データ
概要
『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」に登場。
『帰マン』初の宇宙怪獣であり、ウルトラ戦士を度々敗北に追い込んでいる強豪怪獣であり、可愛らしいデザインも相まって人気が高い。
どことなく鳥に似た風貌を持ち、宇宙怪獣ながらも1対の手足と頭部、尾を持つという地球の脊椎動物に似た外見であるが、扁平な体型の中心部には有形無形問わずエネルギーを吸収する第2の口があるのが特徴(後述)。
ファンからはゴモたんと似たノリで「ベムたん」と呼ばれる事も。
やっていることは後のシルバーブルーメと変わらない(むしろ元祖)のだが、シルバーブルーメほどトラウマ怪獣と呼ばれる事はないのもその愛嬌のある外見によるものか。一方、初代の目や飛び人形の姿は怖いといわれることもあり、明確に可愛らしさを意識して演出された平成作品客演時でも、不気味さや腹部のグロい演出が並行して行われたこともあってファンからの評価は意外と分かれる。
平べったい体型と、褐色でひび割れた皮膚からの連想で、古いファンからは煎餅とも呼ばれていたり(かつての『ファンロード』誌の投稿ハガキより)。
- ベムスターのネーミングは、ベムラーなどと同じく、“ベム”(BEM;“Bug Eyed Monster”、または“Big Eyed Monster”。古典SF、スペースオペラによく登場していた宇宙生物の総称)に由来する。
能力
顔には超合金をも噛み砕く嘴があるが、実は腹部の五角形の口(後年、「吸引アトラクタースパウト」と命名)こそが主たる消化器官である。捕食対象はガス(ヘリウムや窒素)などのエネルギー資源、果ては宇宙ステーションやスペシウム光線等にまで及び、有機物無機物、有形無形のものまでお構いなしに呑み込んでしまう。
この第2の口の奥には光線を分解する細胞や宇宙ステーションをも溶かしてしまう胃が収納されており、上記のような悪食な性質を支えている。
ただし、捕食できる量には限界があるようで、『ヒカリサーガ』ではホットロードシュートを吸収しきれずに爆散したり、質量の大きすぎるルナミラクルゼロが内側から巨大化するといった攻撃には耐えられなかった。また、吸収できない性質の攻撃や背中など口ではない部位への攻撃も有効である。
- 初代と呼ばれる個体は嘴でもレーザー光線やガスを摂取しているのでこちらも消化器官として機能しているようである。
- ゲーム作品や新世代ヒーローズでは自分と同サイズの相手すら吸える個体まで登場している。
- 『ウルトラマンフェスティバル2013』ライブステージ限定の設定ではあるが、腹部の口から幽霊のようなものを放って敵を捕縛する「ゴーストくん光線」を放つ特別な個体が登場。
この技は「ベムスター必殺光線わざコンテスト」にて「てれびくん賞」を受賞したものである。
角からは黄色の破壊光線ベムスタービームを放ち、設定上は腕部の爪からも金縛り光線を発射するとされている。
接近戦では上記の角による刺突や、腕から生えた爪での切り裂き攻撃、皮膜を羽ばたかせての突風攻撃で応戦する。格闘能力は高く、光線技などを封じた相手をそのまま圧倒することも多い。
大柄な体型であるが身のこなしは意外と俊敏で、ウルトラマンジャックの攻撃を度々回避している場面も見られた。
また、体から生えた体毛は擦り付ける事で電撃を放つ能力を持っているが、劇中では未使用。メビウスに登場した個体はこの部分でレーダー波を吸収し、GUYSの監視網を潜り抜けている。
宇宙空間で活動しているだけあって飛行能力もあり飛行速度はマッハ5。戦闘中も低空飛行での体当たりに活かしている。また、クグツベムスターは飛びながら角からの光弾も放っていた。
