演:根岸拓哉『ウルトラマンギンガ』(ウルトライブ時のウルトラマンギンガの声も兼任)
「行くぜギンガ!」
概要
TV番組『ウルトラマンギンガ』の主人公。物語開始時点では17歳の高校生であり、TV作品のウルトラマンに変身する主人公としては、ほぼ初めて防衛チームに所属していない(元々『ギンガ』に防衛チームは登場しない。また、『ネクサス』の一部のデュナミストたちを主人公キャラとしてカウントしない上でのもの)。
ロックミュージシャンの両親を持ち、性格は熱血で正義感・挑戦心も強い。将来の夢は冒険家であり、自他問わず「夢」にかけては情熱的。仲間のピンチに奮起するなど、友情にも熱い。
その一方で素直すぎるため隠し事が下手でもあり、それが原因で傷ついた友人が闇の勢力に目をつけられてしまったことも。またそれを気にして悩んだり、勉強が苦手だったり、宇宙空間に出たことをはしゃぐなど年相応な一面も見せる。運動、特にサッカーが得意な模様で、『ギンガS』では子どもたちとサッカーをして遊ぶシーンもあった。
劇中での活躍
物語開始前は両親について行って世界中を旅していたが、「呼ばれたような気がして」(本人談)生まれ故郷であり祖父が住む降星町に帰ってきた。幼馴染の美鈴たちとの再会も果たすが、ほぼ同時に隕石が原因で祖父が住む神社が焼けてしまったこと、祖父共々「御神体(ギンガスパーク)」が無事だったことを知る。
「御神体」が気になって夜中こっそり調べていたところに、スパークドールズと化したウルトラマンタロウが現れる。翌日タロウと、先にタロウと知り合っていた美鈴から自身が「選ばれし者」であると聞かされて戸惑い、偶然から拾った人形でブラックキングにライブしてしまう。そこへ闇の勢力が仕向けたサンダーダランビアが出現、そのまま戦闘になる。美鈴を守るため奮戦する彼の勇気に応えて出現したギンガのスパークドールズを使ってウルトラマンギンガにライブし、サンダーダランビアを撃破した。
以降、闇の勢力との戦いに身を投じ、仲間やタロウの協力でそれらを退け、成長していく。当初は夏休みの間だけの滞在かと思われたが、敵の正体も明らかになっていないままであるため町に残ることに決めている。
ウルトライブ
ギンガスパークとスパークドールズを使い、ギンガを初めとした様々なキャラクターに変身する。必殺技でゴリ押しした結果エネルギーを切らすなど戦い方はやや脳筋気味ながら戦闘センスはあるようで、初めてライブしたキャラクターでもその能力を使いこなすことも。
ギンガに初めて変身した際には、その力を感じ取ったらしく「すごすぎる」「全身に半端じゃないパワーを感じる」と思わず口走っており、実際多くの敵を圧倒してはあのダークザギまで倒している。それでもギンガの力に慢心する事はなかった。
また、劇場スペシャル2ではシミュレーション内とはいえ一同と共にウルトラ戦士に変身すると「ウルトラマン同士が戦うのはよくない」とバトル続行を思い止まって仲間達を諌めていた。
後のシリーズの主人公勢が初めての変身時に戦闘に戸惑っていたことを考えると、無意識状態というわけでもないにもかかわらずこの戦闘センスの高さはさすが選ばれし者と言えるかもしれない(新世代ヒーローズの変身者の内、戦闘面でほぼド素人の状態でまともに戦えていたのは特殊な出生のリクを除くと現状ヒカルが唯一である)。
なお、ギンガが技を放つ際、ヒカルが技名を叫んでいる(「ガンQの涙」回ではギンガハイパーパンチなどの格闘技の際にも技名を叫んでいた)。
新ウルトラマン列伝にて
『ギンガ』の前日譚・後日譚という形で度々ナビゲーターとして登場しており、怪獣の勉強を渋ってタロウに叱られたり、バルキー星人を小突いたり、バラバを「物騒な見た目」と評し、ウルトラマンエースとキングクラブの戦いに「真面目にやってるのか」と突っ込んだり、タイラントをチート野郎と称したりと、コミカルなリアクションを見せている。タロウとのやり取りは見物。
