DATA
別名 | 暗黒星人 |
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身長 | 2~56メートル |
体重 | 140キロ~2万8千トン |
出身地 | ババルウ星 |
概要
『ウルトラマンレオ』第39話「レオ兄弟 ウルトラ兄弟 勝利の時」から登場。
優れた変身能力を持っており、レオの弟アストラに化けた際にはウルトラセブンやレオをも騙した。戦闘力も高く、ウルトラ兄弟が4人がかりで挑んでもある程度持ち堪えた(ただしウルトラキーという鈍器を使用した上での成果だが)。以降のシリーズでは、その変身能力を駆使した暗躍と襲撃を持ち味に登場している(この優れた変身能力の源は角にあるようだ)。
また全身に凶器を仕込んでおり、右前腕の「小型カッター」、左前腕から伸ばす鎖分銅「ロケットアンカー」、手に持つさすまた「ババルウ・スティック」などで相手を翻弄する。他にもウルトラ戦士を一瞬で氷漬けにできる冷凍ブレス「デスブリザード」など、多種多彩な能力を有する。
劇中未使用の能力として、髪の毛から分身を生み出す能力や分銅に仕込まれたプルトニウム爆弾などがある。前者は後述する外伝作品で使用している。
胸にはカラータイマーのようなものがあり、普段の黒から赤に点滅する場面がみられる。これは「決定版ウルトラ大怪獣50大図解超百科」(講談社刊)の解説によれば「パイルオーガン」と呼ばれる器官で、ウルトラマンのカラータイマーが太陽光を吸収するのと同様にマイナスエネルギーなどを摂取する為のものらしい。なお、レオキックを食らうとこの部分から火花を放出していた。
着ぐるみはマグマ星人を改造した物。悪役ながらヒロイックなイメージが強いデザインである。平成になってから、頭髪もより人間らしいものへ変更されている。
当時の裏設定では、レオ兄弟への復讐のためにブラック指令に地球侵略を依頼したとされている。
天変地異の映像は本編第1話、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ファイヤーマン』、『ウルトラマンタロウ』、『猿の軍団』の流用。
この回のロケ地は平成ウルトラマンシリーズで数多く使われたお台場フジテレビ周辺である。
活躍
CV:清川元夢
「暗黒宇宙の支配者」の異名を持つ巨悪で、ウルトラ兄弟とも交戦経験がある。
ウルトラの星を狙い、アストラを襲撃し氷塊に閉じ込めた後、得意の変身能力でにせアストラに変身、ウルトラの星への侵入に成功。星の軌道を変更し、武器としても強力なウルトラキーを盗み出し、光の国を大混乱に陥らせる。そしてその姿からアストラが犯人だと誤認したウルトラ兄弟とレオの間で亀裂が生まれ、両者が戦うことになってしまった。ババルウ星人の目論見はウルトラキーを使って、ウルトラの星とレオの第二の故郷・地球を衝突させることだった(何で光より速く惑星が移動できるのかなどと突っ込んではいけない)。
ウルトラ4兄弟をキーで始末しようとした所、駆けつけたウルトラマンキングにキーを破壊され、さらに洗礼光線によって正体がばれてしまい、4兄弟に追われて慌てて逃走する。
その後、しばらくはタカをくくって地球に潜伏していたが、レオ兄弟のウルトラダブルスパークでウルトラキーも復元される。キーをウルトラの星へ運ぼうとするレオ兄弟を妨害するも、レオに気を取られた隙に、アストラの脱出を許し計画は完全に頓挫してしまった。
残ったレオを鎖分銅で縛り上げて倒そうとするも、トドメとして放ったアームカッターを利用されて鎖を切り落とされてしまう。仰天するも時すでに遅し、怒りに燃えたレオの前に全く歯が立たずにボコボコにぶん殴られ、レオキックを受けて爆散した。
