DATA
別名: | 妖怪怪獣、昆虫怪獣 |
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身長: | 56m |
体重: | 3万2,000t |
出身地: | 惑星X |
デザイン: | 米谷佳晃 |
スーツアクター; | 梅田信一 |
概要
『ミラーマン』第25話「怪獣を探す妖精少女」に登場。
自分たちが害虫から作り出した怪獣の出現を予言した少女・すみれを抹殺しようとして京太郎の反撃に遭ったインベーダー4人が、宇宙船からの光線で合体変身し、怪獣化。
複数の害虫が組み合わさった様な醜悪な姿で、左腕は先端がムチ状になっている。
背中の4枚の羽根は、羽ばたかせると風速70mの突風を巻き起こし、辺りに毒鱗粉を撒き散らす。また、頭頂部の2本の触角からは針状の破壊光線を放つ。
ミラーマンとの壮絶な戦いの末、ミラーナイフで羽根を、スライサーHで触角を切り落とされ、シルバークロスを受け爆死した。
すみれ
ある夜にメタリックな折り鶴が舞う夢の世界で害虫怪獣に遭遇し、テレパシーに覚醒した少女。
出現時に決まって害虫の天敵である鳥が死ぬという不吉な現象が起こったり、折り鶴が墜落するイメージが浮かび上がる為、東京中の鳥籠から鳥を逃して回っていた。
とは言うものの、インベーダーもその存在には気付いていなかったらしく、後半で漸く彼女の能力を頼りに京太郎がアジトにやってきた際に待ち伏せしていたインベーダーに襲われるという展開になっている。
害虫怪獣
ハエブーン | ゴキブラー | モスゴジラ | |
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身長: | 2.1m | 1.8m | 2m |
体重: | 160kg | 360kg | 250kg |
害虫が宇宙線の影響で突然変異した物と思われていたが、その正体はインベーダーが蠅・ゴキブリ・蚊を巨大化させて作りだした怪獣。劇中では言及のみであったが、飛行能力も有している。
病原菌をばらまき、穀物を食い荒らして社会を混乱させたが、すぐに警察によって駆除された。サイズも人間大でミラーマンとは戦っていない。
耐久力もなく、拳銃を数発打ち込めば簡単に死ぬ。また、実験に伴い243地区でインベーダーは大規模な盗電を行なっていたようだ。
その他の作品での活躍
ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
ゴモラ、アストロモンス、タイラント、ドロボンと共に参戦しているが、ウルトラ怪獣に比べて書籍などで取り上げられることが少ないミラーマン怪獣(取り上げられる怪獣も初期のものがほとんどだし)故に、誰だお前扱いだったに違いない。
体色は茶色っぽく変化し、瞳は赤く輝き、頭頂部の触角と左腕の触手が無くなり、頭部左右のヒレや背中の羽根は垂れ下がっている(良く「羽根も無くなってる」と言われることがあるが、これは誤り)と、『ミラーマン』の個体と著しく異なる姿になっている。また、「ウルトラ怪獣大全集」等の一部資料によると、出身地も地底になっている。
オリジナルの個体がみせた能力は披露していないが、代わりに赤い眼から放つ破壊光線を新たに会得している。
太陽の活発化の影響による水飢饉に苦しむタイを救うために、ドーナ第7ロケット基地で行われていた人工降雨ミサイルによる実験「R作戦」の失敗によって生じた大規模爆発で誘発された地殻変動によって基地付近で発生した地割れより、他の4怪獣と共に出現。なお、5体の中では、一番最初に地上に現れた。
出撃した戦闘機部隊を返り討ちにし、ロケット基地に侵攻。タイラント・アストロモンスと共に、ロケット用特殊燃料貯蔵タンクを体当たりで破壊しようとした所に現れたハヌマーンと戦闘に突入。
他の怪獣ともにハヌマーンを袋叩きにしたが、ウルトラ兄弟も交えた乱戦の末、最後はアストロモンスと共にハヌマーンの放った無数のウインドスラッシュで頭と両腕を切り落とされ、ぴょこぴょこ跳ね回った後にアストロモンスと衝突し、揃って木っ端微塵に爆砕した。