なお、全身を構成する筋肉「ベムスターセル」は体内で繁殖している細菌と取り込んだガスが融合してできたものである。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」)
活躍
MATとウルトラマンジャックが始めて対決した宇宙怪獣。
約1000年前のおうし座かに星雲の爆発で誕生したとされ、地球に飛来。進路上にあったMAT宇宙ステーションを丸ごと飲み込み梶キャプテンを始めとする基地隊員を全員殉職させた。そして地球に侵入するとマットアロー2号と交戦しこれを撃退する。
その後、深夜にコンビナートに現れてガスタンクからガスを吸い取っていったがMATの攻撃を受けて逃走した。
後日、再びコンビナートを襲撃するが現れたウルトラマンジャックと交戦、格闘戦のみならず光線技をも制し消耗したジャックを痛めつけ敗退させる。
しかし力を求めて焦るジャックがウルトラセブンと出会い、ウルトラブレスレットを与えられたことで力関係は逆転。ブレスレットで両手と首を瞬く間に斬り落とされて倒されてしまう。
内山まもるによる漫画版ではこの後に別個体が登場しており、読心能力(さとり)を使って攻撃を先読みし、高速回転することでウルトラスパークを叩き落とす離れ技を見せる。しかし、心を読ませる暇も持たせないジャックの連続攻撃に翻弄され、最後は地中に潜られて背後を取られ、振り向いた瞬間に八つ裂き光輪で体を貫かれて爆死した。
映画『ウルトラマンZOFFY』では一連の戦いが編集で一本化されており、主題歌(帰ってきたウルトラマン)を添えた戦闘を楽しめる。時世の都合で、ベムスターをウルトラスパークで切断する瞬間はカットされている。
再生ベムスター
第37話「ウルトラマン夕陽に死す」に登場。ナックル星人が、ウルトラブレスレットのデータ収集の為に蘇生させ、送り込んだ同一個体。
対策を確立していたジャックの敵ではなくブレスレットで瞬殺される(映像は第18話の流用だが、斬り落とされるSEが変更されている)。
ちなみに予告ではナレーションが「次々とよみがえる怪獣の群れ」と言っているが、登場するのはこれと再生シーゴラスの2体(シナリオで登場する予定だったグドンを含めても3体)だけなので、群れと言うにはやや誇張がある。
その後の作品での登場
ウルトラマンメビウス
第18話「ウルトラマンの重圧」に登場。
奇しくも初登場と同じ話数に登場。「よく見れば可愛い」とも評されたのはこの回。実際とりもちで腹部を塞がれて首をコテンとかしげたりするなど、なかなか愛嬌のある仕草を見せている。やはり宇宙ステーションを丸ごと飲み込むが、今回は無人だったため犠牲者は出ていない。カザマ・マリナが乗っていたガンローダーを飲み込もうとする場面もあるが、メビウスが駆けつけた為にこれも失敗した。
ガンローダーを掴み飲み込もうとする際にはマリナが脱出も抵抗もできずに涙を見せ、メビウスのパンチを腹でつかんだ時には笑うような鳴き声を出すといった不気味さも見せている。
メビウス自身も苦戦するがウルトラマンヒカリが託したナイトブレスによってメビウスブレイブへとパワーアップし、メビュームナイトブレード・ブレードオーバーロードで倒している。その後吸収能力が防衛に適しているとしてマケット怪獣に推薦されたが、マリナ隊員が上記のトラウマにより猛反発したため見送られた。
ちなみにヒカリも『ヒカリサーガ』にてゾフィーと協力して地球来訪前に2体組の片割れを倒し、逃した方がTV本編に登場した個体である。
この時使われた着ぐるみは、後に改造され『大怪獣バトル』シリーズや劇場版で使用された。
余談ではあるが、この回の話数はベムスターが初登場したエピソードと同じく第18話であり、放送の翌日はベムスターが初登場してから35年でもあった。
