「実に素晴らしいショーでした……今のが貴方の新しい力ですね、ウルトラマンゼェロォ……!我が名は、バット星人グラシエ!」
DATA
身長 | 2,5m〜50m |
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体重 | 80kg〜2万8千t |
Cv | 浅沼晋太郎 |
概要
『ウルトラゼロファイト』に登場したバット星人。
デザインは『ウルトラマンサーガ』に登場した個体と同じく平成版準拠。
これまでの個体とは異なり、長剣のような武器を所持しており、ゼロとの戦闘時にはこれを用いて戦っていた。
常に敬語口調で話し、時にジョークも飛ばしたりオーバーなリアクションをとるなどユーモラスな性格だが、命を軽んじるような発言をしたり配下の怪獣たちですらも自分が力を手に入れるための手駒としかみなしていないなど、やはり本性は冷酷かつ残忍である。特に、巨大化してからは(怪獣たちの怨念の力を取り込んだこともあったと思われるが)そうした残忍な本性をより前面に押し出すようになった。
その一方で、戦況が不利と見るや人質を盾に相手を脅迫する等小悪党染みた面もある。
怪獣墓場を彷徨うウルトラマンゼロの前に突如現れ、『地獄の四獣士』として蘇らせたレッドキング、ガルベロス、ガンQ、ベムスターを次々とゼロにぶつけ、さらに彼等が倒されるとその魂を取り込んで巨大化・パワーアップし、自らゼロに挑む。
一度はゼロに剣技で圧倒されるが、「自分も倒せばピグモンも死ぬことになる」とゼロを脅迫、動揺して思うように戦えないゼロを逆に一方的に痛めつける。
しかし、自分はどうなっても構わないからグラシエを倒すよう必死に訴えかけるピグモンの思いを汲み取ったゼロの逆襲を受け、最後はルナミラクルゼロとストロングコロナゼロの力を発揮したゼロの手で粉砕された(ピグモンもゼロによって蘇生されたため生き永らえることができた)。
倒される直前、「あの御方が必ず…」と自身の背後に黒幕が存在する事を示唆するかのような謎めいた言葉を遺している。
その後、ウルトラゼロファイト第二部において「あの御方」と呼ばれていた主が「ウルトラマンベリアル(カイザーダークネス)」であり、ダークネスファイブの尖兵として挑戦していた事が明かされている。
余談
彼が送り込んだ地獄の四獣士は全員合体怪獣のパーツに使われている(タイラント、イズマエル、ファイブキング、デストルドス。このうちファイブキング、デストルドスは『ゼロファイト』放送時には未登場、タイラントは第二部に登場している)。
声を担当する浅沼は、『ウルトラマンメビウス』でジャシュライン(次男)の声を演じているほか、『ウルトラマンジード』でシャドー星人ゼナ役を演じている。また、後者はゼロの声優の宮野真守と共演しており、『ゼロファイト』では敵同士だったが、『ジード』では味方同士で共演している。
ちなみに、当初は監督のおかひできが声を担当する予定だった。
彼の所持している剣は『ジード』の劇中劇『爆裂戦記ドンシャイン』に登場する怪人:サタンゾーグの武器へとそのまま流用された後、『ウルトラマンZ』でバロッサ星人の武器として登場した。