得意の変身によって(一時的ではあるが)ウルトラ兄弟とレオの同士討ちを誘発し、地球とウルトラの国を消滅寸前にまで追い込む辺り、その狡猾さは折り紙つきであると言える。
一方、正体が露見し計画が破綻してからは明らかに小物クサい言動が目立ち、最期はレオにあっさり倒されてしまうなど、「暗黒宇宙の支配者」を名乗る割にはなんとも情けない姿を見せてしまった。キングからは「ババルウ星人などいつでも倒せる」などと言われてしまっており、どうも名前負けしてる感は否めない。
もっとも、計画が失敗した原因はババルウ星人自身が油断していたことと、存在自体がある意味反則級のキングの妨害にあったので、もしキングが駆けつけるまでに慎重に計画を進めていたならば、彼の計画が成功していた可能性は高い。
いずれにしろ、厄介な敵であったことは確かだろう。
因みに広く知られていないが、この個体の声は男性であるものの、実は女性という裏設定がある。
(ただし劇中では、正体を見通していたウルトラマンキングが、上記のように「その男」と呼んでいた。)
その後の作品での登場
ウルトラマンメビウス
CV:清川元夢
第35話「群青の光と影」に登場。
『レオ』に登場したババルウ星人の同族。外見上の違いはあまりないが、こちらは右腕の刃に加え、「ババルウスティック」という刺股と左腕から放つ光弾を武器としており、もちろん変身能力も持っている。
今作ではハンターナイトツルギに化けて街を襲撃、人々に青いウルトラマンへの恐怖心を植え付けようと企む。
しかし、ヒカリが一度地球を去る前にメビウスに託したはずのナイトブレスを装着していた為、ミライ達には偽物だと見破られる。その後、本物のウルトラマンヒカリことセリザワはGUYSの作戦により、表向きは監禁という形で保護される事になった。
計画通りになったと思い込みツルギの姿で暴れ出すが、その結果潔白が証明され解放されたヒカリと対決、彼の攻撃で変身が解けて人々に自分が偽物だとバレてしまう。
最期は再びツルギへと変身したヒカリのナイトシュートを受け爆散した。
ヒカリサーガ
「SAGA3 光の帰還」ではこの第35話より前の話が描かれており、このババルウ星人がヒカリを目の敵にする理由を知ることができる。この話ではウルトラマンメビウスに化けヒカリに接触しているが、やはり本物そのものに化けており、攻撃を受けるまでは全く気がつけないほどだった。
ちなみに髪をかき上げる癖があり、変身して髪が消えている状態でもその仕種をしており、傍から見るとかなり違和感が強い。
なお声は『レオ』の時とは異なり清川氏の声を加工している。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY
CV:菅谷勇
第4話「困惑の再会」に登場。レイオニクスであり、アントラーを使役している。
詳細はババルウ星人(RB)を参照。
ウルトラ銀河伝説
ベリアル軍団の一員として、ダダ、ナックル星人、マグマ星人と共にレイモンに襲いかかるも、レイモンのキックで倒された。
その後、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体となった。
ウルトラマンX
CV:直塚和紀
第9話「われら星雲!」に登場。
暗黒星団チームのリーダーとして数々の悪事を働いており、今回は元闇のエージェント達の1人であるバルキー星人が飼っていたサメクジラのジョリーを狙い、彼らにラグビー対決を挑む。
なお、メンバーの1人であるゼットン星人ベルメによれば暗黒星雲伝説の宇宙ラグビー選手のエースであるらしい。
