「私はレディベンゼン星人 地球人を戦闘人間として奴隷にし、この美しき地球の美しき支配者になろうと思っているのよ」
データ
別名 | 身長 | 体重 | 出身地 | 人間態、CV |
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妖艶宇宙女王 | 1.8~59m | 90kg~4万9千t | ベンゼン星 | 神田うの |
概要
前作『ウルトラマンゼアス』にて宇宙に追放されたベンゼン星人の妻。
地球では「悪神影美」と名乗る妖艶な美しい大人の女性の姿で暗躍する。
旦那であるベンゼン星人が「恐ろしい女だ…」と称するほど、主に力ずくで物事を運ぼうとする彼とは違い、かなりの策略家で、夫を(ゲームを含めるなら)2度にも渡って土を付けたゼアスに復讐する為に、夫が持ち帰った戦闘データを基にウルトラ戦士たちの能力を徹底的に調べ上げ、ベンゼン星のスーパーコンピューター・ガストロンのはじき出したデータをもとに彼以上の能力を持った戦闘用ロボット・ウルトラマンシャドーを建造し、全地球人類を自分の忠実な奴隷と化すために地球へとやって来た。
頭の左右の側面にある3対の穴は「イリュージョンビーム放射システム」と呼ばれ、思い描いた映像を空中に投影する光線を放つことができる。また体内に蓄積する有毒ガスを排出する、気孔の役割も持つ。
自尊心が高く、ヒステリックかつ傲慢な女王様気質の性格であり、地球の希望=ゼアスの無様な敗北を人類に見せつけ、彼らを極限まで絶望させて支配するという陰湿な一面をも持つ。相手の裏をかき、弱点や急所を突くといった戦法を好み、これは後述する影美道場三ヶ条にも反映されている。「何をしても勝てばいいの、力が全てを支配する」という言葉の通り、一度倒されても、エネルギーを強制的にチャージすることで復活するリセットビームシステムを用い、”永久に戦い続ける下僕=ウルトラマンシャドー”を最大限活用し、ウルトラマンゼアスの殺害と地球征服を目論んだ。
また、余ほどの自身家らしく、シャドーの『マインドコントロールビーム』の詳細をMydoに教えるシーンも存在している。ゼアスをシャドーとの戦闘に引きずり出すために、隊員たちの前であえて正体を現したうえで、あえて自身の作戦を暴露。さらにシャドータワーに拉致した人々を見せつけて、等身大から一気に巨大化し、ゼアスの抹殺と人類の奴隷化を宣言、勝人やMydo隊員たちを挑発した。なお、夫のベンゼン星人はそんな彼女に対しては、頭が上がらないらしいが、夫婦間の絆はかたいようだ(モニター越しに夫から金を供給して彼女をパワーアップさせているし…)。ベンゼン星暦で約3000歳年齢の離れた若奥様で、夫からは「ハニー」と呼ばれている。
最後はウルトラマンシャドーの敗北を受け、ゼアスの前に姿を現し、「気力」による勝利を誉め称え、シャドーが敗北した口惜しさを微塵も見せずに「再びやって来る」との宣戦布告を告げた後、彼と戦うこと無く地球を去って行った。
その後の消息は長らく不明だったが、なんと漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』にてウルトラマンシャドーの2号機を引き連れて再登場。映画に登場した個体かは不明だが、影美に似た美女に変身している。
過去の惑星ハマーにてシャドー2号のテストをしており、アーマードダークネスをシャドーに装備させようとしていたが、グローザムの怒りを買って氷漬けにされてしまった。
ちなみに「B-G-RLレディベンゼン・ドーター」という娘がおり、新世紀ウルトラマン伝説2003で初登場。そちらはゼアスJr.と仲が良い。あんな両親からどうやったらこんな娘が生まれるんだ…。少なくとも観客席にいる両親の反応から、大切に育てられたであろう事は間違いない。
大怪獣バトルウルトラアドベンチャーNEO
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』当時の惑星ハマーでウルトラマンシャドー2号機のテストを行っていた。アーマードダークネスをシャドーの強化に利用しようとしたが、EXゴモラとレッドキングに撃破され、自らもグローザムの冷気で氷漬けにされた。
なお、『ゼアス2』同様に影美を名乗っており、容姿も全く同じだが、同一人物かは不明。尤も、ゼアスは後年に出版された『ウルトラマン全戦士超ファイル』にて惑星ハマーのあるM78スペースの生まれである事が判明した上、明確にウルトラマンゼアスの打倒が目的となっているのでやはり同一人物の可能性が高い(でなければ、シャドーを2号機という設定で登場させる意味が全くない)。
ウルトラマンレグロスファーストミッション
ザラブ星人の口から名前のみの登場。ウルトラマンシャドーのデータをザラブ星人に盗まれた模様。どのような経緯で盗まれたかは不明(上記のグローザムに氷漬けにされたタイミングだろうか?)