「破壊、美しきフィナーレ…青き地球よ、永遠なれ…」
データ
- 身長:2~63m
- 体重:123kg~7万6千t
- 別名:慢性ガス過多症宇宙人
- 出身地:ベンゼン星
- 演:鹿賀丈史
概要
映画第一作、第二作両方に登場。
「破壊こそ芸術の極致」という独自の美意識を持っており、ウルトラマンゼアスを破壊することに激しい執着心を抱く宇宙人。
武器は頭部のガス抜き穴から発射するベンゼン光線。
地球では写真記者の悪神亜久馬(おがみ・あくま)という男に変身し、ヘリコプターに変形するビーグルという黒い自動車に乗ってビデオカメラを使って特訓中のゼアスを撮影し、Mydoの基地の出光興産のガソリンスタンドに現れるとゼアスの正体が朝日勝人であることや彼が潔癖症であることを利用して灰皿に入ったタバコの吸い殻を全て落とす、握手と称して勝人の手に黒いオイルを塗りたくる、掴みあげて顔いっぱいにオイルを塗る等の嫌がらせを行い、ゼアスを精神的に追い詰めていった。
体内に有毒ガスが溜まることにより、高熱の症状が出るベンゼン星人の99.99%がかかっている「慢性ガス過多症」という奇病に侵されており沈没船を空に飛ばして根城とし、連れてきた怪獣コッテンポッペに特効薬となる金を集めさせていた。
コッテンポッペから金エネルギーを貰ってパワーアップすると、地球の地殻に眠る未知の金を全て頂こうとコッテンポッペの体質を利用し、ゼアスのスペッシュッシュラ光線を使わせて地球を破壊してしまおうと画策。勝人の憧れの女性である星見透や知り合いの子供たちを連れ去り、ゼアスをどこかの島におびき出すと、コッテンポッペと戦わせる。
Mydoの警告によってスペッシュッシュラ光線を使う事をためらったゼアスにしびれを切らし、コッテンポッペの前に見えない壁と泥沼を作り、泥沼を渡るかスペッシュッシュラ光線を使うかのどちらかを迫り、渡ってきたゼアスを沼の中に沈める。
しかし透のフルート演奏や子供たちの声援を受け、汚れを恐れなくなったゼアスが沼から脱出しコッテンポッペと戦い始めると自ら巨大化し、コッテンポッペと共にゼアスに戦いを挑んだが、スーパー・ゼアス・キックで大気圏外にまで吹き飛ばされていった。
しかし死亡はせず、ラストで宇宙を漂いながらゼアスへの復讐を誓った。
そして第二作「超人大戦光と影」ではベンゼン星に生還し、モニター越しに妻であるレディベンゼン星人と会話するシーンが見られた。
また、新世紀ウルトラマン伝説2003では娘がいる事が判明している。
その後の再登場はないが、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の初期脚本『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟-永遠の勇者たち-』ではボス格として登場が予定されていた。
なお、PSソフト『ウルトラマンゼアス』によれば、古の時代から殺戮と破壊が繰り返されて来たベンゼン太陽系の進化の頂点を極めた種族とされており、ベンゼン太陽系を支配した後は「慢性ガス過多症」を直す特効薬の金をかき集めていたが、次第に埋蔵量が減っていった為に重傷に陥った為に金を求めて宇宙へと進出していったとされている。
また、ゲームにはエルヴィル星人やギャソリ星人、ワルナンスやファイアブレスなどコッテンポッペ以外にも数多くの怪獣や宇宙人(といっても宇宙人は2種族だけだが…)を配下に持っているとされている。
他にも出光石油のゼアスのコマーシャルではゴモラ、ゼットン、メフィラス星人、エレキングを引き連れている。
ちなみに歴代のウルトラ怪獣にしては珍しく固有のキャラソンを持つキャラクターで、彼のキャラソン『孤独のバラード~ベンゼン星人のテーマ〜』は普段はコミカルな彼からは窺い知ることのできない、悪役としての孤独さや美学を歌ったシリアスな曲となっている。
ダークベンゼン
『ウルトラマン超闘士激伝』の完結編となる玩具展開『ウルトラマン超闘士鎧伝』に登場。
闘士ウルトラマンとエンペラ星人の対決の結果生まれた時空の歪みの中から現れたベンゼン星人の王であり、魔石という特殊なアイテムの力でゼアス以外のウルトラ戦士を石に変えてしまった。
配下の闘士にメフィラス星人二代目、ゼットン二代目、再生エレキングに身に着けた者の精神力で強くなるソウルブレストを与えたメフィラス星人Ⅱ、ゼットンⅡ、エレキングⅡを引き連れ、手下の怪獣にゴルザとメルバを従えている。