また、腹部の口が「吸引アトラクタースパウト」と呼称されるようになったのは、本作からであり、一部書籍では「口の周囲の力場形成器官で空間を捻じ曲げ、ガスや光線エネルギーを吸収する」と記されているものも存在していた(ちなみに、この設定は後記の『ウルトラマンX』で大きく取り上げられている。
監督の佐野智樹はベムスターに思い入れがあり、本作でも宇宙ステーションを飲み込むシーンを希望していたが、ミニチュアの用意などが難しいことから断念され、代わりにガンローダーを飲み込むシーンが用意された。飲み込まれた操縦席からの描写も当初は難色を示されたが、佐野が上層部を説得して実現した。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
第4話「ベムスター参上!」に登場。
資源基地を壊滅させ、飛来したスペースペンドラゴンのエネルギーも狙って現れる。
腹部の口からペンドラゴンのワイバーンミサイルやリトラの火球を吸収したが、エネルギーを吸収した直後のほんの僅かな隙を見破られ、ファイヤーリトラのファイヤーストライクを腹部の口で吸収したところを、懐に飛び込んだゴモラの零距離超振動波(ゼロシュート)の前に倒された。
オープニングではアーストロンと対決している。
ちなみに同話のタイトルは元祖が登場した『帰マン』第18話のパロディである。
テレまんがヒーローズのコミカライズ版では腹の口に怪獣を打ち込まれると言うエロいのかグロいのかよくわかんない絵面を披露した。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY
第2話「レイオニクスバトル」に登場。
ペダン星人の無人ドックを襲ったが、改造が完了したペンドラゴンの一斉射撃でダメージを受けて逃走。巣である小惑星に逃げ込んだところにペダニウムランチャーを受け、小惑星ごと粉砕された。
ウルトラ銀河伝説
ドラコ、サラマンドラと共に、光の国に辿り着いたミライとレイを襲撃したが、セブンの呼び出した三大カプセル怪獣の1体・ミクラスと対決。
怪力に圧倒され、ドロップキックの一撃を食らって氷壁に叩きつけられ絶命した。
また、終盤に登場したベリュドラの顔を構成する怪獣としても登場した。
ウルトラゼロファイト
第一部「新たなる力」にて、バット星人グラシエの配下「地獄の四獣士」の1体として登場。
ガンQとベムQコンビを組み光線吸収を担当してゼロに挑むが、 ルナミラクルゼロのパーティクルナミラクルによって体内に飛び込まれガンQ共々倒されてしまった。
その後、グラシエによってエネルギーを吸収されてしまうが、ゼロによって解放される。昇天した際にはガンQ共々ゼロに手を振っていた。
ガンQにも光線吸収の能力があるためベムスターはいらないように思える組み合わせではあるが有効なのか後年再びタッグを組んでいる。
第二部「輝きのゼロ」では、ベムスターのパーツを持つタイラントが腹部で光線を曲げて引き寄せ吸収する技をベムスターより先に披露している。
ウルトラマンギンガ劇場スペシャル
第1弾でスパークドールズとして登場し、すでにイカルス星人が回収していた。その後は他のスパークドールズと共にタイラントの合体素材となった。
ウルトラマンギンガS
第9話「取り戻す命」に登場。
ガッツ星人ボルストがスパークドールズをモンスライブし、ウルトラマンビクトリーと交戦。ボルストの分身体がライブしたベムラーと共にビクトリーを追い詰めたが、ウルトラマンギンガが加勢に入ったことでタッグマッチに突入。
ギンガクロスシュートを腹の口で吸収するが、ギンガによってベムラー(正確にはボルストの分身体)が発射した金縛り光線が跳ね返ってベムラー共々動けなくなり、EXレッドキングナックルで空高くかちあげられ遥か彼方へ飛ばされていった。
