データ
別名 | 悪質宇宙人 |
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身長 | 2~60m |
体重 | 40㎏~2万t |
出身地 | メフィラス星 |
概要
その名前の由来は『ファウスト』に登場する悪魔、メフィストフェレスと言われている。
黒いずんぐりとした体型と、耳の尖った悪魔のような顔が特徴。
ウルトラシリーズに登場する宇宙人の中でも屈指の知名度を誇り、紳士的かつ慇懃無礼な態度とIQ1万という桁外れの知性で知られる。
知性派でありながら、ウルトラマンと同等以上の戦闘力を持ち、突き合わせた両拳から放つペアハンド光線はスラッシュ光線を、拳を握って突き出した片腕から放つ必殺光線グリップビームは八つ裂き光輪を、それぞれ相殺している。
バルタン星人、ケムール人、ザラブ星人を召喚(一説では幻影)した他、フジ・アキコ隊員を巨大化させるなどの能力も持つ。彼も全身から反重力を発することで飛行する事が可能。
設定では目は「クレアヴォイアンス」と呼ばれ、相手の心を見透かす力がある(ただし、クレアヴォイアンスは本来フランス語で千里眼・透視能力を指す)。
「テレポーテーション能力コア」と呼ばれる器官を稼働させてテレポートができ、プロテクトボディーと呼ばれる黒い皮膚は、エネルギーを漲らせる事で敵の光線を防ぐ事ができる。
攻守共に隙が無く、まさしく文武両道を地で往く種族である。
多くの視聴者やファンの間で、メフィラスはゼットンに並ぶ初代ウルトラマン最大の宿敵として扱われる事が多い。
劇中での活躍
フジ隊員の弟サトル君を拉致し、様々な甘言で彼を誘惑しようとする。しかしなかなか応じないため、一旦無重力空間に転送する。その後ハヤタと問答の末、ウルトラマンに変身しようとしたハヤタの動きを一瞬で止めて変身を防いでいる。
無重力空間のサトル君に、なおも「地球をあなたにあげます」と言えと迫るが彼の意思は揺るがない。激怒したメフィラスは巨大化させて街に放ってあるフジ隊員に暴れるように命令。
ひと暴れさせた後巨大フジ隊員を消し、今度はバルタン、ザラブ、ケムール人を出現させて科特隊を威嚇する。
しかし防衛軍に宇宙船の場所を探知されてしまい、円盤の隠蔽を解いて反撃するがビートルに破壊され、円盤から逃げ出した。
科特隊は円盤に突入してフジ隊員とサトル君を救出。固められていたハヤタは時間が無くて救出できなかったものの、円盤が爆発した衝撃でハヤタが倒れ、その拍子にベーターカプセルが点火されてウルトラマンが登場。
巨大化したメフィラスは、ウルトラマンに「さっさと自分の星に帰れ」と言われるが、メフィラスは抵抗。互角に戦うがウルトラマンがスペシウム光線の構えを取ったところで「よそう、ウルトラマン。宇宙人同士が戦っても仕方がない」と言い、自分が人間に負けたことを認めると、かならず再挑戦に来ると宣言して消えていった。
初代に対する評価
本編での一連の言動を受けて、初代メフィラス星人を「知的で紳士的な宇宙人だ」と評する向きがある。
確かに、明確に知略を巡らせた数少ない敵であるのは事実で、ウルトラマンの中で悪役として異彩を放つ稀有な存在として高い人気があるのは頷ける。
…だが冷静に考えてほしい。「紳士的」というのは本当だろうか?