試合では得意の変身能力でバルキー星人に化けてボールを奪ったりと相変わらずの卑怯な手段を行い、試合を有利に進めていた。その後、後半戦に突入すると明らかに試合で勝っているのにも拘らず、『ババルウマグマシュート』という技を放ってナックル星人グレイを吹っ飛ばし、今回初披露の『ババルウビーム』という名の光線技でイカルス星人を攻撃。さらに仲間を使ってエージェントたちをリンチと、ラフプレーを繰り返す(しかもその際、審判を務めるアクマニヤ星人が見て見ぬ振りをしていた事から懐柔していた可能性がある)。
しかし、その行為に怒りが頂点に達した風間イサムの闘争心に火が付いた事で、形勢は逆転しまさかの敗北。試合終了後、試合が終われば敵も味方も無いとして握手を求めるイサムに対し「宇宙に右サイドも左サイドも上も下もあるか!舐めやがって‼」と逆上して他の仲間達と共に巨大化。
力ずくでサメクジラを奪おうとするが、最後はゴモラアーマーを装着したウルトラマンエックスの「ゴモラ振動波」を受けて宇宙の遥か彼方へと追放されてしまった。
暗黒星団チームの中では唯一そこそこ戦えていたが、お世辞にも戦闘力は高いとは言えず、エックスにはまともな攻撃すら行うことが出来ずに圧倒されていた。
なお今作では、過去の個体が武器としていた右腕の刃、左腕から放つ光弾やさすまた「ババルウスティック」などは使用していなかった。まあ、スポーツには要らないだろうし。
この回のタイトルの元ネタは、テレビドラマのわれら青春!から。脚本でのタイトルは、テレビドラマの『飛び出せ!青春』を元ネタとした「飛び出せ!星雲」だったが、「これだとラグビーではなくサッカーだ」ということで変更された。
ウルトラマンオーブ
第9話「ニセモノのブルース」に惑星侵略連合のメンバーの一員としてババルウ星人ババリューが登場。
恐らく、全創作物で一番かっこいいババルウが拝める。
詳細はリンク先を参照。
ウルトラマンタイガ
演:川守田政人
第7話「魔の山へ!!」に登場。
フック星人と共謀し、古代に怪獣を封じ込めた霊能力者の生まれかわりであるネットアイドル・天王寺藍を利用しナイトファングを復活させるべく行動する。手始めに彼女のプロデューサーの肥後に化けて暗躍していた。
藍がたまたま撮った動画をピリカが解析したことで宇宙人態で村人に紛れ込んでいることに気付かれ、一度は藍たちを追いかけるが、その後再度肥後に化けて何食わぬ顔で合流する。このとき藍の動画配信でもみ合っているうちに結界にぶつかってしまい、変身が解けて正体が露見。藍に無理やり封印を解かせると自ら巨大化し、タイガを腕の刃で苦戦させたが、ウルトラマンフーマには翻弄され、最後は鋭星光波手裏剣で倒された。
なお本物の肥後プロデューサーは、村に向かう前夜にババルウ星人に襲われて成り代わられたものの負傷しながらも生存していた。そして、画面に映る自分の偽物を目にして卒倒した。
本物の肥後とババルウ星人が変身した偽物とでは、メガネのフレームが異なっている。
脚本を担当した林壮太郎は、ババルウ星人を登場させたことについて、変身能力があることに加え、『オーブ』から数年経ったことから悪役としてのババルウ星人を描いてもいいのではないかと考えたことを理由に挙げている。
巨大化シーンは合成を用いずに表現している。監督の神谷誠は、『レオ』での腕のカッターの展開を再現したかったが、現在のスーツは刃が露出したままのため、合成で光を入れている。
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀
3万年前に行われたウルトラ大戦争にて、エンペラ星人の命令でナックル星人とともに時間稼ぎをしていた。
若き日のウルトラの父と戦い、戦意喪失して命乞いするも、ベリアルアーリースタイルの光線でナックル星人共々爆散した。
派生作品
ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー超決戦DVD
本物と声や姿まで同じであるにせウルトラマンゼロに化け、ゼロに対抗してウルトラ怪獣の能力を紹介したが、ダークロプスゼロの攻撃を浴びて倒された。
現状、にせウルトラマンゼロが登場したのはこの媒体のみ。
ウルトラゾーン
CV:津田寛治
「ヘアサロン・マグマ&ババルウ」に登場。
中目黒の目黒川沿いから一本入ったところにある美容室「ヘアサロン・マグマ&ババルウ」のカリスマ美容師。先輩美容師のマグマ星人の休暇中にマグマ星人に化け常連客に悪戯をして常連客を奪った。
ライブステージ
ウルフェスライブステージ 2003年 第1部「真夏のウルトラ大作戦!!~未来へのモードチェンジ~」
レオに化けアストラを襲ったが、セブンに正体を見破られた。
ウルトラマンファンタジックライブ2007
メトロン星人配下の怪獣軍団の一体。マグマ星人とタッグを組んでレオ兄弟に挑むが、レオキックに敗れた。
ウルトラマンプレミアステージ2
アーマードダークネスの入手を目論む宇宙人軍団の一体で、アーマードダークネス制御のために必要な復讐心を手に入れるため、メビウスに化けて宇宙人少年ニコの母親を殺して、メビウスへの憎しみを煽った。
不意打ちで我夢とムサシを殺害しようとしたが、失敗。キリエロイドに用済みと見做されて殺された。
博品館『ウルトラヒーローバトル劇場!』第7弾(2008年1月12日~14日)での登場
ザゴン星人の命令でウルトラマンナイスの偽物に変身するも地球侵略の手伝いを断ったため、ザゴン星人に邪心を植えつける「よこしマフラー」を巻かれてウルトラマン邪ナイスとなった。
博品館『ウルトラヒーローバトル劇場!』第16弾
レオに化けアストラを攻撃した。
ダークネスヒールズワールド『DARKNESS HEELS ショー』(2019年10月26日)
にせウルトラマンノアに変身してダークザギと戦った。
アーマードババルウ星人
『ウルフェス2010』のライブステージにて登場。ギガバトルナイザーの力で2体のマグマ星人と共に蘇り、マグマ星人共々ベリアルに闇の鎧を与えられた姿。ゼロスラッガーギアを装着したゼロに敗北している。
タイラントアーマー
『ウルフェス2015』では変身能力を駆使して、ウルトラマンゼロ達をいがみ合わせて全滅に追い込もうとするなど、『レオ』で見せた狡猾さをこれでもかと発揮した。最終決戦ではタイラントのスパークドールズに溜め込んだマイナスエネルギーによってサイバータイラントアーマーを装着、右腕にカッターや左腕にシールドを装備している。また、サプライズ参戦したグリッドマンと激闘を繰り広げ、グリッドビームを浴びるというファン感涙ものの大役を担っている。ある意味この作品がババルウ星人の集大成といっても良いのかもしれない。
漫画作品
内山まもるの漫画
『小学二年生』掲載verにはTV版の個体の弟を筆頭とする軍勢が登場。
ウルトラマンエースに化けレオ兄弟をババルウ星におびき出し、レオの両親を人質にしてレオ兄弟に「助けてほしいなら、ウルトラの星を滅ぼせ」と無茶な要求を突きつけるが、モロボシ・ダンが嗾けたセブンガーによりババルウ星が強襲され、悉く叩きのめされてしまう(流石に数の利があったからか、セブンガーも半壊し相打ちに終わった)。
筆頭はレオの両親を円盤に閉じ込めて逃走し、ブラック司令官の元へ向かい、ブラックスターと協力して地球を攻め落とそうとする。
しかし、レオの両親が勝手に円盤を抜け出してしまい、彼らによって自爆させられた円盤の破片が背中に突き刺さって死亡。あまりのあっけない最後に、司令官からは「なんということだ。ババルウのマヌケめ」と吐き捨てられてしまった。TV版ではもっとマヌケな死に方をしたブラック指令にこれを言われてはおしまいである。
