DATA
概要
第9話「深海からの挑戦」に登場。
大きな角を持つ肉食恐竜のような姿をしており、赤く爛々と輝く目が特徴的な人相の悪い怪獣。
海底を住処にしている水陸両棲の怪獣で、ジュラ紀から生息していた。5~6匹の群れで活動するが、餌が足りなくなると仲間同士で殺し合い、その死体を食べるほど貪欲な習性を持つ。水中ではイルカのように超音波を放ち、餌を探す。
海底で目覚めてから、たんぱく源をとるためにロドグロス(ガマスに似ているがガマスではない)を殺害。更にステゴラスを惨殺した後、なぜか水中にいたグドンの腹を引き裂いて食い殺すなど、暴虐の限りを尽くした。そして、調査のために深海調査艇SR号で海底にに訪れた岬大介の恩師・田所博士も殺してしまう。
ネロギラスの恐ろしい所は火も光線も吐かず(赤い液体を吐くがあくまで目潰しでしかない。ただしこの液体を「毒液」としている図鑑もある。)、怪力だけで怪獣たちを軒並殺して貪り食っていたという所にある。その怪力でファイヤーマンを圧倒するが、最後は尻尾をファイヤーレーザーで焼き切られ、ファイヤーフラッシュで木っ端微塵に爆殺された。
作中で別の怪獣を捕食していたグドンを襲って食い殺すという、更なる怪獣食物連鎖を引き起こした怪獣として有名である。
余談
後に『ウルトラマンメビウス』では、ツインテールが海中にも適合できる生物であることが判明した。本エピソードでグドンが水中にいたのも、もしかしたら餌となるツインテールを捜していたのかもしれない。
ウルトラマンギンガSのBlu-rayBOXでは存在が示唆されている上、ウルトラシリーズの再編集ビデオでは度々取り上げられていることから、ウルトラ世界にもネロギラスは存在するのだろう。似た立ち位置の怪獣にダストパン、ゴルゴザウルスなどがいる。
乗っていた深海調査艇SR号をネロギラスに撃沈された岬大介の恩師・田所博士を演じたのは、幾多の特撮で活躍した名俳優、平田昭彦。オキシジェンデストロイヤーで怪獣王ゴジラを消滅させ、バランを爆殺した特殊火薬を発明し、ウルトラマンすら勝てなかったゼットンを一撃で吹き飛ばす無重力弾を作り上げた男を、ネロギラスはいとも簡単に殺したことになる……のかもしれない。
関連項目
ボガール:同じくグドンを食べた怪獣であるが、ネロギラスでも相手にはなるまい。
エビラ:平田昭彦氏を殺した怪獣繋がり。ただし、その際の平田氏が演じていたのは科学者役ではなかった。