そもそも異星を侵略し始めた時点で紳士的かどうか議論する土俵に立たせること自体どうかという問題もあるが、それを一旦置いておくとしても、子供を拉致監禁した上その家族に身体改造を施して恐喝したり、破壊活動を自らの手で行わず他者をけしかけたりといった行動は、考えようによっては正面からの武力行使よりよほど卑怯で非人道的という見方もできよう。
また、適切な判断能力があるとは思えないそこらの子供を勝手に地球の代表扱いし「無理やりにでも同意させれば地球を合理的に手に入れられる」とかいう理屈自体、実は意味の全くわからない超理論である。
大国の大統領とか国連とかが出てきて子供の同意を全否定されたらそこからどうするつもりだったんだろうか。
最後にいろいろ御託を並べながらウルトラマンとの決着を避けて帰って行ったのも、そのまま勝てると踏んだなら部外者であるウルトラマンをさっさと排除して地球人との直接交渉に戻ればよいだけの話であり、非を認めて潔く身を引いたというよりは勝てない可能性を悟って保身のために逃げたというのが実状であろう。
これらのことから、実際には、一見丁寧な口調で交渉したり自らの手で破壊活動を行わなかったりしたので他の敵より相対的に紳士っぽく見えるだけという面が大きいと思われる。
また後述するように2代目が露骨に粗野な言動や外見の締まりのなさにより下品だと酷評されてしまっている点も、卑怯さでは大差のない初代の評価を相対的に吊り上げてしまっているという側面も否めないと思われる。
以上より「初代メフィラス星人は紳士的な知的宇宙人だ」というのは、客観的に見ればいささか過大評価であろうと言わざるを得ない。
TV本編以外
『戦え!ウルトラ戦士出撃!宇宙けいび隊』にも登場。自身では特に侵略には動かず、武力による地球侵略を目論む弟を止めている。
弟の敗北の際には「子どもたちの地球を愛する心に敗れた」と指摘した。
地球侵略を諦めたわけではなく、地球を愛する心をなくした人間が出てくる機会を気長に待っている。
週刊少年マガジンに連載されていた楳図かずお版の漫画では、バルタン・ザラブ・ケムールの三人衆に加えダダも復活させ、四天王を組みウルトラマンを襲った(没プロットの流用らしい)。
『ウルトラセブン』の没シナリオ「宇宙人15+怪獣35」にも登場。冒頭でバルタン星人をはじめとした他の6体とともにセブンと戦い、倒される。地球侵略を目論む宇宙人たちの「宇宙連合軍」の尖兵という意外な役回りで、完全に単なる怪獣として扱われている(他の宇宙人と異なり、名前に「星人」が付かず単に「メフィラス」と記されている)。
別個体
各個体の詳細はリンク先を参照。
メフィラス星人二代目
『ウルトラマンタロウ』には粗暴な弟である2代目が登場している。
初代が過大評価されがちなのに対し、こちらはなりふり構わぬ言動を取っていたため評価はすこぶる低い。
メフィラス星人三代目
『ウルトラマンメビウス』にてまたもや別個体が登場(外見と声は初代マンと戦った初代メフィラスとほぼ同じ。初代や二代目との関係性はエイプリルフール企画でのみ兄弟だと明言されているが、他の資料では匂わせる止まり。漫画作品では弟が登場している)。
エンペラ星人直属の暗黒四天王の一角として「知将」の肩書きを戴いており、他のメンバーのまとめ役を担っているが、いかんせんメンバーの我が手に負えないレベルで強すぎる為、その辺の働きはイマイチである。
以降の作品での登場
初代マンと互角の実力と数々の宇宙人を従えた実績から、メビウスでの再登場以前でウルトラシリーズをモチーフにした作品(漫画『ウルトラ忍法帖』など)や、『スーパーヒーロー作戦』や『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』など、外伝的作品では「悪の総大将」の役割を担うことも多かった。一方で紳士的な態度からか、『ウルトラ忍法帖』や『ウルトラマン超闘士激伝』など幾つかの作品でウルトラマンと共闘する姿も見られることがある。
上記の通り首領ポジ扱いが目立っていたが、「メビウス」以降自分より遥かに格上な悪役の存在が多数登場。強敵扱いは変わりないが結果的に「悪の首領」的な地位は彼らに譲る事になり格上の存在に始末されるなど所謂幹部的な位置にダウンしてしまった。