主人公である礼堂ヒカルとは戦法的に非常に相性が良かったため、どちらも善戦した(ヒカルは『新ウルトラマン列伝』の総集編でベムスターの能力を見ているのだが、活かされていないためいわゆる列伝時空か忘れていた可能性がある)。
ウルトラマンX
第4話「オール・フォー・ワン」に登場。
劇中でウルトラマンエックスとXioが初めて戦った宇宙怪獣。ザラブ星人に操られて出現した。ファントン星人グルマン曰く「凶暴な奴」。
本作では『メビウス』の関連書籍で触れられていた、腹の口の周囲にある力場形成器官で空間を捻じ曲げる設定が大きく生かされており、空間を捻じ曲げることで光線エネルギーはおろか、自身とほぼ同等サイズの対象すら引き寄せ、吸い込むというとんでもない応用技を披露。
現れたウルトラマンエックスをブラックホールのごとく腹の口から吸いこみ頭から飲み込んでしまった。お前はアストロモンスか(ちなみにアストロモンスもベムスターも"宇宙大怪獣"の肩書きを持つ)。一応FE3や大怪獣バトルでも同サイズの相手を吸い込む攻撃をしているので、それの逆輸入なのかもしれないが。
その後は召喚者のザラブ星人の死も知らずに月面でくつろいでいたが、Xioのスペースマスケッティにサイバーテレスドンの溶岩熱線を腹へ撃ちこまれたことで消化液との化学反応が起こされ、辛うじて消化を免れていたエックスの脱出を許してしまう。腹の口を使えなくなったことで自慢の吸い込み攻撃が使えなくなってしまい、一転して劣勢に追い込まれ、最後はザナディウム光線でスパークドールズに戻された。
このスパークドールズのデータは、後にサイバーベムスターというサイバー怪獣の生成に使用された(亜種一覧を参照)。
ウルトラマンオーブ
第10話「ジャグラー死す!」にて、ジャグラスジャグラーの所持するベムスターの怪獣カードが登場。
相手の攻撃を吸収する能力を持っているらしく、ジャグラーはこれを利用してナグスの銃撃によるダメージを軽減している。
劇場版ウルトラマンR/Bセレクト!絆のクリスタル
ウルトラマントレギアの策略でガンQと共に綾香市に出現し暴れまわっていた所を、ロッソ・ブル・ジードの3大ウルトラマンと交戦した。
ロッソを抱えて飛びつつ落としてビルに頭から突っ込ませ、さらにかつてのベムQコンビのように口がガンQの眼と繋がっており、これで相手の攻撃を跳ね返した。しかし、ロッソとブルの活躍でガンQの体内に取り込まれていたペガが救出されると、ジードソリッドバーニング、ロッソアクア、ブルウインドの合体光線でガンQ共々倒された。
本来なら上記の戦法は通用しないが、今回はガンQと繋がっていたことが仇となり、自身の腹部とガンQの眼に同時に光線を撃ち込まれたことで、光線を逃すことができずに倒されている。
ウルトラマンZ
第2話「戦士の心得」
回想シーンでデビルスプリンターの影響で暴走した怪獣の1体として登場。
第19話「最後の勇者」
前触れもなく地球に飛来し、ガスタンクを吸収していった。今回は炎を纏って飛行している。また、回想の個体と違いデビルスプリンターの影響を受けていない模様。
2年前にも地球防衛軍の偵察衛星を何機か飲み込んで帰っていったらしいが、ユカ曰くそれに味を占めて地球を餌場とみなしてしまった模様(畑の作物や残飯に味を占めて人里に現れるのは、野生動物でもよくある事である)。
2体の特空機相手に互角以上の戦いを繰り広げ、ヨウコが操縦するキングジョーストレイジカスタムを吹き飛ばし、腹の口でハルキが操縦するウインダムの腕を咥えて動きを封じる。
ハルキがゼットに変身しようとしたその時、エースメダルが光ると同時に突如として空にヒビが入り、異次元の向こうにいる何かに怯えて逃亡した。
今回の個体は戦闘の途中で逃走したため、ウルトラマンにも他怪獣にも倒されずに生存した珍しいケースとなる。登場時間こそ短かったが、2体の特空機相手に善戦する強さを見せ、飛行形態に変形したり腹の口のグロ描写が披露されるなどお馴染みの要素も盛り込まれた。
