グドン
ぐどん
- 『キン肉マン』に登場する極悪超人については「グドン(キン肉マン)」を参照。
第5話「二大怪獣 東京を襲撃」、第6話「決戦!怪獣対MAT」から初登場。
ツインテールを好物とする。
両腕は鞭のようになっており、敵を叩いたり締め付けたりする事が出来る。
どう考えてもこんな手では地面を穿り返す事は出来そうにないが、流石に製作スタッフもその辺の事はわかっていたらしく、『ウルトラマンメビウス』で再登場した際には両手の鞭に振動触腕エクスカベーターという名称と、「高速で振動させる事で岩を砕き、粉砕した砂の中を泳いで移動する」という理由付けがなされた。
地底怪獣なだけあって、目からはX線を放って視野を確保している。
下記の『ウルトラマンデッカー』では、目からビームを放つ個体が登場したが、この技が上記の能力と関係あるのかは不明。
また、裏設定では鞭の先端には猛毒の針が内蔵されており、これでツインテールを刺して麻痺させるとの事。
足の力も強く、2万t級のタンカーを吹き飛ばすほどのキックを放てるらしい。
全身はダイヤモンドの20倍の硬さを誇る棘の生えた黄土色の甲殻で覆われており、設定によれば水素爆弾でも破壊出来ないほどの防御力を持つ(『ウルトラ怪獣入門(小学館)』より)。
※ちなみに上記の同書籍内では、レッドキングと対戦する記事が掲載していた。レッドキングの怪力に両手の鞭をへし折られるも、尾を首に巻き付け、窒息させて勝利している。
ツインテールと共にウルトラマンジャックを(途中からの参戦やエネルギーを消耗していたとはいえ)一度退けた強力な怪獣であり、またその秀逸なデザインから人気が高い。
東京にある工事現場からツインテールの卵を求めて出現し、出撃したMATのマットアローの攻撃を受ける。
MATはMN爆弾を使おうとするが、近くに子供が居たために断念、グドンはこの隙に退却した。
その後、ツインテールが孵化してジャックと戦っている最中に地底から出現。
結果的に2対1ととなり、ジャックは活動時間切れで消滅。
グドンはツインテールと戦いながら海の方へ消えていった。
そして夜、夢の島に出現。
MATのMN爆弾を受けるが全く通用せず、地底へ逃げた。
翌日、MATと戦っているツインテールを襲いに出現。
そして再び現れたジャックと対決するが、両目を潰されたツインテールに邪魔をされる。
グドンはツインテールを噛み殺すも、乱戦で消耗した所でジャックに投げ飛ばされ、最期はスペシウム光線で倒された。
ウルトラマンメビウス
第2話「俺達の翼」
冒頭で、工場地帯の近くの地面の中で覚醒し出現。
都市に向かって進撃を開始する。
完成したGUYSのガンフェニックスと対決、分離しての攻撃やメテオールに翻弄されるも、メテオールの時間切れと、重力加速度でマリナが気絶した事によって形勢逆転。
その後、現れたメビウスと戦闘になり、自慢のムチでメビウスを苦しめる。
しかし、GUYSの援護でメビウスは窮地を脱出し、両腕の鞭を掴まれて市街地から遠く離れた空地へと投げ飛ばされてしまった。
最後はメビュームブレードですれ違い様に鞭を斬られた後、ブレードが消えた直後に体が粉々に爆発した。
ちなみに、撮影時期上は『ウルトラマントリガー』第1話のゴルバー戦までは最後の人形爆波だった(時系列上の最後は劇場版でのガッツ星人)。
当初は再生したディノゾールがディノゾールリバースとして再登場する予定だったが、ジョージとマリナの視覚と聴覚が役立つ流れにしたかったことと第2話に人気怪獣を登場させるという監督の岡﨑からの要望で、東京湾の埋立地から出現する地底怪獣としてグドンを登場させることになった。ディノゾールの死体が最後に爆発しなかったのはその名残と思われる。
この時新造されたスーツは、その後『デッカー』まで16年もの期間活躍する事となる。
DXウルトラコクピットの『ガイズサリーゴー編』でも別個体が登場するが、映像はほぼ全てこの第2話の流用となっている。
大怪獣バトル ウルトラコロシアム
ツインテールの群れを狙って地中から出現。
主人公はツインテールの群れを救うためにバトルナイザーで怪獣を召喚し、撃破した。
ツインテール達は何とか助かったようで、その内の一体が主人公に礼を告げて去っていった。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルが復活させたベリアル軍団の一体として登場するが、最後はウルトラマンゼロのワイドゼロショットを受けて爆発四散した。