こうして首領ポディションから一歩引くことになった一方、近年では知力を生かした参謀、黒幕など知性面の方が強調されやすい。またその紳士的口調と「交渉」が目立つ宇宙人であるのかシリアス、ギャグ役割問わずコミカル部分や人間臭さが強調されている。
バルタン星人が中々出ないことに加え、『シン・ウルトラマン』における活躍とキャラ人気の為か、『シン』以降はバルタンを差し置いて初代マン宇宙人の代表格扱いされている。
なお「初代マンと決着をつけずに撤退した」という結末故か、タロウに倒された弟を除くと、ウルトラ戦士に倒された者は『R/B』の個体のみでありそれ以外は格上の存在に葬られている。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO
テンペラー星人に敗北したレイオニクスのメフィラス星人が登場。アーマードダークネスの力によって洗脳されてしまい、『アーマードメフィラス』となって他のレイオニクスに次々と襲いかかった。
その後はレイに倒されたことによって洗脳が解除され、そのお礼にとピンチに陥ったZAPクルーを陰ながら救っている(ちなみに、メフィラス星人が地球人に協力的な態度を取ったのは今のところこの時のみ)。
ウルトラゼロファイト
本作ではダークネスファイブのリーダー格である魔導のスライという名のアーマードメフィラスが登場。
詳細はリンク先を参照。
ウルトラマンオーブ
白いマントのようなものを羽織っており、部下たちからは“ドン・ノストラ”と呼ばれている。
詳細はリンク先を参照。
ウルトラマンR/B
演:山口岳彦
第18話「明日なき世界」に登場。
この回の敵役ではあるが、本編シリーズ初となる侵略者ではない個体が登場し、尚且つ通常のメフィラス星人としての巨大戦は実に『メビウス』以来約12年振りである。更にザラブ星人を従えていたのも初代以来51年振りである。
職業は宇宙人相手のTV番組を制作する「NPTV」のディレクターであり、上司で番組プロデューサーのチブル星人から「視聴率を取れなければ番組を打ち切る」と宣告されたため、鈴木という地球人の男(上記画像)に化けて宇宙人たちの間で大人気のTシャツを販売するクワトロMオーナーの湊ウシオにスポットを当てたドキュメンタリー番組「情熱惑星」の制作を開始。
当初は珍妙な企画をする部下のザラブ星人に「ドキュメンタリーだから」とツッコミを入れていたが、ウシオがウルトラマンロッソとウルトラマンブルの父親であることをダダから知ると「ウルトラマンの父親が普通の人間な訳ない」と確信して手段を選ばなくなり、ザラブ星人を湊アサヒに化けさせてウシオを誘い出し、地球爆破爆弾を仕掛けてウシオに解除させ、その様子を中継しようとした(その様はバラエティ番組のようなノリになってしまった)。
挙句湊兄弟が駆け付けると、「本物か偽物かなんて関係ないんだよ!人生はショーだ!数字さえ取れればそれでいいんだ!」と本末転倒な事を主張、番組を盛り上げて視聴率を稼ぐために自ら巨大化し戦闘に突入。両手をゆっくり回して放つ超音波攻撃でロッソとブルを苦しめたが、地球爆破爆弾が偽物で番組自体がやらせであったことがばれてしまい、そのままトリプルオリジウム光線を受け爆死した。
本作の個体はコミカルな作風に染まった影響もあり、木を両手に持って襲いかかるも奪われて逆に殴られる、ロッソとブルのコンビプレーによる吹雪の攻撃を浴びてくしゃみをしながらも、「若い頃は、もっと無茶してたんだー!」と奮起するなどコミカルな言動が多く、しかも既に登場していた最強形態を使われなかったどころか、カラータイマーが点滅する前に倒されてしまった事から「歴代最弱なのでは?」という声もある(ちなみに、最強形態が登場した後ながら最強形態を使わず基本形態のまま勝利するという展開は『メビウス』以来である)。もっとも、TV局に務める『一般人』であった以上、仕方がないといえば仕方がない。
また、ストーリーこそコミカルに描かれたが、ドキュメンタリーを作っていたはずが数字欲しさにやらせをしてしまったという展開に「フェイクニュースへの風刺」という解釈も見られた。