今回の登場については、メイン超獣とはある怪獣のパーツ繋がりだったからとも言われている。
ちなみにベムスターは『A』のオープニングの影絵で登場しており、そちらの意味でもエースに縁がある怪獣でもある。なお、上記とも関係するがベムスターと同じ肩書きを持つ宇宙大怪獣は過去に超獣を倒したという実績を持っており、その逆転も兼ねた抜擢だとも取れる。
本作の飛行シーンでは飛び人形が使用されており、前述の炎をまとうことでスーツから飛び人形への移行がスムーズなものになるよう工夫がされている。
辻本監督のTwitterによれば、作中で登場した割れる腹部は『メビウス』当時のものだとのこと。
第19話の監督を担当した辻本貴則は今回で初めてベムスターに関わっており、ロケは前回に続いて府中駅前にて行なったという。
ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突
岩の惑星ペノルにてデビルスプリンターにより暴走した個体がギンガ、ビクトリーと交戦していた。
凶暴性もパワーもかなり上がっており、加勢に現れたタイガも合わせて3対1でも互角に戦うが、ビクトリーナイトの斬撃を腹部に受けた隙にギンガとタイガもギンガストリウム、フォトンアースにそれぞれパワーアップし、最期はストリウム光線とオーラムストリウムのダブルストリウム光線を吸収し切れずに倒された。
奇しくも、タロウと縁があるギンガとタロウの息子タイガが、かつてタロウを破った事がある怪獣の同族と戦うという構図になった。
ウルトラマンアーク
第15話「さまよえる未来」で、過去にチャンドラーと共にイタリアのピサの斜塔付近に出現していたことが明かされた。
劇中では、本編開始の16年前のK-DAYにおいて、世界中に出現した怪獣の内の1体として描かれている(モノゲロスはK-DAYで日本国内に出現した宇宙怪獣のため、イタリアに出現したベムスターと一応矛盾点はない)。
出現後の動向は不明だが、野放しにすれば大規模な資源不足を引き起こしかねない怪獣のため、恐らく何らかの方法で撃退されたと思われるが、ウルトラマンでさえ苦戦するようなコイツを相手に地球防衛隊はどう対処したのだろうか…?
亜種
改造ベムスター
『ウルトラマンタロウ』第29・30話に登場。
『帰マン』に登場したものと同一個体で、ヤプールによって蘇生・改造手術を受けており、外観や能力には僅かながら違いがある。
詳細はリンク先を参照。
サイバーベムスター
『ウルトラマンX』第7話から登場した、ベムスターのスパークドールズのデータを元に人工的に作り出されたサイバー怪獣。
サイバー怪獣共通のXの装飾が他の怪獣と違い嘴にあり、現時点で最もモンスアーマーのパーツ配置が異なる。
また、サイバーベムスターのサイバーカードをリードすることで、ベムスターアーマーという鎧を身に纏うことが可能となった。大地曰く「とっておきのアーマー」。
ベムスターの腹部の吸引口を模した盾:吸引アトラクタースパウトが装備されており、ベムスターの吸引口と同様、相手の光線を吸収したり反射したりする能力が備わっている。初登場時は、この能力を生かしてガーゴルゴンの石化光線を吸収・反射して逆にガーゴルゴンを石化させ、勝利に大きく貢献した。必殺技はベムスタースパウト。
劇場版ではスペースマスケッティに搭乗していた高田ルイが使用し、ベムスタールイルイシールドを展開、ゴーグアントラーの光線を吸収・無効化してスカイマスケッティのバードンフェニックスアタックに繋げた。
クグツベムスター
『ウルトラマンオーブ THE_ORIGIN_SAGA』に登場した、宇宙悪魔ベゼルブに操られたクグツ怪獣の一体。