その後、ベリュドラの左の角を構成する怪獣の一体となった。
ウルトラゼロファイト
第一部「新たなる力」に登場。
バット星人グラシエが怪獣墓場から復活させた怪獣達の一体としてベムラー、テレスドン、サドラと共に復活。
ストロングコロナゼロに変身したウルトラマンゼロのパンチとキックでサドラと共に倒された。
ウルトラマンギンガS
第4話「強さの意味」に登場。
アンドロイド・ワンゼロがモンスライブして出現した。
ウルトラマンビクトリーを鞭攻撃で苦しめ、自慢の装甲でUPGのハイパーレーザー攻撃にも耐え切るほどの強さを披露し、ビクトリーを庇って現れたシェパードンをも返り討ちにする。
しかし最期は、迷いを振り切ったショウがレピから受け取ったキングジョーカスタムのスパークドールズでウルトランスしたキングジョーランチャーにより、一撃で倒された。
以降スパークドールズはショウが所持し、ウルトランス・グドンウィップとして使用する。
ウルトラファイトオーブ
レイバトスが復活させた怪獣の一体として登場。
過去にウルトラ戦士に倒されたいずれかの個体が復活したものと思われる。
惑星ヨミでジュダ・スペクターとメカゴモラを倒したばかりのゼロとオーブオリジンの前にビクトルギエル、キングジョー、バードン、ハイパーゼットン、そして何故かグドンが餌としているツインテールと共に呼び出され、戦いを挑む。
そしてツインテールと共に、因縁の相手であるウルトラマンジャックと再び戦う事になる。
生気がないゾンビ状態であるせいか、ジャックには2体掛かりでも最早相手にならず、かつてと同じくスペシウム光線であっけなく爆散し、直後にツインテールもウルトラランスで貫かれて倒された。
ウルトラマンデッカー
リュウモン「地底怪獣は、2匹居たんだ!!」
第6話「地底怪獣現る!現る!」に登場。
地下3200mにある超臨界メタルを人類が採掘した事とにより、縄張りを荒らされて怒り出現した地底怪獣の1体であり、当初パゴスのものとされていたエネルギー信号の正体でもあった(そのため「パゴスが数十秒で数km先まで移動している」と誤認されていた)。
パゴスと交戦するデッカーを突如鞭で捕らえ、地下3200mの空間へと引きずり込む。
パゴスやテレスドンらと共にデッカーを追い詰めるが、他の地底怪獣達がGUTS-SELECTやアギラに殲滅され、自身もミラクルタイプに変身したデッカーによって地上に引きずり出され、レアリュートウェーブを相殺しようと目からの光線を放つが押し切られ、最期は街の上空で撃破された。
今回の個体は鞭を地上まで(少なくとも3200m以上)非常に長く伸ばす事が出来る他、目から赤い光線を発射するという今までのグドンには確認されなかった新技を使用した。
なお、グドンには視野確保のために目からX線を放つという設定があるため、ゴモラの超振動波のように『デッカー』の個体は本来の能力が強化されていた突然変異体と考える事も出来るが、詳細は不明。
デッカーとの戦闘中にパゴスを鞭で叩くという場面があったが、叩かれたパゴスはそれに怒って矛先をグドンに変える事はせず、終始協力してデッカーを追い詰めていた事から、グドンは地底怪獣達のボス的存在だった可能性がある。
前作『ウルトラマントリガー』でトリガーは昭和ウルトラマン第2期の怪獣とは戦わなかったため(登場こそしていた怪獣は居たが)、第2期の怪獣がウルトラマンと戦うのは前々作『ウルトラマンZ』のタッコング以来となる。
また、グドンが強敵として扱われるのは『ギンガS』以来である。
ちなみに、怪獣が複数登場する回でウルトラマンが倒したのは1体のみという点は『ウルトラマン』の作風とよく似ている(あちらは怪獣同士が戦う及び防衛チームが先に倒して生き残った1体になったところでウルトラマンが戦う、という違いがある)。
辻本監督曰く、スーツは新造ではなく『ファイトオーブ』まで使用されていた『メビウス』当時のもの。
スチール写真を見るとよく分かるが下半身を中心に劣化が顕著になっており、登場する場面では薄暗い地底のシーンや引きのカットを多用する事で違和感を軽減させている。
また、怪獣倉庫で現役引退の雰囲気を出していたものの、今回は地底怪獣の代表として頑張っていただいたとの事で、グドンのスーツは今回を以てお役御免になったと思われる。
レッドマン
