もっとも古い作品・タグ第1号?
バンダイのガシャポン(玩具企画)を元に制作された漫画版
原作者の瑳川竜は『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』『仮面ライダーW』などでおなじみ三条陸の別名義。
作画者・栗原仁は、ウルトラマン漫画の大先輩内山まもるのファンでもある。
「第1回 宇宙格闘技大会・編」
「メフィラス大魔王・編」
「侵略者ヤプール・編」
と連載を続けてきたが、
「ゴーデス編」で単行本発行が中断。
残る「ゴーデス編」の後半と後述する「ツイフォン編」の後日談である「エンペラ星人編」は、近年(2010年)になって収録された「完全版(全4巻)」にて晴れて収録される事となった。
戦いの中で、昨日の敵が味方、友になったり、ウルトラマンやウルトラマンタロウらが変身する黄金のオーラを放つ超闘士の姿がスーパーサイヤ人みたいだと言われたり、首領ヤプールが変身する数々の姿が悪の帝王フリーザまんまだったりと、ドラゴンボールのパロディの様な展開も数々存在する作品である。
ツイフォン編でジャックが「今年は地球歴3026年」と発言しており、この年に地球は銀河連邦に所属してから100年が経過したとされているため、作中にムラマツやらアンヌやらにクリソツな人が登場していてもそれは他人の空似(あるいは並行同位体)、もしくは子孫である(新章ではGUYSが登場)。
TV版ではウルトラ一族は「◯◯兄さん、ここは俺がやります」といった上下関係があったが、旧作においては基本みんなタメ口を使っており(レオ→セブンなど師弟関係や恩人関係は存在する)、新章で改めて「ウルトラ兄弟」の概念が復活した。
なお、作中でエースキラーを見てウルトラマンが「誰だ」と尋ねている(原作ではエースキラーによりエースロボットが嬲り者にされる光景を見せられている)ので、TVシリーズとは『ウルトラマン』最終回以降~『エース』第1話以前から分岐したパラレル世界と見てよかろう。
ただし、M78スペースをベースにしていながらも、平成ウルトラマンなど世界観が異なるシリーズのヒーローや怪獣も一つの世界に共存している扱いなので単純な分岐というわけでもないようだ。
ダイモード・クリスタルや惑星Q-49、ツイフォン編にコチャンが登場するなど知る人ぞ知る小ネタが満載であり、モブにはウルトラシリーズ内外のキャラクターやマイナー怪獣が登場する事もあり、本作の楽しみの一つとなっている。
彗星戦神ツイフォンに関して
メフィラス大魔王の死が描かれた「彗星戦神ツイフォン・編」は漫画化されていない。
あくまでOVA版での展開(Youtube検索で確認可能)。なお、DVD化もされている。
ちなみにツイフォンのモデルは元祖『ウルトラマン』でおなじみのドラコ(『超闘士激伝』における設定上は、ドラコなどツイフォンの身体に住み着く寄生虫Aくらいでしかない)。その名前も第25話タイトル「怪彗星ツイフォン」からとられている。
ガチャポン本編のストーリー展開
発売されたガチャポンでは「ウルトラマンティガ」までが登場。
いつの間にかタイトルも『ウルトラマン超闘士鎧伝』となっている(おそらく外伝と鎧のダブルミーニング)。
『エンペラ星人・編後半』
共に究極のアイテムを身に着けた、ウルトラマンVSエンペラ星人の壮絶なる戦いが描かれる。
本編ならではのグランドキングが登場。
『新戦士ティガ出現編』(ダークベンゼン編)
前篇による2人の壮絶なバトルで宇宙が崩壊し、異世界からダークベンゼンらによる侵略が始まる。本編の主人公はゼアスとティガである。
なお、続編としてウルトラマンシャドーがライバルとして登場する「ハンター編」の設定も考えられていた。
なお、物語が完結する前にシリーズが終わってしまった為なのか、新章ではここら辺の要素はあまり触れられていない(少なくともエンペラ星人編後半の出来事はあったらしい)。
本編でシリーズはいったん幕を閉じた…
完全版について
復刊ドットコムより出版、全四巻。本書カバーを取り外すと作画者・栗原仁の作画に関するコメントや『アーマードメフィラス(メフィラス星人)VS闘士ウルトラマン』のワンシーンといったセルフパロディがみられる。
さらには巻末のマンガでは赤ん坊のウルトラマンゼロが登場!?