本作では飛行時には恐らく飛び人形が使用されており、その影響か飛行状態での戦闘も多く見られる。
詳細はリンク先を参照。
番外編
レッドマン
Battle-35
ノコギリン、サータンとレッドファイトを繰り広げるがレッドナイフで倒された。
この時、明らかにレッドナイフがサータンとベムスターのみにしか命中していなかったにも拘らず、なぜかノコギリンも一緒に死亡するという珍現象が起こった。
Battle-39
ビーコンと共にレッドファイトを繰り広げるが互いの頭をぶつけられて(唐突に)爆死した。
ウルトラマンタロウ
第40話の回想で紹介され、「石油やガスを片っ端から食べる宇宙の悪魔、今こんな怪獣が地球に来たら石油が少ない日本は大変なことになる」と時代を感じさせるナレーションが入っていた。
同話ではベムスターが胴体を構成するタイラントが登場しており、胴体部はやはり『帰マン』に登場した個体のものとされている。
ウルトラゾーン
ショートコント『怪しい者じゃないです』では「都心から電車で30分、閑静な住宅地に建つ瀟洒なマンション」に出現(CV:山崎樹範)。
マンションの一室に住む女性に新法が成立するという架空の話を使って水素やヘリウムなどの不要エネルギーの回収を迫るが、女性にウルトラセブンに通報すると言われるなり、どこかへ去っていった。
ウルトラマンジャックに倒されたという発言から、原作と同一個体の模様。なお、改造ベムスターも同じような真似をしているらしい。
ウルトラマンM730ウルトラマンランド
第15話「宇宙から来たくいしんぼう」他に登場。
帰ってきたウルトラマン体操
『ウルトラマンA』再放送の頃から続く(一時期中断していたのは内緒)ファミリー劇場恒例の体操シリーズにヤツはいた。
ジャックとガッチリ握手し、『みんなでなかよくてをとりあってこころのきずなをふかめよう!』(原文ママ)というコンセプトの元、ジャックやボイジャーらと体操を楽しんでいる。
上記にある通り、彼女…いや彼(?)は明確な人間に友好的な個体である。誰だお前
ベムスターはファンの間でベムたんとかベム子という愛称が付くぐらい愛嬌があるという声もあるぐらいなので、この人選はなんらおかしくないのかもしれない。
ちなみに怪獣が一緒に体操するスタイルはミクラスとゴモラが参加していた『大怪獣バトル』体操、ホーとバルタン星人が参加していたウルトラマン80体操に続き三度目。
漫画・雑誌
小学二年生版『ウルトラマンA』
内山まもるの漫画 『ウルトラマンA』「ウルトラ5兄弟たいヤプール人」(1972年9月増刊号)と「怪獣はか場のけっとう」(1972年12月増刊号)にヤプール率いる怪獣軍団の一員として登場
かがやけ ウルトラの星
内山まもるの漫画 『かがやけウルトラの星』(小学二年生1973年9月増刊号)に登場。
怪獣軍団の一員として登場。バルタン星人に率いられて北海道に出現し、後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦うが、ウルトラマンエースのウルトラサンダーを受けて倒される。
戦え!宇宙けいび隊
居村眞二の漫画に登場。
ウルトラマンタロウに倒されたタイラントの胴体の破片から再生し、同じく他のパーツの破片から再生した怪獣たちと共にタロウを追い詰める。レッドキングやバラバと共に最後まで残るが、タロウのウルトラスーパーダイナマイトで他の2体共々倒される。
ウルトラ超伝説
居村眞二の漫画の第一部に登場。羽化したばかりのバルタン星人(後のメカバルタン)とウルトラベースを強襲し、常駐するウルトラ戦士を虐殺。偶々通りかかったウルトラマンジャックと対峙応戦する。ウルトラブレスレットを弾き返し、数倍のパワーや腹部のロケット弾を撃ちまくるなど尋常ではない戦闘能力を発揮するも、自らの熱線で外皮が剥がれ落ちロボットであることが露見。駆け付けたアンドロメロスと一騎討ちするも体当たり一発で倒されてしまう。