シリーズ終盤になってようやく登場。
第94、95、97、98、101、103、105-108、110-113、115、117-119、136、137話に出演した。
他の怪獣とタッグを組んで出現する事が多く、レッドマンを幾度となく苦しめた。
スーツは『帰マン』本編で使用されたものの流用と思われる。
経年劣化の影響からか、体の色が黒っぽくくすんでいたり、棘があちこち折れていたりとかなり痛々しい外観になってしまっている。
ファイヤーマン
第9話「深海からの挑戦」に登場。
本作は厳密にはウルトラシリーズではないのだが出演している。
なんとツインテールを食するグドンが、さらに別の怪獣に食されるという怪獣食物連鎖が起きた。
海底で殺し屋怪獣ネロギラスと対戦、格闘の末に海底に叩きつけられダウンしたところをムルチ(二代目)のように首から腹にかけての肉を引き剥がされる。その後、肉をかじられ骨が露出した死体が浮上した。
なお、目には白目があるのが特徴。
実際のシーンでは皮を剥ぐ所で終わっており、直接食べられるという描写まではなかったが、『THE ウルトラ伝説』ではツインテールからの食物連鎖の関係であるとされた。
地底怪獣ではあるが、『メビウス』にて泳げる設定は明かされており、被食者であるツインテールも本来は海を住処にしているため、海中で狩りをしている最中に天敵であるネロギラスと出くわした可能性もある。
酩酊!怪獣酒場2nd
第48話にて登場。
ジュラ紀に両親に虐待されているツインテールを誘拐し、最初は食べるつもりであったが、次第に愛情が芽生え、ツインテールからも本当の父親のように慕われる。
最後の晩餐として怪獣酒場にやってきたが、警察に見つかってしまい、自首しようとするが、警察が来たのは駐車違反をしたためで、誘拐の事を話しても時効(ジュラ紀は約2億年前に当たる)と見なされて逮捕される事はなかった。
ウルトラ忍法帖
「ホホホ…女王様とお呼びー!」
血祭党編にて、血祭党唯一の忍獣「愚鈍」として登場。
怪夢瑠を倒したウル忍を上記の台詞と共に痛めつけるが、アミアに「教育上よくないから止めなさい!」と頭に苦無を突き立てられ、タロウの解剖バラバラの術からの再生縫合術(失敗)でバラバラにされた身体を出鱈目に縫合されて倒された。
なお、この話を書いたみどーは編集長から減点2(10になったら連載打ち切り)を喰らった。
後に合体忍獣のパーツとして片腕のみが再登場した。
ウルトラマンフェスティバル2006
ジュダ配下の怪獣軍団で、ザムシャー、サドラの3人がかりでメビウスの活動制限時間まで追い込んでジュダの復活に貢献するという大健闘を見せる。
最終決戦ではマックスと戦い、マクシウムソードで切断されて退場した。
ウルトラヒーローズEXPO2020
東京ドームシティプリズムホールを襲撃した怪獣軍団の一体。
初めはウルトラマンタイガを相手に戦っていたが、増援としてウルトラ6兄弟が現れると、夕日をバックにジャックと交戦した。ペダン星人とのコンビでもジャックには敵わず、ローリングソバットの三連発でダメージを負い、トドメにトライスクワッドのストリウムブラスターとプラニウムバスターを浴びて爆散した。
ウルトラヒーローズEXPO2023
池袋サンシャインシティに現れた個体として登場。街を破壊し尽くすが突如として現れたウルトラマンブレーザーの攻撃を受けスパイラルバレードに貫かれて倒された。
ウルトラ怪獣入門(小学館入門百科シリーズ15)
『ウルトラ怪獣名勝負「夢の対決」』コーナーに出演しレッドキングと対決。相性は悪く両腕のムチをへし折られ攻撃能力を喪失したかに見えたが、尾でレッドキングを絞め殺すという大金星を挙げる。
ツインテールとの食物連鎖が有名なグドンだが、実は映像作品でツインテールを明確に捕食した場面は一度も無く、むしろ共闘する事が非常に多い。
さらに上述したように逆にボガールに捕食されるシーンがあるほど。
鳴き声はガボラのアレンジ。
デザインを担当した池谷仙克はツインテールとは別々にデザインしており、鞭を武器にする点が被るとは思わず、生前「今でも別々に分けてほしいと思っている」と述べている。
頭部は『シルバー仮面ジャイアント』のワイリー星人に流用され、『ファイヤーマン』客演時のグドンは新造の頭部が付け足された。
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