『小学三年生』verではTV版とほぼ同じ設定であり、セブンガーとギャグマンガのような喧嘩(土煙の中から星が大量に出るアレ)を行うなどコミカルな面が目立つ。
ウルトラマンSTORY0
特撮作品でウルトラ戦士たちを苦しめた宇宙人たちで構成される、星間連合の首領格(本作の設定はテレビシリーズの遥か前にして、テレビ本編の世界観とはパラレルという設定)。
本作のラスボスであり、紛れもなく全媒体において最強格のババルウである。
その正体は、本星で武力による制圧という考えが容れられず、半ば追放されたとあるヒューマノイドタイプの宇宙人が、ウルトラマンたちの打ち上げたプラズマ太陽実験の失敗(バルタン星人の妨害によるもの)により巨大な力と変化した身体を得た姿。
孫悟空の如く髪の毛から分身を造り出すことができ(同じく分身を得意とするガッツ星人も自身の能力以上と評価している)、その分身も変身能力を有する。本人曰く「俺がこの目で見て、この手で触れた物はすべて俺の力になる」とのこと。ただ、変身能力は消耗が激しい上、その源は角にあるとされており、クライマックス近くでゴライアンに角を吹き飛ばされてからは変身できなくなってしまった。
また、異次元空間に自在に出入りする術を持つ。右腕のカッターからは炎のような光刃を伸ばし、左腕のチェーンランチャーは前後からビームサーベルを伸ばすことが可能。
誕生経緯と、口元の形がウルトラ戦士に酷似している、ウルトラ戦士の変身シーンと同じようなポーズを1ページ分のコマで披露して正体を明かすなど、暗黒から誕生したウルトラマンともいえる側面も見せている。
その圧倒的な強さやウルトラ戦士たちとの因縁から、立ち位置はあの御方に近いと言えるかもしれない。
その力を以てヒッポリト星人、ナックル星人、テンペラー星人らの強者を束ね、彼らが光の戦士たちに敗れ、メトロン星人、メフィラス星人らが離脱した後にたった1人で光の国を襲撃してくる。
圧倒的な物量と、今までの「ウルトラマンSTORY0」の登場キャラ全部乗せと言っても過言ではないその戦闘力でウルトラ戦士たちを次々と葬り、その魂をかき集めることによりウルトラキーを手中に収めた。しかしその能力は所詮本人以上に使いこなすことはできず、フレアの死により真の姿を現したゴライアンに角をへし折られて変身能力を奪われる。
そのゴライアンを辛くも倒し8つ分の魂で完全なウルトラキーを作り出したババルウは惑星ごと超光速移動することで光の国に隕石の雨を降らせ(本人は原作同様に惑星を直接ウルトラの星にぶつけるつもりだったらしいが、加速度についていけず惑星が木端微塵になったらしい)、惑星さえも吹き飛ばす完全なウルトラキーによりウルトラの星を滅亡させようとする。
そうはさせじと立ち上がったゾフィーのM87光線をウルトラキーにより弾き飛ばし、ゾフィーを殺害して9番目のウルトラキーを完成させる。その世界最強の力で人工太陽を消し飛ばし、光の国を壊滅寸前に追い込んだ。
勝利を確信したババルウはただの人間に戻ってしまったウルトラ兄弟たちを鎖で縛りあげ、空を埋め尽くすほどの怪獣軍団を呼び寄せる。光の国の亡びる瞬間を今か今かと待ちわびるババルウだったが、そこに一条の光が差した。それまでウルトラ戦士たちが出会った様々な人々の祈り、そして「星の声」が、ゾフィーへと宿ったのだ。
生き返ったゾフィーは怪獣軍団を一瞬で塵に変える。焦燥したババルウはウルトラキーの銃口をゾフィーに向けるが、既に成仏していたウルトラ戦士たちの魂は逆にババルウを縛りつけた。
ゾフィーは宇宙の全ての平和への祈りが結集した、最後のM87光線を放つ!!