NPTVの宇宙人のキャラクターは、業界歴の長い監督の神谷誠が実際に目にした人物を元にしている。初期案では3体ともザラブ星人だった。
ロッソとブルに倒された後、番組ラストでは制作した「情熱惑星」が放送されている。監督の神谷は、視聴者が様々な受け取り方ができるよう含みをもたせたと述べている。
当初はYouTuberという設定で、全編を配信動画として表現するという案も存在したが、全編ドキュメンタリー番組として構成した『ウルトラマンX』第16話と被るため、最終的にテレビの番組制作側を描くものとなった。
ウルトラマンクロニクルZERO&GEED
ビヨンド学園を見学する宇宙人の一人として登場。学ランを羽織っている。
グローザ星系人曰く「変な奴」らしく、端の席でゲンドウポーズで不敵な笑みを浮かべていた。
教室の様子を窺っている内にビヨンド学園を気に入り、リクに「この学園をあげます」と言わせようとするが、セミカに「もらえるわけないだろ!」と殴り飛ばされダウン。ペガッサ星人ベガに連行されそうになるが、グローザ星系人にかばわれ退散していった。
「だが私は諦めないぞ~」
シン・ウルトラマン
「私と一緒にこの星の為に働きませんか?」
演・声:山本耕史
本作では外星人の一体として登場。巨大人型生物ウルトラマン(仮称)に変身する神永新二に接触しているようだが、その裏には何か目的があるようで…
詳細は外星人第0号メフィラスを参照。
派生作品
レッドマン
Battle-022でウー、Battle-023ではゴモラと共にレッドファイトを繰り広げる。
Battle-025では山道を歩いていたレッドマンを単身奇襲するがレッドナイフで倒された。
ウルトラゾーン
第18話のドラマパート「メフィラスの食卓」に登場。
詳細は該当項目を参照。
ミニコーナー『怪獣English』でも登場。その気になれば地球征服が簡単だと言っているが、「メフィラスの食卓」を見る限り、嘘とは言えないのが恐ろしいところ。
尤も、ウルトラゾーンの場合は地球人が「地球をあげます」とあっさり言ってしまったわけだが。
ただし甘言に乗せられてではなく「飯は一人で食うより誰かと食うのが一番美味い、それがわかるまでは地球はアンタのものだ」という言葉のアヤというか「侵略なんかしたら永遠にわからないぞ」という挑発に近い。実際その直後メフィラス星人は日本中に宣戦布告及び侵略のための攻撃を行なっているが、その人間の言葉の意味を知るために日本人を無差別に拉致しては共に飯を食う事を優先しており、最終的に言葉の意味を理解したメフィラス星人は空に向かって何事かを呟いたのちに、せっかく(理由はどうあれ)「地球をあげます」と言ってもらえたのにもかかわらず(描写自体はされていないが)地球を去ってしまったようだ。
「それがわかるまでは」という条件を守ったのだろうか?
ウルトラ怪獣散歩
番組MCとして出演。
比較的中立的だが悪ノリしたり、逆ギレする困った性格。料理の食べ方にもうるさく拘泥した後、店員に聞くがだいだいの場合は店員に自分の意見を突っぱねられる事が多い。
番組の終盤、怪獣の意見の食い違いや番組のいちゃもんを付けられたりすると、ゲストの怪獣とのウルトラファイトが繰り広げられ、「止そう。宇宙人同士が戦ってもしょうがない。私が欲しいのは地球の心だったんだ」とマン第33話の台詞を言って全員と仲直りするのがお約束。
ただ、決着がついてしまって言わなかったことがあったり(第2シーズン1第8話)、メフィラス星人が違う台詞を言うことがある(第3シーズン第31話)。
各シーズン最終回ではウルトラファイトを繰り広げた後、目の光が消えてゆっくりと倒れ込んで今までの思い出の走馬灯が浮かぶと言う、初マン最終回のパロディを行うが、もちろん死んでいないので、すぐ立ち上がってゲスト怪獣をボコボコにする。
ただ第2シーズン第24話ではゲストにゼットンがいるのに、ゴース星人がゼットンの立ち位置にいた。
アニメ
ウルトラマンキッズ
メフィラとして登場。
ウルトラマンM730ウルトラマンランド
怪獣スクールの教頭先生・メフィラス教頭として登場。