後にグア軍団に評価されたのか数百倍の大きさの怪獣戦艦ベムズンが登場する。
『帰ってきたウルトラマン Vol.1 復讐の宇宙戦線』(COMIC'S★ウルトラ大全集)
MATの加藤隊長と伊吹隊長の交代劇に絡め、ベムスターより凶悪で巨大な個体「ベムスターγ(ガンマ)」が登場。MATとMATステーションの連合スペースアロー部隊と一大宇宙戦を展開する。
テレビマガジン版『ウルトラマンネオス』
ナックル星人に操られサータンとともにウルトラセブン21を襲ったが返り討ちにあった。
ウルトラマンSTORY0
バルタン星人による改造の影響で、惑星ほどのサイズにまで巨大化したベムスターが登場。腹部の口を中心に首が5つつなぎ合わされた異形の姿に改造されており、光線の吸収反射能力も腹の口だけではなく全身の皮膚で行っていた。
「こんな生物を野放しにしたら、あらゆる惑星が食い尽くされてしまう」と判断したゾフィーがこれを倒そうとするがM87光線を吸収して撃ち返してしまう。
ゾフィーが光線を撃ち続けベムスターが吸収する互いの限界をかけた戦いとなるが星の声を聴いてパワーアップしたゾフィーのM87光線により葬り去られた。
なお、ベムスター本人はこのような姿になることを望んでいたわけではないようで、M87光線を浴びて消滅する寸前に悲しげな表情を浮かべながら涙を流していた。
ゲーム作品
ウルトラ警備隊空想特撮ゲーム
「帰ってきたウルトラマン」のオープニングテーマが流れるヨーロッパステージのボス怪獣。
ベムスタービームは前方5方向への同時斉射、吸引アトラクタースパウト発動中はベムスターに向かって機体が吸い込まれるという形で再現されている。ただ本作のボス級怪獣としてはかなり弱め。なおボム攻撃であるウルトラ兄弟の光線技が吸収されるようなことはない。
ファイティングエボリューションシリーズ
2から3までの作品に登場。
必殺技にはベムスタービームや吸引アトラクタースパウト、攻撃技には羽ばたきによる突風や、嘴での刺突など原作のベムスターを再現しており、これだけでも感嘆の出来。だが、これで驚くのは早い。
なんとこのベムスター、フライングプレス、ドロップキック、肘打ちによるスマッシュ、ローリングによる回避、地面すれすれに回転しての連続攻撃、敵を抱えて空高く飛び上がって放つパイルドライバーや、頭を抑えてのガードなど大怪獣バトルシリーズのゴモラやレッドキングも真っ青な格闘技の達人なのである。
オリジナルが登場した昭和から技術が進んだとはいえ、平成シリーズやアーケード版大怪獣バトルに登場するベムスターでさえこんな挙動はまずやらない(それ以前に予算が壊れる)事から、このシリーズのベムスターがいかに異彩を放っているかがわかるだろう。
まさに『ファイティングエボリューション』のゲームという媒体ならではの表現と言える。
FE2ではウルトラモード「大地球侵略作戦」に登場。地球侵略作戦の尖兵として宇宙人軍団に送り込まれ、ガスタンクが設置された市街地に出現、異次元空間から帰還したジャックと交戦した。勝利条件はガスタンクを爆発させずにベムスター撃破する事。
- ちなみにこのシリーズでは、テロチルスの鳴き声が流用されている。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
主人公のバトルナイザーを食べようと主人公に襲いかかって来た。スペシウム光線を吸収した逸話から必殺技を出さずに倒すことが勝利条件となる。幸いにも過去の個体ほど強い個体ではなく、撃破後にバトルナイザーに収容された。
怪獣バスターズPOWERED