まさかの続編
そして2014年7月24日に、何とOVA版のDVD化&復刻フィギュアの発売が決定した。
プレミアムバンダイ限定商品とはいえ、多くのファンを驚かせている。
更にウルトラマンメビウスが主人公の新作漫画『ウルトラマン超闘士激伝新章』も毎週火曜に連載され、新作フィギュアも展開が決まった。
ある意味、続編を待ち望んでいたファンの妄想が現実になったのである。
http://gashapon.jp/choutoushi/
現在、新装版として旧章も秋田書店チャンピオンコミックスで順次刊行がなされている。お財布にも優しいので、ボンボンを知らないちびっ子諸君も必見だ!
登場人物
怪獣はキリがないため各該当項目を見ていただくとして、ここではウルトラ戦士を中心にざっと解説していく。ちなみに、ウルトラマンUSAに登場するウルトラチームはモブとして登場する。
宇宙警備隊
本作の主人公。
真面目な優等生で、メフィラス曰く「他人の事しか考えていないバカ」。また、友情を非常に重んじる性格で、友を助けるためなら自己犠牲も厭わない。
武闘会ではスポーツマン精神に溢れる一方、悪に対しては一切容赦しない。
いち早く装鉄鋼を受領し闘士となった。第一部で闘士になったウルトラ戦士はウルトラマンとセブンのみ。
他と一線を画す最強の男だが、ボス格との戦いでは基本的に独力では苦戦している。重いリスクを負うか、共闘の末にギリギリ勝つ、というパターンが多い。
意外にも精神的に未熟な面があり、戦いにおいて狼狽したり自暴自棄になったりした事もあった。
ウルトラマンの幼馴染でレオの師匠。
メフィラス大魔王編にてガッツブラザーズに封印され植物状態になるが、ウルトラマンにより復活。
ウルトラ警備隊から受け取った装鉄鋼(メタルブレスト)で闘士に変身する。
OVA版では何故か普通に唇が動いている(漫画版では80同様に動かない)。
装鉄鋼とは別に「ホークウェポン」というユニットを複数所持していて、平時はフライングプラットフォームとして使用し、戦闘では剣・弓・レーザー砲に分離変形させ武装する。
新章ではアイスラッガーからエネルギーの刃を形成する「スラッガーブレード」を披露した。
宇宙警備隊の隊長で、物語初期は最強の男。大会のレフェリーを務めている。
ボンボンで連載していた頃は「1vs.1でもエース達が苦戦するPSIバルタンの群を相手に、ゾフィー単身で時間稼ぎ」「唯一スペースチャージを2回行う」などが良いところで、活躍らしい活躍に恵まれなかった。また、二部で多くのウルトラ戦士が闘士になった中、ゾフィーは最後までならず終いだった。
新章では一転してアンドロ戦士団から装鉄鋼を受け取り、闘士ゾフィーとして本格参戦。マン救出に挑む。
ミーティングで何故か不敵に笑っていることが多い。
また、激伝では意外にもフィーチャリングされていなかった「ウルトラ兄弟」の復活を宣言した。
そして超闘士とはまた違う、特別で強大な力を使えることが判明。宇宙警備隊の力としては異質なものなので、封印していたとのこと。必殺技は「ブラックストリームM87」。
闘士ウルトラマンタロウ(CV:堀川りょう)
第一部ではまだ精神的にも未熟だった。
第二部では主人公格を務め、メフィラス大魔王による修行で目覚ましく成長し、長きにわたる戦いを経て超闘士に覚醒した。
成長後も心優しい性格は相変わらずであり、甘さとして裏目に出る事もある。
新章では宇宙警備隊の教官を務めており、メビウスを弟子にしている。
闘士ウルトラマンジャック(CV:影丸茂樹)
理知的な一面がクローズアップされている。
おふざけ担当のエースの突っ込み役の一人。
第二部以降はあまり活躍が描かれなかった。
ヤプール編ではエースキラーと戦ったり、アンチラ星人の扮する偽物とすり替えられたりしたが、いずれも結末はダイジェストで済まされてしまった。
重装鉄鋼(装鉄鋼のバージョンアップ版)はギミック付きで、両肩部が展開して「シネラマブレスター」という光線を撃つ事が出来る。
新章ではネオス達が苦戦したデスレムを圧倒し、ウルトラブレスレットを足首に装着してから流星キックを放つ「彗星キック」を披露するなど、高い実力を存分に発揮している。