漫画
かがやけウルトラの星
内山まもるの漫画作品『かがやけウルトラの星』ではスーパーヒーロー・ウルトラキングに変身してウルトラ兄弟に協力する振りをして、陰でヤプール・バルタン星人・ナックル星人・ガッツ星人・ゴドラ星人・メトロン星人の6大幹部を操り、日本を128体の怪獣軍団で襲撃した。ゾフィーを倒すも、ウルトラマンタロウの怒りを買い、ストリウム光線で葬り去られた。
ウルトラ戦士銀河大戦争
メフィラスの帝王・ツアーメフィラスが登場
ウルトラマン超闘士激伝
ウルトラ忍法帖(ウル忍)シリーズ
コミックボンボンで掲載されていた人気ギャグ漫画。怪獣や宇宙人たちが忍者や戦闘用怪獣として所属している悪の忍群朧党の首領、冥府羅州烈風斎として登場。愛称はめひらす。
悪人ではあるものの、基本的に部下思いであり、有給休暇をちゃんと出したり部下の誕生日を祝ったりするなど、理想の上司的側面が強い(ギャグ漫画であるため理不尽な面も見られるが)。
部下たちも彼のカリスマ性についてきている(彼が行方不明になった際には朧党が分裂した)。
手裏剣の腕が極端に悪い以外は、忍者として高い実力を誇る。必殺技は忍法烈風波。
ウルトラマンSTORY0
ババルウ星人を指揮官とする『星間連合』の一員として登場。ババルウの副官的役割を務める。
初代同様の紳士的な物腰を見せるが、本気になると凄まじい貫録を見せる。劇中で披露した強力な念動力はテンペラー星人やヒッポリト星人らも驚嘆するほど。
今作でも良識のある点が見られ、星間連合のメンバーが減り疑問を呈した際はババルウに詰め寄り、またオリジナルのウルトラ戦士であるドリューがババルウとの決戦に敗れた際には、「同じ宇宙に生きる者」として彼の意思を汲み取り、ゾフィーに拉致していたウルトラの父を解放すると共に、ババルウの光の国襲撃計画を明かして去って行った。
ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦 宇宙要塞を撃破せよ!!
暗黒四天王所属のメフィラス星人の弟が登場。武器は光線銃となっている。
エンペラ星人の残したデス・スターじみた巨大要塞をあえてウルトラ兄弟に突破させ、システムを掌握することに成功、インペライザーのうち1体をエンペラ星人に変身させてメビウスを苦戦させたが、ウルトラセブンのアイスラッガーで傷を負い、トドメに11兄弟合体光線を浴びて巨大要塞と運命を共にした。
知性派じみた兄貴と比べて下品な言葉遣いで話す下衆野郎であり、例のあの言葉も発している。
ULTRAMAN(漫画)
日本に滞在している“星団評議会”の代表の1人として登場。
表向きは大企業の会長という立場のメフィストという名の初老の男性の姿に擬態している。
アダドの上司で、普段から (名前からしてバレバレなのだが)人間態の姿を維持している為に、その姿が本来の姿なのか擬態した姿なのかは当初は不明だったが、第90話で本来の姿を曝け出した事でその正体が確定した。
原典とほとんど変わらない姿をしており、普段は冷静沈着に物静かに状況を静観する紳士的な態度を取っているが、物事が自分の思惑通りに運ばないと激昂して暴力に訴えるといった、原作に登場した個体と同一人物かと思わせる描写もあるが、実際の所は不明。
エースキラー事件の後、独自の思惑で完全に予測不能な行動を取るようになったアダドの一件から次第に評議会での立場が危うくなり始め、自身の素知らぬ所でアダトと獅子兄弟の抹殺指令が科学特捜隊に協力しているエドからの指示で取り消された事(話の流れから、エドが評議会の最高議長である事は知らされていない模様)を殺人ツアーの頓挫の報告をしに来たバルキーから知らされ激昂。
後がなくなり、久方ぶりに本来の姿に戻った彼は、今後の指針を決める為にバルキーに指示を仰ぎ、更に自身の配下の中でも選りすぐりの者たちの招集を決意する。
酩酊!怪獣酒場
第47話で登場。
怪獣酒場のライバル店「怪人バル」の支配人で怪獣酒場の評判を下げたり、乗っ取りを企む。
自分の美学に合わないもの(特に「怪獣酒場」の名前を出したもの)は客であろうと排除するという思考の持ち主で、「暴力は好まない」と言いつつもグリップビームをぶっ放す危険な人物。
