概要
バット星人グラシエがウルトラマンゼロと戦わせるために怪獣墓場から蘇らせた選りすぐりの強豪怪獣たち。
各怪獣がそれぞれの特性にちなんだ異名を持っている。
メンバー怪獣
“剛腕のレッドキング”(EXレッドキング)
ゼロとの戦いの一番手を務めた。「怪力大将軍」とも呼ばれる。EXレッドキングにパワーアップし、“恨みのテクターギア”によって力を発揮できないゼロを一方的に追い詰めた。
一番手ながら何だかんだで4体の中でも特にゼロを追い詰めたが、テクターギアを破壊されてからは割とあっさり倒されてしまったので、一部では「凄いのはレッドキングではなくテクターギア」とも言われてしまっている可哀想な怪獣である。
“幻惑のガルベロス”
ゼロとの戦いの二番手。幻影世界の中でゼロと幻影のゼロを戦わせた。
ゼロ「お前随分大きくなったな⁇」
ピグモン「?」
ゼロ「俺が小さくなってんのかーっ!?」
ちなみにガルベロスが敗れた時はグラシエも珍しく戸惑いを見せており、恐らくグラシエの中でもガルベロスの幻影戦術はそれなりに自信があったものと思われる。
“悪食のベムスター”
“不条理のガンQ”
2体でコンビを組んでゼロと戦った。ベムスターの腹の中とガンQの眼の内部が繋がっており、ベムスターが吸い込んだ光線をガンQが放つというコンビネーション攻撃を得意としている。グラシエ曰く「ベムQコンビ」。
…ただこのコンビ、ガイアやその後放送されたギンガSを見ればわかるが、『光線を吸収して放つ』という行為はガンQ単体で可能であるため(再生怪獣だから能力が弱っていたのかもしれないが)、ぶっちゃけベムスターは必要ない(まぁ、新旧の光線吸収コンビを作りたかったのというのもあるだろうが)。
しかも2対1というハンデがありながら前2体ほどゼロを苦しめることもなく、最後は2体同時にあっさりとゼロに倒されてしまった。
また、この他にもグラシエはピグモンやベムラー・テレスドン・サドラ・グドンを蘇らせている。しかしピグモンはグラシエが調子に乗ってついでに復活させてしまったので、目障りとしてレッドキングに殺させようとしたがゼロに阻止される。
その真の役割
実はこの4体は初めからゼロに倒されるために蘇らせた捨て駒に過ぎず、グラシエの真の目的は再び倒されることによってさらに強くなった四獣士の怨念を取り込むことで巨大化・パワーアップすることだった。
しかし最後はゼロの力でグラシエの支配から解放され、昇天するかのように浄化された(その際ベムスターとガンQはゼロに対して手を振っている描写がある)。
余談
四獣士を構成する怪獣達はいずれも合体怪獣のパーツに使われている。レッドキングとベムスターはタイラントの足と腹(レッドキングに至っては8年後登場のデストルドスの右肩・背中~尻尾の皮膚・両脚も)、ガルベロスはイズマエルの肩から背中、ガンQは(ゼロファイト放送から2年後という後付けではあるが)ファイブキングの左腕の部位を構成。ただしヘルナラクは四獣士を構成する怪獣の中では、1体もいない。
後にベムQコンビは『劇場版ウルトラマンルーブ セレクト!絆のクリスタル』にて、ウルトラゼロファイト以来7年ぶりのコンビで再登場となった。