そもそも捨て身かつ向こうに油断があったとはいえ、鋼魔四天王を倒せたのは闘士マンを除けばグレートとジャックだけなので、元々ウルトラ戦士の中でも強豪だったと言える。
なお、OVAでジャックのCVを担当している影丸氏はウルトラマンティガのGUTS隊員シンジョウ・テツオの俳優でもあることはファンの間では有名。
闘士ウルトラマンエース(CV:西村智博)
本作の登場ウルトラマンの中でもかなり原作からかけ離れたキャラをしている。
シリアスな場面ではシリアスだが、デフォルメされた姿でギャグを飛ばす事が多い。
というのも、「ウルトラマンはだめだが、エースならギャグにしても大丈夫だろう」と制作サイドが判断した結果こうなった…らしい。
コメディリリーフを務める一方、実力と活躍、出番の多さなどはセブンと同等で、かなり扱いが良い。
エネルギーを拳に集中させて地面を殴ることで広範囲を攻撃する「メタリウムバースト」という技を持っている他、OVAでは重装鉄鋼の胸部装甲に被せる形で「メタリオンソード」という剣を折り畳んで格納している。
新章では相撲ファンという設定が追加され、新技もずばり「メタリウムあびせ倒し」。張り手を連発して相手を押し倒す技で、セブンに「オマエだけかっこ悪くないか??」と引かれてしまった。
セブンの一番弟子で、原作同様に熱血漢。
特にセブンへの敬慕の念は強く、セブンが植物状態になった時の犯人への怒りはウルトラマン以上のものだった。
新章ではプロレスでいう投げ技で、アストラとのツープラトンである「ウルトラダブルクラッシャー」を使用した。一体の相手に対してレオがドライバー風、アストラがボム風の体勢で同時にロックして地面に叩きつける技である。
本作では最初から宇宙警備隊に所属しており、常にレオと一緒にいる。
ヤプール編での第2回銀河最強武闘会ではミスターサンタ(この人の変装)に手も足も出ずに予選落ちしてしまい、エースに叱られるわユリアンに毒舌を吐かれるわレオからも「ウルトラ戦士の恥さらし」と散々な言われようであった。
宇宙警備隊隊員だが、現在は一線を退き教師をやっている。
この人だけ唇が全く動かない。
新章ではなんと思わぬ人物を弟子に取っていた事が発覚した。
本作では宇宙警備隊の隊員。80が大好き。
初期は原作とほぼ同じ顔立ちだったが、後に人間風になった(栗原曰く頭の赤い所は髪)。
物事をはっきり言う性格の為、上述のように予選落ちしてしまったアストラに容赦ない毒舌を吐いていた(この件でグレートは80に「考え直すなら今のうちだぞ。あの女の何がいい?」とまで忠告している)。
宇宙警備隊のルーキーで、エンペラ星人編における実質的な主人公。
21がブラック指令に洗脳された事件では、21を救う為に単身赴くなど強い友情で結ばれている。
ネオスの相棒で、原作と比べると熱血漢で喧嘩っ早い性格。
最初こそネオスの生真面目さが気に入らなかったものの、次第に友情が芽生えていった。
新章から登場
新章にて主人公を務める若き戦士。
GUYSの仲間達から受け取った装鉄鋼を有する。
新章で登場。
知勇兼備の天才科学者で、ハンターナイトツルギを模した装鉄鋼を有する。
ゾフィーとは旧友。
後に『SSSS.GRIDMAN』に出演することとなった。
その他ウルトラ戦士
光の国の国家元首。
かつて超闘士を目指しており、ウルトラクラウン無しで超闘士になれるのはウルトラホーンを持つ彼の一族だけらしい。
前線からは離れているが、鍛えればメフィラスと互角以上の強さ。そのメフィラスからは「面白いオヤジ」と評されており、意外な活躍を見せることもある。
銀十字軍の隊長。
第1回大会ではちょっとミーハーな一面もあった。
原作とは違い宇宙警備隊に入らずに怪獣と戦っていた。ゾフィーやウルトラの父から何度も入隊を薦められている実力者。
他のウルトラ戦士よりも背が高く、目がつりあがっており、身体のトーンも違う色が貼られている。
一見ぶっきらぼうだが根は情に厚く、自己犠牲も厭わない性格。これはツンデレというより、作戦やある使命のために自分を押し殺しているからである。
後にゴーデス事件を経て正式に宇宙警備隊に所属、南銀河の守護闘士となった。