しかしながら、飲食業をやるものとして排除対象でも「コース料理は最後まで出す」という律儀な所がある。
ウルトラマン_アロング・ケイム・ア・スパイダーマン
ウルトラマン側の悪役として登場。
深海怪獣ピーターの体内に熱源を埋め込んで暴走させていたが、スパイダーマンに熱源を取られてしまいピーターは元の大きさに戻ってしまう。
計画を失敗させたイレギュラーな存在であるスパイダーマンを何者かと怪しんでいたところに異次元列車に乗って現れたDr.ドゥームに情報共有と引き換えに手を組むよう言われる。
怪獣墓場に漂う怪獣の魂を自身の力で再生させ、蘇った怪獣が自分が何者か自覚する前に手駒として地球に送り込み、人類を襲わせる計画を目論んでいる。
「弱い者が嫌い」であるらしく、怪獣復活を披露した際に蘇ったラゴンの魂を「弱く優しいだけの生命」と手駒に使えないとして握り潰そうとしていた。また、10日経ってもウルトラマンや巨大ラゴンに目立った動きがないことに痺れを切らせるなど相変わらず短気な模様。
ドゥームに対しては、ラゴンの魂を巨大化&暴走させてラゴンや人類を襲わせる作戦を「素晴らしいぞドゥーム!ラゴンごときに、これ程までの力を与えるとは!」と称賛している。
ゲーム作品
ウルトラマンvsかいじゅうぐんだん!!(PICO)
3ページ目に登場。ゴモラ、ブルトン、ガボラ、ヒドラと共に出てくる。メフィラス星人をタッチするとウルトラマンがスペシウム光線の構えをしてメフィラス星人が姿を消して再び姿を現す。
5ページ目の怪獣対決も登場。パンチ、光線をする。
ちなみに「はんじゅうりょく(反重力)」という技名は光線技である。
ウルトラマン(SFC)
ステージ8に登場。ウルトラマンとは互角の能力を持った恐るべき相手だ。
パンチ、キック、光線、投げをしたりする他に、瞬間移動をしたり飛び蹴りをしたりする。
とどめを刺すときにはお互い光線を撃つが本編同様に戦闘を中止しながら負けを認めて、姿を消す。
ヒーロー戦記
SFCのゲーム。
ウルトラ大陸南端のツァイト市にて、子供の心を巧みに利用し、都市まるごとロボットの支配する第四都市と入れ替える形で侵略の手を伸ばす。本人曰く、ツァイト市が大災害によって滅びる日が間近に迫っていたので、入れ替えることで救うという「大義名分つきの侵略」だったようである。
その作戦が失敗に終わると、まもなく来たる災害である火山活動をどう止めるかをウルトラセブンに任せる形で彼を試す。最終的には、災害の最後の可能性であったバードンをすべて打ち滅ぼされたことで降参。
アポロガイスト同様、紳士的な面が強調されて良識人的な侵略者となっている。また、多くのテロリストがネオ・アクシズの軍門に下るなか、同盟関係に過ぎない立ち位置を保つという、自分のペースを崩さない人物でもあった。
最終的に、降参したことでセブン相手に二度と刃を交えたりしないことを固く誓って別れ、バードンの最後の生き残りと共に静かに過ごすつもりだったが、全面協力しようとしないその態度を気に食わないヤプールの手によって殺害され、相方のバードンを強奪・改造されて戦闘に駆り出された。
バードンが倒されてもヤプールは態度を変えなかったことでセブンが激怒。彼の仇を討った。
スーパーヒーロー作戦
地球を宇宙刑務所から脱獄した悪人たちのアジトに変えるために、武装組織『ETF』を組織する。
またもヤプールと組み、ネロス帝国などの地球の悪人たちを利用して地球を征服しようと企んだ。
テンペラー星人をエースとタロウに化けさせ、ゾフィー・マン・セブン・ジャックを拉致し、彼らのカラータイマーを不思議界フーマとの取引に用いるも、宇宙刑事3人と快傑ズバットの活躍でフーマが壊滅し、カラータイマーを奪還される。ゴルゴダ星に降り立ったタロウの力に圧倒され、さらにユーゼス・ゴッツォ側についたヤプールに裏切られる形でウルトラ6兄弟と対決し、彼らの愚を嘲笑いつつ散った。
スーパー特撮大戦2001
第29話「禁じられた言葉」で登場。本作ではサトルくんが登場しないので草間大作少年を口説くが失敗。