ヒカル「ギンガクロスシュートだ!」(ポーズをとりながら紹介)
タロウ「(ヒカルの右肩の上に乗って)ヒカル、私が見えないぞ?」
また、ウルトラマンコスモスの活躍を見て「守るための力」について考えたりと、ここでもしっかり成長が描かれている。
なお、タイラント特集でベムスターの口の性能を見ていたはずなのだが、『劇場スペシャル1』ではものの見事にやらかしている(おそらく忘れた可能性がある)。
しかし、その後の登場ではちゃんと覚えていた(というか、これに限らず、メビウスのことなど教わったことはしっかり覚えている)ため、単にベムスターの口の性能が予想以上に高かっただけかもしれない。
しかし後述する『ギンガS』ではそのベムスター相手にやらかしてしまっていたりする……
高校生ですもの
ヒロインであり幼馴染の1人でもある石動美鈴とは度々いい雰囲気になっており、お互いまんざらでもない模様。特に、「ヒカルが美鈴を守って戦う」、「美鈴に応援されてギンガに変身する」など、双方の主人公・ヒロインっぷりが結構パナイ。もっとも、タロウが空気を読まなかったりなどしてなかなか進展はないようだが。
しかし、第10話では闇に魅入られスーパーグランドキングとなってしまった美鈴を救い出すどころか、共にギンガと一体化して最強必殺技を繰り出すというどこかで見たような展開に。
ちなみに、演じる根岸拓哉も当時高校生である(学年はヒカルより一つ上)。
『ウルトラマンギンガS』では
19歳。メキシコのユカタン半島を旅している最中にビクトリウムを発見。ギンガスパークに導かれるように日本の雫が丘にやってくる。そして新たに起きた戦いの中でギンガと再会、再びライブして悪に立ち向かう。
シェパードンを郊外まで誘導したその勇敢さを買われ、UPGにスカウトされた。
自身を敵視したウルトラマンビクトリー=ショウについてもギンガの導きで気遣うようになる。
ただ、怪獣が出ると攻撃には参加せずすぐに飛び出してギンガへ変身するため(隊員として実際に戦ったのは前半終盤の第7話が最初である)、お仕事を真剣にやっているとは言い難い。そもそもスカウトを受け入れた理由が「冒険の匂いがする」というものだったのだが。
しかし付け加えておくと、前作における彼の世界は防衛チームが存在せず、友也が加わるまで怪獣に立ち向かえるのは実質ヒカルだけだった。そういった世界で戦ってきたことを鑑みれば、ウルトラマンとして戦うことに全く躊躇いがないとも言える。ちなみにかつて共に戦った美鈴や千草の前では、堂々と変身していた。
『決戦!ウルトラ10勇士!!』では『ギンガS』本編から一年後の設定。海外研修を終えた後にチームへ再合流。旅行帰りのようにメンバーへ土産物を配っていた事からちゃんと研修を受けたかどうか疑われていたが、アレーナ相手に肉弾戦を披露した事からちゃんと戦闘技術に磨きをかけたようだ。(なんとなくタロウに似てるような、、、)
更にあろう事か、前半で一時的にエタルガーからの洗脳が解けかけたアレーナに対し「君には、笑顔の方が似合ってる」と(落ち着かせる為とは言え)、イケメンムーブなセリフを言い放った。おい、美鈴がその場にいたら、下手したら修羅場になりかねんぞ
『ウルトラマンX』
10月放送の第13・14話において、UPGの仲間であるショウ、アリサと共にゲスト出演。
- 『X』第13話
アリサから要請を受け、モルド・スペクターと戦っていたショウ/ウルトラマンビクトリーに加勢するべく駆けつけるが一歩遅く、アリサとショウは『X』の世界へと連れ去られてしまう。
その後、どうやらモルドが呼び寄せようとしていたグア軍団を一人で倒してきたようで、そのままモルドがグア軍団を呼び寄せるために開けた次元の歪みの穴を通り『X』の世界へ到着。同時にギンガファイヤーボールをお見舞いしている。