新章ではウルトラマン救出のため主力メンバーが軒並みウルトラの星を離れることとなったため、指揮権限をゾフィーから委任された。
グレートの親友かつ幼馴染。
ゴーデスハンターかつパワード流拳法総帥で、キングの命によりゴーデスを追っていた。
パワード流拳法とは「普段は0の力で、攻撃の瞬間だけ200の力を発揮する」という原作でのパワードの戦い方を思わせるもの。
また、他にもゴーデスに対抗できる特殊な技を幾つも体得している。
超闘士であるウルトラマンやタロウに並ぶほど膨大な正義のエネルギーを持っている。
徹底して使命を優先する性格で、役割が違う宇宙警備隊との共闘は避けていた。
ゴーデス編を通じてウルトラマン達とも友情が芽生え、グレートと共に宇宙警備隊入りを果たす。
80の友人で、光の国の友好星間国家「U40」最強の戦士。
80曰く「ゾフィー隊長と双璧を成すと噂される隠れた実力者」との事。
キング星に住む伝説の超人。
重要な役割を果たす一方、エースに変な挨拶をかましたり科学特捜隊をからかっちゃうお茶目なジーサン。
しかし、真面目モードのキングは非常に渋い。
新章に登場するはぐれウルトラ戦士。
慈愛の心を持っており、性格も心穏やかなのだが、一度悪を憎む心が爆発すると荒々しい性格のコロナモードになる。
主要な悪役・ライバル怪獣
第1部「メフィラス編」大ボス。理性的なメフィラス星人の中に稀に生まれる凶暴な個体の一人で、ウルトラの星を滅ぼすべく暴れ回った。
第2部以降はすっかりピッコロさん化する。
闘士マン打倒に執念を燃やすうちに、誰よりも彼を理解する友になっていった。戦いの最中に作戦を立案したり、皆に発破を掛けたりするなど、リーダーシップを発揮する事も多い。
メフィラスの手下であるバルタン星人・ザラブ星人・ケムール人・ダダの4闘士。
バルタン星人は「PSI・バルタン」という分身を無数に作り出すことが可能で、一体一体が本体の1/10の強さを持つ。このPSIバルタンですら、エースやジャックを苦戦させるほどの強敵。
かつてウルトラマンを倒した宇宙恐竜。メフィラス大魔王に唆され、ハイパーゼットン(某怪獣とは無関係)に変貌を遂げる。
後にメフィラスと和解し一流の闘士怪獣となる。
元々ウルトラ戦士たちを倒せる実力者なので、闘士怪獣の中でも頭一つ抜けた強さを誇る。
第2部「ヤプール編」の大ボス。
エースとは数十年前からの腐れ縁。
当時のヤプールが作り出したロボットで、「エースを倒すこと」が宿命付けられており、その実力はエースと互角。オツムも互角。
バトルが省略されてしまったため詳細は不明だが、数々の妙技を使いこなし、ジャックを倒した。
エースとの戦いの後はウルトラ戦士たちと友情を結ぶものの、ほどなくして敵に破壊されてしまうが「エースキラーR(リベンジャ)」として復活。打倒ヤプールに協力する。
後述のツイフォン編では、「エースキラーS(スペシャル)」として相変わらずウルトラ戦士たちに同行している。
ボケキャラでCVが千葉繁氏だが、OVAでは真面目な役に徹している。
第3部「ゴーデス編」の真ボス。ゴーデスによって目覚めさせられた海魔神コダラーと、それに伴い目覚めた天魔神シラリーがパワードの精神波で同士討ちした結果、双方を取り込んで生まれた破壊の権化。
OVA「ツイフォン編」のラスボス。
本作最後の敵。無印時代は激伝独自のデザイン、「新章」にてメビウスで登場した際のデザインに変身した。
その他
ウルトラマンゼアス
太陽神の使者という設定。『鎧伝』での主人公の一人。
新章では未登場。
ウルトラマンティガ
ゼアスによって復活した古代の戦士。『鎧伝』の主人公の一人。
新章では未登場。
闘士ウルトラマンゼット
25周年記念に作画担当の栗原先生が新規で描き下ろしたキャラクター(参考元)。
詳細設定は不明。
関連イラスト
関連タグ
SSSS.GRIDMAN:超闘士がテレビで放送されている世界らしく、ワンシーンだがインパクトを残した。11月18日深夜に超闘士がtwitterトレンド入りを果たす。
聖闘士星矢:本作に代表される鎧もののルーツ。
駈斗戦士:仮面ライダー版超闘士激伝ともいえる作品。但し本作ほど人気作にはならず、コミカライズ版に至ってはギャグマンガである。