本性を表したとはいえ、一対一で戦い、自分から手を引いた事である程度は紳士としての面子が保たれていた原作とは違い、ザラブ星人とバルタン星人二代目を大量に嗾けた。ある意味で小物っぷりは二代目以上な気もしなくはない。
しかし、本作ではウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ジャイアントロボットも仲間になっているので返り討ちにしてしまおう。なお、こちらでは母星に帰ることはなく、爆散する最期を迎える。
こちらにおける巨大フジ隊員ポジションはアンヌ隊員とアニーのいずれか。プレイ層が憧れた人気ヒロインを巨大化させたかったのはわかるが、なぜその二人を選んだのか…。
ウルトラマンFighting Evolution Rebirth
バルタン星人やレッドキング、キリエロイド、ジェロニモンら多くの宇宙人や怪獣を利用する黒幕として登場。
カオスダークネスの力によって、ウルトラマン・セブン・タロウの偽物であるカオスロイドを作り、ウルトラキー、ウルトラベルを一時手中に収めた。
その計画はオリジナル3人により潰えたものの、カオスダークネスと融合してネオカオスダークネスとしてパワーアップし、ウルトラ戦士たちを圧倒するが、上記3人、ガイア、アグル、ティガの援護を受けたウルトラマンコスモスの力でカオスダークネスと切り離された後、負けを認める。しかし「新たなゲーム」を計画している旨を告げて余裕を見せて退却した。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
上記の『NEO』とは別の個体が登場。使役怪獣は999を超える強豪バトラーで、主人公をモーン・スター最強のバトラーに仕立て上げ、彼を倒す事で真の最強になろうと目論む黒幕。EXタイラント(デスボーン)やEXレッドキングが主な戦闘力で、主人公に敗北した後は潔く負けを認めてバトルナイザーに回収された。彼の利用していた歪んだ空間には最強クラスの怪獣が跋扈しており、かつてウルトラマンメビウスやレイに倒された筈のアーマードダークネスが鎮座している。
また、ミニゲーム集であるバトルコロシアムモードの主催者であり、トーナメントを勝ち抜いたウルトラ怪獣に最強クラスの実力者をぶつけて来る。
大怪獣ラッシュ
星人ハンターの一部として登場。ウルトラマン列伝内でのアニメ『ウルトラフロンティア』ではジェントとシックルの二名が登場しており、そのうちジェントはある目的のためにラッシュハンターズを結成、オーナー兼指揮官のポジションについている。
絵本
ぼくだってウルトラマン
1巻に登場。科学特捜隊の科学者の息子を拉致し、地球征服を目論んだ。部下にはザラブとケムールこそいるが、バルタンは都合がつかなかったのか不在。その他も数多くの怪獣を引き連れている。
拉致した子供たちを救い出そうとした新米戦士・ユウキを痛めつけるが、駆け付けたウルトラマンとユウキの合体技に敗れ去る。
ウルトラ怪獣擬人化計画
円谷プロ公認(!)企画により、美少女化されたメフィラス星人。
ブランドごとにデザインが異なっている。POP版コミカライズでは主人公に抜擢されている。
詳細はメフィラス星人さんを参照。
担当声優
声は加藤精三が、メディアを問わずほぼ全ての作品で演じられている(2代目と『ウルトラゾーン』以降の作品のみ異なっている)。
余談だが、掛け声はウルトラマンレオのウリンガに流用されている。
2代目の声を演じたのは西川幾雄、『ウルトラマン超闘士劇伝』のOVA版では檜山修之が担当した。
加藤氏の死去後は、『ウルトラゾーン』では外島孝一、『ウルトラゼロファイト』と『ウルトラマンオーブ』では安元洋貴、『ウルトラマンクロニクルZERO&GEED』では岸哲生、『ウルトラ怪獣散歩』ではお笑いグループ:東京03の角田晃広が担当している(角田は同番組のEDも担当している)。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマン ウルトラマンタロウ ウルトラマンメビウス 大怪獣バトル 大怪獣ラッシュ
ヒュドラム:同じくウルトラシリーズに登場した紳士然とした宇宙人で怒ると取り乱すのところも共通している。