ミッション『空をまう怪獣』(惑星アペヌイ)、『空をしはいする者』(惑星ワッカ)、『データこそすべて(ランダム)』『宇宙からの飛来者』『全てをすいこむ力』『宇宙をわたる大怪獣』『コンル怪獣決戦(ランダム)』(惑星コンル)、『いかりのベムスター』『合体怪獣』に登場。
飛行能力を駆使しての攻撃、足元を啄ばむ、頭部からはビーム、腹部から主人公を吸収し防御力無視のダメージを与えてくる。
ドロップする素材アイテムは『ベム・フェザー』『ベム・クロー』『ベム・ホーン』『ペンタゴンマウス』『バクダンのパーツ』『ベム・ウイング』『コロニーのパーツ』『青の玉』『ブーストチップ』および『ブーストチップ+』。フリーズロック成功時は『青天のサファイア』が得られる。
研究によって開発できるのは『ベムスター防具』『ベムスター防具Ⅱ』『ペンタガン』『スーパーペンタガン』『ペンタゴンドライバー』および『ベムスライダー』。防具をベムスターシリーズで統一するとMAリンク『ドレインアタック』が発動し、敵にダメージを与えるたびに自分のライフを回復できる。
10体倒すと『ベムスレイヤー』の称号が得られる。
漫画
酩酊!怪獣酒場2nd
第57話にて登場。「クビが怖い」と言うサラリーマンの愚痴に共感し、かつてジャックのウルトラスパークで首を切られた時の写真を見せた。尤も彼の場合は両腕も切断されたのだが。
ウルトラ忍法帖
朧党の忍獣「蔑無須多亜」として登場した。初登場時は朧党によってゴミ袋で覆われた太陽を救うため宇宙に来たウル忍に差し向けられる筈だったが、沸苦が間違えて蘇膿諢を差し向けた為、援軍として後を追いかけるが踏切に足止めされてしまい来た時には既に蘇膿諢が負けていた。
2話後「127750円いただきます」回で再登場。ビデオの返却を妨害して高額な延滞料金を払わせるため、ウル忍をフォークダンスやカルタで時間を潰して足止めした。ウル忍は光線で反撃するが3人揃って焦っており、マンは至近距離でも当たらず、タロウは角から発射し、エースに至っては自分に当てていた。最後はマンが下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとばかりに必殺技を撃ちまくり、八つ裂き光輪が頭に刺さって敗北した。
ライブステージ
ウルトラヒーローズEXPO2017バトルステージ
冒頭に登場。レッドキングと共にゼロを相手に戦うが、2体がかりでもゼロを倒せずに苦戦する。
それに追い打ちをかけるかのようにジャックが登場。ウルトラかすみ斬りでダメージを負い、トドメにシネラマショットを浴びて倒された。
その後、マガタノオロチの眷属として登場するが、最期はオーブ・スペシウムゼペリオンのスペリオン光線に敗れた。
ウルトラマンフェスティバル2018
マグマ星人軍団配下の怪獣の一体。エレキング、サタンビートルと共に人間のエネルギーから作られた。
コンビネーションの乱れている湊兄弟を苦しめたが、ジードとゼロが参戦。ワイドゼロショットとレッキングバーストに怯み、最期はブルに倒された。
余談
- 『ウルトラマンタロウ』に登場した暴君怪獣タイラントの腹部はベムスターであり、ジャックやエースの光線技を吸収している。後に登場した『Z』では、上記の通りタイラントの両腕を担当した超獣に怯えて逃走している(正確には超獣の創造者を忌避していたとみるべきか)。
- 「DXギンガスパーク」でこれとシーゴラス、イカルス星人、バラバ、レッドキング、キングクラブ、ハンザギランの7体のスパークドールズを立て続けにリードさせて、トリガーを引くと…。
- 『ハヤテのごとく!』の登場人物である鷺ノ宮伊澄が好きな怪獣に名を挙げている。
関連イラスト
関連タグ
バルンガ、アストロモンス、シルバーブルーメ、ボガール、バゾブ、ブラキウム:同じく腹部から何でも飲み込んでしまう宇宙怪獣たち。
ベムズン:ベムスターを基にした怪獣戦艦。