この映画に出演したためか、中期以降のミラーマン怪獣の中ではそこそこの知名度を持つ。
ウルトラマン超闘士激伝
上記の映画の設定を反映してか、闘士ゴモラの昔の仲間として登場。
ニューリーダーとなったタイラントの腰巾着となり、正義の味方に鞍替えしたゴモラを散々愚弄したが、第3回銀河最強武闘会の予選にてウルトラマンパワードに4人まとめてフッ飛ばされすぐに敗退した(ハエブーンもモブとして登場している)。
元ネタがミラーマンのキャラクターであるためか4体の中では一言も喋っておらず、商品化もされていなかった。
ミラーマン2D
別名 | 誘惑の悪魔 |
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身長 | 178.2cm |
体重 | 198.0kg |
26年前に先代ミラーマンと交戦したことが語られている。その際にミラーマンの角の一部を切り落としており、この部位が後にノアの核「魔鏡」となる。
その後、過去編にて登場。メガネのような両目は頭の上に移り、ペストマスクや鳥を思わせる顔つきとなっている。さらに『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』版をイメージしたのか、手のひらは茶色く中央に赤い丸がある。
ほかにも『妖精少女』というゲームにバグとして仕込んだ魔法陣の画面からインベーダーを召喚していた。
しかしそのことが魔術の要素の一つである「名前」に影響し、虫(バグ)の姿になってしまった。(ハエブーン、ゴキブラー、モスゴジラの3体)
敵との戦闘中にもよく喋るおしゃべりな性格だが、それは会話に対する相手の反応を観察してその中で見つけた心の隙間に入り込み、精神から侵略することを目的としているため。
その人心掌握術でSGMの隊員だった日野正史の体を乗っ取りインベーダー側へと寝返らせた。その結果魔方陣の天才であった日野の膨大なアドバンテージがインベーダー側にわたり、SGMのアドバンテージを損なわせた。
余談
- デザイン段階での名称は「妖怪獣ダストパン」
- 着ぐるみは書籍「ミラーマン大全」での考察から『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣プルーマの改造説(腹部などのデザインが似ている)が出回ったが、両怪獣のデザインを担当した米谷佳晃氏は自書の中でこれを否定している。実際プルーマの着ぐるみは『ミラーマン』と同時期に製作・放送された『レッドマン』に登場しており、ダストパンとは関節部分など着ぐるみの細部も異なる(これで改造なら一から作った方が手間暇かからないくらい違う)。
- 鳴き声は『ミラーマン』本編ではキンダー、『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の日本語版ではバラゴン、タイ語版ではオリジナル版がテペト、リバイバル版がガイロスの流用。
- ダストパンの光線で炎上する建物のシーンは、第16話のものの流用。
- 『VS怪獣軍団』での登場は、本来ならゴモラ、タイラント、アストロモンスのほかにレッドキングとエレキングが登場する予定で倉庫でスーツが選ばれていたのだが、タイに来た荷物の中に手違いでドロボンとダストパンが入っていたという。
- イベント「かいじゅうのせかい」との連動企画として円谷プロダクションのTwitter公式アカウントで展開された『円谷プロ大怪獣カード』ではナンバー110で紹介。
流石に現状封印作品扱いである映画版を話題に出す訳にはいなかったようで、ウルトラシリーズとの関連は『ウルトラマン超闘士激伝』だけになっている。
- 害虫怪獣の着ぐるみは3種とも円谷プロが制作した殺虫剤のCM用のものを転用したとされる。また、鳴き声はいずれもマグラーの流用。
- 『緊急指令10-4・10-10』第16話の冒頭で回想シーンで何体かのミラーマン怪獣とともに登場している。
- 2023年4月に『ガシャポンHGX 円谷プロ参~樋口真嗣セレクション~』にて害虫怪獣共々揃って商品化された。ただし害虫怪獣は怪獣消しゴムよろしく無彩色。