- 『X』第14話
ビクトリーやエックスがモルドと戦っているところに加勢し、一時撤退に追い込む。その後、大地の理想を、ウルトラマンコスモスやウルトラセブンの事を話題に出して後押しする。シャプレー星人とも格闘戦を繰り広げた後、ショウ/ビクトリーや大地/エックスと共にグア・スペクターと戦闘し、ショウと共にギンガビクトリーとなり、エクシードXと共にグアを打倒した。そしてショウやアリサと共に元の世界へと帰って行った。
ちなみに3人の同時変身シーンではギンガS本編の変身バンクを流用している関係で、左腕にはウルトラフュージョンブレスではなくストリウムブレスが装備されている。
『ウルトラマンタイガ』
ヒロユキを助けるために新世代ヒーローズと共に世田原市にやって来る。
尚、本作では久しぶりにタロウと再会するのだが…。
その後ヒロユキと合流しギンガレットを返却され変身能力を取り戻す。
トレギアとの決戦時にはビクトリーと共にヘルべロスと戦い、その後ギンガビクトリーに合体し総攻撃で怪獣軍団を撃破した。
グリムドが真の力を取り戻した際には歯が立たなかったがタロウからの指示を受けタイガトライストリウムに力を注ぎウルトラマンレイガへと合体変身した。
戦いを終えた後はビクトリーと共に宇宙へ飛び立った。
余談
主演のヒカルを務めた根岸拓哉は放送当時17歳で、『ウルトラマンガイア』で高山我夢役を演じた吉岡毅志の19歳(『ネクサス』のデュナミストを含めれば千樹憐役を演じた内山眞人の18歳)の記録を更新し、歴代最年少記録を更新したが、4年後、『ウルトラマンジード』で朝倉リク役で主演を務める濱田龍臣が16歳で最年少記録を更新した(一応、放送開始後の第8話の翌日の8月27日で17歳になったため、以後は最年少タイ記録になる)また、当時高校生の主人公及び平成及び90年代生まれの主人公は彼が初である。
この記録の保持者と言うこともあり、続く後輩たちが皆年上というある種珍妙な記録を打ち立てていた。その後、上述したようにリク役の濱田が最年少記録の更新も含めて年下として参加しているが、彼は子役時代から活躍していて、ウルトラシリーズに参加したのも先であり、芸歴的には先輩であるため一部でまたネタにされていた(なお、物語開始時の設定年齢を見るとギンガで17歳、『ギンガS』で19歳のため、リクよりも下となる)。
企画初期は「ウルトライブ」の名称が決定する前に「ウルトライド」や「ウルトライズ」という案が存在しており、ヒカルの苗字「礼堂」も「ライド」に由来している。
ヒカルを演じた根岸は子供の頃は『ウルトラマンコスモス』をリアルタイムで見ており、『決戦!ウルトラ10勇士!!』の製作発表会で春野ムサシ役の杉浦太陽と出演した際には、『ウルトラマンコスモス』を観て育った世代なので、子供の頃のヒーローと共演できて光栄です」と喜びを語っていた。また、杉浦とは家族ぐるみで付き合いがあるらしい。また、誕生日も2日違いであり、3月生まれの主人公を務めるのは杉浦以来である。
タロウの息子が登場する『ウルトラマンタイガ』の情報が解禁された際は、「オレも息子みたいなもんっしょ?」とコメントしている。そしてその『タイガ』劇場版で改めてタロウの実子と共演することになる。
なお、歴代のウルトラマンの人間態役で最も身長が高いのは根岸(現在192cm、当時188cm)である(次点が団時朗および蕨野友也の187cm)。その為、公式でも彼の特徴を挙げる際には「(すごく)背の高い人」と扱われることがある。
当初はソフビで変身するため、オタクな大学生という案もあった。
関連タグ
幻星神ジャスティライザー・・・・・こちらも基本メンバーが学生で構成されている
モンキー・D・ルフィ:冒険好きな活発な性格繋がりで、こちらも作中で何度も「冒険の匂いがする!」と発言している。