…戦いは終わった。暗雲は晴れ、M87光線のエネルギーは収束し、新たな太陽として光の国を照らすのだった。
後にゾフィーはウルトラの父に対し、闇の世界に逃げ込んでしまった彼を最後まで救えなかった後悔を吐露している。
ゲーム作品
ウルトラマンFightingEvolution0
冒頭で登場したヒッポリト星人やバルタン兵団、神戸で暴れていたテンペラー星人を操っていた張本人であり、ウルトラの父をヒッポリトタールでブロンズ化させた悪党である。
光の国でゾフィーに化けて主人公(プレイ開始時に選択)を襲撃しただけでなく、地球で暴れていたゼットンを倒すためやって来たウルトラ兄弟達を固め、ウルトラマンエースに化けて疲弊した主人公を襲う。主人公に負けたテンペラーを「脳味噌ゼロのバカ」と罵るなど口汚いが、彼もまたヤプールの手駒に過ぎず(本人はヤプールと対等の関係だと勘違いしていた)、ヤプールによってウルトラ戦士の力を継ぎ込まれて超ババルウとして覚醒させられる。敗北後は取り込んでいたエースを解放した。
大怪獣バトルEXでの登場
バジリスやキングオブモンスなど強豪を連れているが、レイオニクスバトラーではなく、レイオニクスになれなかった劣等感からアラドスを利用して『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』の時代へ飛び、レイモンを抹殺しようとしたが、御蔵イオに倒された。
『NEO』では別個体がマグマ星人と組んでM78スペースからネオフロンティアスペースの分岐世界にカネゴンを追って出現するが、主人公アサマ・アイに敗れた(『ウルギャラNEO』の個体とも別人である)。
大怪獣バトルウルトラコロシアムでの登場
主人公のバトルナイザーを狙う宇宙人の一人として登場。主人公の強さがゴモラにあると睨み、自らもゴモラを使役しているが、本人の腕がへっぽこらしく、主人公のゴモラにあっさり敗北する。
分が悪いと見て逃走を図るが、すかさず主人公がバトルナイザーを掲げた事で捕獲されてしまうのであった。
ロストヒーローズ2
ベリアル銀河帝国の構成員。ウィズダム・キューブではマスカレイド・ドーパント(研究員)に化けてNEVERの研究に従事したり、マスターガンダムがウィンド・キューブへ撤退する際にはデナン・ゲー部隊の一人に化けて護衛していたりとNEVERやDG細胞の技術を手に入れる為に暗躍していた。
その功績からウルトラ・キューブをDG細胞で要塞化する任務を仰せつかる。
その後、デビルガンダムの生体ユニットをアストラにした(これ以前にはティガやノーベルガンダムが生体ユニット候補に挙がっていた)事が祟り、アストラに助けを呼ばれてしまっただけでなく、差し向けたグランドマスターガンダムを撃破されてDG細胞の供給を止められ、ヒーロー達に計画の要であるデビルガンダムも破壊されてとうとう後が無くなり、バーサーカーシステムを使って怪獣達を凶暴化させる算段に出たが、コンソールの場所を突き止められて倒されてしまった。
原作通り、光の国を良いところまで追い詰めたはいいものの、あと一歩の所で敗北してしまう事となった。
なお、本作での役回りは恐らくではあるが、『レオ』や『メビウス』でCVを務めた清川元夢氏が『機動武闘伝Gガンダム』にてミカムラ博士のCVを担当していたからではないかと思われる。
原作でのミカムラ博士は当初は悪人として散る予定だったとの事であり、ある意味で本作の展開はGガンダムのIFを体現していると言える。
ネタ
変身が見破れない、ヒューマノイドタイプなので動かしやすいなどの理由で、よくイベントでの司会を任されたり、四月馬鹿でもクローズアップされることが多いキャラクターである。前述の関係性からかマグマ星人とセット(もしくはバルキー星人も加えた三馬鹿)扱いされることも多い。
ノリが最近の兄ちゃん風なのは、平成に入って一気にスタイリッシュなイメージを得たからなのだろうか……。ちなみに『ウルトラゾーン』ではマグマ星人と同様にお茶目かつチャラい一面を見せてくれる。