが詳細は不明。
都市惑星アシル(パワードのみ)、鉄の惑星イメル、怪獣墓場に出現し、空を飛び回って時折小さな光弾で攻撃し、暫くするとテレポートしてその場から消えてしまう特徴を持つ。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
プレイアブルキャラとして実装された。これにより前述のマガジャッパとチームに入れる事で、改造前と改造後と夢の共闘が見る事も可能である。
ステータスは近距離タイプのアタッカーで攻撃力が高く、そのぶん回避、運(クリティカル率)は低め。必殺技の「破壊光線」には水属性に弱い敵の防御力を超ダウンさせる効果がある。
固有スキル「増大する敵意」は味方死亡時に攻撃力が若干アップする程度だったのだが、スキル覚醒によって特性が大幅に強化され、上手く味方を犠牲にし続ければステータス欄のレーダーチャートがバグったような超火力、超防御力を手にすることが可能になった。
関連項目
アントラー(SD)→ゾアムルチ(SD)→バグバズンブルード(DTE)