概要
ウルトラキーと並ぶウルトラの星の秘宝。宇宙のあらゆる平和を作り出すとされている鐘。
普段は光の国のウルトラタワーの炎の中に収められており、ウルトラ戦士でも一人で入ればたちまち焼死してしまう。炎は上から悪意のあるものを焼き尽くす『命の炎』、通過する者に正しい心があるかどうかを探る『正義の炎』、ウルトラベルを護る『平和の炎』の3つに分かれている。
『ウルトラマンタロウ』第24話・第25話では、ムルロアの創り出した闇を払うため、ウルトラ6兄弟が合体して炎の中に飛び込み、持ち出した。このスーパーウルトラマンタロウでも炎の中では1分と生きられないのだという(今回登場したバージョンは『ウルトラマン物語』やウルトラギャラクシーファイトのものよりも強さは劣るのでは? という考察もあるにはあるが、仮にそうでもウルトラ6兄弟が合体しなければならないほどの強固なセキュリティには変わりないといえる)。その警備をウルトラキーのほうのタワーにも活かせよ。
その後ウルトラ6兄弟は地球の近くでウルトラベルを鳴らし、見事に地球を覆い尽くした暗黒の闇を打ち払った。
「ウルトラマンひみつ大百科」ではウルトラ大戦争時にエンペラ星人率いる怪獣軍団に対してウルトラマンキングが使っており、このままキングからウルトラの星に託されたという設定になっている。
こうした設定があるためなのか、『ウルトラマンジード』ではキングの力を受け継いだフュージョンライズ形態であるロイヤルメガマスターへの変身シーンで、ウルトラベルを思わせる鐘の音が鳴るという演出が存在する。
派生作品
- 漫画版では、メビウスの纏ったアーマードダークネスの効力を消すために使用された。
- ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』に登場するカオスロイドTはこのウルトラベルを奪って武器にしている(メイン画像)。数少ないザル警備でないウルトラタワーからウルトラベルを盗んだ存在である。
- 31世紀が舞台の『ウルトラマン超闘士激伝』では、ウルトラキーやウルトラミラー(本作オリジナル)と並びウルトラの星三大秘宝とされた。以前のババルウ星人によるウルトラキー強奪事件を機に東銀河外れのイーストン星に保管されていたが、エンペラ星人配下の海軍参謀バルキー星人により盗み出されてしまった。その後、闘士ウルトラマンにより奪還されたようである。
- 上述したように悪側に奪われた場合の悪用度合いがそこまででもない(カオスロイドTが使用する際もどことなく苦しんでいた)ことから、「精々破壊されるリスクくらいなのに、敵に奪われたら確実にヤバイはずのプラズマスパークやウルトラキーの方より高いセキュリティでいいのか?」とツッコまれることも。