「私はレディベンゼン星人。地球人を戦闘人間として奴隷にし、この美しき地球の美しき支配者になろうと思っているのよ」
演:神田うの
概要
レディベンゼン星人の人間態で、地球上では武闘道場影美道場のオーナー師範として悪神影美と名乗っている。
ダブルライダースジャケットにサイドレースアップのレザーパンツ、厚底のロングブーツにいたるまで全身黒いレザーで統一され、ブラジャー、ネックレスやブレスレッド、ピアスからヘアバンド、まですべて金の装飾品を身につけ、夫ベンゼン星人の人間態・悪神亜久馬と同様派手なコーディネートを好む。
手には黒のメリケン付グローブをはめており、時々発光させる。体から電流を発する能力も持つ。なお、登場シーンごとに影美のピアスの数やネイルの色に差異が見られ、地球でのファッションを謳歌している模様だが、第1作の悪神亜久魔のように、金エネルギーをチャージしてパワーアップした姿はみられなかった。
「何をしても勝てばいいの。力がすべてを支配する。」
性格は大変な自信家で女王様気質。どのような手段を使っても相手を捻じ伏せる、力による支配を信奉している。
夫を(ゲームを含めて)2度に渡り退けたゼアスへの復讐と地球人の奴隷化を目論み、表向きは世界的な武道道場「影美道場」のオーナー師範として活動し練習生を増やし、世界各地に建造した“シャドータワー”にやって来た練習生たちを彼女の奴隷「戦闘人間」として洗脳を施して絶対の忠誠を誓わせ、「弱点を突け」「急所を突け」「裏をかけ」の三ヶ条を叩き込んでゼアスを倒すことへの快感を植え付けていった。
ゼアスのことを「ゼアスちゃん」「軟弱ヒーロー」と呼んで小馬鹿にしており、侵略計画を進めても怖気づいて姿を見せないことに呆れ、地球を「哀れな星」と蔑んだ。ダークラーを倒したミラクロンのことを「ゼアスよりも頼もしい」と一目置くものの、打算的な彼女らしく、カプセル怪獣同士の戦いそのものは侵略計画上の「無駄な戦い」と評価した。
「あ~ら!これは何てこと!?そこにいるのは、勝人クンじゃない?」
ハーレーダビッドソンFXSTCを駆ってMydo基地に現れ、最初は勝人=ゼアスの生存を確認しつつ、シャドーに敗れた傷心の勝人をシャドーメリケンパンチの構えで恐怖させた。ガソリンの支払いには出光カードを使用していることからも、地球やMydoの事前調査・研究を徹底していることがわかる。給油のお礼としてデジタルカネゴンから渡されたゼアスのソフビを「スバラシイ」と眺めた後、投げ捨てた上、ブーツでピンク色の閃光を発しながら踏みつぶし、ペシャンコにしてしまった。本物のゼアスもこの通り・・・と言わんばかりの笑顔を見せて勝人と透に「またお会いしましょう」と再会を宣言し、ハレーに跨って去っていった。
「地球も憐れな星ね。ウルトラマンが怖気づいて、出てこないなんて」
シャドータワーの自室では安楽椅子に足を組んで腰かけて、シャドーに指令を送ったり、メリケンパンチの構えに悲鳴を上げる勝人の姿をホログラムで鑑賞したり、戦闘人間たちのトレーニングをチェックして自身の嗜虐心や支配欲を満たしている。また、ベンゼン星人と立体映像を介して金エネルギーの授受(愛の交歓)を行っている。
「偉大なる超宇宙防衛機構Mydoの諸君!そろそろ私に、地球をくれないかしら?」
二度目の来店時には上記の台詞でMydoチームを挑発し、不遜にも「お姉ちゃん、熱でもあるんじゃないの?」と影美の額に触れた岩太を高圧電流で吹き飛ばした後、艶めかしく本性を現してマインドコントロールビームの効果と自身の地球征服計画を披露、巨大化しゼアスとの再戦を要求した上、全人類の奴隷化を宣言した。
ゼアスとシャドーの最終決戦が開始された際には、TV局の放送電波に介入してニュース番組に割り込み、史上最大・史上最後のウルトラショータイムを宣言。「希望が絶望にかわる日」と名付けて投げキッスをおくり、新宿アルタビジョンなどにその模様を中継した。
余談
バラエティー番組で人気者だった神田うのが映画初出演ながら、クラシックバレエで鍛えられた抜群のスレンダーボディと強烈な個性を生かして熱演した。